クロロの大冒険〜田舎の少年が組織に入り”オーラ”を習得、葛藤や紆余曲折を経て大人になり親になり、やがて星を救う物語〜

M3 STUDIO

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組織(ハウス)見習い編

ー 26 ー ファースト・ミッション⑤

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ーマスクの男ー



マスク姿の大男が一歩近づく毎に、刺すようなオーラが肌を貫く…!

死に物狂いで何とか撃退した獣人を、更に上回る程の圧倒的なオーラだ。

ガタガタ…
コン太の意思とは無関係に体が震える。

ど、どうなっている?
こ、これもチャップマンの研究ってやつか?
ふ、2人いたと言うことか?い、いや、もしかしたら2人どころじゃないのかも…。
こ、こんなのどうしろってんだ…オーラ・ドライブが使えたら楽勝の任務って、絶対ウソだろ…!
相手もオーラを使えて、更にはボクたちとは比べものにならないオーラ量なんだぞ…どう考えてもおかしいだろ…


ざっ…

「!?」

クロロが徐に立ち上がった。

「!!!…く、クロロ!」

強い闘志が宿った目を、真っ直ぐマスク男に向けている!
「…へっ、お、オーラもほとんど空っぽだってのに…やるしかねえってことか…!」

コン太が慌てて立ち上がる!
「お、おまえ!む、無茶な!」

クロロがにやりと微笑む。
「無茶かもしんねえ…でも、諦めたら、その瞬間に負けちまう…!だ、ダメかもしんねえけど、ギリギリまで、最後の最後まで戦ってやる…!」
クロロの額から冷や汗が流れ落ちる。

!!!

クロロ…!こいつ…
ただ何も考えてないかと思っていたが…いや、今もそう思うが…、だが、こいつも…こいつだって、怖いんだ…!
だ、だけど、逃げずに、諦めずに、向き合おうとしている…!

く、クロロの強さはここにあるのか…?諦めない強さ…
ぼ、ボクも心底怖い…
そして、諦めようとしていた…。
か、勝てっこないって…

でも、結果はそうだとしても、立ち向かえば変えられるかもしれない!
わ、わずかな、ほんのわずかな望みだが…!戦うことを放棄すれば、敗北にしかならない!
けど、クロロは、だからこそ立ち向かおうとしてるんだ!
10000分の1だろうと、勝利の可能性があるのなら、諦めない、と…!

コン太が、震える足を強く押さえ付ける!

「…ち、ちくしょー!おまえのには付き合いきれないけどよ…
でも、ダメかどうかなんて…!結果なんて!自分が決めちゃいけないよな…!
勝負から逃げたら勝てるわけがない!
今この瞬間は、最後まで…ボクも付き合ってやる!全力で!」

コン太が道着の帯をギュッと締め直す。

「コン太…!」

クロロがニッと笑い、眼前の敵を見つめる…!
不思議と清々しい気分だった…

ふっきれるって、こういうことなんか…

全てのことを後回しにして、目の前のことだけに、全力を注ぎ込む…!
先のことは考えない!
今は…、今は、あいつをぶっ倒すだけだ!


空っぽだったはずのオーラが、俄かに熱を帯びる!
命を燃やすような、灼熱の力が湧いてくるようだ…!

「熱い…!」

クロロが気を込め、燃えるようなオーラを一気に解放した!!!


その時だった!


バシュ!シュッ!!!

クロロたちとマスク男の間に、二つの影が降り立った…!

「!!!」

2人ともピシッとしたブラック・スーツを纏い、蒸気のようなオーラの残光が、シュウウ…と体からゆらめいている。

黒服の一方は艶のある長い髪をはためかせ、もう一方は紺色のヘッドバンドから鋭いナイフのような金髪を天に尖らせていた。

長髪の方がが振り向いた。

ペンネやジュディともタイプが違う、海外のグラビア・モデルのような、艶めかしい色気を放つ女性だった。

「クロロ、コン太!おつかれさま!までは必要ないよ。

続いて、金髪の方がゆっくりと顔を向ける。
こっちは鋭い目をした男性だ。無言で2人を見つめると、徐に口を開いた。

「…ひどい怪我だな。だが、大したもんだ。よくやったな。少し、下がっていたほうがいい」

コン太がヘナヘナと座り込む。

大きくないが、低く、強く、はっきりした声だ。
その声は、ボロボロになったクロロたちにとって、凄まじい安心感を伴って響いた。

「は、ハウスの人…ですか?」
コン太が恐る恐る声を上げる。

「そっ!だからもう大丈夫!…このマスクの男は、…。想定外のお客さんだからね…!の言う通り、少し下がっていて!」

そういうと、身体中から輝く光のオーラを爆発させた!

