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第6話 朝食~♪
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全寮制である陸の孤島学園には、寮母さんがいる。
男性職員しかないのに【寮母】さんという役職名なのはどうなのか? という議論はあったようだが、他にピッタリくるものがなかったため【寮母】さんという役職名のままとなった。
広くて立派な食堂も完備されている。
「おはようございます。今朝は和食ですよ。卵焼きと納豆、焼きのりに焼き鮭。焼き鮭は1人一匹だけど、ご飯とお味噌汁はお替り自由だから沢山食べてね」
道崎金之助は色白マッチョな体に割烹着をまとって真城たちを出迎えた。
金之助は大男だが甘いマスクをしていて、マッチョで胸もデカいため、寮母のなかでも特に人気が高い。
そして男らしいにもかかわらず、母性たっぷりに生徒たちと接してくれるのだ。
「おはようございます。今日は金之助さんだけですか?」
「ああ。他の皆は一足早く夏休みを取ったけど、私は少し後ろにずらしたからね」
湯気の立つお味噌汁をお椀につけながら金之助は説明した。
「それでも寮母不在の期間はできちゃうから、迷惑かけちゃうかもだけど、食材はたっぷり用意してあるからね」
「はい、わかりました」
真城は山盛りのご飯と大きなお椀につけられた味噌汁の載った盆を両手で持って、キョロキョロと食堂内を見回した。
そして目的の人物を見つけて近寄った。
「黒江。おはよー」
「おはよう、真城」
真城は、先に席へ着いて食事を始めていた黒江の隣に座った。
「今朝のご飯、美味しい?」
「美味しいよ。これ、二杯目」
「おはよ、黒江」
真城の正面に坂下がサッと座りながら挨拶したが、黒江は返事を返さない。
「うっわ。分かりやすい無視~」
坂下が笑いながら額を押さえると、真城が手を合わせて謝る。
「すまん、坂下。黒江はオレと同室になりたかったらしくてさー」
「なぜコイツが真城と同室に……」
黒江が瞳から光を消してジィィィィィィィィィィィィィィッと坂下を見つめている。
空気がドーンと重たくなった。
「いや、そりゃ我が校はお付き合い禁止じゃないけど、さすがに同室になるのは認めてないからさ。どっちにしたって部屋は別々にされてたと思うよ?」
黒江の目が徐々に大きくなり、やがて目いっぱい見開かれて固まった。
「お前ら付き合うことに決めたんだろ?」
坂下は軽く言いながら納豆を混ぜている。
黒江はハッとしたように正気に返ると慌てた様子で真城に聞く。
「な……なぜコイツが知っている?」
真城はどうということはないという調子で言う。
「あ、オレと坂下の間には秘密ないから。鮭の皮、残すならもらっていい?」
「なぜだーーーーーーーっ!!!」
「あ、鮭の皮、後から食べるの?」
「いや、鮭の皮は食べないからやる。……じゃなくてっ」
「ん?」
真城は黒江の残した鮭の皮を咥えたまま、首を傾げた。
「可愛いな……じゃなくてっ。なぜ坂下に喋っちゃうかなー」
「あ、秘密だった?」
「そういうわけじゃないけど……恥じらいとか……いや、正直に言っちまうほうが……待てよ? あ、どっちだ……」
黒江は1人でブツブツ言っている。
坂下はコソッと真城に聞く。
「おい、コイツ大丈夫か?」
「んっ。いつもこんな感じだから、大丈夫」
真城と坂下は、1人何かブツブツ言っている黒江は放っておいて、わっしわっしと寮母さんの作った美味しい食事をたらふく食べたのだった。
男性職員しかないのに【寮母】さんという役職名なのはどうなのか? という議論はあったようだが、他にピッタリくるものがなかったため【寮母】さんという役職名のままとなった。
広くて立派な食堂も完備されている。
「おはようございます。今朝は和食ですよ。卵焼きと納豆、焼きのりに焼き鮭。焼き鮭は1人一匹だけど、ご飯とお味噌汁はお替り自由だから沢山食べてね」
道崎金之助は色白マッチョな体に割烹着をまとって真城たちを出迎えた。
金之助は大男だが甘いマスクをしていて、マッチョで胸もデカいため、寮母のなかでも特に人気が高い。
そして男らしいにもかかわらず、母性たっぷりに生徒たちと接してくれるのだ。
「おはようございます。今日は金之助さんだけですか?」
「ああ。他の皆は一足早く夏休みを取ったけど、私は少し後ろにずらしたからね」
湯気の立つお味噌汁をお椀につけながら金之助は説明した。
「それでも寮母不在の期間はできちゃうから、迷惑かけちゃうかもだけど、食材はたっぷり用意してあるからね」
「はい、わかりました」
真城は山盛りのご飯と大きなお椀につけられた味噌汁の載った盆を両手で持って、キョロキョロと食堂内を見回した。
そして目的の人物を見つけて近寄った。
「黒江。おはよー」
「おはよう、真城」
真城は、先に席へ着いて食事を始めていた黒江の隣に座った。
「今朝のご飯、美味しい?」
「美味しいよ。これ、二杯目」
「おはよ、黒江」
真城の正面に坂下がサッと座りながら挨拶したが、黒江は返事を返さない。
「うっわ。分かりやすい無視~」
坂下が笑いながら額を押さえると、真城が手を合わせて謝る。
「すまん、坂下。黒江はオレと同室になりたかったらしくてさー」
「なぜコイツが真城と同室に……」
黒江が瞳から光を消してジィィィィィィィィィィィィィィッと坂下を見つめている。
空気がドーンと重たくなった。
「いや、そりゃ我が校はお付き合い禁止じゃないけど、さすがに同室になるのは認めてないからさ。どっちにしたって部屋は別々にされてたと思うよ?」
黒江の目が徐々に大きくなり、やがて目いっぱい見開かれて固まった。
「お前ら付き合うことに決めたんだろ?」
坂下は軽く言いながら納豆を混ぜている。
黒江はハッとしたように正気に返ると慌てた様子で真城に聞く。
「な……なぜコイツが知っている?」
真城はどうということはないという調子で言う。
「あ、オレと坂下の間には秘密ないから。鮭の皮、残すならもらっていい?」
「なぜだーーーーーーーっ!!!」
「あ、鮭の皮、後から食べるの?」
「いや、鮭の皮は食べないからやる。……じゃなくてっ」
「ん?」
真城は黒江の残した鮭の皮を咥えたまま、首を傾げた。
「可愛いな……じゃなくてっ。なぜ坂下に喋っちゃうかなー」
「あ、秘密だった?」
「そういうわけじゃないけど……恥じらいとか……いや、正直に言っちまうほうが……待てよ? あ、どっちだ……」
黒江は1人でブツブツ言っている。
坂下はコソッと真城に聞く。
「おい、コイツ大丈夫か?」
「んっ。いつもこんな感じだから、大丈夫」
真城と坂下は、1人何かブツブツ言っている黒江は放っておいて、わっしわっしと寮母さんの作った美味しい食事をたらふく食べたのだった。
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