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お祓い箱が、開いたら?

ある日、神さまは、お隠れになられた。

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テクノロジーの進化に伴い、お役目ごめんとばかりに、神さまは、人間達のすることに手が出せなくなっていた。


「ああ、人間たちが、ワタクシに頼ってくれていた時代が懐かしい。」


「ワタクシは、もう、お祓い箱かいのう。」


そう言いながら、神さまは、長い長い眠りにつくことにされた。


しかし一言だけおっしゃった。


「あとは、どうなっても知らないよ。」
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