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ブラック企業に勤める社畜OLが異世界トリップして騎士の妻になるそうです
マザーグースはお好きですか?
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「セインがこの街にきてる?冗談でしょ」
「いえいえ、冗談じゃなく本当に来てますけど…」
約束通り、領主館へと出張ブライダルエステをしにやってきたアイリーンは、思ってもいないことを聞いたといった様子で、眉間に皺を寄せる。
「リュートさんのお父さんの親友で、リュートさんが領主となった時にも何かとお世話になった人だって聞きましたけど…」
「あの人の友人だったのは本当。でもあいつは、あの人を裏切ったのよ。それが今頃何をのこのこと…」
昨夜の話をすればややこしくなると思い、あえてその事を黙ったままリュートから聞いた話を口にすれば、アイリーンがそれを強い口調で否定した。
そして、何か自分でもまずいことをいったと気づいたように、不思議そうな顔のみはるを前に、はっと口をつぐむ。
「…裏切り者、ですか」
「―――ええ、そうよ。最低のろくでなし」
アイリーンがここまで嫌悪を顕にするのも珍しい。
どうやら王都にいる間、何かよほどの事があったようだ。
もしかすると、それが昨夜の件と何か関係があるのだろうか…?
気にはなったが、どうやらそれ以上の事を語るつもりはないらしい。
不機嫌そうな顔つきで、何やらクリームのようなものを手に取り、みはるの顔に塗りつける。
無言のアイリーンは、これ以上何も聞くなと言わんばかりにみはるの顔をぐにぐに歪ませながら、その頬をきゅっとつまむ。
「いいこと?何があっても、あいつを信用しちゃダメよ」
「…その件については既に手遅れでした」
「はぁ!?」
手遅れ、聞いたアイリーンがすごい形相でみはるの両頬をつねりあげる。
「ちょっと、なによそれ、どういうこと!?詳しく話しなさい!」
「え~と…」
話そうか話すまいか、一瞬悩んだが、結局すごい剣幕を見せるアイリーンの勢いに負け、全てを暴露する。
「…あの下衆野郎、やってくれたわね」
「まぁ、謝ってはもらいましたけど…」
「あいつのことだもの、本心から謝ってるわけじゃないわ。絶対、そのうちなにか仕掛けてくる」
確信を持ったその言葉に、あの時感じた漠然とした不安が蘇った。
「そんなに質の悪い人なんですか、あの人って」
「最悪」
「それはまた…手厳しい」
「手厳しくなんかないわ、当然よ。
第一ミハル、あなた侮辱された上に殺されかけたのよ?あいつに対して思うところはないの?」
「侮辱というか…私みたいな身元不明な怪しい女、警戒されても仕方ないかな、と…」
だからといって、やられたことを許したわけではないが。
それとこれとは別問題である。
「それだけで寝室に忍び込んで脅すなんてありえないわ」
「それに関しては私も…ちょっとやりすぎかなとは思いました。なにか、理由があるのかも、って」
そして恐らくはその理由を、アイリーンも知っているのではないかと。
ちらり、と上目遣いで見ながら言った言葉に、アイリーンの瞳からすっと光が落ちる。
「…その理由、あなたは知りたい?」
「え?」
まさか、答えてくれるとは思わなかった。
それだけに間抜けな声が出たが、それくらい予想外だったのだ。
てっきり、はぐらかされておしまいだと思っていた。
「知りたい?」
もう一度尋ねられ、困惑する。
「…それ、私が知っていいんですかね」
「本来はあまりよくないわね。下手をすればあなたの身に危険が及ぶ。
…でもあの馬鹿が出てきた以上、知らない方がまずい事になるかも知れないわ」
どこか開き直ったように、「さぁ、どうする?」といわれても、果たしてなんと言えばいいのか。
「…ちょっと、考えさせてください。
そのことは、リュート様に相談しちゃ駄目、なんですよね?」
なんとなくだが、そう思う。
だが、これに関してもまた、予想外の答えが変えてきた。
「構わないわよ。むしろ、ご領主様が自分の口から説明してくださるのならそれが一番かも知れないわ」
つまり、リュート自身も、その理由をよくわかっている、ということか。
「…ご領主様自身は、あなたに何も知らせるつもりはなかったようだけど。
彼に嫁ぐ以上、あなたには知る権利がある」
みはるは、迷いながらも言葉を選ぶ。
「…権利には義務が付き物ですよね。それを知ったら、私にはなんの義務が生じるんでしょうか」
