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後編(途中書き)
しおりを挟む⚠️年内の作品は年内にと思いましたが、間に合いませんでした。
途中 セリフだけになっていますが、ご了承ください。一応 そんなですが、結末までは書いてあります。
年明け落ち着いたら書き直したい……。
✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「千明さん、着きましたよ。」
その声と共に肩を軽くたたかれて、ハッと目を開けた。視界には銀髪の男の子がいた。
「おはようございます。」
その子は、オレンジ色の瞳を優しく細めてこちらに微笑みかけた。そのあまりの現実味のなさに状況が一瞬飲み込めなかったが、すぐにさっきの不思議な体験を思い出した。
「うん、おはよ。私寝ちゃってたんだね。」
「そうですね。世界を跨ぐ時にエネルギーを使うので、ほとんどの人が寝てしまうんです。」
世界を跨ぐ、その言葉にはっとしてあたりを見回すと現実とは思えない光景が広がっていた。いや、恐らく実際にここは現実世界ではないのだろう。
「ここって。」
「はい、ここが夕焼けの世界です。綺麗でしょ?ちょうどここがこの世界で一番見晴らしがいいところなんです。」
確かに自分たちが今いるところは少し高くなっていて、周りがよく見えた。
雲一つない空に燃えるよう紅赤色がどこまでも続いていて、下を見るとその赤に対抗するようにも溶け込んでいるようにも見える優しい若草色の草原が広がっていた。その中を流れる川はその光を反射して目を刺すほどキラキラと光ってオレンジ色に光っていた。
ここに来る前にモルテにいわれていたように非の打ちどころのない絵のような光景だった。誰がどう見ても綺麗だと思うだろう景色だ。それはわかるのになぜか心の奥から綺麗と思えなかった。
「そうだね、綺麗だね。」
「…もしかしてお気に召しませんでした?」
図星をつかれて心がビクリと跳ねた。ちらりと横を見ると不安げな顔がこちらを見上げていた。
「ううん。すごく気に入ったよ。本当に綺麗な世界ね。」
後ろめたさから咄嗟に笑って嘘をついた。するとモルテはほっとした顔をした。うまく誤魔化せたようだ。
「そうだ、せっかくこの世界に来たんですし、何かやりたいことかありませんか?」
「そっか、なんでも叶うんだっけ。」
この世界に来る前の会話を思い出すとそんなようなことを言っていたきがする。
「はい!あ、とはいえ上の方から怒られるようなのは流石に…、でも、千明さんの疲れがそれで癒せるなら、ぼく……。」
自信に溢れた返事から徐々に声が小さくなっていく。私はわかりやすくて笑いそうになるのをぐっとこらえた。
不思議な要素が多いとはいえ、やはり子供なんだと実感する。
それと同時に自分の弟もこんな感じだったなと思い出してしまった。……なんでも叶う、か。
「じゃあ、死んだ人と話したいって言ったら?」
「え、それは…」
言葉に詰まったまま、モルテの目が明らかに泳いで下を向いてしまった。思い付きでなんとなく言ってしまったのはまずかったかもしれない。
しばらくの沈黙が長く感じた。耐え切れずわざと私は笑ってみせた。
「ふふっ、冗談だよ。ごめんね」
「…お役に立てなくて、ごめんなさい。代わりに僕の出来ることなら頑張ってするので、その、だから」
しどろもどろになっていくその声は、聞いているだけで痛くて、私は軽率な発言をしたことを悔やんだ。
「ありがとう。じゃあ、お願いしていいかな。」
「は、はい!何なりと。」
泣きそうに震え出した声を聞いていられなくなって、食い気味に、これでもかというほど優しい声を作って呼びかけた。
するとモルテはハッと我に返って、必死に自分の役割をこなそうとセリフのような言葉を吐いた。それは、少し痛々しくも見えた。
話しているとどうも異常に顔色を伺っている気がする。どうしてこんな幼い子が他人の顔色に怯えながら、自分の感情を押し殺しながら働かないといけないのだろうか。
それほどこの夕焼けの世界は残酷なのか。
私はモルテが可哀想に思えて、願い事を必死に考えた。
今だけでも、この子が子供らしくいれるような願い事をすれば……。
しばらくして、私はある願い事を思いついた。
「今だけ、私の弟の代わりになってくれないかな。」
