sayトントン

12月

【初めての②】

ある日、むーちゃんがいなくて一人の帰り道にふらりと私の前に来た男子。
無視して行こうとする私に
「ちょっとだけ　話し聞いて？」と言ってきたので　怖かったけど　聞いてみることにした。

「俺　初めて駅で見かけて　一目惚れだった。でも、声かけるなんてできなくて…。そしたら、大会の予選観に来てた。こっち見てるし　え？何で？え？ってホントびっくりして一人で勝手にドキドキしてたら…俺の親友の応援に来てた。そん時のあの子の笑顔見て　「あー好きなんだろうな」って思った。それから駅が同じことにあの子が気づいて、話しするようになって親友のこと聞かれたりしてたんだ。だけど、ずっと好きだった気持ちをすぐに切り替えることもできなくて　話しできることが嬉しくて　帰りも待ち伏せしたりして一緒に帰るようになってて、それを後輩に見られて俺と付き合ってる！みたいにチームでなってしまった。その勢いで「好きだ」って伝えたけどフラれたんだ。あの子のこと、親友も好きだったみたいで結局あの子と親友は付き合うようになったんだ。
でも、諦めきれなくて今に至るって感じ。
はぁ…俺って情けないよな。
話し聞いてくれて　ありがとな！
良かったら、また話し聞いてくれるか？」
って　言われて何故か「うん」って返事してた。
それから、私達3人の変な関係が始まってしまった。

ストーカーだと言ってたけどむーちゃんは何故か普通に話しをしていて3人で駅にいることが増えた。そうしたらある時、こっそり手紙を渡されて2人で会うことになって話しをして帰った。そしたら、また手紙渡されて…何度も会っていたけどむーちゃんに言えなかった。
どうしてか？って言うと、むーちゃんから好きな人の話しとか付き合ってるとかの話しをしてもらえないから。
帰りに一緒に帰れない日が増えたけど、理由は話してくれない。
「ごめんね。用事があるから一緒にかえれない。」って言って頭撫でて先に帰るんだ。
むーちゃん　むーちゃんのこと大好きなのに私には　秘密なの？何で？嫉妬するから？拗ねるから？泣いちゃうから？ねぇ…むーちゃん寂しい…悲しい。
むーちゃん大好きな私じゃなくなれば良いのかな…。むーちゃんが1番じゃなくなれば良い？むーちゃんに執着して依存してるからダメなんだね。
むーちゃん　私頑張るから　ずっと一緒にいてね。ひとりにしないで。むーちゃん大好きなの。