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二十五話 理解不能
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樹良は痛みに目を強く瞑った。尻穴は切れてしまったようだ。ピリピリとしていた痛みがズキズキと脈打つような痛みに変わっており「早く終わってくれ!」と何度も心の中で叫んだ。
「うわ、布団に血ぃついてんじゃん、最悪。お前、ほんと役に立たねぇな。
性格も、陽翔に対する態度も最悪なのに、ケツの具合も最悪とか。ほんと使えねぇ」
「んんんんっ!!」
「あ、写真撮ってやろ」
諭はスマホを持つと、ペニスが挿さったままの尻穴から樹良の顔が全部写るように写真に撮り、樹良に見せた。
「淫乱ドMがレイプされて喜んでるってネットに流してやろうかな。あ、でもそれやると最悪陽翔に迷惑かかるか。
おい、これを直陽と歌陽に見せられたくなかったら喋んなよ。もちろん俺はお前に誘われたって言うし、アイツら、俺の言う事絶対聞くからさぁ」
樹良はギクリとした。抵抗力はなくなったも同然だ。諭は樹良が家族思いだと知っている。
これを見たら直陽はショックを受けてしまうだろう、歌陽は男嫌いが加速するだろう。
(クソ、やっぱり浮気続けてんのかよ。
確かにそれなら僕より諭さんの言う事を信じるんだろうなぁ)
「俺さぁ、一回きりっての嫌なんだよね。特に櫻家の皆はさ。
陽翔の遺伝子持ってるわけだし、全員と長く一緒にいたいって思うわけよ」
(ちょっと言ってる意味分かんない)
樹良が理解に苦しみ、眉間に皺を寄せると、平手が頬を叩いた。パシッ! と鋭い音が響く。
「お前は陽翔と同じ遺伝子持って欲しくなかったけどな」
樹良は諭を睨みつけた。「んー」と声を出そうとするが、布に吸い込まれて意思表現が出来ない。
「何か言いたそうだな? 大事に出来ないって分かってるだろうから、それは取ってやるよ」
口に張り付けられたガムテープを剥がされ、中に詰められたハンカチを抜かれた。
ハンカチのせいで口の中が渇いている。飲み物が欲しいが、頼める状況ではない。
「い、遺伝子とか、意味分かんね」
「分からなくていいんだよ。簡単に理解される方が嫌だからな」
「散々僕の誘いを断ってきたのに」
「誘いに乗ったら一度で終わるだろうが」
「そうだね。お察しの通り、僕は一度寝た相手とは寝ない。けどそれは、良い相手と会えなかったからだよ。
僕、理想が高いんだよね」
樹良は諭を見下すように笑ってみせた。すると、諭も同じように樹良を見下した。
「俺ならいいんだろ? ケツ穴の方が良くなったのか?」
「バカじゃないの。下手過ぎて痛てぇよ。もう怒った。陽にぃには、お前と別れてもらう」
「バカが! 俺に逆らうならさっきの写真を直陽と歌陽に見せてやるよ。家族がバラバラになったら、一番悲しむのは心優しい陽翔だろ。
お前に陽翔を悲しませる覚悟あんのかよ!?」
樹良は深く溜息をついた。そして陽翔を恨んだ。想定以上にぶっとんだ人間と何故付き合い続けているのかと。
「何も言い返せないよな、お前は俺の言う通りにするしかないんだ、黙って……グハッ!!」
諭は顔を打ち付けた衝撃で背後へと吹っ飛び、ベッドから豪快に落ちた。
「バーカ」
攻撃をしたのは樹良だ。右足を繋いでいたベルトは棒から外れており、諭の顔面を蹴り飛ばした足だけを曲げたまま宙に浮かせている。
左足の方はまだ棒と繋がっており、棒の落ちる方向に向かって左に開脚された。
両手の方はすぐだった。ベルト部分が外れ、自由になるとまず左足のベルトを外し、ベッドの上に座った。
市販の拘束具は、犯罪に使われないよう、拘束された者が暴れればすぐに外せる為、強度が弱い。樹良が本気で抵抗すればすぐに外せる。
「諭さんも、直にぃも、歌ねぇも、陽にぃ好きすぎて頭おかしくなったのかよ?」
「お前……! 陽翔がどんな思いしてもいいのかよ!?」
ギリギリと歯を食いしばり、悔しげな顔をした諭が起き上がった。だが、良樹はベッドの上で胡座をかき、腕を組んでキッパリと言い返す。
「どうでもいいね、そんなもん。それに陽にぃを悲しませるのは僕じゃなくて諭さん、あなただよ。
よくまぁうちを掻き乱してくれたよね。制裁は受けてもらわなきゃ。さてと……」
樹良はベッドから降りると、諭の陰嚢を目掛けて蹴りあげた。
「うがぁぁっ!!」
玉を押えて蹲る諭を後ろから更に蹴り、ズボンと下着をずり下ろす。樹良の中で、諭の尻穴が処女だろうという推測があり、近くにあったハンドクリームで尻穴を揉むようにしてから、人差し指を入れる。
「なっ! 何する!? やめろ!!」
「うるさいな」
下から見えている陰嚢を握り潰すように、強く掴んだ。
「あっぎゃあああっ!! あーーーー!!」
「黙って」
さすがに隣室に響くだろうと、樹良は近くに落ちていたタオルを諭の口の中に詰め込んだ。
これで落ち着いて拡張が出来ると、念入りに何十分もかけて指で中を広げていく。
