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『同室のイケメンに毎晩オカズにされる件』浬×雪彦【いたずらしたい雪彦】
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浬と雪彦は、寮の同室で付き合う事になって数ヶ月。
順調に愛を育んでいたが、雪彦は、浬がいつも寝込みを襲ってくる事に悩んでいた。
嫌ではないが、寝不足気味になる。
浬は、やめろと言ってやめるようなやつじゃない。
眠いなら寝ていていいとか言いながら、事を進めようとする性欲モンスターを少し懲らしめたい気持ちになっていた。
大きな欠伸をしながら、雪彦の前の席に座る友人にさりげなく相談した。
「健人、悪い癖みたいなのを相手に分からせるにはどうしたらいいと思う?」
「悪い癖?」
「そう。やめさせたいと言うか……自分がやられて迷惑ってのを分からせたいって言うか……」
「よくわかんねぇけど、同じ目に遭わせてやれば?」
雪彦は、その言葉にピンとくる。
「そうか! 同じ目に遭わせてやればいいのか! サンキュー! 健人!」
(そうと決まれば早速作戦を考えないと!)
雪彦には、単純だという自覚がなかった。
◆◇◆
問題は、夜の十時を過ぎると、雪彦は起きていられないという事。
雪彦は、ない頭で考えた。それなら、朝早く起きればいいと──。
その日は、クリスマスイブだった。
なぜその日にしたのかと言われたら、次の日が休みだったからだ。
雪彦の中にそれ以外の理由はない。
クリスマスイブは寮でパーティーがある。
高校生らしく、食堂に飾り付けをして、クリスマスらしいチキンやピザなどの美味しい料理を食べる。
雪彦も浬も二人きりでクリスマスなんて頭になく、みんなではしゃいで過ごす、このクリスマスが楽しい。
「ユキ、こっちのチキンも食べる?」
「食べる! 取って」
「ふふっ。いっぱい食べてね」
雪彦は、テーブルに並んだご馳走を上機嫌で食べる。
その様子を浬はニコニコしながら見つめていた。
「浬ももっと食べろよ」
「うん。後でたっぷり食べるよ」
「冷めたら美味くねぇよ?」
「大丈夫。僕のご馳走は冷めたって美味しいよ。それに──すぐに熱くなる」
雪彦は、あまり深く考える事もなくご馳走を頬張った。
◆◇◆
お腹もいっぱいになって寮の部屋に戻り寝る準備をする。
雪彦は明日のために寝ようと布団に入れば、浬が側にやってきた。
「ユキ、メリークリスマス」
「浬、メリークリスマスだな!」
雪彦がニカッと笑えば、浬に唇を奪われて、ベッドに入って来られた。
「おい。何してんだ?」
「後でたっぷり食べるって言ったよ」
「は? 何をだ?」
「ユキを──」
「ちょっと……お前、昨日もした……あっ……待てって……んんっ」
そのまま覆い被さられて、雪彦は美味しく食べられた。
(容赦なくやりやがった……朝……起きられるか不安)
ぐったりする雪彦を抱きしめて、浬が嬉しそうに笑う。
「これでやっとクリスマスって感じするね」
「そうかぁ?」
「みんなでパーティーするのもいいけど、恋人と二人でこうやって抱き合う事もすごく大切でしょ?」
(毎日のように抱き合ってるけどな……)
雪彦が欠伸をすれば、浬がニコニコと笑う。
「ユキ、寝ていいよ」
「浬はどうすんだ……?」
「僕は、ユキの寝顔を堪能してから寝るからね」
「あっそ──」
浬から雪彦が好きでたまらないという気持ちを向けられたら嬉しいけれど、なぜだか遠い目をしたくなる。
雪彦は、そっと浬に身を寄せてそのまま眠りについた。
◆◇◆
パッと目が覚めた時、目の前には浬の寝顔があった。
