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一章
十三話 恋人同士
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その夜……ギーナは性交の後、リアンが眠ったのを確認してから部屋の壁に大事に飾られた自分の愛剣を見つめた。
初めてユスティミルに来た時に没収されたものだが、かつて師匠だった者から贈られた物である。
「ギーナ。それが気になるのか?」
「えっ、起きてたの?」
「今目が覚めた。お前が隣にいないと眠れなくなったのかもしれん」
「魔王様が何言ってるんだか。この剣、いつ返してもらえるの? そりゃあこの国に来た時は捕虜みたいなものだったから没収されても文句言えなかったけど。
もう俺がリアンの味方って分かってるでしょ?」
「そうだな。機会があったら返してやるか」
すぐには返してくれそうにない反応に、ギーナは文句を続ける。
「俺、剣士でもあるし、自分の剣がないと落ち着かないんだよ」
「いつから剣士をしているんだ? 確か歳はまだ……」
「十八だ。俺の師匠は剣を持ち戦う覚悟の出来ている者を剣士と呼ぶと言った。
二年前に死の淵から生き延びた時から俺は剣士なんだ」
「死の淵……? 何かあったのか?」
「まぁ、色々な。そう言うリアンは何歳なんだよ」
「確か二百……七歳だったか」
「へぇ。何歳から魔王様してるの?」
「百十歳からだったかな。先に母上が死んで、父上が死ぬ間際、後継者争いなるものを経て王になった」
リアンは思い出すのも億劫なようだった。ギーナには想像する事すら出来ない年数を生きている。
「魔族にも後継者争いとかあるんだ?」
「残念ながら醜い争いがあった。兄と姉もいたんだが同士討ちで死んでな、後は弟がいるだけだ」
「じゃあリアンの次の後継者も争うのかな?」
「さぁな。弟がなるかその息子が継ぐんだろうが、俺が指名したところで命を狙われるだけだから、王位継承はやり方を変えるつもりだ」
「臣下達が騒ぎそうだね?」
「その頃には俺に忠実な臣下だけが残ってるんじゃないかな。今の臣下は親父の代からだから俺に強気なんだ。
そういや王妃が子供を産まないと決めた時も大騒ぎだったな。ユスティミルがいくら自由な国風といっても、王宮内は面倒なものだ」
「人間も魔族もそこは変わらないんだな」
ギーナがしみじみと言うと、リアンが閃いたというように目を輝かせながらギーナの隣に寄ってきた。
「国風と言えば……そうだ、ギーナに俺の国を見て欲しいと思う。明日は急ぎの仕事もないし、出掛けようか」
「ええっ!? 急にいいのか!?」
「ああ。ここは魔族の国ユスティミル。人間の国より自由で、一人一人の思いを尊重する国だ」
翌日、質素で落ち着いた服装に身を包んだギーナとリアンは城下町へと出掛けた。近くに数人の騎士達が護衛に潜んでいるが、あくまで「デート」なので、邪魔しない程度である。
「俺、角ないけど大丈夫かなぁ。魔族の人達って、人間の事どう思ってるの?」
「中には偏見の目を向ける者もいるが、あまり他人を気にしない者が多い。国民の一割にも満たないが、人間が集落を作っている地域もあるし。
心配せずとも、俺と一緒なら大丈夫さ」
リアンはギーナと恋人繋ぎをすると、さっさと街へ歩いていった。住宅地を抜けると商店街となっており、露天商が立ち並んでいる。
リアンが美味しいものを次々にギーナに勧め、歩き食いをしながら商店街を巡った。
「ギーナ、これも美味いんだ。食べてみてくれ」
「もうお腹いっぱいなんだけど。夜ご飯入らないよ」
「ははっ、俺も同じだ」
「もうっ!」
リアンがギーナの頬を人差し指でつつくと、ギーナはその指にキスをした。どこから見ても浮かれたバカップルだ。
魔族の国では同性愛も寛容だ。周囲の者達は特に気にする様子もなく過ぎ去っていく。
「ギーナ、こっちも楽しいぞ!」
ゲームが出来る店もあり、子供達に混ざって射的や輪投げをして遊んだり、かと思えば高級店に入りギーナの服を見たりした。
次な入った店は宝石店だ。
「ギーナ、これ、一緒に身につけないか?」
リアンは結婚指輪を指さした。だが、ギーナは一歩引いてしまう。
「いや……でも、流石にそれは……」
「俺とギーナは二人で一つだ。だから同じものを共有して、愛し合う者同士だとアピールしたい!」
リアンがギーナに向ける愛はストレートだ。これには普段ストレートなギーナも恥ずかしさを覚えた。
胸がくすぐったくなる嬉しさや、リアンへの湧き上がる愛。
「俺は……あなたの愛人みたいなもので、ここまでしてもらう価値なんてないのに……?」
「何を言う!」
店の真ん中でリアンがギーナを強く抱き締めた。
「表面上の立場は忘れろ。お前は確かに俺が愛する人なのだから」
「リアン……」
店員が視線を向ける場所に困る程、店の真ん中で抱き合う。店に入ろうとした客が驚いて開いた扉を閉めた。
「お客様……他のお客様に迷惑ですから……」
と、店員が恐る恐る注意してきたので、自分の置かれている状況に気付いた。リアンは気にしていない様子だが、ギーナは羞恥心で冷や汗を流していた。
その後、街外れの森へと入り、綺麗な池に連れて来られた。いくつかベンチがあり、ユスティミル帝国で有名なデートスポットなのだとリアンが語った。
ベンチに二人並んで手を繋いで座った。
湖は鳥が水面を流れるように浮かんでおり、眺めるだけでほのぼのした気分になる。
「全然人いないね?」
「一時間だけ立ち入り禁止にした」
「はあっ!?」
「金さえ払えば貸し切りにも出来るのだよ」
リアンは自慢げだ。
「税金をそんな事に使うなよ」
「どう使おうが俺の勝手だ。その対価を受け取れるだけの仕事はしているつもりだ。
普段贅沢はしていないのだから、これくらいは許せ」
「仕方ないな。確かに、ここはレナール王国より楽しいよ。全部の地域が同じとはいかないんだろうけど、豊かな国だね。
歩く人達は皆表情が明るかった。それはリアンや臣下の人達が努力してるからなんだろうね」
「その通りだ」
謙遜するでも、傲慢になるでもなく、当然だといつ顔でリアンは頷いた。
「俺に出来る事はまだまだ小さい事だけだけど、少しでも力になれるよう頑張るつもりだ。
本当は騎士になって武力でこの国を、大事な人を守りたいけど」
「だがお前は俺の公妾だ。そこは自覚してもらいたいのだがな」
「難しいよ。城に置かせてもらう手前、立場と仕事は全てリアンの言うままに受け入れるよ。けれど、俺は剣士なんだ。俺から剣を取らないでって言ったら困る?」
「分かった。公妾であり兼業として騎士になれるよう取り計らおう」
ギーナは驚いて、リアンを見つめる。優しい笑顔だ。あまり我儘を言うのは気が引けてしまう程にリアンは心優しい。
いざとなると魔王らしい強さを見せるが、本当のリアンは穏やかで情け深い事を知っている。
「ごめん、我儘言い過ぎた。聞かなかった事にしてくれ」
「ギーナ。俺はお前の我儘も愛しい。隠さずに見せて欲しい、お前の全てを……」
「リアン……」
リアンはギーナをベンチに寝かせながら覆い被さると、深いキスをした。そして、先程購入したダイヤをあしらった指輪をギーナの左手の薬指にはめた。
「俺はギーナを愛している。俺を本気で受け入れてくれるなら、指輪を俺にはめてくれないか?」
ギーナはもう一つの指輪を受け取ると、迷いなくリアンの左手の薬指にはめた。お互いの左手を合わせて強く握り合う。
「ギーナ、ありがとう……」
「リアン。俺もあなたを愛してるよ」
貸し切りの終わる時間が来るまで二人でキスをし、抱き合った。それだけで幸せだという様に……。
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「ギーナ。それが気になるのか?」
「えっ、起きてたの?」
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「俺、剣士でもあるし、自分の剣がないと落ち着かないんだよ」
「いつから剣士をしているんだ? 確か歳はまだ……」
「十八だ。俺の師匠は剣を持ち戦う覚悟の出来ている者を剣士と呼ぶと言った。
二年前に死の淵から生き延びた時から俺は剣士なんだ」
「死の淵……? 何かあったのか?」
「まぁ、色々な。そう言うリアンは何歳なんだよ」
「確か二百……七歳だったか」
「へぇ。何歳から魔王様してるの?」
「百十歳からだったかな。先に母上が死んで、父上が死ぬ間際、後継者争いなるものを経て王になった」
リアンは思い出すのも億劫なようだった。ギーナには想像する事すら出来ない年数を生きている。
「魔族にも後継者争いとかあるんだ?」
「残念ながら醜い争いがあった。兄と姉もいたんだが同士討ちで死んでな、後は弟がいるだけだ」
「じゃあリアンの次の後継者も争うのかな?」
「さぁな。弟がなるかその息子が継ぐんだろうが、俺が指名したところで命を狙われるだけだから、王位継承はやり方を変えるつもりだ」
「臣下達が騒ぎそうだね?」
「その頃には俺に忠実な臣下だけが残ってるんじゃないかな。今の臣下は親父の代からだから俺に強気なんだ。
そういや王妃が子供を産まないと決めた時も大騒ぎだったな。ユスティミルがいくら自由な国風といっても、王宮内は面倒なものだ」
「人間も魔族もそこは変わらないんだな」
ギーナがしみじみと言うと、リアンが閃いたというように目を輝かせながらギーナの隣に寄ってきた。
「国風と言えば……そうだ、ギーナに俺の国を見て欲しいと思う。明日は急ぎの仕事もないし、出掛けようか」
「ええっ!? 急にいいのか!?」
「ああ。ここは魔族の国ユスティミル。人間の国より自由で、一人一人の思いを尊重する国だ」