表裏一体のそれは、時に大きなリスクを秘めたものだと知っている。
知らなければよかった、そんな真実だってある。
「ミハルにしては賢いわね」
「…やっぱり、なにかあるってことですか」
くすりと笑われ、脱力する。
「大したことじゃないわよ。あなたは元々この国の人間じゃないし。
ある意味ご領主様があなたを選んだ、その選択が全てだもの。
本来なら、もうすでに何の意味のなくなってる話なのよ。
…それに拘る馬鹿さえ存在しなきゃ、ね…」
「・・・・・・」
それはあれか。
知ったら今度こそセインに殺されるかもしれない、ということか。
「大丈夫。あなたのことはご領主様が守ってくださるわよ」
「…私が彼の元を離れようとしない限り、って奴ですか」
「それは当然、というかもう手遅れよ。諦めなさい」
手遅れ、という言葉が適当であるかどうかは分からないが、確かに彼はみはるが自分のもとを離れるのを決して許さないだろうとは思う。
「アイリーンさんは、私がリュート様に嫁ぐと聞いて、どう思いましたか?」
悪あがきと思いながらも、どうしても心に引っかかっていた事。
それをアイリーンは思い切り笑い飛ばす。
「どうもこうもないわよ。ようやくその気になったかと思っただけ」
「…私のこと、金目当てと思ったりして…」
「わざわざあんな面倒くさい男を誑かして妻になるより、ここの調度品の一つ二つ掴んで逃げたほうがよっぽど早いわね。知ってた?質素に見えて、意外と金目のものがあるのよ、ここ」
「嘘!?私結構雑に磨いたりとかしてたんですけど…!?」
高価な調度と聞いて、みはるは別の意味で青ざめる。
「何、あなたここの掃除までしてたの?全く本当に……。
言っておくけど、ご領主様の妻になったら、掃除は自分でやっちゃダメよ?
そういうことはね、使用人に任せるのが女主人の役目なの。使用人の仕事を取るような真似は絶対駄目」
「…いや、でも通いの方達、昔から勤めてくださってる方ばっかりで結構ご高齢でしたし…。
目に付く部分だけちゃちゃっとたまにやってたんですが…」
「なんなら、結婚祝いに新しい使用人を雇いなさいよ。できれば住み込みでね。
むしろなぜ今までそれをしなかったのか疑問なくらいよ」
それに関しては、多分にリュートの下心が隠されているような気はするのだが、そこはアイリーンもあえて言及しない。
「それにしても…面倒くさいんですか、リュート様」
なんとなく、うすうす気づき始めてはいたが。
「関係のない人間にとってはそうでもないけど、あなたにとっては面倒だと思うわよ」
だって、あれだけ執着されてるんだもの。
そう言外に言われ、返答に困る。
なんだかさっきから、困ってばっかりだ。
「でもね、困ってるのは彼も同じなんじゃないかしら。
あなたのことだけは失いたくないと思ってる。だから全部に慎重になってるのよ。
…それをアイツにぶち壊される羽目になって、今頃内心で怒り狂ってるんじゃないかしら…」
後半ぼそりとつぶやきつつ、アイリーンが行く。
「…まぁ、それはとにかく。
聞きたいのなら私が全部教えてあげる。どうする?」
軽い口調で元の話に戻られたが、そう簡単に決断できるものではない。
「あぁ、私がそれを知ってる理由ね。それも教えてあげるわ」
返答できず、言葉に詰まるみはるに、アイリーンはひときわ明るく、どこか吹っ切れたような口調で―――口の端をわずかに歪めた。
「それを知ったのは本当にたまたまよ。
ご領主様の父親―――彼とセインとの会話を聞いてしまっただけ。
その時あの馬鹿がどうしたかわかる?……私のことを、殺そうとしたのよ」
―――勿論、すぐに止められたけど。
止めたのは間違いない、リュートの父親だろう。
「ちなみにこの話はご領主様の母親は知らない話よ。
彼女は何も知らずに逝った。ご領主様はあのバカに知らされたみたいだけど…」
―――知らなくても良かったのにね。
どこか悲しげなその言葉に対して、一体なんと返せばいいのだろうか。
もしかしてもう、引き返せないところまで来てしまっているのではないか。
「あの人だって、あんな話を聞かされなければ、命を落とすことはなかったんじゃ・・・」
それは、彼の父親の話だろうか。
王族をかばって命を落としたという、彼の父親。
それが、リュートの秘密に関係している?
「結局、あの馬鹿があの人を殺したの。
――――私は絶対、あいつを許さないわ」
深い後悔と憎しみの宿るその言葉に、みはるの耳にはなぜか、昔聞いたマザーグースの一節が蘇る。
「・・・Who Killed Cook Robin (誰が駒鳥殺したの) 」
『 誰が駒鳥殺したの?