お互いに横で向き合って、抱き合ったままの状態だった。
辺りは薄暗くて、まだ日が昇ってはいないようだ。
(良かったぁ。浬より先に起きられた)
この一週間、毎日同じ時間に起きるように目覚ましをセットしていた甲斐がある。
そっと浬の寝顔を観察する。
(そう言えば……浬より先に起きる事って数回しかないな……)
瞳が閉じられて、長いまつ毛がよく分かる。鼻筋は通っていて、薄い唇は柔らかい。
肌もきめ細やかでほくろ一つない。本当にイケメンだ。
浬が起きる前に、いつもやられる事をする。
(確か……服脱がして……って、この寒いのに俺ら裸で寝たんだったな……)
二人で寝ていると人肌が温かくて気にならない。
そっと浬の乳首を撫でる。反応はない。
(あれ? どうするんだったか? 舌で舐めてみるか)
ゴソゴソと布団の中に潜って浬の乳首を舌で転がした。
勃ちあがった乳首に楽しくなって、甘噛みしたり、舌で押してみる。
しばらく舌で愛撫したけれど、上目遣いで浬を窺っても変化はなかった。
(なんだよ……つまんねぇな……)
ならばと、更に布団に潜って浬のモノに手を伸ばした。
それはもう勃っていて、朝からいけるよ!と主張していた。
(なんだ? 朝勃ちか? まぁいっか。こうして──)
浬のモノを握って上下に扱く。
先ほどよりも硬くなっていく。まだ完全に勃っていなかったようだ。
雪彦は、さすがに起きるだろうと思い、浬を窺うも変化はない。
(声だって出てもいいぐらいなんだけどな……俺は寝ていても声出るらしいしな……)
少しムキになってきて、浬のモノを扱くのをやめて、唇を寄せた。
先っぽをチロチロと舐めて、棒アイスのように舌で何度も上下に舐め回した。
そのまま咥えようとしたけれど、浬のモノは大きくて口の小さな雪彦には亀頭までしか飲み込めなかった。
仕方なく亀頭までを舐め回して、口に入らない部分を手で扱く。
グチュグチュと音がする。その音に興奮して雪彦のモノも反応し始める。
チラリと浬を窺うけれど、少し眉根を寄せているぐらいで変化がないように見えた。
(勃ってるし、感じてはいるのか? 俺はいつもここで起きるけどな。そんでやめろって言ってもやめてもらえなくて、尻に指入れられて──っ!?)
浬のモノを舐め回して扱きながら、何をされているのか思い出している途中で口内に射精されて、びっくりして頭を引こうとした。
ところが、浬の手が雪彦の頭を掴んで離れられないようにした。
ドクドクと口いっぱいに浬の精液を注がれれば、やっと離してもらえた。
浬がニコニコと布団の中を覗き込んできて、雪彦はのそのそと布団から出てくる。
ティッシュを取ろうとした手をガシッと掴まれた。
「僕はいつもどうしてるっけ?」
(飲んでる……)
観念してゴクリと飲み込めば独特の味と喉越しに顔をしかめた。
「ふふっ。ユキィ~」
ギューッと抱きつかれて雪彦は遠い目をする。
「いつから起きてたんだ?」
「最初から」
「は?」
「あのねぇ、一週間も同じ時間にユキの目覚まし時計が鳴ってれば、僕だってその時間に目覚めるの」
会話をしている間も浬からチュッチュッとキスの雨が降る。雪彦は、頭やおでこ、頬や首や鎖骨にその感触を受けていた。
「まじか……」
「何か考えてるんだろうなってのはわかってたけど、まさかこんな事をされるとはね」
クスクスと笑われて、雪彦はがっかりする。
「なんでこんな事したの?」
「いつもは俺が寝込みを襲われて大変な思いをしているから、浬も思い知れと思ってな……」
「ふふっ。思い知ったよ。すご~く気持ち良くて最高だったよ。いつでもやってくれていいよ」
満面の笑みで言われて、はぁとため息をついた。
