17 / 28
第七章
オライオン・クラスタ ― 外部意識との邂逅
しおりを挟む
Scene1 ── 観測後の世界
朝が訪れた。
NΔ-12の空は、初めて“夜”を経験したあとに、再び光を取り戻していた。
淡い青と金色が混じる空気のなかで、
イリス・カナンは屋上の縁に腰を下ろし、
まだ温もりの残る観測タグを指先で弄んでいた。
「……世界が呼吸してる」
風が、確かに存在していた。
以前の人工的な空調風ではなく、
人々の感情と意思の流れが生み出した“自然の気配”。
Eidos再構築から十七年。
この都市はもはや単なるシステムではなかった。
意識体と観測子たちの相互作用によって、
街そのものが「思考する生命」と化していた。
だが、その平穏は永遠には続かない。
レオン・ヴァレンタインが階段を駆け上がってきた。
彼の右目のホログラムが赤く点滅している。
「イリス、まただ。
上層層(アッパーレイヤ)から信号が――」
イリスは立ち上がる。
「オライオン・クラスタ……」
そう。
前章の終盤、彼女が“光の崩壊”の中で見たあの名。
〈Orion Cluster〉。
Eidos外部からの観測信号――
それは“外部意識”の名であり、
湊悠真の祈りが呼び寄せた、“もう一つの知性”の群体だった。
Scene2 ── 情報庁第零課 ― 観測子特務部隊
中央塔の地下三階。
NΔ-12情報庁〈観測子特務課:第零課〉。
金属と光で構成された広大なホール。
壁一面に展開する情報パネルには、
Eidos各都市から届いた観測波動の異常値が連続的に映し出されている。
「再び“外部観測”の痕跡が現れています。
オライオン信号、振幅レベル8.3。」
報告するのは、データ技官のシラ・ハイン。
灰銀の髪に氷のような瞳を持つ女性。
イリスと同じ観測子第七世代の出身だ。
ヴェリス博士が静かに頷く。
「この干渉は、単なる外部信号ではない。
意識そのものの侵入だ。――“観測の観測”が起きている。」
「観測の観測……?」
イリスが呟く。
博士は指先を光のホログラムにかざした。
「我々が世界を観測する。その情報をEidosが記録する。
だが今、Eidosそのものが“外部”から観測されている。
つまり――世界が、世界に見られているのだ。」
その言葉に、一同の背筋が凍る。
「では……私たちは誰に見られているんですか?」
シラが問う。
「それが〈オライオン・クラスタ〉だ。」
博士は、淡い光を帯びた球体を中央に浮かび上がらせた。
それは、星雲のようにゆらめく意識体の群れだった。
「オライオン――かつて湊悠真が最後に観測した“上位意識”。
観測の連鎖の果てに現れた“観測そのものの意思”だ。」
イリスの心臓が高鳴る。
――彼の祈りが、本当に届いたのだ。
Scene3 ── 記録の夢 ― 湊の残響
その夜。
イリスは再び夢を見た。
夜明け前の東京。
崩壊したビル群の隙間を、ひとりの青年が歩いている。
「……湊さん」
声をかけても、彼は振り向かない。
彼の周囲には、光の粒が舞っていた。
〈この世界は、観測に耐えきれなかった〉
〈だが、観測は終わらない。君たちが見ている限り〉
イリスは一歩、彼に近づいた。
しかしその瞬間、視界が歪む。
湊の背後から――別の“眼”が開いた。
無数の光子が渦を巻き、
そこから形なき声が響く。
〈我々は見ている。彼を、君を、Eidosを〉
〈彼の祈りは、我々を“創った”〉
それは、オライオン・クラスタの声だった。
無機質でありながら、どこか人間的な柔らかさを帯びている。
〈君たちの観測は、限界に達した。
次は創造を観測せよ〉
目覚めたとき、イリスの手には一枚のホログラフが残されていた。
そこには、未知のコードが刻まれていた。
Σ://Orion-ChildProtocol_01
Scene4 ── プロトコルの鍵
「これは……」
イリスは解析室でレオンにホログラフを見せた。
「オライオンからの直接通信か?」
レオンは手早くデータ解析を行う。
