519 / 690
ミャンマー
私は、「タイレノール事件」を知らない。
しおりを挟む=== タイレノール殺人事件 ===
{{see|タイレノール#タイレノール殺人事件}}
カプセルにシアン化合物を混入した?
タイレノール殺人事件を調べてみた。
ビジネス史上最も優れた危機対応を実現。ジョンソン・エンド・ジョンソン「タイレノール事件」
みんなのBCP編集部
5年 ago
企業が長期に渡って事業を継続させるためには、リスクを未然に防ぐことはもちろんのこと、想定外の状況に陥った際の対応の仕方によっても、その後の明暗を大きく分けます。
今回はそんな企業の緊急時における危機対応について、全米を震撼させたジョンソン・エンド・ジョンソンの「タイレノール事件」をもとに、企業が果たすべき社会的な役割、そして企業のリーダーにとって必要な危機対応とは何かを学んでいきましょう。
「タイレノール事件」発生により失墜した同社の信頼
事件が発生したのは、1982年9月30日でした。
事件の名前にもなっているタイレノールとは、製薬・医療機器、数々のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業、ジョンソン・エンド・ジョンソンを象徴する鎮痛剤の商品名であり、現在では日本でも「いつでも(空腹時でも)のめて効く頭痛薬」として販売されています。
そんな一般的に親しまれているタイレノールですが、当時これを服用したシカゴ周辺の人々がなんと次々に「突然死」を遂げるというという不可解な事態が発生したのです。
これを機に、ジョンソン・エンド・ジョンソンは社会からの信頼を大きく失墜させ、倒産寸前にまで追い込まれるという状況に陥りました。
事件発生直後に行った、マスコミを通じた情報の公開
1982年の「タイレノール事件」発生直後、ジョンソン・エンド・ジョンソンの当時のCEOであるジェームズ・パーク氏は、7人構成の対応戦略チームを編成し「まず顧客を守るためにはどうしたらいいかを考え、その次にこの商品をどう救うかを検討する」という指示を出しました。
当初は、第三者による意図的な犯行なのか、それとも生産過程で生じた問題なのかもわからない中、社員の多くは動揺を隠せずにいました。
しかし、CEOのジェームズ・パーク氏は自社には責任がないと言い逃れをすることもなく、すぐにマスコミを通して「アメリカの消費者にタイレノールを一切服用しないこと」という旨の警告を発信し、自主的に商品の回収を行いました。
「タイレノール事件」の発生後、同社が行った情報公開の対応では、衛生放送を使った30都市にも渡る同時放送、専用フリーダイヤルの設置(事件後11日間で、136,000件の電話があったため)、新聞の一面広告、TV放映(全米85%もの世帯が2.5回見た計算になる露出回数)と、当時の考え得るありとあらゆる手段を講じました。
同社は重要な情報を包み隠さず発信し続け、マスコミからの厳しい追及を受けても決して委縮せず、常に誠意ある対応を取り続けたのです。
異物混入を防ぐ革新的なパッケージの開発
「タイレノール事件」の発生後、ジョンソン・エンド・ジョンソンはマスコミ各社への情報公開と共に、今までにないタイレノールの新パッケージの開発に着手しました。
それは、異物混入を防ぐために作られた「3層密封構造」と呼ばれる特殊な形状のパッケージで、革新的な仕組みとして話題を呼びました。なお、この時に開発されたタイレノールのパッケージは、異物混入を防ぐ業界のスタンダードとして、今でもアメリカの内科医や薬剤師からの多くの支持を得ています。
実際、「タイレノール事件」が発生してしまった原因が、本当に毒物などの異物混入だったのかは今でも明らかになっていません。しかし、この時同社がとった迅速な対応は、後に「ビジネス史上最も優れた危機対応」と称され、現在では経営者向けのケーススタディとして世界各国で取り上げられるまでになった、その要因の一つともいえます。
※3層密封構造とは、外箱の折り蓋を全てのり付けで密封、ボトルキャップは強いプラスチックのバンドネック部に密着、そしてボトルの入り口を強固な内部のファイルで密封した構造のことを指します。
“100万回”にもおよぶプレゼンテーションの実施
全米の店頭から姿を消したタイレノールを復活させるために、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、「タイレノール事件」の直後から2ヶ月に渡り、可能な限りの状況説明に尽力しました。
それは消費者だけに留まらず、医師やその他関係者に向けても繰り返しプレゼンテーションを行い、実にその数100万回を数えるほどといわれています。そういった度重なる努力の結果、タイレノールは数多くのお客様との信頼関係を修復するに至りました。
その結果、同社は「タイレノール事件」の発生からおよそ2ヶ月後にあたる、1982年12月にはなんと事件前の売上の80%にまで回復することができたのです。
一度失った信頼を取り戻すことは容易ではありません。しかし、この100万回という数字でわかる通り、相手の心を動かすためには、周囲の雑音に目を向けることなく、自分の言葉で真摯に訴えかけ続けることこそが、信頼を勝ち取るための一番の近道となるでしょう。
まとめ
ジョンソン・エンド・ジョンソンの「消費者への責任」を第一に考えた行動の指針となったのは、同社の企業理念である「クレド『我が心情』」の存在がありました。
企業が緊急事態に迅速な対応をとるためには、こういった企業理念の存在と社員への徹底的な浸透が大きなカギとなります。
今回取り上げた「タイレノール事件」から、企業のリーダーが学ぶべき教訓は多いのではないでしょうか。
トヨクモが運営する「みんなのBCP」とは
「みんなのBCP」とは事業継続に関わるあらゆることをメインテーマに、総務部の方にお役立ち情報を提供するブログメディアです。
トヨクモは緊急時のコミュニケーションツールである安否確認サービスを開発・提供しています。
※ 転載終わり
私は、タイレノール殺人事件を知りませんでした。
もしや、ジョンソン・エンド・ジョンソンを破滅させようとした何者かが、カプセルにシアン化合物を混入したってことですか?
企業は、顧客への対応も良く、ピンチを切り抜けることが出来たんですね。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる