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番外 ※時間軸はランダムです
after トリック and トリート ・・・ ※
しおりを挟む・・・んっ・・あれ・・?俺、寝て・・た?
ベッドサイドの小さいランプで辛うじて、ぼんやりと視界が効く程度の明るさに抑えられた室内。
サイドテーブルの時計は1時を少し過ぎたところ・・・夜中だ。こんなに時間に何で起きちゃったんだろう?
そして、俺の目の前にはしっかりと筋肉の付いた広い胸板と、躰に巻き付く長くて逞しい腕。
ーイルファンが、寝ている・・!ー
静かに・・・その翠色の瞳を閉じ、規則正しい寝息が聞こえる。
出会った頃よりも、その美貌は随分と大人っぽくなったけど、冷たくも鋭くも見える瞳が閉じられていると不思議なくらい幼く見える。
・・・やっぱりすっごい美形だ。それに寝顔は、かぁっわいいなぁー・・・
えぇっと、それにしても・・・何で寝ちゃったのかなぁ?
ハロウィンを楽しんでいて、国王陛下に頂いたチョコを食べてたら、イルファンが迎えに来たんだっけ。
歩いている位から、ふわふわして気持ち良くなってきて。
それから、んんー・・確か、イルファンに“トリックandトリート”って言われて・・・あっ!・・えっちな・・コトになっちゃって。
イルファンが、俺の・・・胸にチョコ置いてっそのまま・・ぱくんって食べちゃって、乳首を舐められて・・・
えっと、それから・・・・?!・・俺、すっごくエロいコトっ・・・した・・かも、、っ~~しちゃってる!!
イルファンの、モノ、にチョコ付けて、ふぇらして・・・あむあむしたりぺろぺろ、した!
何で、そんな大胆なコトしたんだ?!ずっとふわふわして気持ち良くて、何かそのままシタイコトをシちゃった様な・・・っっぁあああ!
・・・ちょっと落ち着け、落ち着こう・・・うん。
イルファンは・・・嫌がってなかった・・・よね?・・・むしろ、気持ち善いさそうで・・・嬉しそう、だったと思う、よし、うん、“トリックandトリート”の一環と云うことで・・・そう云うコトにっ!!
・・・ふぅぅぅー・・・・きっと、多分大丈夫。
さて、折角だから超レア中のレア、イルファンの寝顔を堪能しよう、そうしよう。
取り敢えず、集中だ。今度は何時、見られるか分からないもん。
俺は、イルファンを起こさない様に、そおっと顔を上げて、その奇跡の様な造形の美貌を見つめる。
・・・この美貌で、びっくりするくらいえっちなコトしたり、可愛かったり、恥ずかしいくらいに甘い科白を垂れ流したり、色っぽい表情したり、カッコカワイイ表情したり。
ふふっ・・・そういうイルファンを知っているのが俺だけなんて・・勿体無い様な、それが良い様な。
昨日は俺の乳首、に・・・チョコを・・・
いっつも、イルファンが俺の胸と、乳首、に。いっぱいキスして、唇で舌で指で、たくさん愛撫してくれるから。
以前より、ちょっと大きくなったような、敏感になっちゃったような・・気がする、んだ。
だって、乳首だけで・・・っ、その、射精しちゃうコトが、ある・・。
ものすごく恥ずかしいけど、イルファンが“可愛い”って“嬉しい”って云ってくれるから、恥ずかしくても・・良いんだもん。
俺は、そんな事を考えながら・・・何となく目の前の、イルファンの胸板の、褐色の乳首にちゅってキスしてみる。
・・・んー・・反応無し、か・・・ん、よし。
次は、もう少し・・・乳首を舌で舐めてみる・・ん、何か悪いコトしてるみたい?どきどきする。
・・・ん、反応無し。これで反応無いなら、ちゅっちゅしても、大丈夫、かな?
俺は、ちょっとした・・本当にちょっとした“トリック”で、ぱくんと乳首を食むと、結構強めに吸い付いてみる。
ーーはむっ・・ん・・・ちゅっちゅっ・・ちゅくっ・・ちゅぅぅぅぅ~・・・
んんっ・・・楽しい・・・けど。何かむずむずってする・・・んんっ?!ちょっ・・・うそ・・っ・・俺の、勃ってる?!
・・・俺、シテ欲しいって思って・・・る?“おっぱいシテ”って、“いっぱい触って、アソコも後ろの蕾も、ナカも”って・・・!!
やだやだ・・・どうしようっ・・・イルファンに“トリック”してたのに・・俺が“トリート”が欲しくなってる。
寝る前にも、えっちな事してたのに。寝てるイルファンに欲情しちゃうなんて・・・!
寝ているイルファンを起こせないけど、起こさないで腕の中から抜け出せる?
こんな状態で、もしイルファンが起きちゃったら・・・恥ずかし過ぎる。
焦っている俺の背を、そっとイルファンの熱い掌が撫で上げた。
んっ?て思う俺の脚には、いつの間にか彼の長い脚が絡み付いていて、やんわりと、本当にやんわりと微かに俺のモノを擦り上げている。
っっ~~~も~~っ!!
「イルファン?!起きてるよね?・・・もうっ、俺っ・・・変態になったのかと思っちゃったじゃないかっ!」
俺が思わず、食んでいた乳首と逆のそこに手を伸ばして、きゅっと摘まんで声を掛けた。
「っつっ・・くくっ・・・すまぬ。あまりにも可愛らしいイタズラをしているのでな・・・ついつい私も、昨夜に貰い損ねた“トリート”が欲しくなってな」
少しも悪びれない、薄明かるい室内で輝くような美貌に、楽しそうな表情を浮かべる。
「ふぁ・・ぁぁんっ・・ぁんっ・・気持ちいっ・・」
俺の、イルファンの悪戯に興奮してしまっているモノをきゅって掌で握り込んで・・・きゅむきゅむって扱いて、先っぽの弱いトコロをくりくりって指先で愛撫してくれる。
胸と・・・乳首も、いつの間にか大きな手と指で揉みしだかれて、気持ち善くて喘ぐように上を向けば、優しいキスが落とされる。
ちゅっちゅって軽く触れるだけじゃ、もう足りなくて。“もっと”って、唇を開けば直ぐに舌が唇がぐっと押し付けられる。
焦らす事なく、欲しい愛撫が欲しいトコロに与えられて、一気に躰が熱くなって・・・イルファンが欲しくて堪らなくなってしまう。
・・・そんな俺の欲望を知っているかの様に、するりと後ろの蕾にイルファンの指が触れて、くるくると蕾を撫でてソコに期待させて。つぷんって指を蕾に食べさせた。
「あぁっ!・・・んんっ・・ナカ、もっと」
「ん・・可愛いな・・・ココは、旨そうに食んでいるな・・・そんなに待ち遠しかったか?・・・これ程に悦んでいるなら・・・“トリック”はこのくらいとしよう。・・互いの“トリート”を楽しむ、か?」
イルファンの言葉に、んんっ?って思った瞬間、ナカの“トリート”がつぷんって取り上げられて。
“抜いちゃやだっ!”って追い縋るように締まりながらうねったナカに、ずんっ・・・て大きくて硬い、イルファンが挿入ってきたんだ。
「あぁっん!!・・・あっ・・おっきいっ・・あっつい・・・~~っっ!!・・急にっ・・・んんっ・・あっ?あっ・・イイ・・っ気持ちいい・・よぉっ・・」
指で愛撫していたけど、あんなに大きいのを奥まで挿入れられて、全然痛くないなんて。
それどころか、ナカも蕾も・・・お腹の奥が気持ち善すぎて、躰の全部が悦んでる。
「・・・可愛い、愛おしい・・イオリ。トリックもトリートも・・・何時でも、イオリの希むままに・・さあ、私にも私のトリートを、その甘さに溺れるほどに・・・」
・・・味わわせて欲しいって、囁かれた途端。
激しく揺さぶられて、突き落とされるように快楽に溺れさせられた。
ーーーもちろん、俺はこの後の記憶がぷっつりと無い。
翌朝の、モノスゴク機嫌の良いイルファンから甘い香りがして、俺からも・・・ん?
これ、チョコの香り。何でだろ?
「お早う、イオリ。今朝のイオリは一段と香りが甘い、な・・・どれ、何処が一番甘いか・・・確かめねばな」
あらぬトコロに、たくさんの味わったアトがあって。“ここも甘い”と、いっぱい上書きされて。
恥ずかし過ぎて、俺もイルファンの躰のどこが一番甘いか確かめるって言っちゃってさ。
本当に調べる事になって。
やっぱり、××××が一番甘かったんだっ・・!
何処が、なんて・・・勿論ナイショに決まってる。
ハロウィンの翌日にまでトリートを貰ったりあげたりしたのは、初めてだ。
応援ありがとうございます!
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