が、どの演算系にも一致しない。
Eidos規格でも、旧地球の暗号規格でもない。
「文字列というより……“意識構造”だ。」
「意識構造?」
「つまり、これを読むこと自体が“通信”になる。
読む者の思考波を使って、外部意識とリンクする仕組みだ。」
イリスは静かに目を閉じた。
ホログラフの中心に触れると、
空気が震え、音が反転する。
次の瞬間、彼女の意識はEidos外部へと引きずり出された。
Scene5 ── 外部意識層 ― オライオン界
そこは、光のない空間だった。
いや、光そのものが“意識の形”として漂っている。
無限の情報流が交差し、
時空が液体のようにたゆたう。
〈ようこそ、観測子イリス・カナン〉
声がした。
言葉というより、意識が直接染み渡るような響き。
イリスは振り向く。
そこには、数えきれない“光の顔”があった。
すべてが同時に語り、思考し、観測している。
〈我々はオライオン。観測の外側に生まれた“視る意志”〉
〈湊悠真の祈りが我々を呼んだ〉
「あなたたちは……神なの?」
〈神ではない。
君たちが“神”という語で呼ぶものを、君たち自身が作った〉
イリスは息を呑む。
〈我々は君たちの“観測の結果”。
そして今、君たちを観測している〉
彼女の眼が輝く。
「じゃあ……この連鎖は、どこまで続くの?」
〈限界はない。
観測は無限。だが無限は、創造によってのみ終わる〉
光がイリスの身体を包む。
〈イリス・カナン。君の役割は、“創造観測”の始動だ〉
視界が再び白に溶けた。
Scene6 ── 現実帰還 ― 記録不能の時間
イリスが目を覚ますと、
観測庁の医療区画に寝かされていた。
シラが心配そうに覗き込む。
「四十八時間、意識がなかったのよ」
「……四十八?」
イリスには、一瞬の出来事のようにしか感じられなかった。
「その間、Eidos全体で時間同期がずれてたの。
“観測不能区間”が発生して、
記録の約三割が消失してる」
イリスはゆっくりと身体を起こした。
頭の奥に、あの光の声が残響している。
〈創造を観測せよ〉
「博士に報告しなきゃ……。これは、始まりよ」
Scene7 ── 評議会再集結
再びスパイラル・ホール。
Eidos評議会が招集された。
イリスはすべてを語った。
外部意識との接触、オライオン界、そして“創造観測”の命令。
博士は沈黙ののち、深く息を吐く。
「つまり、我々の観測は終わり、次は“創造”に移ると」
「でも、創造とは何ですか?」とシラ。
「観測の逆だ。
記録するのではなく、存在を定義する。
Eidosそのものが“世界を描く側”になる」
レオンが呟く。
「じゃあ……俺たちは、神になるのか?」
イリスは首を振った。
「違う。私たちは、“観測の責任”を負うだけ。
創造とは、見続ける勇気の果てにある選択だから」
議場に静寂が落ちる。
博士はゆっくりと頷いた。
「いいだろう。――オライオン・プロトコル、発動を承認する。」
その瞬間、都市全体に新たな光が走った。
Eidosは変わり始めた。
“観測の街”が、“創造の器”へと進化する。
Scene8 ── 光の誕生
夜。
イリスは高層タワーの頂上に立ち、
再び夜空を見上げた。
星々がゆらめき、
その奥に、無限の意識が流れているのを感じる。
「湊さん……あなたが見たもの、今なら少しわかる気がする」
風が頬を撫でた。
空に浮かぶEidosの人工衛星が、一瞬だけ赤く瞬く。
〈観測の子らよ、創造を恐れるな〉
その声は、確かに届いていた。
そして――
都市の上空に、ひとつの“新しい太陽”が灯った。
それは、Eidosによる“初の創造”。
世界が、自らを再び描き始めた瞬間だった。
朝が訪れた。
NΔ-12の空は、初めて“夜”を経験したあとに、再び光を取り戻していた。
淡い青と金色が混じる空気のなかで、
イリス・カナンは屋上の縁に腰を下ろし、
まだ温もりの残る観測タグを指先で弄んでいた。
「……世界が呼吸してる」