ブオオオオオ!!!

「す、すげえ!」
化け物みたいに感じたマスク男のオーラと同じか、それ以上の圧力が、空気を震わす!

「レジスタンスめ…何をしにここに来たのかしらんが…おまえのいるところではない…!」
ベネットと呼ばれた金髪の男が、右腕をスッとマスク男に向ける。

バチッ!!!

青白い、のような光の波紋が、ベネットの右腕を駆け抜ける!!!

「つぁっ!!!」

ベネットの掌から蒼い電撃が飛び出す!!!
空気を切り裂く轟音とともに、一瞬でマスク男を包み込み、燃え上がる!!!

ドン!!!

「…!避けたか!!」
「まかせてっ!」

リリアンと呼ばれた女性が、右手を掲げる!

いつの間にかその手には、が握られていた!

リレーで使うバトンくらいの長さで、瀟洒な調度品のような飾りでゴテゴテと彩られている。
その先端は赤・青・緑の宝石が散りばめられており、さながら、魔法少女のアニメに登場するマジカル・ロッドだ。

「え?あ、あれって!」
コン太が思わず目を剥く!

「いっくよー!!!」
リリアンが杖をかざすと、轟音と共に、巨大な火の玉が飛び出した!

マスク男のいた位置一帯を、灼熱の爆炎が包み込む!

焼けるような暴風がクロロとコン太に押し寄せる!

「す、すげえ戦いだ…!」

ボンッ!!!

炎の渦からマスク男が飛び出す!!!
その両手の先には、ペットボトルくらいの大きさをした、のようなものがいくつも浮かんでいた!!!

「あっ!よ!」
「分かっている!」

マスク男が両腕を掲げ、胸の前で十字を切るように振りおろす!!!

ブオオっ!!!

無数の筒が、弾丸みたいなスピードでベネットとリリアンを狙う!!!

「はっ!!!」
ベネットの右手から、蒼い稲妻が葉脈のように空間に広がる!!!

電撃が筒を捉え、空中にいくつもの光が炸裂した!!!

ドドドドド…ン!!!!!

爆発の衝撃波でクロロとコン太が尻餅を着く!


「今よ!!!」
リリアンが手にした杖の先では、極寒の冷気が渦を巻いていた!!!

「たあっ!!!」

巨大な氷の塊が地面から盛り上がり、マスク男の下半身を包み込んだ!
氷に捕らえられ、地表に固定される!

「ちっ」
マスク男から舌打ちが漏れる。
体の半分が氷に埋もれ、身動きが取れないようだ!

「…おまえを組織ハウスで監禁する。貴様たちの目的を洗いざらい吐くんだな」

ベネットが目を細め、マスク男を見据える…。


とんでもない戦闘だった。
少しの無駄もない、分厚い技の応酬…。
そして、ほんの数分も経たないうちに、敵の戦力を剥ぎ、戦闘不能な状態に追い込んだ…!
これが、ハウスの戦い…!

決着がついた!そう思った矢先!

マスク男が両腕を天に掲げた!

「!!!」

次の瞬間、マスク男の頭上には、が浮かんでいた!!!

「まずい!!!」
ベネットとリリアンが、傍のクロロとコン太の手を取り、空へと飛び上がる!

ほぼ同時に、マスク男を中心に閃光が炸裂した!!!!!


ズオ………

レビオラの敷地を、ドームのような光が包み込んでいく!!!
その爆炎から少し遅れ、衝撃波とともに、火山噴火みたいな噴煙がどぐろを巻いて上空を貫いた…!