「あんまり使えなさそうなケツだけど、僕が処女をもらってやるよ」
犯す時は正常位と決めている。うつ伏せで震えている諭の身体をひっくり返し、仰向けにさせた時。
樹良は息を飲んだ。
「うわ、布団に血ぃついてんじゃん、最悪。お前、ほんと役に立たねぇな。
性格も、陽翔に対する態度も最悪なのに、ケツの具合も最悪とか。ほんと使えねぇ」
「んんんんっ!!」
「あ、写真撮ってやろ」
諭はスマホを持つと、ペニスが挿さったままの尻穴から樹良の顔が全部写るように写真に撮り、樹良に見せた。
「淫乱ドMがレイプされて喜んでるってネットに流してやろうかな。あ、でもそれやると最悪陽翔に迷惑かかるか。
おい、これを直陽と歌陽に見せられたくなかったら喋んなよ。もちろん俺はお前に誘われたって言うし、アイツら、俺の言う事絶対聞くからさぁ」
樹良はギクリとした。抵抗力はなくなったも同然だ。諭は樹良が家族思いだと知っている。
これを見たら直陽はショックを受けてしまうだろう、歌陽は男嫌いが加速するだろう。
(クソ、やっぱり浮気続けてんのかよ。
確かにそれなら僕より諭さんの言う事を信じるんだろうなぁ)
「俺さぁ、一回きりっての嫌なんだよね。特に櫻家の皆はさ。
陽翔の遺伝子持ってるわけだし、全員と長く一緒にいたいって思うわけよ」
(ちょっと言ってる意味分かんない)
樹良が理解に苦しみ、眉間に皺を寄せると、平手が頬を叩いた。パシッ! と鋭い音が響く。
「お前は陽翔と同じ遺伝子持って欲しくなかったけどな」
樹良は諭を睨みつけた。「んー」と声を出そうとするが、布に吸い込まれて意思表現が出来ない。
「何か言いたそうだな? 大事に出来ないって分かってるだろうから、それは取ってやるよ」
口に張り付けられたガムテープを剥がされ、中に詰められたハンカチを抜かれた。
ハンカチのせいで口の中が渇いている。飲み物が欲しいが、頼める状況ではない。
「い、遺伝子とか、意味分かんね」
「分からなくていいんだよ。簡単に理解される方が嫌だからな」
「散々僕の誘いを断ってきたのに」
「誘いに乗ったら一度で終わるだろうが」
「そうだね。お察しの通り、僕は一度寝た相手とは寝ない。けどそれは、良い相手と会えなかったからだよ。
僕、理想が高いんだよね」
樹良は諭を見下すように笑ってみせた。すると、諭も同じように樹良を見下した。
「俺ならいいんだろ? ケツ穴の方が良くなったのか?」
「バカじゃないの。下手過ぎて痛てぇよ。もう怒った。陽にぃには、お前と別れてもらう」
「バカが! 俺に逆らうならさっきの写真を直陽と歌陽に見せてやるよ。家族がバラバラになったら、一番悲しむのは心優しい陽翔だろ。
お前に陽翔を悲しませる覚悟あんのかよ!?」
樹良は深く溜息をついた。そして陽翔を恨んだ。想定以上にぶっとんだ人間と何故付き合い続けているのかと。
「何も言い返せないよな、お前は俺の言う通りにするしかないんだ、黙って……グハッ!!」
諭は顔を打ち付けた衝撃で背後へと吹っ飛び、ベッドから豪快に落ちた。
「バーカ」
攻撃をしたのは樹良だ。右足を繋いでいたベルトは棒から外れており、諭の顔面を蹴り飛ばした足だけを曲げたまま宙に浮かせている。
左足の方はまだ棒と繋がっており、棒の落ちる方向に向かって左に開脚された。
両手の方はすぐだった。ベルト部分が外れ、自由になるとまず左足のベルトを外し、ベッドの上に座った。
市販の拘束具は、犯罪に使われないよう、拘束された者が暴れればすぐに外せる為、強度が弱い。樹良が本気で抵抗すればすぐに外せる。
「諭さんも、直にぃも、歌ねぇも、陽にぃ好きすぎて頭おかしくなったのかよ?」
「お前……! 陽翔がどんな思いしてもいいのかよ!?」
ギリギリと歯を食いしばり、悔しげな顔をした諭が起き上がった。だが、良樹はベッドの上で胡座をかき、腕を組んでキッパリと言い返す。
「どうでもいいね、そんなもん。それに陽にぃを悲しませるのは僕じゃなくて諭さん、あなただよ。
よくまぁうちを掻き乱してくれたよね。制裁は受けてもらわなきゃ。さてと……」
樹良はベッドから降りると、諭の陰嚢を目掛けて蹴りあげた。
「うがぁぁっ!!」
玉を押えて蹲る諭を後ろから更に蹴り、ズボンと下着をずり下ろす。樹良の中で、諭の尻穴が処女だろうという推測があり、近くにあったハンドクリームで尻穴を揉むようにしてから、人差し指を入れる。
「なっ! 何する!? やめろ!!」
「うるさいな」
下から見えている陰嚢を握り潰すように、強く掴んだ。
「あっぎゃあああっ!! あーーーー!!」
「黙って」
さすがに隣室に響くだろうと、樹良は近くに落ちていたタオルを諭の口の中に詰め込んだ。
これで落ち着いて拡張が出来ると、念入りに何十分もかけて指で中を広げていく。
「あんまり使えなさそうなケツだけど、僕が処女をもらってやるよ」
犯す時は正常位と決めている。うつ伏せで震えている諭の身体をひっくり返し、仰向けにさせた時。
樹良は息を飲んだ。
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