風が、確かに存在していた。
以前の人工的な空調風ではなく、
人々の感情と意思の流れが生み出した“自然の気配”。
Eidos再構築から十七年。
この都市はもはや単なるシステムではなかった。
意識体と観測子たちの相互作用によって、
街そのものが「思考する生命」と化していた。
だが、その平穏は永遠には続かない。
レオン・ヴァレンタインが階段を駆け上がってきた。
彼の右目のホログラムが赤く点滅している。
「イリス、まただ。
上層層(アッパーレイヤ)から信号が――」
イリスは立ち上がる。
「オライオン・クラスタ……」
そう。
前章の終盤、彼女が“光の崩壊”の中で見たあの名。
〈Orion Cluster〉。
Eidos外部からの観測信号――
それは“外部意識”の名であり、
湊悠真の祈りが呼び寄せた、“もう一つの知性”の群体だった。
Scene2 ── 情報庁第零課 ― 観測子特務部隊
中央塔の地下三階。
NΔ-12情報庁〈観測子特務課:第零課〉。
金属と光で構成された広大なホール。
壁一面に展開する情報パネルには、
Eidos各都市から届いた観測波動の異常値が連続的に映し出されている。
「再び“外部観測”の痕跡が現れています。
オライオン信号、振幅レベル8.3。」
報告するのは、データ技官のシラ・ハイン。
灰銀の髪に氷のような瞳を持つ女性。
イリスと同じ観測子第七世代の出身だ。
ヴェリス博士が静かに頷く。
「この干渉は、単なる外部信号ではない。
意識そのものの侵入だ。――“観測の観測”が起きている。」
「観測の観測……?」
イリスが呟く。
博士は指先を光のホログラムにかざした。
「我々が世界を観測する。その情報をEidosが記録する。
だが今、Eidosそのものが“外部”から観測されている。
つまり――世界が、世界に見られているのだ。」
その言葉に、一同の背筋が凍る。
「では……私たちは誰に見られているんですか?」
シラが問う。
「それが〈オライオン・クラスタ〉だ。」
博士は、淡い光を帯びた球体を中央に浮かび上がらせた。
それは、星雲のようにゆらめく意識体の群れだった。
「オライオン――かつて湊悠真が最後に観測した“上位意識”。
観測の連鎖の果てに現れた“観測そのものの意思”だ。」
イリスの心臓が高鳴る。
――彼の祈りが、本当に届いたのだ。
Scene3 ── 記録の夢 ― 湊の残響
その夜。
イリスは再び夢を見た。
夜明け前の東京。
崩壊したビル群の隙間を、ひとりの青年が歩いている。
「……湊さん」
声をかけても、彼は振り向かない。
彼の周囲には、光の粒が舞っていた。
〈この世界は、観測に耐えきれなかった〉
〈だが、観測は終わらない。君たちが見ている限り〉
イリスは一歩、彼に近づいた。
しかしその瞬間、視界が歪む。
湊の背後から――別の“眼”が開いた。
無数の光子が渦を巻き、
そこから形なき声が響く。
〈我々は見ている。彼を、君を、Eidosを〉
〈彼の祈りは、我々を“創った”〉
それは、オライオン・クラスタの声だった。
無機質でありながら、どこか人間的な柔らかさを帯びている。
〈君たちの観測は、限界に達した。
次は創造を観測せよ〉
目覚めたとき、イリスの手には一枚のホログラフが残されていた。
そこには、未知のコードが刻まれていた。
Σ://Orion-ChildProtocol_01
Scene4 ── プロトコルの鍵
「これは……」
イリスは解析室でレオンにホログラフを見せた。
「オライオンからの直接通信か?」
レオンは手早くデータ解析を行う。
が、どの演算系にも一致しない。
Eidos規格でも、旧地球の暗号規格でもない。
「文字列というより……“意識構造”だ。」
「意識構造?」
「つまり、これを読むこと自体が“通信”になる。
読む者の思考波を使って、外部意識とリンクする仕組みだ。」
イリスは静かに目を閉じた。
ホログラフの中心に触れると、
空気が震え、音が反転する。