「違う……なんか違う……」
「こんなに気持ち良くて嬉しいなら、もっとユキにしてあげないとだよね」
雪彦は、同じ目に遭わせても、浬には通じないんだと思い知った。
「ユキだって、そんな事言いつつ、勃たせてるじゃないか」
雪彦は、自分のモノが完璧に勃っている事を指摘されてその通りだな……と悟る。
「そのままでいいの?」
ニコニコする浬に雪彦は首の後ろに腕を回して抱きついた。
「浬がして……」
浬は、雪彦が自分ですると言うと思っていて、『僕がしてあげる』と言う気満々だった。
ところが、雪彦にそんな風に言われるとは思わなくて、胸が高鳴る。
「ど、どうしたの? ユキ?」
「浬は何を言ったって俺の寝込みを襲うんだろ?」
「だって……寝顔可愛過ぎるんだもん……」
雪彦の寝顔を見ていると浬は我慢ができない。
「お前と一緒にいる限り襲われるなら、開き直った方がいいと思ってな」
雪彦がクスクスと笑いながら、浬にキスをする。
「まだ勃つだろ? 気持ちいい事……一緒にしよう?」
妖艶に笑う雪彦に、浬はたまらなくなってガバッとキスをして覆い被さる。
雪彦と舌を絡め合わせて、雪彦の胸に手を伸ばして乳首を撫でる。
勃ちあがってきた乳首を指の腹で転がせば、雪彦の体が反応する。
雪彦の尻の蕾に浬が指を挿れると、スムーズに指を飲み込む。
「昨日したから、中……まだ柔らかいね……」
「んぁ、あっ……いいよ……挿れて……」
浬は、一度出しても既にカチカチに勃っていた自分のモノを雪彦にあてがった。
ズブッと雪彦に挿入する時の感覚は、何度経験しても快感で震える。
「ユキ……僕のユキだ……」
浬がずっと欲しかったのは、雪彦だ。こうやって腕の中にいる雪彦を幸せにしたい。
「浬も……俺のだろ?」
雪彦も浬に愛される事が好きだ。浬が幸せそうに笑うから、雪彦は何をされても結局許してしまう。
(俺が体力つけるしかないか……)
そう思いながら、浬にキスを贈る。
「ふふっ。そう。ぜーんぶユキのものだから、好きにしていいんだよ」
浬は、ギュッと雪彦を抱きしめた。
「それじゃ、浬も俺を好きにしていいよ……」
雪彦も負けじと浬を抱きしめた。
たまらなくなって浬が律動を始めれば、狭いベッドが軋む。
寮の部屋に雪彦の声が甘く響く。愛し合う度に、好きだという気持ちが積み重なって心も体も満たす。
「ユキ……好き……。好きだよ……僕のユキ……好き過ぎておかしくなりそうだよ──っ!」
浬の切ない告白に雪彦の胸の奥がざわめいて喜びに満たされる。
「あっ、あんっ……ばっか……浬が俺を大好きだって……知ってんだよ……ぅんっ、俺を離すなよ……っ!」
「ユキ──っ」
「くっ……あっ、はぁ、あぁ──っ!」
同時に昇り詰めれば、荒くなった呼吸を整えようと息を吐く。
二人で見つめ合えば、自然と笑顔がこぼれた。
順調に愛を育んでいたが、雪彦は、浬がいつも寝込みを襲ってくる事に悩んでいた。
嫌ではないが、寝不足気味になる。
浬は、やめろと言ってやめるようなやつじゃない。
眠いなら寝ていていいとか言いながら、事を進めようとする性欲モンスターを少し懲らしめたい気持ちになっていた。
大きな欠伸をしながら、雪彦の前の席に座る友人にさりげなく相談した。
「健人、悪い癖みたいなのを相手に分からせるにはどうしたらいいと思う?」
「悪い癖?」
「そう。やめさせたいと言うか……自分がやられて迷惑ってのを分からせたいって言うか……」
「よくわかんねぇけど、同じ目に遭わせてやれば?」
雪彦は、その言葉にピンとくる。
「そうか! 同じ目に遭わせてやればいいのか! サンキュー! 健人!」
(そうと決まれば早速作戦を考えないと!)