それは私と雀が言った
私の弓で、私の矢羽で
私が殺した駒鳥を 』
「いえいえ、冗談じゃなく本当に来てますけど…」
約束通り、領主館へと出張ブライダルエステをしにやってきたアイリーンは、思ってもいないことを聞いたといった様子で、眉間に皺を寄せる。
「リュートさんのお父さんの親友で、リュートさんが領主となった時にも何かとお世話になった人だって聞きましたけど…」
「あの人の友人だったのは本当。でもあいつは、あの人を裏切ったのよ。それが今頃何をのこのこと…」
昨夜の話をすればややこしくなると思い、あえてその事を黙ったままリュートから聞いた話を口にすれば、アイリーンがそれを強い口調で否定した。
そして、何か自分でもまずいことをいったと気づいたように、不思議そうな顔のみはるを前に、はっと口をつぐむ。
「…裏切り者、ですか」
「―――ええ、そうよ。最低のろくでなし」
アイリーンがここまで嫌悪を顕にするのも珍しい。
どうやら王都にいる間、何かよほどの事があったようだ。
もしかすると、それが昨夜の件と何か関係があるのだろうか…?
気にはなったが、どうやらそれ以上の事を語るつもりはないらしい。
不機嫌そうな顔つきで、何やらクリームのようなものを手に取り、みはるの顔に塗りつける。
無言のアイリーンは、これ以上何も聞くなと言わんばかりにみはるの顔をぐにぐに歪ませながら、その頬をきゅっとつまむ。
「いいこと?何があっても、あいつを信用しちゃダメよ」
「…その件については既に手遅れでした」
「はぁ!?」
手遅れ、聞いたアイリーンがすごい形相でみはるの両頬をつねりあげる。
「ちょっと、なによそれ、どういうこと!?詳しく話しなさい!」
「え~と…」
話そうか話すまいか、一瞬悩んだが、結局すごい剣幕を見せるアイリーンの勢いに負け、全てを暴露する。
「…あの下衆野郎、やってくれたわね」
「まぁ、謝ってはもらいましたけど…」
「あいつのことだもの、本心から謝ってるわけじゃないわ。絶対、そのうちなにか仕掛けてくる」
確信を持ったその言葉に、あの時感じた漠然とした不安が蘇った。
「そんなに質の悪い人なんですか、あの人って」
「最悪」
「それはまた…手厳しい」
「手厳しくなんかないわ、当然よ。
第一ミハル、あなた侮辱された上に殺されかけたのよ?あいつに対して思うところはないの?」
「侮辱というか…私みたいな身元不明な怪しい女、警戒されても仕方ないかな、と…」
だからといって、やられたことを許したわけではないが。
それとこれとは別問題である。
「それだけで寝室に忍び込んで脅すなんてありえないわ」
「それに関しては私も…ちょっとやりすぎかなとは思いました。なにか、理由があるのかも、って」
そして恐らくはその理由を、アイリーンも知っているのではないかと。
ちらり、と上目遣いで見ながら言った言葉に、アイリーンの瞳からすっと光が落ちる。
「…その理由、あなたは知りたい?」
「え?」
まさか、答えてくれるとは思わなかった。
それだけに間抜けな声が出たが、それくらい予想外だったのだ。
てっきり、はぐらかされておしまいだと思っていた。
「知りたい?」
もう一度尋ねられ、困惑する。
「…それ、私が知っていいんですかね」
「本来はあまりよくないわね。下手をすればあなたの身に危険が及ぶ。
…でもあの馬鹿が出てきた以上、知らない方がまずい事になるかも知れないわ」
どこか開き直ったように、「さぁ、どうする?」といわれても、果たしてなんと言えばいいのか。
「…ちょっと、考えさせてください。
そのことは、リュート様に相談しちゃ駄目、なんですよね?」
なんとなくだが、そう思う。
だが、これに関してもまた、予想外の答えが変えてきた。
「構わないわよ。むしろ、ご領主様が自分の口から説明してくださるのならそれが一番かも知れないわ」
つまり、リュート自身も、その理由をよくわかっている、ということか。
「…ご領主様自身は、あなたに何も知らせるつもりはなかったようだけど。
彼に嫁ぐ以上、あなたには知る権利がある」
みはるは、迷いながらも言葉を選ぶ。
「…権利には義務が付き物ですよね。それを知ったら、私にはなんの義務が生じるんでしょうか」
表裏一体のそれは、時に大きなリスクを秘めたものだと知っている。
知らなければよかった、そんな真実だってある。
「ミハルにしては賢いわね」
「…やっぱり、なにかあるってことですか」
くすりと笑われ、脱力する。
「大したことじゃないわよ。あなたは元々この国の人間じゃないし。
ある意味ご領主様があなたを選んだ、その選択が全てだもの。
本来なら、もうすでに何の意味のなくなってる話なのよ。
…それに拘る馬鹿さえ存在しなきゃ、ね…」
「・・・・・・」
それはあれか。
知ったら今度こそセインに殺されるかもしれない、ということか。
「大丈夫。あなたのことはご領主様が守ってくださるわよ」
「…私が彼の元を離れようとしない限り、って奴ですか」
「それは当然、というかもう手遅れよ。諦めなさい」
手遅れ、という言葉が適当であるかどうかは分からないが、確かに彼はみはるが自分のもとを離れるのを決して許さないだろうとは思う。
「アイリーンさんは、私がリュート様に嫁ぐと聞いて、どう思いましたか?」
悪あがきと思いながらも、どうしても心に引っかかっていた事。
それをアイリーンは思い切り笑い飛ばす。
「どうもこうもないわよ。ようやくその気になったかと思っただけ」
「…私のこと、金目当てと思ったりして…」
「わざわざあんな面倒くさい男を誑かして妻になるより、ここの調度品の一つ二つ掴んで逃げたほうがよっぽど早いわね。知ってた?質素に見えて、意外と金目のものがあるのよ、ここ」
「嘘!?私結構雑に磨いたりとかしてたんですけど…!?」
高価な調度と聞いて、みはるは別の意味で青ざめる。
「何、あなたここの掃除までしてたの?全く本当に……。
言っておくけど、ご領主様の妻になったら、掃除は自分でやっちゃダメよ?
そういうことはね、使用人に任せるのが女主人の役目なの。使用人の仕事を取るような真似は絶対駄目」
「…いや、でも通いの方達、昔から勤めてくださってる方ばっかりで結構ご高齢でしたし…。
目に付く部分だけちゃちゃっとたまにやってたんですが…」
「なんなら、結婚祝いに新しい使用人を雇いなさいよ。できれば住み込みでね。
むしろなぜ今までそれをしなかったのか疑問なくらいよ」
それに関しては、多分にリュートの下心が隠されているような気はするのだが、そこはアイリーンもあえて言及しない。
「それにしても…面倒くさいんですか、リュート様」
なんとなく、うすうす気づき始めてはいたが。
「関係のない人間にとってはそうでもないけど、あなたにとっては面倒だと思うわよ」
だって、あれだけ執着されてるんだもの。
そう言外に言われ、返答に困る。
なんだかさっきから、困ってばっかりだ。
「でもね、困ってるのは彼も同じなんじゃないかしら。
あなたのことだけは失いたくないと思ってる。だから全部に慎重になってるのよ。
…それをアイツにぶち壊される羽目になって、今頃内心で怒り狂ってるんじゃないかしら…」
後半ぼそりとつぶやきつつ、アイリーンが行く。
「…まぁ、それはとにかく。
聞きたいのなら私が全部教えてあげる。どうする?」
軽い口調で元の話に戻られたが、そう簡単に決断できるものではない。
「あぁ、私がそれを知ってる理由ね。それも教えてあげるわ」
返答できず、言葉に詰まるみはるに、アイリーンはひときわ明るく、どこか吹っ切れたような口調で―――口の端をわずかに歪めた。
「それを知ったのは本当にたまたまよ。
ご領主様の父親―――彼とセインとの会話を聞いてしまっただけ。
その時あの馬鹿がどうしたかわかる?……私のことを、殺そうとしたのよ」
―――勿論、すぐに止められたけど。
止めたのは間違いない、リュートの父親だろう。
「ちなみにこの話はご領主様の母親は知らない話よ。
彼女は何も知らずに逝った。ご領主様はあのバカに知らされたみたいだけど…」
―――知らなくても良かったのにね。
どこか悲しげなその言葉に対して、一体なんと返せばいいのだろうか。
もしかしてもう、引き返せないところまで来てしまっているのではないか。
「あの人だって、あんな話を聞かされなければ、命を落とすことはなかったんじゃ・・・」
それは、彼の父親の話だろうか。
王族をかばって命を落としたという、彼の父親。
それが、リュートの秘密に関係している?
「結局、あの馬鹿があの人を殺したの。
――――私は絶対、あいつを許さないわ」
深い後悔と憎しみの宿るその言葉に、みはるの耳にはなぜか、昔聞いたマザーグースの一節が蘇る。
「・・・Who Killed Cook Robin (誰が駒鳥殺したの) 」
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