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第6話・恋の訪れも突然に
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「赤城君…。あの、本当に御免ね。…僕のせいで、君まで危険な目に合わせてしまって…」
「いえ。大丈夫です。こうして二人とも無事だったわけですしね」
「でも…」
「いいんですって。俺もどこも怪我してないんですし。それでももし気にしてしまうと言うのなら、次にどうしようもなく辛くなった時は、俺達を頼ってきてください。いつでもお力になりますから」
「……と格好いい事言ってますが、こいつには期待しない方がいいですよ。馬鹿ですから」
「おい、律!折角俺が綺麗に纏めようとしてんのに余計な茶々入れるな!」
「お前に相談して余計に悩みが深まったら悪いから言ってるんだ」
「どういう意味だ!?」
「あー、もう、お前らはまた。こんなところで喧嘩するなって」
「申し訳ない、先輩。この二人はいつもこうなので気にしないでもらえると有り難い」
なんていつも通り4人で騒いでいたところ。
「ふ、ふふ…っ」
小さな笑い声が聞こえて、俺は先輩の方へと視線を向ける。
「せ、先輩?」
「ふ、ふふっ…あ、御免ね。でも、噂には聞いていたけれど、君達本当に仲良いんだなって」
「仲良い…んですかね。言いたい事言われまくってるだけですけど…」
「それだけ信頼されてるって証じゃないかな。…少し羨ましいな。僕には得られなかったものだから…」
「あの、先輩…」
「あ、御免ね。心配かけるような事言って。でももう大丈夫。もう、死のうなんて考えてないから!」
「それならいいんですけれど。本当にいつでも辛い時は言ってきてくださいね。話を聞くぐらいはできますから」
「うん。有り難う。赤城君」
俺の言葉に、先輩はそう言ってふわりと嬉しそうに笑ってくれる。
その笑顔を見た瞬間。
ドクンッ。
と、大きく俺の胸が高鳴るのを感じて小さく息を飲みこんだ。
おい、待て待て待て、おい。
さっきまではそれどころじゃなかったから、しっかり見てなかったけれど。
先輩すっごく可愛くないか!?
美人さで言うなら律樹の方が美人だけれど、なんて言うのか儚げな雰囲気の美青年って感じで。
笑った笑顔とかほわっとしてて、胸が温かくなるというか、可愛いというか。
こう、護ってあげたくなる雰囲気があると言うか。
「赤城君?どうかした?」
「えっ!?あ、いえ、何でもないです!はいっ!」
返事が返せずにいた俺の様子を気にして覗き込むように見上げてくる上目遣いもまた可愛いななんて思いながらも、慌てて首をぶんぶんと振って答える。
「それならいいんだけれど」
俺の言葉に少し不思議そうにしながらもそう言ってくれた先輩を、背後からクラスメートが呼ぶ声が聞こえてくる。
「あ、御免ね。僕、そろそろ行かないと」
「ああ、はい。大丈夫です。こっちの事は気にせず行ってください」
「うん。本当に有り難う。今度またゆっくりお礼させてね」
そういうと先輩は、一礼してクラスメートの方へと走って行った。
その姿もまた可愛く見えてしまって、俺は無言で去っていく姿を見守る。
来た。
来てしまったな、新たな春の予感が。
出会い方からして、今度こそ運命の出会いかも知れない。
「皆も戻っていくし、俺達も食堂に戻るか」
「そうだな。陽斗、お前まだ昼飯食べてないだろう。早くいかないと時間が無くなるぞ」
「ふ、ふふ…ふふふふふ」
「…なんだ、今日に気味の悪い笑いをしだして。後から来た恐怖にやられたのか?」
「……来た。来ちゃったんだよ。春が」
「は?」
俺の言葉に、律樹達3人は怪訝そうな様子を見せる。
「今度こそ出会えたかもしれない。運命の相手に…!」
力強く笑みを浮かべて言いきれば、3人は揃って、またそれか、という表情を浮かべたのだが。
「今度という今度こそ本物だからな!この人だって俺の心が告げたんだ!」
「あー、はいはい。前も同じ事言ってたな」
「時雨!あの時とは違う!今度こそピーンと来たんだ、この人だって!…って、律!お前は話を聞く姿勢を取れ!」
「お前のあてにならん運命の人の話を聞いて昼飯を食う時間を減らすのが勿体無い」
「だから!今度は本当なんだって言ってるだろ!」
「それがもし本当だとしてだ。陽斗」
「うん?何だ友成?」
「さっきの先輩の名前とかクラス知っているのか?」
「あ」
のんびりと問いかけてくる友成の言葉に、俺は思わずはっとして間の抜けた声を上げてしまう。
