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第24話 楽しい学園生活 6
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初等科といっても、初めての学園生活は刺激がいっぱい。
ボクは我が家の末っ子で、可愛がられまくっていたので基本は甘やかされている。
家庭教師による教育を受けているといっても、外の世界のことはあんまり知らない。
「お前か? オズワルドさまの番というのは」
「はい。アイリスと申します」
だから中等部の生徒がいきなり教室へやってきて廊下に呼び出され、上から下まで舐めるように値踏みするような視線で見られたのも初めてだ。
「ふん。商会「火の鳥」を率いるミッチェルさまの息子で、王太子殿下の信頼も厚いオズワルドさまの番と聞いたから、どんなものかと見に来てみたが。それなりだな?」
上級生はアイリスを見下すような視線を投げて、踵を返して帰っていった。
「なんだよあれ」
ボクはポカンとして上級生の後ろ姿を見送った。
金髪で青い瞳のそれなりに綺麗なオメガ男性のようだったけど、名乗りもしないし、馬鹿にしたような視線を向けただけの失礼な奴だった。
見た目だけよくて食べたら不味かった菓子のように印象が悪い。
ボクの後ろからセインがひょいと顔を出して、去っていく上級生の背中を眺めながら口を開いた。
「あー、やっぱり学園には色々なタイプがいるなぁ」
「セイン。お前は王子さまなんだから、ドーンと自分の席に座ってたら?」
隣国の王子さまは色々なことに興味を持って首を突っ込むのが好きだ。
「そうですよ、セインさま。学園内は安全といっても、変な輩が来ないとは限りません。ほいほい出て行って、何かあったら困ります」
最近はカーティスもセインへ意見するようになった。
学園生活も2ヶ月ほど過ぎ、慣れてきたからだろう。
マキシムがボクの背中に絡みついてきた。
「ねーねー、そろそろ夏休みになるよね? 予定はあるの?」
「んー、特にないけど。あ。でも今年は最初の夜会が行われる前に、王太子殿下の御子さまのお披露目お茶会があるよね?」
王太子殿下がオメガ男性と結婚して男の御子さまが生まれた。
アルファの御子さまが生まれたということで、早々にボクたち若年層の貴族たちにもお披露目されるのだそうだ。
政治的な事情はよく分からない。
「ああ、そうだね」
マキシムがボクの背中で気のない返事をした。
獣人族は人間族とは身分制度が違うみたい。
だけどマキシムは族長の息子ということだから、身分は上みたいだよ。
だからお披露目のお茶会にも招待されている。
「堅苦しいのは嫌いだな」
「でもね、マキシム。王室主催のお茶会は、美味しいお菓子が出るよ」
「えっ⁉ そうなの? それは楽しみ」
マキシムは食いしん坊だから食べ物で釣れるよ。
単純で可愛いね。
「もちろん我も呼ばれている。この若さで外交に一役買うのだから、身分が高いのも大変だ」
セインが胸を張ると右手で髪を払い、金髪をキラキラさせて気取っているよ。
単純すぎて心配になるね。
セインの隣でカーティスが焦った様子で言う。
「そうです、お茶会! その準備のために色々と揃えなければなりません」
カーティスも大変だなぁ。
仕方ない。ここはボクも力になろう。
「それならボクのお母さまに相談してみたら? 商会の会長だから色々と扱っているし、貴族向け商品を扱っている知り合いも沢山いるよ」
「そうですね。そうしていただけると助かります」
カーティスがホッと息を吐いてニコニコしている。
こうして週末にボクの家へ皆が集まることになった。
ボクは我が家の末っ子で、可愛がられまくっていたので基本は甘やかされている。
家庭教師による教育を受けているといっても、外の世界のことはあんまり知らない。
「お前か? オズワルドさまの番というのは」
「はい。アイリスと申します」
だから中等部の生徒がいきなり教室へやってきて廊下に呼び出され、上から下まで舐めるように値踏みするような視線で見られたのも初めてだ。
「ふん。商会「火の鳥」を率いるミッチェルさまの息子で、王太子殿下の信頼も厚いオズワルドさまの番と聞いたから、どんなものかと見に来てみたが。それなりだな?」
上級生はアイリスを見下すような視線を投げて、踵を返して帰っていった。
「なんだよあれ」
ボクはポカンとして上級生の後ろ姿を見送った。
金髪で青い瞳のそれなりに綺麗なオメガ男性のようだったけど、名乗りもしないし、馬鹿にしたような視線を向けただけの失礼な奴だった。
見た目だけよくて食べたら不味かった菓子のように印象が悪い。
ボクの後ろからセインがひょいと顔を出して、去っていく上級生の背中を眺めながら口を開いた。
「あー、やっぱり学園には色々なタイプがいるなぁ」
「セイン。お前は王子さまなんだから、ドーンと自分の席に座ってたら?」
隣国の王子さまは色々なことに興味を持って首を突っ込むのが好きだ。
「そうですよ、セインさま。学園内は安全といっても、変な輩が来ないとは限りません。ほいほい出て行って、何かあったら困ります」
最近はカーティスもセインへ意見するようになった。
学園生活も2ヶ月ほど過ぎ、慣れてきたからだろう。
マキシムがボクの背中に絡みついてきた。
「ねーねー、そろそろ夏休みになるよね? 予定はあるの?」
「んー、特にないけど。あ。でも今年は最初の夜会が行われる前に、王太子殿下の御子さまのお披露目お茶会があるよね?」
王太子殿下がオメガ男性と結婚して男の御子さまが生まれた。
アルファの御子さまが生まれたということで、早々にボクたち若年層の貴族たちにもお披露目されるのだそうだ。
政治的な事情はよく分からない。
「ああ、そうだね」
マキシムがボクの背中で気のない返事をした。
獣人族は人間族とは身分制度が違うみたい。
だけどマキシムは族長の息子ということだから、身分は上みたいだよ。
だからお披露目のお茶会にも招待されている。
「堅苦しいのは嫌いだな」
「でもね、マキシム。王室主催のお茶会は、美味しいお菓子が出るよ」
「えっ⁉ そうなの? それは楽しみ」
マキシムは食いしん坊だから食べ物で釣れるよ。
単純で可愛いね。
「もちろん我も呼ばれている。この若さで外交に一役買うのだから、身分が高いのも大変だ」
セインが胸を張ると右手で髪を払い、金髪をキラキラさせて気取っているよ。
単純すぎて心配になるね。
セインの隣でカーティスが焦った様子で言う。
「そうです、お茶会! その準備のために色々と揃えなければなりません」
カーティスも大変だなぁ。
仕方ない。ここはボクも力になろう。
「それならボクのお母さまに相談してみたら? 商会の会長だから色々と扱っているし、貴族向け商品を扱っている知り合いも沢山いるよ」
「そうですね。そうしていただけると助かります」
カーティスがホッと息を吐いてニコニコしている。
こうして週末にボクの家へ皆が集まることになった。
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