289 / 690
アリババに繋がった。サウジアラムコにも繋がった。
サウジアラビアのサウジアラムコ、世界最大の上場会社になる。
しおりを挟む
アラムコ上場、初値は公開価格上回る 時価総額最大に: 日本経済新聞
2019年12月11日 16:48
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53218880R11C19A2EA2000/
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが11日、サウジ国内で株式を上場した。上場時の時価総額は約1兆8770億ドル(約200兆円)と、米アップル(約1兆2千億ドル)を上回る世界最大の上場会社になった。
米欧の同業他社と比べて収益力は高いが、サウジ政府が支配する企業統治に課題が残る。海外上場のメドも見えず、規模に見合うだけの成功を収めたとはいえない状況だ。
11日、サウジの国内証券取引所タダウルに新規株式公開(IPO)した。発行済み株式の1.5%を売り出した。初値は値幅制限の上限となる35.2リヤルを付け、売り出し価格(32リヤル)を10%上回った。アラムコのルマイヤン会長は公開に先立ち、「上場によってアラムコのガバナンスと透明性が高まる」と強調した。終値も35.2リヤルとストップ高水準のままで初日の取引を終えた。
調達額は256億ドルと、2014年の中国アリババ集団(250億ドル)を超えて過去最高になった。
アラムコは主幹事の金融機関に追加で株式を引き受ける権利を与えており、最終的な調達額が300億ドル近くになる可能性もある。
サウジのジャドアーン財務相は10日、リヤドで日本経済新聞に「IPOへの応募が締め切り最終日に殺到し、予定の5倍に達した」と明かした。政府は優遇策などでサウジ市民に購入を呼びかける一方、有力財閥や王族にもIPOへの積極的な参加を命じたとみられる。サウジ国営企業や政府系ファンドなどが主な買い手だったもようだ。
売り出された株式はサウジ国内が対象で、共同幹事に名を連ねたSMBC日興証券など、日本の大手を通じても個人投資家は売買できない。
上場前に公表された目論見書を見ると、アラムコの収益力は群を抜く。2018年12月期の売上高は3559億ドル(約39兆円)、純利益は1110億ドル。利益の規模は米エクソンモービルなど石油メジャー5社の合計を上回る。
目を引くのは巨額の配当だ。20年は750億ドルを下限としており、日本企業の配当総額の7割に相当する。もっとも発行済み株式数も膨大なため、1株あたりの年間配当金を株価で割って算出する「配当利回り」は米欧の同業よりやや低く、投資妙味があるとはいいきれない面もある。
アラムコの石油生産コストは1バレルあたり2.8ドル。米シェール企業は技術の標準化などでコスト改善に取り組んだが、それでも生産コストは30ドル以上とみられる。
原油価格の低迷などもあり、米シェブロンは10日、石油・ガス関連の資産で1兆円超の減損損失を計上すると表明した。環境への配慮から長期の市場縮小が見込まれる石油産業で、アラムコは高コストのライバルが振り落とされた後も生き延びるのが確実だ。
問題はアラムコに投資しても、株主が経営に関与する余地がないことにある。アラムコ株の98.5%はなお政府が握る。政府を支配するのはサウド家であり、配当を受け取るのも実質的に政府になる。規模の大きさだけでは評価できない「異形のIPO」といわれるゆえんだ。
アラムコは国内上場の成功を海外上場につなげたい考えだが、企業統治の懸念などから海外勢は慎重姿勢が強い。東京証券取引所などは上場誘致をめざす意向だが、サウジ政府は目標にしていた20年の海外上場を実質的に取り下げた。
サウジは90年代に政府財政が悪化したとき、アラムコの信用力で銀行から資金を借り入れた。今後も政府がアラムコを犠牲にして、王室の利益を優先する懸念は払拭できていない。
こうした中で石油の安定調達を重視する中国がサウジへの接近を図る。長期的な関係を重視する観点から、アラムコ株の取得にも積極的とされる。アラムコの海外上場にメドがつかなければ、石油に頼らない産業の育成をめざすサウジが、資金を中国に頼る構図が強まる可能性もある。
