願い石~絵本の中でも双子たちと私の愛は変わりません!!~

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ゔぅぅ…息が苦しい…
胸が苦しい…
助けて…
ヤダ…
私もうダメかも…
何かに縋りたくて
手を伸ばしたら…
ぎゅぅって手を握ってくれた
誰?
助けてくれるの?
この小さな手…

「しーちゃん…ひーちゃん…ぎゅぅして?」

アレ?しーちゃんとひーちゃんがいる?!

ガバッと体を起こしたと思ったんだけど
起きれない?
え?

目をパチパチパチしてようやく見えたらね

…誰かわからないくらい近くに見えた顔。

誰なの?

私が固まってると声がした

*ルーだよ*
*ルーだルーだ*

「え?るーちゃん?」

私の体の上に乗っかってたみたいだから
横向きになって抱きしめてからお顔を見たら…あらま…ホントにるーちゃんだよ。

むーちゃんとるーちゃんは双子だけどね
目の色が違うの。
むーちゃんはね、碧。
るーちゃんはね、碧と金。オッドアイ?って言ったかな?だから間違わないの!

目は安定の遠くを見てるんだけど…
手は繋いだままでいてくれてる。
なんで?私の顔見るために乗っかってたのかな?

むーちゃんいない?
ん~どうしょうかな~
るーちゃんがあったかいからまた眠るかなぁ…って思ってたら

カチャリ…

ドアが開いて、

しぃ~

って指でやりながら

そぉーっとむーちゃんが入ってきた!
ヤダ…可愛い!!
寝たフリしちゃう!!

薄目開けて見ちゃう!

ヤダヤダ…可愛すぎるぅ~。
だって、ホント抜き足差し足忍び足なんだよ?
ベッドに乗らないのは、揺れちゃうからだよね。
ベッドの周りをゆっくり移動して私の顔を覗こうとしたら

「えッ?!」

そりゃびっくりするよね。
だってね、私の腕の中には…
るーちゃんがいるんだもんね。

びっくりしてる むーちゃんに

「おはよう!」

って言うと…

「なななな…なんで?ルーがいる…………ズルい」

え?むーちゃん?

「ルー!ズルい!なんでぎゅぅしてもらってるの?ルー!ズルい!ムーも!ムーも!」

ベッドに飛び乗ってきて、ぎゅぅぎゅぅしてくるむーちゃん…
ヤダァ…可愛すぎでしょ?

「むーちゃんもぎゅぅ」

って私がすると
目が落っこちちゃうんじゃない?!ってくらいおっきく開いて真っ赤な顔で
「りら!りら!」って言いながら頭スリスリしてきたよ…ひーちゃんみたいだ!

ぬふふ!ぴかり~んと閃いた!

私はシーツを広げて持ってから立ち上がって…

「2人とも…つっかまぁーえたぁー」

ってシーツでみんなでくるまった!

「きゃはははは」楽しそうなむーちゃん

「…………」されるがままのるーちゃん

「もう逃げられないからねぇ…ウッシッシ~こちょこちょ攻撃だぁ」

アハハは~
きゃははは~

って大暴れしてたら

『コレは…』

部屋の入口でスターリーさんが固まってた…どうしょう…。

ぐっちゃぐちゃのベッドに
ボサボサ頭の私たち。
洋服もめちゃくちゃになってた…。

王子さまにこんなことしちゃて…私ったら
なんてこと!!

「ス…ススススターリーさん…あ‥あの…えっとですね…コレは…
ごめんなさい!楽しくて可愛いくて遊びすぎました…」

双子ちゃんたちは、ぎゅぅぎゅぅって私に引っ付いたまんまスターリーさんを見てる。

………怒って…るのかな…

上目遣いでスターリーさんの様子を伺っていたら
スターリーさんがベッドの方へ歩きながらジャケットのボタンを外してる?
アレ?脱ぎ捨てた?
ん?靴もポイポイ?
ブーツだよね?
早業!!
って気を取られてる間に…

『僕からは、みんな絶対逃げられないぞ~みんな纏めてくすぐりの刑だ!!』

それからは、笑い声でいっぱい笑いすぎて涙も出てきて途中で、ベッドから双子ちゃんたちは落っこちたりしたけど
それもまた可笑しくて…
お腹が痛くなるまで笑っちゃった。

「ハァハァ…もうダメだぁ…」
ってみんなでベッドに寝そべった。
本当にみんなハチャメチャで、
何だか嬉しくなっちゃってニマニマしてたら…
ぎゅぅってお腹に引っ付いた!

誰かな?
………………ん?
………………………るーちゃん?
ぎゅぅぎゅぅぎゅぅ~ってしてる。
表情はいつものまんまだけどね…

私を求めてくれてるんだって伝わってきたの。
だから、私は座り直してお膝にコアラ抱っこしたの。

しーちゃんもひーちゃんも、甘えん坊MAXで大魔神降臨の時はコアラ抱っこして背中なでなでしたらすぐに落ち着いたから。
魔法の言葉も一緒にね?

「かわいい かわいい しーちゃん。
だいすき だいすき ひーちゃん。
かわいい かわいい ひーちゃん。
だいすき だいすき しーちゃん。」

なでなでしながら、ずーっと繰り返すの。

そしたら、とっても穏やかな顔になって笑うんだよ?

だからね

「かわいい かわいい るーちゃん。
だいすき だいすき るーちゃん。」

なでなでしながら、ゆらゆらして、
ぎゅぅして髪にキスして魔法の言葉を囁くの。

ポロリ…
ポロリ…

るーちゃんが泣いてるね。

それに気づいた2人も泣いてるね。

泣き虫がいっぱいだね。

ズビズビ
グスグス
ピー

ん?
ピーって?
誰かの鼻がピー?
え?
えー!ピー?

フッ
うふふ
アハハ

「誰~ピーって鳴ったよ?アハハー」

それから、みんなでまた大笑いして
みんなでご飯を食べてると

『里來?あの…その…これからの暮らしはどうするつもりかな?』

スターリーさんは、何故かモジモジしてる…なんで?

「えっと…森のお家に帰って、いろんなこと考えて整理してみようかなって思っています。森の女神さまのお家なのにまだ、女神さまにもご挨拶してませんし。それに…いつまでも、お城にいるのも違う気がするので。警備の騎士さんやメイドさんにいつまでも気配を消してお仕事してもらうのも申し訳ないですから…ね!!」

『気づいていたんだね…。』

「はい。私が驚かないように配慮してくださってるんですよね?お城にスターリーさんと子どもたちだけなんてあり得ませんし…食事も温かいお料理が並んでいましたから…皆さんに、おもてなしをありがとうございましたとお伝えください!」

『里來…彼らは仕事だから…』

「それは、そうなんですけど…。お仕事だから、当然なのは理解しています。
だけど…完璧なベッドメイキングにピカピカのお部屋。お料理もとても美味しいし、騎士さんたちがいてくれたから安心して過ごせました。ありがとうございますとお伝えください。」

『そうか…そうだな。』
スターリーさんは、右手をあげた。

何かな?って思ってたら…

コンコン
「失礼いたします」

誰かの声がしたの。


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