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悪質ないたずら
近づきたくないのに
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皿洗いの担当となり実際に働いてみると、アンデオール家がどれだけ裕福なのかよく分かる。以前の仕事に比べると、随分楽だ。
自分の仕事以外のときは、自分の部屋にいても良いし、書庫に行って本を読んでも良いそうだ。
挨拶の日以来、ゼライとは会っていない。それでいいんだ。会ってしまえば、蓋をした気持ちが溢れ出して止まらなくなってしまうだろう。
今日は大きな会議がある。アンデオール家の別荘で行われる、各地域の責任者や働いている人達を招集し、会議兼晩餐会(ばんさんかい)を行う。そのため、今日は朝からメイドは皆別荘で準備をしている。自分はまだ新入りだから、掃除や洗濯をしておいてほしいと言われた。つまり、足手まといにならないように留守番をしておけという訳だ。けれど、ほとんどは終わらせてあり、仕事と言ってもわずかである。
それに他のメイド達は朝早くに起きて、ゼライやゼライの両親の服などを着せたり、髪を結ったりと忙しかったそうだ。もう直ぐ出かけるのだろう。さらに午前中だけでも会議があり、昼食をとって会議の続きを行うという話を聞いた。
ドカ!
と、思い切りドアを開けられる。驚いて飛び上がるように立ち上がると、同じ皿洗いにいる人が息を切らして立っていた。
「さ、サユナ、ゼライ様が熱を出されて・・・今日は他のメイドもいないから・・・サユナが看病して差し上げて・・・」
息切れ切れに伝えられたことに呆然とする。
ゼライ様の看病を私がする!?
「ま、待ってください!」
部屋を出て行こうとするメイドを慌てて引き止める。
「早くゼライ様のお部屋に行って! もう時間が無いのよ、また今度ね。」
ゆっくりとドアを閉め、そのドアに寄りかかる。
仕事だからと奮い立たせ、背筋を伸ばす。
メイドの部屋とは訳が違う豪華で分厚い扉。それを見ると、逃げ出したくなってしまった。仕事だから、仕事だからと自分に言い聞かせて、ゆっくりと戸を開く。先ほどすれ違った人に、ノックはしなくても良いと言われた。
豪華な刺繍の刻まれた天蓋の下がった、大きな寝台。窓にはカーテンがかかり、日の入らない部屋はまるで誰もいないようだ。
恐る恐るベッドに近づく。
そこには・・・・布団もかけずに倒れるようにうつ伏せになって、背中を上下させているゼライがいた。
ゼライ様の看病・・・
ただの仕事なのだからなんてことはない。
本当の気持ちを伝えられたらこんなに苦しくないのかな・・・・・・・・
自分の仕事以外のときは、自分の部屋にいても良いし、書庫に行って本を読んでも良いそうだ。
挨拶の日以来、ゼライとは会っていない。それでいいんだ。会ってしまえば、蓋をした気持ちが溢れ出して止まらなくなってしまうだろう。
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それに他のメイド達は朝早くに起きて、ゼライやゼライの両親の服などを着せたり、髪を結ったりと忙しかったそうだ。もう直ぐ出かけるのだろう。さらに午前中だけでも会議があり、昼食をとって会議の続きを行うという話を聞いた。
ドカ!
と、思い切りドアを開けられる。驚いて飛び上がるように立ち上がると、同じ皿洗いにいる人が息を切らして立っていた。
「さ、サユナ、ゼライ様が熱を出されて・・・今日は他のメイドもいないから・・・サユナが看病して差し上げて・・・」
息切れ切れに伝えられたことに呆然とする。
ゼライ様の看病を私がする!?
「ま、待ってください!」
部屋を出て行こうとするメイドを慌てて引き止める。
「早くゼライ様のお部屋に行って! もう時間が無いのよ、また今度ね。」
ゆっくりとドアを閉め、そのドアに寄りかかる。
仕事だからと奮い立たせ、背筋を伸ばす。
メイドの部屋とは訳が違う豪華で分厚い扉。それを見ると、逃げ出したくなってしまった。仕事だから、仕事だからと自分に言い聞かせて、ゆっくりと戸を開く。先ほどすれ違った人に、ノックはしなくても良いと言われた。
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恐る恐るベッドに近づく。
そこには・・・・布団もかけずに倒れるようにうつ伏せになって、背中を上下させているゼライがいた。
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