………
……


ヒュウウウ………

黒く上がった煙のベールを、風が引き剥がして行く…
レビオラの敷地は、木っ端微塵に吹き飛び、瓦礫の山が散らばる更地のようになっていた。
周囲を取り囲む壁が、凹みひしゃげて、焦げつきながらも残っている。

空中に飛んで、爆発の難を逃れた4人は、敷地内に降り立っていた。
うっすらと建物があった痕跡が残っている…。今立っている場所は、どうやら本部ビルがあったあたりのようだ。

「あ、あいつは…!?」
クロロとコン太がキョロキョロと見渡す。マスク男は影も形も見えない。

「…オーラの反応がない。おそらく、あの巨大な爆弾で氷ごと消し去って逃げたんだろう…油断してしまったな」
ベネットが目を細めながら言う。

「そーだ、君たち、これを食べなさい」
リリアンがスーツの内ポケットから、小さな箱を取り出した。
タブレットケースのようだ。
ケースを振ると、丸いラムネのような白い粒が転がり出た。

「こ、これは?」
よ。細胞を急速で活性化して、傷を治すの」

2人は小さな粒を頬張った。
「おおっ!!!」

潮が満ちるように、体の芯から心地よい感覚が広がり、全身の痛みがスッと引いて行く。
「な、なんだか、オーラも戻ったような気がするぞ!」
痛みが消えると同時に、空っぽだったオーラがみるみるうちに充填されていく!

「身も心も元気になれば、オーラも戻るのよ」
リリアンがウインクして微笑んだ。

「おおっ!そ、そいつはすげえ!…ん?」
ふとクロロが右腕を見ると、見習いの証として付けていたがボロボロになっていた。
軽く腕を振ってみると、ボロっと崩れて落ちた!!!

「ええっ!?」
コン太も同じだった。叩いても引っ張っても取れそうになかったバングルが、あっけなく崩れたのだ!
「こ、これって…」
「み、見習い卒業…ってことか!?」

「そのようだな」
「ふふ…おめでとう!」

「ひゃっほーーーーー!!!!!」
クロロとコン太が上空にグンっと飛び上がる!!!

「やったーーー!!!ついにハウスのメンバーだあっーーー!!!」
「やった!やったぞーーー!」
空中で両手両足を広げ、声の限りに叫ぶ!!!



ー配属ー



「んん!?あれ!?あいつ…!」
上空のクロロが視界の端で何かを見つけた。ボコボコになった壁と瓦礫の間に蠢く影が…!
「行ってみよう!」

クロロがギュンっと高度を落とす!



「…う、うう」
瓦礫の山の前でうめき声をあげていたのは、アーク・ロイヤルだった!

「そ、そうか丈夫な体に改造していたって言ってたっけ…」
爆発に巻き込まれたが、ガチガチに耐久性を上げたボディが幸いしたようだ。

「…生きていたのね…さすがしぶといわね。アーク・ロイヤルの回復を待って、色々と明らかになるでしょうね…」
リリアンが腕を組んで、ふっと息を吐く。

「いや、回復を待たずとも、すぐにハウスの調が洗いざらいに調べ上げるだろう。ほら、噂をすれば、だ」

「!!!」
空から、黒服を纏った5人の男達が、次々とハウスの敷地に降り立った。
ベネットに黙礼すると、すぐ散り散りに瓦礫の山に向かっていく。

「あ、あれは?あの人たちもハウスの…?」
「ああ、彼らは調査に特化したチームだ。リサーチのためのイマジネット・オーラを身につけている。これで、レビオラの計画も終わりだ。チャップマンの陰謀もな…」


………
……



「ま、まて!ワシを捕えるなど!た、ただじゃすまんぞ!」
黒服のハウス調査部隊が、アーク・ロイヤルを引き摺り連れて行く。

「げ、元気なやっちゃ…!」
さすがのクロロも呆れ顔だ。


「あ、あの、さっきマスクの男のこと、レジスタンスと言ってましたよね…。あの獣人といい、あいつらは一体…」

「そうだな、今回のミッションにおいて、獣人とレジスタンスは想定外だった」
ベネットがクロロとコン太を見据える。

「ミッションでは、オーラ・ドライブを使えない一般構成員と、非戦闘員だった元ハウス、ドクター・チャップマンの対処を想定していた。その点では、ジュディの道場を突破した君たちにとってはそう難しくない任務だと捉えていたが、獣人は現役のメンバーにとってもかなりの強敵だっただろう。あの獣人こそが、チャップマンが秘密裏に動かしていた研究そのものだ」

「やっぱ、あれが研究ってやつだったか…!」
「ほ、ほんと、死にかけました…」
コン太が激闘を思い出して身震いをする。

「だが、想定外の事態はミッションにおいては当たり前に起こる。君たちの戦闘の様子を上空からキャッチしていたが、介入することは避けた」

「そっ、そんな!み、見てたってことですか!」
(た、助けてくれれば良かったのに…!)

「でもコン太!あの怪獣みてえのが出てくれたおかげで、オレらもみたいなの出来るようになったじゃねえか!」

「そ、それは結果的にはそうかもしれないけど…」


(そう…。オーラの量も戦闘経験もメンタルも、あの獣人のほうが圧倒していた。この2人の起死回生とも言えるポテンシャルの発揮がなければ、俺たちが対応することになっただろう…。まだまだイマジネット・オーラと言えるほどのものではなかったが、それでも大したものだ。そしてまだまだ、成長途上。こいつらはもっともっと伸びる…)
ベネットが先ほどの戦闘の模様を反芻する。


「でも、あのマスクの男は、完全にミッション外だったわ。あいつはレジスタンス。今回のミッションでは目的じゃなかったけど、あいつらを捕らえ、その狙いを暴くことはの一つでもあるのよ」
リリアンがスラっとした指を立てる。

「レジスタンス…モーリーが言ってたような気がするな」

「奴らは度々、ハウスの活動範囲の中で現れる。今の所、分かっているのは、全員がオーラ・ドライブを使いこなし、強力なイマジネット・オーラを持っている、ということだ。
先ほどの男は、我々がと呼称している、爆弾を能力として扱う男。
これまでに何人もの組織員が重症を負わされ、再起不能に追い込まれている」

「な、何人もが…」
「さ、再起不能…?」
マスク男の、鋼鉄のような意志を宿した瞳が脳裏に蘇る。

「だから、わたしたちが相手をしたってわけ」



調査部隊として登場した黒服達が、次々と引き上げていく。
ベネットが手首に装着したスマート・ウォッチのような端末に目をやり、頷いた。
どうやら、ベネットの元には逐一、調査のレポートが届けられていたようだ。

「この敷地の地下に、チャップマンの研究施設が見つかった。
対ハウス用の生物兵器として、研究開発していたようだ。レビオラの暴力的な構成員と、猛獣の遺伝子細胞を掛け合わせ、オーラ・ドライブに匹敵する力を持たせていた…。
生物兵器の名は。だが、研究はプロトタイプ止まりだったようだ。そして、プロトタイプの忠誠心に不備があり、チャップマン自らが生み出したキメラ・オーグに滅ぼされた…。また、改造を受けたスキンヘッドの構成員は、残念ながら爆発に巻き込まれてしまったようだ…。皮肉なもんだ」
(…そして、その研究の目的…チャップマンはと言っていた…。レノンやライアンといった、幹部クラスのみがその内容を知りうるコードネームのはず…一体何を意味するのか…)


「た、対ハウス兵器か…」
しかも、プロトタイプとは…これが完成して、量産されていたとしたら…
コン太は、己の想像にブルっと震えた。


「そういやさ、ベネットさんとリリアンさん、だっけ?なんでオレらのことを見てたんだ?」

ベネットとリリアンが顔を見合わせる。

「あっ!ごめん!そういえば、自己紹介、全くしてなかったね!君たちは、無事に見習いを卒業したので、このになりますー!」
リリアンが満面の笑みで両手を広げる!

「べ、ベネットチーム?」

「この金髪で、つっけんどんで、目つきの悪いのが、ベネット。チームのリーダーよ。無口で怖そうだけど、優しいところもある!そして強い!」
リリアンが、両手の人差し指を揃えて、ベネットに突き付ける。

