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ロシアのプロパガンダ
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しおりを挟むロシア人が建設した中国の都市ハルビン:心を揺さぶる8つの事実
歴史
2018年8月19日 トミー・オカラガン
ハルビンは、中国の帝国「清」の満州奥深くに位置していたにもかかわらず、ロシア特有の雰囲気がいまだに漂っている。その秘密は、歴史のなかにあった。
150年前に遡れば、松花江沿いの地域は農村集落の集まりにすぎなかった。ところが現代のハルビンに目を転じると、1200万の中国人が帝政ロシア風の壮大な景観を背景に生活している。
その理由は?ハルビンは永遠の再開発と混交の街だ。今や中国で8番目に大きな都市部であり、現在の住民は、20世紀初めに建設された農村の跡で働いていることになる。その農村を発展、繁栄させようとしたのは、失われた祖国をこの地で再現しようとしたロシア人たちだった。
今日では、この街には、少数の駐在員や旅行者をのぞけば、ロシア人はほとんどいない。だが、ハルビンの歴史はかつて、ロシアの進取の気性に富んだ起業家もいれば、立場の弱い難民、亡命者もおり、悪辣な過激主義者さえもいた。この街の豊かな遺産の内容を紹介しよう。
① 元祖ドバイ
ハルビンの発展の起点はまず鉄道駅だった。1896年にシベリア鉄道が部分開通し、最初の列車が東方へ無事に走行。すると、皇帝ニコライ2世の野心的なセルゲイ・ウィッテ大蔵大臣(伯爵)は、別ルート、すなわち満州を横断する東清鉄道を建設すべく、速やかに敷設権を得て、建設資金も確保した。
彼の壮大な計画の核心は、新たに開発される都市ハルビンであり、彼は、バイカルとウラジオストクを結び、さらに中国領を通る南方のルートを持とうとした。
こうして、ハルビンは1898年に正式に都市の地位を獲得する。瞬く間に中国北東部で最も賑やかな大都会となり、1917年には10万人以上がここに住んでいた(そのうち約4万人がロシア人)。ハルビン市内で生まれ育った人は非常に少なく、ここは移住者の楽園だった。
② ロシア風の景観をもつ場所も
ハルビンの景観を一望すれば、ここでは誰が本当の「主人」かすぐにピンと来るようにしたいと、ウィッテは大いに望んだ。その結果はどうか?
③ユダヤ人の避難所
ソ連が極東にユダヤ自治州を設けるずっと前から、ロシアのユダヤ人の多くは、迫害を逃れ、新たな生活を始めるために、東方のハルビンに流入していた。
アレクサンドル3世とその息子ニコライ2世はいずれも(父ほどではなかったが)、超保守的な政治家、思想家コンスタンチン・ポヴェドノスツェフに傅育され、強い影響を受けていた。その結果、ユダヤ人によっては、強制移住させられる恐れがあり、教育、権利は制限され、さらにはポグロムさえ発生したこともあり、東方へ避難するほうがましな状況だった。
1913年までに、約5千人のロシア系ユダヤ人がハルビンに住んでいたと推定され、この数は1920年には約2万人に増えている。
ハルビンのユダヤ人の遺産としては、2つのシナゴーグが残るのみ。1つは1909年に、もう1つは1921年に建てられている。またユダヤ人の大きな墓地もある。
④白系ロシア人の最大のコミュニティの1つ
内戦後、ほとんどの白軍将兵とその家族、それに同調する人々――いわゆる白系ロシア人――は、パリ、ベルリン、プラハに逃げたが、ハルビンもまた、ボリシェヴィキが掃討、迫害したこれらの人々を受け入れた。この方面でハルビンの果たした役割は、しばしば歴史家によって見過ごされている。
だが、ある意味では、その役割は歴然としている。ロシア革命が起きた1917年から、ハルビンは、帝政支持派の商人や役人を歓迎した。白軍将兵がこれにはっきり目を付けたことで、同市のロシア人は、内戦を挟んで4万人から12万人に急増した。
これら白系ロシア人の亡命者は、1922年以降ほとんどが無国籍になったが、ロシア語による教育制度とメディアの設立を通じて、間もなく彼らのハルビンのコミュニティは繁栄するようになった。
⑤ロシアのファシズムの拠点
1930年代に、ハルビンのロシア人の多くがファシズムを受け入れた。これは主に、昭和天皇治下の日本とともに反ボリシェヴィキ・アジア戦線を形成しようとする試みだった。
「ロシアファシスト党」(RFP)が最も成功していた時期は、党員2万人を擁すると主張していたコンスタンチン・ロジャエフスキーが率いていた頃だった。彼は、大日本帝国との同盟に喜んで同意した。彼の綱領は、ユダヤ人排斥、正教会の権威の復活、イタリア式の協同組合による経済システムの構築だった。
一方でRFPの力が増し、他方で満州侵攻後の日本政府からの保護が不十分であったため、ユダヤ人の人口は、1931年の1万3千人から1935年の5千人にまで激減した。だが、その後の事態はさらに悲惨なものとなる。
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