きっとそんなことを願ったのは今まで私だけなのだろう。モルテはきょとん、とした顔をした。
「弟さんの代わり、ですか。」
「うん、といってもただ話聞いてくれるだけでいいよ。」
きっとこうすれば、モルテも年相応に振る舞えるんじゃないかと願いつつモルテの方を見る。
呆気に取られているためか、顔に力が入っておらずあどけない顔をしていた。うっすら弟の面影を思い出して少し懐かしくなる。
「それだけでいいんですか?」
「うん、それで充分。さっきの願いもそれでほぼ叶ったみたいなもんだからさ。」
「あ、じゃあさっきの話したい相手って。」
急に悲しそうな目線が向けられた。
「そう。私の弟、病気で死んじゃったの。」
そこで止まってしまうと、また微妙な空気になってしまう気がして、私は続ける。
「陽彩って名前でね、ちょうどモルテと同い年くらいで。」
「陽彩さん……。綺麗なお名前ですね。」
モルテもそれがわかっているようで必死に話に乗ってくる。
「わかる?かっこいいよね。太陽のようの字に彩るって書いて陽彩って読むの。私がつけたんだ。親がちゃんと考えなかったからさ。」
そう、うちの親はろくでもなかった。生まれてすぐの陽彩を私に押し付けて遊び歩いていた。本当に最悪な大人だった。
「そうだったんですね。千明さんのセンス素敵ですね」
「そう?まあ、ありがと。」
過去のことを思い出してどんよりした感情をモルテがかき消した。こういうなんとなく心を和らげてくれるのは陽彩に似ている。だから何となく、陽彩と重ねてしまう。
「結構仲はよかったんですか?」
「うん、すごく仲良かったよ。いれる時はずっと一緒にいたくらい。」
「きっと、千明さんはいいお姉さんだったんでしょうね。」
「そうかな。そんなにちゃんとできなかったよ。苦労かけてばっかでさ。」
「そうだ、もう一つお願いしていい?」
「はい!なんでしょう?」
「クッキー食べたいなって。しかもただのクッキーじゃなくて、ステンドグラスクッキーなんだけど、わかるかな?」
「ええと、真ん中に飴を流して固めたやつで合ってます…?」
「そうそう、陽彩との思い出のお菓子みたいなもんでさ。つい思い出しちゃって。」
「そうなんですね。多分出せますよ。自信はあんまりないけど…」
「これであってます…?」
「うん、あってる。ありがとう。」
「モルテは食べないの?」
「え、僕もたべていいんですか?」
「うん、もちろん。」
「じゃあ…」
「食べないの?」
「あ、食べますよ。けどあんまり綺麗だから食べるのがもったいなくて…。」
「楽しい?」
「あ、ごめんなさい!つい夢中になってしまって」
「別にいいよ。何か見えた?」
「何か、ですか…」
「いつもと同じだけどいつもと違った綺麗な空が見えました!」
「そっか。」
陽彩も同じことを言っていた。
私がお見舞いでクッキーを持っていくと、いつも決まって何ヶ月も変わらない病室の窓から、飴のガラスを通して日が暮れていく外を眺めていた。
あまりにいつもそうするからつい「いつもと同じなのに何か面白いものでも見える?」と聞いてしまったことがある。口から出た直後、しまったとは思ったが、陽彩は笑顔で答えていた。『いつもと同じだけど、いつもと違う空が見えるんだよ』と。
私はそれを聞いて少し自分のことが恥ずかしくなったのを覚えている。
多分それは、重い病気になってしまって何ヶ月も病室に縛り付けられたままの哀れだと思っていた弟が、私より遥かに広く綺麗な世界で、自分の世界を生きていることを知ったからかもしれない。
「…羨ましい。」
「え?」
「あっ……。ごめん、つい。何でもないよ。」
「もしかして、これですか?まだ食べてないので良ければ……。」
「大丈夫。食べていいよ。」
「私が羨ましいって思ったのは、綺麗な違う空が見えることだよ。」
「千明さんには見えないんですか?」
「うん。ただの空。」
「そうですか……。色の違うクッキーにしてもダメですか?」
「うーん……。一緒かな。通る飴の色が変わっただけで同じ空。」
「そうですよね、飴の色が変わったくらいで……あ。」
「どうしたの?」
「もしかしてですけど原因それかもしれないです!」
「それ?」
「飴を通して見てるからってところです。もしかしたら頭が現実的に考えすぎちゃうせいで綺麗って感じる心が追いやられてるのかも……。」
「なるほどねぇ。」
「……どうです?」
「難しいね。」
「もう無理なのかもね。」