雪彦には、単純だという自覚がなかった。
◆◇◆
問題は、夜の十時を過ぎると、雪彦は起きていられないという事。
雪彦は、ない頭で考えた。それなら、朝早く起きればいいと──。
その日は、クリスマスイブだった。
なぜその日にしたのかと言われたら、次の日が休みだったからだ。
雪彦の中にそれ以外の理由はない。
クリスマスイブは寮でパーティーがある。
高校生らしく、食堂に飾り付けをして、クリスマスらしいチキンやピザなどの美味しい料理を食べる。
雪彦も浬も二人きりでクリスマスなんて頭になく、みんなではしゃいで過ごす、このクリスマスが楽しい。
「ユキ、こっちのチキンも食べる?」
「食べる! 取って」
「ふふっ。いっぱい食べてね」
雪彦は、テーブルに並んだご馳走を上機嫌で食べる。
その様子を浬はニコニコしながら見つめていた。
「浬ももっと食べろよ」
「うん。後でたっぷり食べるよ」
「冷めたら美味くねぇよ?」
「大丈夫。僕のご馳走は冷めたって美味しいよ。それに──すぐに熱くなる」
雪彦は、あまり深く考える事もなくご馳走を頬張った。
◆◇◆
お腹もいっぱいになって寮の部屋に戻り寝る準備をする。
雪彦は明日のために寝ようと布団に入れば、浬が側にやってきた。
「ユキ、メリークリスマス」
「浬、メリークリスマスだな!」
雪彦がニカッと笑えば、浬に唇を奪われて、ベッドに入って来られた。
「おい。何してんだ?」
「後でたっぷり食べるって言ったよ」
「は? 何をだ?」
「ユキを──」
「ちょっと……お前、昨日もした……あっ……待てって……んんっ」
そのまま覆い被さられて、雪彦は美味しく食べられた。
(容赦なくやりやがった……朝……起きられるか不安)
ぐったりする雪彦を抱きしめて、浬が嬉しそうに笑う。
「これでやっとクリスマスって感じするね」
「そうかぁ?」
「みんなでパーティーするのもいいけど、恋人と二人でこうやって抱き合う事もすごく大切でしょ?」
(毎日のように抱き合ってるけどな……)
雪彦が欠伸をすれば、浬がニコニコと笑う。
「ユキ、寝ていいよ」
「浬はどうすんだ……?」
「僕は、ユキの寝顔を堪能してから寝るからね」
「あっそ──」
浬から雪彦が好きでたまらないという気持ちを向けられたら嬉しいけれど、なぜだか遠い目をしたくなる。
雪彦は、そっと浬に身を寄せてそのまま眠りについた。
◆◇◆
パッと目が覚めた時、目の前には浬の寝顔があった。
お互いに横で向き合って、抱き合ったままの状態だった。
辺りは薄暗くて、まだ日が昇ってはいないようだ。
(良かったぁ。浬より先に起きられた)
この一週間、毎日同じ時間に起きるように目覚ましをセットしていた甲斐がある。
そっと浬の寝顔を観察する。
(そう言えば……浬より先に起きる事って数回しかないな……)
瞳が閉じられて、長いまつ毛がよく分かる。鼻筋は通っていて、薄い唇は柔らかい。
肌もきめ細やかでほくろ一つない。本当にイケメンだ。
浬が起きる前に、いつもやられる事をする。
(確か……服脱がして……って、この寒いのに俺ら裸で寝たんだったな……)
二人で寝ていると人肌が温かくて気にならない。
そっと浬の乳首を撫でる。反応はない。
(あれ? どうするんだったか? 舌で舐めてみるか)
ゴソゴソと布団の中に潜って浬の乳首を舌で転がした。
勃ちあがった乳首に楽しくなって、甘噛みしたり、舌で押してみる。
しばらく舌で愛撫したけれど、上目遣いで浬を窺っても変化はなかった。
(なんだよ……つまんねぇな……)
ならばと、更に布団に潜って浬のモノに手を伸ばした。
それはもう勃っていて、朝からいけるよ!と主張していた。
(なんだ? 朝勃ちか? まぁいっか。こうして──)
浬のモノを握って上下に扱く。
先ほどよりも硬くなっていく。まだ完全に勃っていなかったようだ。
雪彦は、さすがに起きるだろうと思い、浬を窺うも変化はない。
(声だって出てもいいぐらいなんだけどな……俺は寝ていても声出るらしいしな……)
少しムキになってきて、浬のモノを扱くのをやめて、唇を寄せた。
先っぽをチロチロと舐めて、棒アイスのように舌で何度も上下に舐め回した。
そのまま咥えようとしたけれど、浬のモノは大きくて口の小さな雪彦には亀頭までしか飲み込めなかった。
仕方なく亀頭までを舐め回して、口に入らない部分を手で扱く。
グチュグチュと音がする。その音に興奮して雪彦のモノも反応し始める。
チラリと浬を窺うけれど、少し眉根を寄せているぐらいで変化がないように見えた。
(勃ってるし、感じてはいるのか? 俺はいつもここで起きるけどな。そんでやめろって言ってもやめてもらえなくて、尻に指入れられて──っ!?)