(リヤド=岐部秀光、武田健太郎)
2019年12月11日 16:48
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53218880R11C19A2EA2000/
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが11日、サウジ国内で株式を上場した。上場時の時価総額は約1兆8770億ドル(約200兆円)と、米アップル(約1兆2千億ドル)を上回る世界最大の上場会社になった。
米欧の同業他社と比べて収益力は高いが、サウジ政府が支配する企業統治に課題が残る。海外上場のメドも見えず、規模に見合うだけの成功を収めたとはいえない状況だ。
11日、サウジの国内証券取引所タダウルに新規株式公開(IPO)した。発行済み株式の1.5%を売り出した。初値は値幅制限の上限となる35.2リヤルを付け、売り出し価格(32リヤル)を10%上回った。アラムコのルマイヤン会長は公開に先立ち、「上場によってアラムコのガバナンスと透明性が高まる」と強調した。終値も35.2リヤルとストップ高水準のままで初日の取引を終えた。
調達額は256億ドルと、2014年の中国アリババ集団(250億ドル)を超えて過去最高になった。
アラムコは主幹事の金融機関に追加で株式を引き受ける権利を与えており、最終的な調達額が300億ドル近くになる可能性もある。
サウジのジャドアーン財務相は10日、リヤドで日本経済新聞に「IPOへの応募が締め切り最終日に殺到し、予定の5倍に達した」と明かした。政府は優遇策などでサウジ市民に購入を呼びかける一方、有力財閥や王族にもIPOへの積極的な参加を命じたとみられる。サウジ国営企業や政府系ファンドなどが主な買い手だったもようだ。
売り出された株式はサウジ国内が対象で、共同幹事に名を連ねたSMBC日興証券など、日本の大手を通じても個人投資家は売買できない。
上場前に公表された目論見書を見ると、アラムコの収益力は群を抜く。2018年12月期の売上高は3559億ドル(約39兆円)、純利益は1110億ドル。利益の規模は米エクソンモービルなど石油メジャー5社の合計を上回る。
目を引くのは巨額の配当だ。20年は750億ドルを下限としており、日本企業の配当総額の7割に相当する。もっとも発行済み株式数も膨大なため、1株あたりの年間配当金を株価で割って算出する「配当利回り」は米欧の同業よりやや低く、投資妙味があるとはいいきれない面もある。
アラムコの石油生産コストは1バレルあたり2.8ドル。米シェール企業は技術の標準化などでコスト改善に取り組んだが、それでも生産コストは30ドル以上とみられる。
原油価格の低迷などもあり、米シェブロンは10日、石油・ガス関連の資産で1兆円超の減損損失を計上すると表明した。環境への配慮から長期の市場縮小が見込まれる石油産業で、アラムコは高コストのライバルが振り落とされた後も生き延びるのが確実だ。
問題はアラムコに投資しても、株主が経営に関与する余地がないことにある。アラムコ株の98.5%はなお政府が握る。政府を支配するのはサウド家であり、配当を受け取るのも実質的に政府になる。規模の大きさだけでは評価できない「異形のIPO」といわれるゆえんだ。
アラムコは国内上場の成功を海外上場につなげたい考えだが、企業統治の懸念などから海外勢は慎重姿勢が強い。東京証券取引所などは上場誘致をめざす意向だが、サウジ政府は目標にしていた20年の海外上場を実質的に取り下げた。
サウジは90年代に政府財政が悪化したとき、アラムコの信用力で銀行から資金を借り入れた。今後も政府がアラムコを犠牲にして、王室の利益を優先する懸念は払拭できていない。
こうした中で石油の安定調達を重視する中国がサウジへの接近を図る。長期的な関係を重視する観点から、アラムコ株の取得にも積極的とされる。アラムコの海外上場にメドがつかなければ、石油に頼らない産業の育成をめざすサウジが、資金を中国に頼る構図が強まる可能性もある。
(リヤド=岐部秀光、武田健太郎)
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる