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3人の若者とかしこい娘
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むかし、ふたつの山にはさまれた、ひとつの村がありました。
東の山には盗賊が住んでいて、たびたび村をおそいました。
西の山にはわるい竜が住んでいて、毎年ひとりずつ村の娘を生け贄として求めてきました。
村の人たちは力を合わせて盗賊には対抗していましたが、竜にはどうすることもできませんでした。村の娘たちは、次の生けにえは自分かとビクビクしながら暮らしていました。
そんなある日、3人の若者が立ち上がりました。
「私たちがわるい竜を退治してきます」
村のみんなは大よろこび。勇敢な3人の若者を囲んで宴会を開きました。きっとこの若者たちがわるい竜を倒し、村に平和をもたらしてくれることでしょう。
ところがそれからひと月たっても、若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜のウロコはとてもかたくて、私たちの剣では切ることができない。もっとよく切れる剣があればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
村人たちは力を合わせてよく切れる剣を3振り作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
ところがそれからひと月たっても、若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜の爪はとてもするどくて、私たちの盾では防ぐことができない。もっと丈夫な盾があればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
村人たちは力を合わせて丈夫な盾を3枚作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
それからさらにひと月たって、次の生けにえになる娘が決まりました。
ところが、まだ若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜はとても熱い炎を吐くから、私たちの鎧では溶けてしまう。もっと熱に強いヨロイがあればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
それを聞いて、ひとりのかしこい娘が3人の若者に言いました。
「あなたたちはそうやって、いつになったら竜退治に行ってくれるのですか。そうしている間にも、次の生けにえをささげる日が近づいているのですよ」
村人たちは怒りました。
「なんて失礼なことを言うんだ!若者たちにあやまりなさい!」
「いいえ、あやまりません。この人たちは私たち村人を利用しているだけです。もうあなたたちにはたのみません。私が竜を退治してきます」
娘の言葉に村人たちも、3人の若者も大笑い。
「ばかな。お前のような娘に竜が倒せるわけがないじゃないか」
「いいえ倒せます。倒してみせます」
そう言って、かしこい娘は村を出て行きました。
それから村人たちは力を合わせて丈夫な鎧を3着作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
かしこい娘は村を出ると、東の山に向かいました。ここには乱暴な盗賊たちが住んでいます。
「止まれ!ここから先に行くことはゆるさん!」
「私は村から来ました。あなたたちのおかしらに会わせてください」
かしこい娘は盗賊のおかしらに言いました。
「おかしらにお願いがあります。盗賊の皆さんで力を合わせて、西の山の竜を退治してくれませんか」
おかしらは大笑いしました。
「ばかを言え。危険をおかしてまで、なぜそんなことをしなければならない。お前などに用はない、帰れ」
かしこい娘は続けておかしらに言いました。
「竜のすみかにはたくさんの財宝があると聞きます。その財宝を手に入れれば、みなさんで一生遊んでくらせますよ。それとも、あなたたちはこんなに強い人たちなのに、弱い村人たちしか相手にできないのですか?」
おかしらは少し考えました。それから娘に言いました。
「よし、わかった。竜を倒してみせようじゃないか」
おかしらは盗賊たちを集めて東の山に向かいました。かしこい娘もついて行きました。
娘が村を出てからひと月たっても、若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜はとても高くまで飛ぶので、私たちの弓では矢が届かない。もっと遠くまで飛ばせる弓矢があればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
