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3章

108 デート編①真保とオオエドの星海の洞窟へ

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「ふう、今日はいい天気だな」

 翔は今オオエドに来ている。ちなみに服装は和服である。で、オオエドの何しに来たかというと・・

「そうね、じゃあ行きましょ、翔?」

 真保と遊びに来たのだった。なぜこうなったかというと・・


 昨日翔が部屋で本を読んでいると

コンッコンッコン

 と扉をたたく音が聞こえた。翔が本から目を離し扉の外に人物に声を掛ける。

「誰?」

「真保よ、翔今ちょっといい?」

「ああ」

 翔が返事をすると扉を開けて真保が入ってきた。どうやらお風呂に入っていたらしく服装は桜色のパジャマで髪が軽く濡れていた。

「で、どうしたの、真保?」

「明日、暇?」

「うん、特に用事ないけど」

「だったら明日オオエドを見回りたいから付いてきてくれる?」

「わかった」

 そして翔と真保のオオエドでのデートが始まった。


「何回かきて思ったんだけど翔と一緒に行った家族旅行の京都の映画村に似てるよね」

「ああ、あの時は映画のセットだったけどな」

 と翔と真保がのんびり街中を歩いているとチリ―ンチリ―ンと音が聞こえた。音が聞こえた方向にいってみるとそこには屋台があった。看板には『風鈴屋』と書かれ、無地のガラスの傘の風鈴の他に様々な模様の描かれていたり、猫や犬、カエルなどの形をした風鈴が並んでいた。その屋台に近づくと店員のおばちゃんが話しかけてきた

「あらいらっしゃい。よければ見て行ってお二人さん」

「じゃあ少し見ていこうか真保?」

「ええ、それにしてもこんなに風鈴は種類があるのね?ガラスの傘に模様を描いているのは見たことあるけど傘の部分の形を変えてるなんて初めて見たわ」

 真保の感想を聞いていた店員のおばちゃんは笑いながらあることを話してくれた。

「お嬢ちゃんは風鈴を知ってるんだね。うちの商品は全部おばちゃんの夫が作ってて最初は普通の風鈴を売ってたんだけどある日近所の子供に猫の形ができないの?と言われてね。夫が試行錯誤のうち猫型の風鈴を完成さしたのよ。そこからさまざまな動物の形をした風鈴も作っちゃったのよ」

「それはすごいですね」

「最近わね他の大陸の技術が入ってきて色ガラスが作れるようになって夫もすごく張り切ってるのよ」

 翔と真保は店員のおばあちゃんの話を聞きながらいくつかの風鈴を選び購入して屋台を後にした。

 いくつかの店を巡った後お腹がすいた翔と真保は食堂に入った。そこには

「あら、翔くんと真保ちゃんじゃない」

 サクヤとチグサが座っていた。どうやらサクヤがこの国に来ていて一緒に食事に来たらしい。翔達も席に着きサクヤ達と一緒に食事をした。

 ちなみにべリオス商会はヒノクニ大陸オオエド国首都オオエドにべリオス商店ヒノクニ大陸1号店を建て、この店を中心にレグルス大陸の商品や技術をこの大陸の商業ギルドに伝えていき少しずつ広めている。このお店にはメルトホルン本店といつでも行き来できる転移門(翔が転移魔法を付与した魔道具の名前)が備わっていた。

「今日は二人でどうしたんどす?デートどすか?」

「ええ、ちょっと観光にね。なにかいい場所はない?チグサさん?」

「そうどすな・・・だったら星海の洞窟なんてどうどす?」

 チグサさんに詳しく話を聞くとオオエドの東の方に洞窟がありその最奥にはとてもきれいな景色が見えるらしい。しかし洞窟内にはBランクの魔物が出るためなかなか人が寄らないらしい。翔と真保は詳しい場所をチグサに聞きその場所に向かった。

 オオエドの東には森が広がっており目的の洞窟はその中にあるらしい。翔と真保はメイカイフクロウのホウホウに乗り森の中を飛び進んでいた。道中魔物も見かけるがホウホウの姿を見て逃げていった。そして10分後目的の洞窟に着いた。

「ホウホウ、ありがとね。また帰りもお願い」

「助かったよ、ホウホウ」

 翔と真保はホウホウを撫でながらいたわった後【ゲート】でメルトホルンに送った。

「ここが洞窟なのね?」

 星海の洞窟は全体的に苔でおおわれており軽く塩の香りがした。

「チグサさんの説明ではこの洞窟は海とつながってる場所があってところどころに水がわいているんだって。で一番奥にきれいな景色が見れるってさ」

 翔と真保は洞窟の中を進みながら奥を目指した。途中魔物もよってきたが2人はなんなく倒していく。そして30分後二人は洞窟の奥に着いた。

 そこは空洞で中には池があり中央には丸い島が浮いていた。池の底には淡く緑色に光る水晶がありその部屋全体を明るくしている。天井を見れば小さい水晶が散りばめられており水晶の光を反射して幻想的な光景を作り出していた。二人は中央の丸い島へ歩いていく。

「すっごいきれいね」

「ああ、天井の水晶が光っててまるでプラネタリウムみたいだ」

(天井の水晶は海王石といい海底深くの地層で発見される水晶です。海王石には空気中の水分と魔力を吸収し青く光る性質があります。恐らくこの洞窟は本来海底深くにありましたが地殻変動などによりここまでせり上がってきたのでしょう)

 ナビの解説を聞きながらその光景をしばし堪能していると真帆が隣にいる翔の腕を取りながら方に顔をのせだした。


「ふふっ」

「どうしたんだ、いきなり笑って?」

「いろいろあったけど地球の時と同じように翔とこんな風に一緒に出掛けれてうれしいのよ。それにこんな光景を見られるなんてね」

 2人は夕食の時間になるまでこの場所でゆっくり過ごした。
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