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TODOリスト Ⅶ
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どうしようかなぁ。
朝ご飯の片付けをして、自由時間になった。
それにしても、やるべき事が多い。
空間転移装置の作成は、落ち着いてからが良いだろう。
こんなに状態で呼んだら、さらにやる事が渋滞するに決まってる。
あのワクワクした表情の義父を思い浮かべ、ため息をつく。
……ユーディアは、今日は何をするのだろか。
「ユーディア、今日の予定ですが、……あれ?お出かけですか?」
だが、聞く前に気づいてしまった。
城下町へ行くのだろう。
お気に入りの可愛らしいフワッとしたピンクのワンピースを着ていたからだ。
「うん。アーちゃんとね、城下町観光スポットめぐりに行ってくる!」
「……え?再会が早すぎませんか?」
「すぎないよ。一晩中、一緒にいないの久しぶりだったから、さみしかったし」
そんなに?
アダマゼインの良さが分からないグランは、なんて言って良いのか分からず曖昧な返事をする。
「はあ……」
「グランも一緒に遊ぼうよ」
「いえ、遠慮します」
これには、即答だ。
そう、残念。と言いながら、ユーディアは口をとがらせている。
申し訳ないが、懐かしむほど離れてから時間はあいていない。
「じゃ、行ってくるね」
「はい。言ってらっしゃい」
手を振って笑顔で見送る。
犯罪などは起こらないので、安心だが。
……とりあえず、今日の予定を考えよう。
ひとつめは、やはりフォンシルに会いに城へ向かうことだろう。
ベージュの髪と目がキレイだったな、と思い出す。
その後の性転換後の体調も心配だし、また旅に出る前に会っておきたい。
王族スキルで居場所を確認すると、まだ城にいるようだが早い方が良いだろう。
ふたつめは、両親についてだ。
王族は現在4人いる。
城内にほぼ揃っているが、1名だけ王都から離れた場所から感じた。
きっと、この人がアルフだろう。
国王になる資格を持ち、自動的に通信機能がついている王族は、国王を中心に血族である中の3親等までなので、多くはない。
皇位継承の順は今現在、国王を除き、フォンシル、アルフ、国王の姉のみとなっている。
国王もしくはその姉の隠し子の可能性はないと、フォンシルは言っていた。
だから、年齢的にも、自分はアルフの子供だと考えるのが普通だろう。
と、なると王位継承が移動した後は………うん。
考えるのはやめよう。
あの時は仕方なかったとは言え、自分で自分の首を絞めてしまった事になる。
アルフは魔力も武力もあるようなので、あの村での魔力結界も納得だ。
みっつめは空間転移装置の作成。
村のグランの部屋の中に、誰にもさわれないように結界をはり、石の片割れを置いてきた。
こっちで石に魔力をこめて作動させれば向こうの結界が解除され、自由に行き来できる。
この部屋は、色んな人の出入りがあるだろう。
そのため、ユーディアと自分にしか見えないように幻影魔法も付け加えなきゃいけないが、それも何度も練習したので問題はない。
「よし!!決まった!!」
両手の握りこぶしを上に高く上げて、気合をいれた。
まずは、城へ行こう。
きっと、フォンシルが待っててくれている。
朝ご飯の片付けをして、自由時間になった。
それにしても、やるべき事が多い。
空間転移装置の作成は、落ち着いてからが良いだろう。
こんなに状態で呼んだら、さらにやる事が渋滞するに決まってる。
あのワクワクした表情の義父を思い浮かべ、ため息をつく。
……ユーディアは、今日は何をするのだろか。
「ユーディア、今日の予定ですが、……あれ?お出かけですか?」
だが、聞く前に気づいてしまった。
城下町へ行くのだろう。
お気に入りの可愛らしいフワッとしたピンクのワンピースを着ていたからだ。
「うん。アーちゃんとね、城下町観光スポットめぐりに行ってくる!」
「……え?再会が早すぎませんか?」
「すぎないよ。一晩中、一緒にいないの久しぶりだったから、さみしかったし」
そんなに?
アダマゼインの良さが分からないグランは、なんて言って良いのか分からず曖昧な返事をする。
「はあ……」
「グランも一緒に遊ぼうよ」
「いえ、遠慮します」
これには、即答だ。
そう、残念。と言いながら、ユーディアは口をとがらせている。
申し訳ないが、懐かしむほど離れてから時間はあいていない。
「じゃ、行ってくるね」
「はい。言ってらっしゃい」
手を振って笑顔で見送る。
犯罪などは起こらないので、安心だが。
……とりあえず、今日の予定を考えよう。
ひとつめは、やはりフォンシルに会いに城へ向かうことだろう。
ベージュの髪と目がキレイだったな、と思い出す。
その後の性転換後の体調も心配だし、また旅に出る前に会っておきたい。
王族スキルで居場所を確認すると、まだ城にいるようだが早い方が良いだろう。
ふたつめは、両親についてだ。
王族は現在4人いる。
城内にほぼ揃っているが、1名だけ王都から離れた場所から感じた。
きっと、この人がアルフだろう。
国王になる資格を持ち、自動的に通信機能がついている王族は、国王を中心に血族である中の3親等までなので、多くはない。
皇位継承の順は今現在、国王を除き、フォンシル、アルフ、国王の姉のみとなっている。
国王もしくはその姉の隠し子の可能性はないと、フォンシルは言っていた。
だから、年齢的にも、自分はアルフの子供だと考えるのが普通だろう。
と、なると王位継承が移動した後は………うん。
考えるのはやめよう。
あの時は仕方なかったとは言え、自分で自分の首を絞めてしまった事になる。
アルフは魔力も武力もあるようなので、あの村での魔力結界も納得だ。
みっつめは空間転移装置の作成。
村のグランの部屋の中に、誰にもさわれないように結界をはり、石の片割れを置いてきた。
こっちで石に魔力をこめて作動させれば向こうの結界が解除され、自由に行き来できる。
この部屋は、色んな人の出入りがあるだろう。
そのため、ユーディアと自分にしか見えないように幻影魔法も付け加えなきゃいけないが、それも何度も練習したので問題はない。
「よし!!決まった!!」
両手の握りこぶしを上に高く上げて、気合をいれた。
まずは、城へ行こう。
きっと、フォンシルが待っててくれている。
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