村人たちは力を合わせて遠くまで飛ばせる弓矢を3組作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
西の山では竜退治が始まっていました。
かしこい娘が作戦を立て、勇敢なおかしらと、いろんな力を持った盗賊たちが力を合わせて戦いました。
日が暮れる頃、ようやく竜を倒すことができましたが、盗賊たちも半分くらいは竜に殺されてしまいました。おかしらもかしこい娘も、生き残った盗賊たちもみんな傷だらけでした。
竜のすみかにはたくさんの財宝がありました。生き残った盗賊たちはみんなでその財宝を持って帰りました。
かしこい娘は盗賊たちにお礼を言いました。そして、竜をたおした証拠に、竜のウロコを1枚持って村に帰りました。
帰ってきたかしこい娘を見て、村人たちは驚きました。そして、本当に竜をたおしてきたことを知ると、みんなで娘をたたえました。
村人たちは、娘に聞いてみました。どうやって竜をたおしたのかと。
かしこい娘は言いました。
「東の山の盗賊たちに力を貸してもらいました」
その言葉を聞いて、村人たちの顔から笑いが消えました。そして今度は、逆にかしこい娘をののしりはじめました。
「あの盗賊と手を組んだのか!」
「おれたちの村をさんざん苦しめた、あの盗賊たちと手を組んだのか!」
「わしの財産を奪っていったのは、あの盗賊たちだぞ!」
「私の息子は、あの盗賊たちに殺されたのよ!」
村人たちは大声で怒鳴りつけました。
「裏切りもの!」
「お前は裏切り者だ!」
「この村から出て行け!」
かしこい娘は村人たちから殴られ、蹴られ、とうとう村から追い出されてしまいました。
行くあてのない娘は、傷だらけの身体を引きずりながら、仕方なく東の山の盗賊のもとへ行きました。
傷だらけの娘を見ておかしらは冷たく言いました。
「お前の望みどおり竜はたおした。たくさんの財宝も手に入れた。しかし仲間の半分は死んでしまった。今までおれたちに殺された村人たちの恨みをはらすことができて、お前は満足だろう。もう用はないはずだ。とっとと消え失せろ」
傷だらけの娘は、盗賊たちのすみかを追い出されてしまいました。
その後、かしこい娘がどうなったのか、誰も知りません。
かしこい娘が住んでいた家は、今はボロボロに朽ち果てています。
そんなボロボロの家に、一輪の小さな花をそなえる娘がいました。
次の生けにえになるはずだった娘でした。
東の山には盗賊が住んでいて、たびたび村をおそいました。
西の山にはわるい竜が住んでいて、毎年ひとりずつ村の娘を生け贄として求めてきました。
村の人たちは力を合わせて盗賊には対抗していましたが、竜にはどうすることもできませんでした。村の娘たちは、次の生けにえは自分かとビクビクしながら暮らしていました。
そんなある日、3人の若者が立ち上がりました。
「私たちがわるい竜を退治してきます」
村のみんなは大よろこび。勇敢な3人の若者を囲んで宴会を開きました。きっとこの若者たちがわるい竜を倒し、村に平和をもたらしてくれることでしょう。
ところがそれからひと月たっても、若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜のウロコはとてもかたくて、私たちの剣では切ることができない。もっとよく切れる剣があればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
村人たちは力を合わせてよく切れる剣を3振り作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
ところがそれからひと月たっても、若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜の爪はとてもするどくて、私たちの盾では防ぐことができない。もっと丈夫な盾があればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
村人たちは力を合わせて丈夫な盾を3枚作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
それからさらにひと月たって、次の生けにえになる娘が決まりました。
ところが、まだ若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜はとても熱い炎を吐くから、私たちの鎧では溶けてしまう。もっと熱に強いヨロイがあればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
それを聞いて、ひとりのかしこい娘が3人の若者に言いました。
「あなたたちはそうやって、いつになったら竜退治に行ってくれるのですか。そうしている間にも、次の生けにえをささげる日が近づいているのですよ」
村人たちは怒りました。
「なんて失礼なことを言うんだ!若者たちにあやまりなさい!」
「いいえ、あやまりません。この人たちは私たち村人を利用しているだけです。もうあなたたちにはたのみません。私が竜を退治してきます」
娘の言葉に村人たちも、3人の若者も大笑い。
「ばかな。お前のような娘に竜が倒せるわけがないじゃないか」
「いいえ倒せます。倒してみせます」
そう言って、かしこい娘は村を出て行きました。
それから村人たちは力を合わせて丈夫な鎧を3着作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
かしこい娘は村を出ると、東の山に向かいました。ここには乱暴な盗賊たちが住んでいます。
「止まれ!ここから先に行くことはゆるさん!」
「私は村から来ました。あなたたちのおかしらに会わせてください」
かしこい娘は盗賊のおかしらに言いました。
「おかしらにお願いがあります。盗賊の皆さんで力を合わせて、西の山の竜を退治してくれませんか」
おかしらは大笑いしました。
「ばかを言え。危険をおかしてまで、なぜそんなことをしなければならない。お前などに用はない、帰れ」
かしこい娘は続けておかしらに言いました。
「竜のすみかにはたくさんの財宝があると聞きます。その財宝を手に入れれば、みなさんで一生遊んでくらせますよ。それとも、あなたたちはこんなに強い人たちなのに、弱い村人たちしか相手にできないのですか?」
おかしらは少し考えました。それから娘に言いました。
「よし、わかった。竜を倒してみせようじゃないか」
おかしらは盗賊たちを集めて東の山に向かいました。かしこい娘もついて行きました。
娘が村を出てからひと月たっても、若者たちが竜退治に出かける様子はありません。
村長さんは若者たちにたずねました。
「まだ竜退治には行かないのですか」
すると3人の若者は答えました。
「あの竜はとても高くまで飛ぶので、私たちの弓では矢が届かない。もっと遠くまで飛ばせる弓矢があればなあ・・・」
村長さんはその言葉を村人たちに伝えました。
村人たちは力を合わせて遠くまで飛ばせる弓矢を3組作り、若者たちに渡しました。
「ありがとう。これで竜を倒せます」
3人の若者は村人たちにお礼を言いました。
西の山では竜退治が始まっていました。
かしこい娘が作戦を立て、勇敢なおかしらと、いろんな力を持った盗賊たちが力を合わせて戦いました。
日が暮れる頃、ようやく竜を倒すことができましたが、盗賊たちも半分くらいは竜に殺されてしまいました。おかしらもかしこい娘も、生き残った盗賊たちもみんな傷だらけでした。
竜のすみかにはたくさんの財宝がありました。生き残った盗賊たちはみんなでその財宝を持って帰りました。
かしこい娘は盗賊たちにお礼を言いました。そして、竜をたおした証拠に、竜のウロコを1枚持って村に帰りました。
帰ってきたかしこい娘を見て、村人たちは驚きました。そして、本当に竜をたおしてきたことを知ると、みんなで娘をたたえました。
村人たちは、娘に聞いてみました。どうやって竜をたおしたのかと。
かしこい娘は言いました。
「東の山の盗賊たちに力を貸してもらいました」
その言葉を聞いて、村人たちの顔から笑いが消えました。そして今度は、逆にかしこい娘をののしりはじめました。
「あの盗賊と手を組んだのか!」
「おれたちの村をさんざん苦しめた、あの盗賊たちと手を組んだのか!」
「わしの財産を奪っていったのは、あの盗賊たちだぞ!」
「私の息子は、あの盗賊たちに殺されたのよ!」
村人たちは大声で怒鳴りつけました。
「裏切りもの!」
「お前は裏切り者だ!」
「この村から出て行け!」
かしこい娘は村人たちから殴られ、蹴られ、とうとう村から追い出されてしまいました。
行くあてのない娘は、傷だらけの身体を引きずりながら、仕方なく東の山の盗賊のもとへ行きました。
傷だらけの娘を見ておかしらは冷たく言いました。
「お前の望みどおり竜はたおした。たくさんの財宝も手に入れた。しかし仲間の半分は死んでしまった。今までおれたちに殺された村人たちの恨みをはらすことができて、お前は満足だろう。もう用はないはずだ。とっとと消え失せろ」
傷だらけの娘は、盗賊たちのすみかを追い出されてしまいました。
その後、かしこい娘がどうなったのか、誰も知りません。
かしこい娘が住んでいた家は、今はボロボロに朽ち果てています。
そんなボロボロの家に、一輪の小さな花をそなえる娘がいました。
次の生けにえになるはずだった娘でした。
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