その様子を見て律樹と時雨がまた呆れたように深い溜息をついて頭を振ったのだった。
「いえ。大丈夫です。こうして二人とも無事だったわけですしね」
「でも…」
「いいんですって。俺もどこも怪我してないんですし。それでももし気にしてしまうと言うのなら、次にどうしようもなく辛くなった時は、俺達を頼ってきてください。いつでもお力になりますから」
「……と格好いい事言ってますが、こいつには期待しない方がいいですよ。馬鹿ですから」
「おい、律!折角俺が綺麗に纏めようとしてんのに余計な茶々入れるな!」
「お前に相談して余計に悩みが深まったら悪いから言ってるんだ」
「どういう意味だ!?」
「あー、もう、お前らはまた。こんなところで喧嘩するなって」
「申し訳ない、先輩。この二人はいつもこうなので気にしないでもらえると有り難い」
なんていつも通り4人で騒いでいたところ。
「ふ、ふふ…っ」
小さな笑い声が聞こえて、俺は先輩の方へと視線を向ける。
「せ、先輩?」
「ふ、ふふっ…あ、御免ね。でも、噂には聞いていたけれど、君達本当に仲良いんだなって」
「仲良い…んですかね。言いたい事言われまくってるだけですけど…」
「それだけ信頼されてるって証じゃないかな。…少し羨ましいな。僕には得られなかったものだから…」
「あの、先輩…」
「あ、御免ね。心配かけるような事言って。でももう大丈夫。もう、死のうなんて考えてないから!」
「それならいいんですけれど。本当にいつでも辛い時は言ってきてくださいね。話を聞くぐらいはできますから」
「うん。有り難う。赤城君」
俺の言葉に、先輩はそう言ってふわりと嬉しそうに笑ってくれる。
その笑顔を見た瞬間。
ドクンッ。
と、大きく俺の胸が高鳴るのを感じて小さく息を飲みこんだ。
おい、待て待て待て、おい。
さっきまではそれどころじゃなかったから、しっかり見てなかったけれど。
先輩すっごく可愛くないか!?
美人さで言うなら律樹の方が美人だけれど、なんて言うのか儚げな雰囲気の美青年って感じで。
笑った笑顔とかほわっとしてて、胸が温かくなるというか、可愛いというか。
こう、護ってあげたくなる雰囲気があると言うか。
「赤城君?どうかした?」
「えっ!?あ、いえ、何でもないです!はいっ!」
返事が返せずにいた俺の様子を気にして覗き込むように見上げてくる上目遣いもまた可愛いななんて思いながらも、慌てて首をぶんぶんと振って答える。
「それならいいんだけれど」
俺の言葉に少し不思議そうにしながらもそう言ってくれた先輩を、背後からクラスメートが呼ぶ声が聞こえてくる。
「あ、御免ね。僕、そろそろ行かないと」
「ああ、はい。大丈夫です。こっちの事は気にせず行ってください」
「うん。本当に有り難う。今度またゆっくりお礼させてね」
そういうと先輩は、一礼してクラスメートの方へと走って行った。
その姿もまた可愛く見えてしまって、俺は無言で去っていく姿を見守る。
来た。
来てしまったな、新たな春の予感が。
出会い方からして、今度こそ運命の出会いかも知れない。
「皆も戻っていくし、俺達も食堂に戻るか」
「そうだな。陽斗、お前まだ昼飯食べてないだろう。早くいかないと時間が無くなるぞ」
「ふ、ふふ…ふふふふふ」
「…なんだ、今日に気味の悪い笑いをしだして。後から来た恐怖にやられたのか?」
「……来た。来ちゃったんだよ。春が」
「は?」
俺の言葉に、律樹達3人は怪訝そうな様子を見せる。
「今度こそ出会えたかもしれない。運命の相手に…!」
力強く笑みを浮かべて言いきれば、3人は揃って、またそれか、という表情を浮かべたのだが。
「今度という今度こそ本物だからな!この人だって俺の心が告げたんだ!」
「あー、はいはい。前も同じ事言ってたな」
「時雨!あの時とは違う!今度こそピーンと来たんだ、この人だって!…って、律!お前は話を聞く姿勢を取れ!」
「お前のあてにならん運命の人の話を聞いて昼飯を食う時間を減らすのが勿体無い」
「だから!今度は本当なんだって言ってるだろ!」
「それがもし本当だとしてだ。陽斗」
「うん?何だ友成?」
「さっきの先輩の名前とかクラス知っているのか?」
「あ」
のんびりと問いかけてくる友成の言葉に、俺は思わずはっとして間の抜けた声を上げてしまう。
その様子を見て律樹と時雨がまた呆れたように深い溜息をついて頭を振ったのだった。
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