辺境の地である人間界に追放された新人悪魔は日報にダラダラと愚痴を書く

新人悪魔、辺境の地である人間界に追放される

　オレは、レオナルド・ナルシズ・ルシファー。

　新人悪魔だ。

　年齢はだいたい100歳。

　まぁ、面倒なんて覚えてない。

　見た目は黒髪黒目、色白肌で異様に赤い唇。

　一応、男。

　人間には、ズルッと縦に長くて痩せっぽちの陰気な引きこもりオタクに見えるらしい。

　見た目も性別も変えられるが、それも面倒なんで適当だ。

　ちょっとヘマをやらかしちまって、辺境の地である人間界に追放された。

　自由だー！　キャッホー！　と、ばかりにいきたかったオレだが、そうは問屋が卸さなかった（この表現、古い？　もう死語？）。

『日報を寄こせ』
　と、ジーサンが言うんだ。

　一応オレも『めんどくせぇー』と、抗議はしたんだ。

　したんだが、却下された。

　やだねぇ、権力者って。

　仕方ないから、何かダラダラ書いてみるわ。