翌日、質素で落ち着いた服装に身を包んだギーナとリアンは城下町へと出掛けた。近くに数人の騎士達が護衛に潜んでいるが、あくまで「デート」なので、邪魔しない程度である。
「俺、角ないけど大丈夫かなぁ。魔族の人達って、人間の事どう思ってるの?」
「中には偏見の目を向ける者もいるが、あまり他人を気にしない者が多い。国民の一割にも満たないが、人間が集落を作っている地域もあるし。
心配せずとも、俺と一緒なら大丈夫さ」
リアンはギーナと恋人繋ぎをすると、さっさと街へ歩いていった。住宅地を抜けると商店街となっており、露天商が立ち並んでいる。
リアンが美味しいものを次々にギーナに勧め、歩き食いをしながら商店街を巡った。
「ギーナ、これも美味いんだ。食べてみてくれ」
「もうお腹いっぱいなんだけど。夜ご飯入らないよ」
「ははっ、俺も同じだ」
「もうっ!」
リアンがギーナの頬を人差し指でつつくと、ギーナはその指にキスをした。どこから見ても浮かれたバカップルだ。
魔族の国では同性愛も寛容だ。周囲の者達は特に気にする様子もなく過ぎ去っていく。
「ギーナ、こっちも楽しいぞ!」
ゲームが出来る店もあり、子供達に混ざって射的や輪投げをして遊んだり、かと思えば高級店に入りギーナの服を見たりした。
次な入った店は宝石店だ。
「ギーナ、これ、一緒に身につけないか?」
リアンは結婚指輪を指さした。だが、ギーナは一歩引いてしまう。
「いや……でも、流石にそれは……」
「俺とギーナは二人で一つだ。だから同じものを共有して、愛し合う者同士だとアピールしたい!」
リアンがギーナに向ける愛はストレートだ。これには普段ストレートなギーナも恥ずかしさを覚えた。
胸がくすぐったくなる嬉しさや、リアンへの湧き上がる愛。
「俺は……あなたの愛人みたいなもので、ここまでしてもらう価値なんてないのに……?」
「何を言う!」
店の真ん中でリアンがギーナを強く抱き締めた。
「表面上の立場は忘れろ。お前は確かに俺が愛する人なのだから」
「リアン……」
店員が視線を向ける場所に困る程、店の真ん中で抱き合う。店に入ろうとした客が驚いて開いた扉を閉めた。
「お客様……他のお客様に迷惑ですから……」
と、店員が恐る恐る注意してきたので、自分の置かれている状況に気付いた。リアンは気にしていない様子だが、ギーナは羞恥心で冷や汗を流していた。
その後、街外れの森へと入り、綺麗な池に連れて来られた。いくつかベンチがあり、ユスティミル帝国で有名なデートスポットなのだとリアンが語った。
ベンチに二人並んで手を繋いで座った。
湖は鳥が水面を流れるように浮かんでおり、眺めるだけでほのぼのした気分になる。
「全然人いないね?」
「一時間だけ立ち入り禁止にした」
「はあっ!?」
「金さえ払えば貸し切りにも出来るのだよ」
リアンは自慢げだ。
「税金をそんな事に使うなよ」
「どう使おうが俺の勝手だ。その対価を受け取れるだけの仕事はしているつもりだ。
普段贅沢はしていないのだから、これくらいは許せ」
「仕方ないな。確かに、ここはレナール王国より楽しいよ。全部の地域が同じとはいかないんだろうけど、豊かな国だね。
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「その通りだ」
謙遜するでも、傲慢になるでもなく、当然だといつ顔でリアンは頷いた。
「俺に出来る事はまだまだ小さい事だけだけど、少しでも力になれるよう頑張るつもりだ。
本当は騎士になって武力でこの国を、大事な人を守りたいけど」
「だがお前は俺の公妾だ。そこは自覚してもらいたいのだがな」
「難しいよ。城に置かせてもらう手前、立場と仕事は全てリアンの言うままに受け入れるよ。けれど、俺は剣士なんだ。俺から剣を取らないでって言ったら困る?」
「分かった。公妾であり兼業として騎士になれるよう取り計らおう」
ギーナは驚いて、リアンを見つめる。優しい笑顔だ。あまり我儘を言うのは気が引けてしまう程にリアンは心優しい。
いざとなると魔王らしい強さを見せるが、本当のリアンは穏やかで情け深い事を知っている。
「ごめん、我儘言い過ぎた。聞かなかった事にしてくれ」
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「リアン……」
リアンはギーナをベンチに寝かせながら覆い被さると、深いキスをした。そして、先程購入したダイヤをあしらった指輪をギーナの左手の薬指にはめた。
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ギーナはもう一つの指輪を受け取ると、迷いなくリアンの左手の薬指にはめた。お互いの左手を合わせて強く握り合う。
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