「大丈夫ですよ、きっとコツさえ掴めば……」
「そうだ。試しに僕が言う通りにイメージしてもらえませんか?それで上手くできるかはわからないですけど……。」
「いいよ。試してみようか。」
「じゃあ……、今空覗いてますよね?その空がずーっと、ずーっと続いてて自分を取り囲んでて……。イメージしました?」
「うん。」
「それで、その下には何かがあります。」
「なにか?」
「はい。植物でも動物でもなんでも。千明さんの思ったままの好きなような世界がそこにはあるはずなので」
「……なんか、」
「はい?」
「やたら胴体の長い、ユニコーンみたいな角が生えた猫が虹色の草食べてる……。」
「それは……中々メルヘンですね。」
「やっぱりダメかな。」
「全然。素敵だと思いますよ。」
「そうかな。」
「はい、千明さんの描いた世界は誰がなんと言おうと千明さんにとっては素敵なもののはずですから。」
「そっか」
「他には何かありますか?」
「他、他は……。」
「白い、光の玉。」
「白い光、ですか。」
「うん。私の周りをふわふわしてるの。」
「……それは、なんだと思いますか?」
「え?うーん……。……陽彩、だったらいいなぁ。」
「そうですね、千明さんが思うならきっとそうですよ。」
「……綺麗だなぁ。」
呟きと一緒に目に貯めていた涙がこぼれ落ちた。
その瞬間、したから段々と温かいものに包まれていった。驚いて足元を見ると、そこに自分の足はなく、変わりに細やかな白い光がたくさん浮いていた。
「え、なにこれ!?」
「時間みたいですね。」
焦る私をよそにモルテは落ち着いた優しい声で言った。温かさは胸の辺りまで来ていた。
「時間って?どうなるの、これ」
「大丈夫です。帰るべきところへ帰るだけですから。」
「それって、どういう――」
言葉を言い切る前に身体から浮かび上がった光が一気に私を包み込んでしまった。
「お話、楽しかったです。またいつか。」
光に邪魔されて上手く見えなかったが、なんとなくモルテの顔が悲しそうに見えた。
目を覚ますとたくさんの人とたくさんの音が私を囲んでいた。
不安そうにこちらを見つめる知らない人、緊急救命の服を着た人、サイレンの音。
ここはどこなんだろう。
「お姉さん、僕の声聞こえます?」
答えようとして自分の声が上手く出せないことに初めて気づいた。そういえば身体中が重くて、ぼんやりする。ゆっくり目だけを動かすと黒いアスファルトに血溜まりができていた。
あぁ、そうか。私は、事故にあったんだった。体調不良で早退して帰ってたら歩道に車が突っ込んできて……。あれ、でも私 自分の事故現場遠くから見たような……。
それにさっきまでのは……。
もしかして、あれ死後の世界とかだったのかな。
考えながら上手く聞こえない救命隊の人の声に適当に反応を返していると、ふっと身体が浮いた。どうやらこれから運ばれるらしい。
少し高くなって、人も捌けた視界を夕焼けが独占した。さっきまで曇りが嘘かのような、優しくて、それでいて深くハッキリその存在を煌々と示すかのような鮮やかなオレンジ色だった。
涙が頬を伝う。腕が重いのも無視して天へ手を伸ばす。
私もあの子みたいに綺麗な世界が見れるだろうか。あの子みたいに自分の世界を生ききれるだろうか。
担架が進むと共に動く空がどんどん、じわじわとぼやけて滲んでいった。恐らく、今の私の状況はあまりよくはない。何度も意識が飛びそうになる。それでも必死に空を見続けた。
私は生きなきゃいけない。生きて、あのステンドグラスクッキーをもう一度作って、また空を見たいから。
「こちらモルテ。今回のターゲット、相原千明さんの魂を無事地上に送り返すことには成功しました。」
「ご苦労。ではそのまま追加の仕事もこなせそうか?」
「はい、問題ないかと」
「そうか、では頼んだぞ。」
「はい。」
「君が、相原陽彩くんだよね。」
「少しだけどお姉さんに会えてよかったね。もう心配しなくてすみそう?」
「ははっ。そうだよね。まだ心配は心配だよね。」
「うん、そうだね。きっと大丈夫だよ。陽彩くんのお姉さんなんだから。」
「じゃあ、君も還るべき所に還ろうか。」
「……おやすみなさい。来世も綺麗な夕焼けが見れるといいね。」
「僕は、いつお姉ちゃんに会えるんだろう。」
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