「…。もう少しマシな紹介できただろう」


「そして、わたしはリリアン。サブリーダーよ!よろしくね」
艶めく髪をなびかせ、にっこりと微笑む。

コン太が心の中で、うおおお!と雄叫びを上げる。
(改めてだが、なな、なんて綺麗なお人だ…!お、思えば組織の試験から今まで、出会った女性は抜群な美貌の持ち主ばかりだった…!
ペンネさんは、ガチなスパイだったが、ビジュアルも、映画なんかに登場するミステリアスな女スパイそのものだったよな~。
ジュディさんは、歌って踊れるキラキラのトップアイドルそのまんまだった。かわいい路線では絶対的ナンバーワンだろう。せ、性格や実年齢は難あり、かもだけど…。
そして、リリアンさんは美しい大人の演技派女優、もしくは雑誌やハイブランドの専属モデル、と言ったところか!?綺麗系では天下を取れるレベルだろう。
そ、そんな人と同じチームになれるなんて!うほほほー!
ベネットさんも見た目怖そうだけど、感情的に怒鳴るタイプじゃなさそうだし、何よりすごい強い!この配属、ラッキーすぎるだろー!)
コン太が力強く拳を握りしめる。

ベネットが腕組み解き、パンツのポケットに手を入れる。
「ハウスのチームは大きく二つの役割に分かれる…。一つは、先ほどの調査チームのような、組織内のサポートをするチーム。空間を繋げる能力をもつモーリーや、道場のジュディも同じだ。
そして、我々は対外的な案件を処理するチーム。
活動範囲は多岐に渡る。
もっとも、暗殺などの戦闘力だけが求められるチームではない。細々とした便利屋的な案件から、命の危険を伴う案件まで、何でも引き受けるオールマイティなチームだ」

「お、オールマイティーかあ!パンチが効いてるな!わくわくだな!」
「お前…絶対分かってないだろ…」
目を輝かせるクロロをコン太が冷ややかな眼差しで見つめる。


「これからは、この4人が一つのチームとして、活動していくことになるよ!仲良くやろうね!」
リリアンがウインクを投げる。

「おうっ!」
クロロがニカっと笑いピースサインを出す。

リリアンのウインクが直撃したコン太が、天を仰ぎ、瞳を潤ませる。
(うおおー!超絶大ヒットだー!大人の色気!このチームの配属で良かったー!!!)


「そんでさ!さっきの戦いだけど、あれがベネットとリリアンのイマジネット・オーラか?えと…電撃と、あとは…魔法?」
クロロが首を傾げる。

「そ、そうだ!あのロッドのようなもの!今やってるアニメ『』のマジカル・サンシャインロッドですよね?
*プリプリ=アニメ『サンシャイン・ビート!プリンセス★プリティ』


「おっ!よく知ってるね!そうそう、わたしね、なの。好きなキャラになりきる趣味が、そのままイマジネット・オーラになったんだ。二次元キャラの技を丸っと使うことができるよ!さっきは武器だけ出したけど、もちろんキャラクターに変身もできる!」

そう言って腕を上げると、リリアンの体がまばゆい光に包まれた!!!

「おお…!」

光が徐々に消え去っていく…

そこには、純白のサマードレスに身を包み、ピンクとライト・ブルーのグラデーションに染められたセミロング・ヘアーをなびかせ、プラチナのような輝きを放つ貝殻の髪留めをした女性が立っていた。
そしてその手には、先ほどの戦闘時に掲げられた白金のマジカル・ロッドが握られている。

「ふふ、どう?他にも、色々レパートリーはあるよ」

「すっすげー!」
「か、感動…!」
コン太は無類のアメコミ好きであるが、同時にコアなアニメ・フリークでもあった。


バチっ!!!

煌びやかな空気を割くように、蒼い電撃が宙に走る。

「…俺の能力も伝えておこう。見ての通り、超高圧電流を扱う能力だ。
子供の頃、不運にも雷に打たれ、生死の境を数ヶ月彷徨った…。意識を取り戻してからは、ペンで字を書くみたいに、意のままに電気を操作することが出来るようになった。この能力を世のため人のために使えるように、俺は組織ハウスに入った…」

バヂバチっ!
ベネットの指先から電気が飛び出し、「welcome 」の文字を形作って、宙に浮かんでいる。

「…あ、ありがとうございます」
「た、大変だったんだな」


「ふう。仕事はできるリーダーだけど、ちょっと変わってんのよね。ふふ」
リリアンが両手をヒラヒラと揺らす。

「…とにかく、これからは、俺の管轄の元で、ミッションに対応してもらう。クロロ、コン太、期待してるぞ」
ベネットの指先から花火のように電気が花を咲かした。

「おう!まかしとけっ!」
「はい!がんばりますっ!」


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