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サルバトール・ムンディに関する疑惑取りまとめ

専門家に鑑定を出さず、先ず修復に出す。

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サルバトール・ムンディは、来歴がハッキリと明確な絵画である。

「弟子の作品なら、レオナルド工房が出所だ!」

「きっとレオナルドの痕跡が見つかる!」

彼らは、確信していた。

レオナルドに繋がる何かが見つかることを、彼らは疑わなかった。


先ずはじめに、せねばならないこと。

それは、あまりにも、稚拙な印象を持つその絵を、少しでも見栄え良くしなければならない。


彼らは、その絵を、決して専門家には見せようとは思わなかった。

専門家に見せれば、
誰もレオナルド作だと信じない。


それくらい、未熟な筆致の絵だった。


クックの孫は、その絵が気に入らなかったので、オークションに出したのだ……。

それを鑑みれば、その絵の稚拙さがどれほどなものか、よく解る。

その時の価格が45ポンド(約6000円)


いかに、レオナルドの筆致と異なる絵だったか…
想像にあまりある。


いきなり、鑑定に出そうとしなかった米画商組合の判断は、ある意味で賢明だった。



一流の修復師に、その絵を丁寧に修復してもらい、それから鑑定に出した。


絵は、そこそこ、レオナルドの雰囲気に近づいた。












※  ほぼ霊感で書きました。
間違っていた場合、ご容赦下さい。




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