次の瞬間、彼女の意識はEidos外部へと引きずり出された。
Scene5 ── 外部意識層 ― オライオン界
そこは、光のない空間だった。
いや、光そのものが“意識の形”として漂っている。
無限の情報流が交差し、
時空が液体のようにたゆたう。
〈ようこそ、観測子イリス・カナン〉
声がした。
言葉というより、意識が直接染み渡るような響き。
イリスは振り向く。
そこには、数えきれない“光の顔”があった。
すべてが同時に語り、思考し、観測している。
〈我々はオライオン。観測の外側に生まれた“視る意志”〉
〈湊悠真の祈りが我々を呼んだ〉
「あなたたちは……神なの?」
〈神ではない。
君たちが“神”という語で呼ぶものを、君たち自身が作った〉
イリスは息を呑む。
〈我々は君たちの“観測の結果”。
そして今、君たちを観測している〉
彼女の眼が輝く。
「じゃあ……この連鎖は、どこまで続くの?」
〈限界はない。
観測は無限。だが無限は、創造によってのみ終わる〉
光がイリスの身体を包む。
〈イリス・カナン。君の役割は、“創造観測”の始動だ〉
視界が再び白に溶けた。
Scene6 ── 現実帰還 ― 記録不能の時間
イリスが目を覚ますと、
観測庁の医療区画に寝かされていた。
シラが心配そうに覗き込む。
「四十八時間、意識がなかったのよ」
「……四十八?」
イリスには、一瞬の出来事のようにしか感じられなかった。
「その間、Eidos全体で時間同期がずれてたの。
“観測不能区間”が発生して、
記録の約三割が消失してる」
イリスはゆっくりと身体を起こした。
頭の奥に、あの光の声が残響している。
〈創造を観測せよ〉
「博士に報告しなきゃ……。これは、始まりよ」
Scene7 ── 評議会再集結
再びスパイラル・ホール。
Eidos評議会が招集された。
イリスはすべてを語った。
外部意識との接触、オライオン界、そして“創造観測”の命令。
博士は沈黙ののち、深く息を吐く。
「つまり、我々の観測は終わり、次は“創造”に移ると」
「でも、創造とは何ですか?」とシラ。
「観測の逆だ。
記録するのではなく、存在を定義する。
Eidosそのものが“世界を描く側”になる」
レオンが呟く。
「じゃあ……俺たちは、神になるのか?」
イリスは首を振った。
「違う。私たちは、“観測の責任”を負うだけ。
創造とは、見続ける勇気の果てにある選択だから」
議場に静寂が落ちる。
博士はゆっくりと頷いた。
「いいだろう。――オライオン・プロトコル、発動を承認する。」
その瞬間、都市全体に新たな光が走った。
Eidosは変わり始めた。
“観測の街”が、“創造の器”へと進化する。
Scene8 ── 光の誕生
夜。
イリスは高層タワーの頂上に立ち、
再び夜空を見上げた。
星々がゆらめき、
その奥に、無限の意識が流れているのを感じる。
「湊さん……あなたが見たもの、今なら少しわかる気がする」
風が頬を撫でた。
空に浮かぶEidosの人工衛星が、一瞬だけ赤く瞬く。
〈観測の子らよ、創造を恐れるな〉
その声は、確かに届いていた。
そして――
都市の上空に、ひとつの“新しい太陽”が灯った。
それは、Eidosによる“初の創造”。
世界が、自らを再び描き始めた瞬間だった。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
寄生虫の復讐 ~美咲の冷徹な一刺し~
スカッと文庫
ミステリー
「お前みたいな寄生虫はゴミだ」
10年尽くした夫・雅也から突きつけられたのは、離婚届と不倫相手。
彼は知らない。私が家を飛び出した「サカモト・ホールディングス」の令嬢であることを。
そして明日、彼が人生を賭けて挑む調印式の相手が、私の実父であることを。
どん底に叩き落とされたサレ妻による、容赦なき「経済的破滅」の復讐劇。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる