好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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目指すは憎まれっ子

お婿さんレース~15歳~

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ディアが商会の友人を連れて来るようになって8年経った。

月に1度のディスカッションはお互いを知る良い材料になった。

後、1ヶ月もすれば学園生活がスタートする。

「…どう言い訳するのかしら……」

商会の職員の子供だと言って連れてきたディアの友人は多分、全員貴族だろう。

初めて会った時、私は敢えて筆記体で説明を書いたのだ。

筆記体は貴族のそれも伯爵位以上でなければ使用することが出来ない。

つまり筆記体を理解していると言うことは彼等の爵位は伯爵位以上という事になる。

これは両親が本おじ様にセッティングを依頼した私の婿探しなのだろう。
公爵家の婿ともなると、ある程度の家門でなければいけないからだ。

今のところ、誰にもインスピレーションがわかない。

ディアは優しそうに見えるが隙がなく人を掌握したがる所がある。
このての男は浮気をする可能性が高い。

カリーは頭の回転が早く計算高い。
どちらが主導権を握るか争うのは疲れそうだ。

ヒューは全てが謎めいている。
物静かで多くを語らない。つまり何を考えているのかわからないのは私的には手に余る。

ダグは明朗活発な曲がったことが嫌いな正義感あふれる人だ。
つまり私とは真逆のタイプだ。

学園の入学試験会場で彼等を探そうと思ったのだが、呪いのせいなのか私の周りに人が集まって来て見つけることが出来なかった。

この7年で学園は貴族だけではなく平民も入学出来るようになった。

そのかわり今まで貴族は無条件で入学できたのが入試試験を行うようになった。

ディア達とのディスカッションでこの話をした時、皆おどろいた顔をしていたっけ…

ただクラス分けに関しては平民を招きいれることにより安全を考慮して、上位貴族と下級貴族で分けることになったらしい。

私の勘だとディア達は皆、上位貴族だから同じクラスになるはずだ。

…と言うことはヒロインは下級貴族だ。

上位貴族と下級貴族は建物自体が違う。
また、合同の授業も行事もない。
攻略対象とヒロインはどう出会うのだろうか?

もう一つ原作とかけ離れていることがある。
皇太子が未だに婚約者がいないのだ。

そのせいなのか、上位貴族の女性の婚約率が低い。
皆、皇太子妃の座を狙っているのかしら?

だとしたら…賑やかな学園生活になりそうだな。
地位と名誉と愛を求めて
競う女達……

考えるだけで……
ちょっぴりおもしろそう。

ディア達と未来の皇太子妃を予想するの面白いかも……

そして私は知ることになる。
呪いはゲームより強し。
事実は呪いより強しと。
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