浬のモノを舐め回して扱きながら、何をされているのか思い出している途中で口内に射精されて、びっくりして頭を引こうとした。
ところが、浬の手が雪彦の頭を掴んで離れられないようにした。
ドクドクと口いっぱいに浬の精液を注がれれば、やっと離してもらえた。
浬がニコニコと布団の中を覗き込んできて、雪彦はのそのそと布団から出てくる。
ティッシュを取ろうとした手をガシッと掴まれた。
「僕はいつもどうしてるっけ?」
(飲んでる……)
観念してゴクリと飲み込めば独特の味と喉越しに顔をしかめた。
「ふふっ。ユキィ~」
ギューッと抱きつかれて雪彦は遠い目をする。
「いつから起きてたんだ?」
「最初から」
「は?」
「あのねぇ、一週間も同じ時間にユキの目覚まし時計が鳴ってれば、僕だってその時間に目覚めるの」
会話をしている間も浬からチュッチュッとキスの雨が降る。雪彦は、頭やおでこ、頬や首や鎖骨にその感触を受けていた。
「まじか……」
「何か考えてるんだろうなってのはわかってたけど、まさかこんな事をされるとはね」
クスクスと笑われて、雪彦はがっかりする。
「なんでこんな事したの?」
「いつもは俺が寝込みを襲われて大変な思いをしているから、浬も思い知れと思ってな……」
「ふふっ。思い知ったよ。すご~く気持ち良くて最高だったよ。いつでもやってくれていいよ」
満面の笑みで言われて、はぁとため息をついた。
「違う……なんか違う……」
「こんなに気持ち良くて嬉しいなら、もっとユキにしてあげないとだよね」
雪彦は、同じ目に遭わせても、浬には通じないんだと思い知った。
「ユキだって、そんな事言いつつ、勃たせてるじゃないか」
雪彦は、自分のモノが完璧に勃っている事を指摘されてその通りだな……と悟る。
「そのままでいいの?」
ニコニコする浬に雪彦は首の後ろに腕を回して抱きついた。
「浬がして……」
浬は、雪彦が自分ですると言うと思っていて、『僕がしてあげる』と言う気満々だった。
ところが、雪彦にそんな風に言われるとは思わなくて、胸が高鳴る。
「ど、どうしたの? ユキ?」
「浬は何を言ったって俺の寝込みを襲うんだろ?」
「だって……寝顔可愛過ぎるんだもん……」
雪彦の寝顔を見ていると浬は我慢ができない。
「お前と一緒にいる限り襲われるなら、開き直った方がいいと思ってな」
雪彦がクスクスと笑いながら、浬にキスをする。
「まだ勃つだろ? 気持ちいい事……一緒にしよう?」
妖艶に笑う雪彦に、浬はたまらなくなってガバッとキスをして覆い被さる。
雪彦と舌を絡め合わせて、雪彦の胸に手を伸ばして乳首を撫でる。
勃ちあがってきた乳首を指の腹で転がせば、雪彦の体が反応する。
雪彦の尻の蕾に浬が指を挿れると、スムーズに指を飲み込む。
「昨日したから、中……まだ柔らかいね……」
「んぁ、あっ……いいよ……挿れて……」
浬は、一度出しても既にカチカチに勃っていた自分のモノを雪彦にあてがった。
ズブッと雪彦に挿入する時の感覚は、何度経験しても快感で震える。
「ユキ……僕のユキだ……」
浬がずっと欲しかったのは、雪彦だ。こうやって腕の中にいる雪彦を幸せにしたい。
「浬も……俺のだろ?」
雪彦も浬に愛される事が好きだ。浬が幸せそうに笑うから、雪彦は何をされても結局許してしまう。
(俺が体力つけるしかないか……)
そう思いながら、浬にキスを贈る。
「ふふっ。そう。ぜーんぶユキのものだから、好きにしていいんだよ」
浬は、ギュッと雪彦を抱きしめた。
「それじゃ、浬も俺を好きにしていいよ……」
雪彦も負けじと浬を抱きしめた。
たまらなくなって浬が律動を始めれば、狭いベッドが軋む。
寮の部屋に雪彦の声が甘く響く。愛し合う度に、好きだという気持ちが積み重なって心も体も満たす。
「ユキ……好き……。好きだよ……僕のユキ……好き過ぎておかしくなりそうだよ──っ!」
浬の切ない告白に雪彦の胸の奥がざわめいて喜びに満たされる。
「あっ、あんっ……ばっか……浬が俺を大好きだって……知ってんだよ……ぅんっ、俺を離すなよ……っ!」
「ユキ──っ」
「くっ……あっ、はぁ、あぁ──っ!」
同時に昇り詰めれば、荒くなった呼吸を整えようと息を吐く。
二人で見つめ合えば、自然と笑顔がこぼれた。
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