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おまけ
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諭を実家の物置部屋に繋いでから半年。陽翔 は普通にバーに勤務していた。
店に入ると既に森川が開店準備を始めており、陽翔も準備に取り掛かる。
「そういや諭のやつ、最近来ないな?」
森川は心配そうな顔で陽翔に視線を向ける。別れたか、捨てられたのだと同情しているらしい。
陽翔は少し悲しげな笑みを浮かべた。
「諭、家にも帰ってこないんですよね」
「本当か!?」
「えぇ。失踪……でしょうか? 警察に届けた方が良いんですかね?」
「二十歳越えてると、事件性がない限り警察は動かないんだよな。
アイツも自分の意思で動いてるんだろうし、何か事件に巻き込まれたとしても自業自得だ。
櫻、悲しいだろうが忘れろ」
「はい……そうします」
始終悲しげな演技をする。森川は陽翔を少しブラックなところがあるが、基本的には真面目で優しい人間だと認識しているので、まさか監禁をしているなどと想像すらしないだろう。
「また新しい彼氏でも、探した方がいいのかな」
陽翔が呟くと、森川が陽翔に近寄ってきた。
「なぁ、俺はダメか? お互いハッテン場で知り合ってるし、そろそろセックスの一つくらい」
正直、陽翔から見て森川はタイプではない。見た目ではなく、中身の問題だ。森川は常識人で、良識もあるので、自分好みに育てたいと思える相手ではないのだ。
「すみません。やっぱりまだ……」
「悪かった」
森川は陽翔に一切触れる事なく、謝罪をした。
(そういうところだよ。僕が森川さんを相手にしないのは)
知り合ってから七年近く経つが、森川は人間として最低だと思える部分が一瞬もなかったのだ。
諭は陽翔をずっと天使だとか、女神だとか言ってきたが、それは森川の事ではないのかと思っている。
(そろそろ潮時か)
これ以上森川に片思いを続けさせるのも忍びない。資金が貯まり次第、独立しようと考えだしたのだった。
(店出す時は歌でも誘うか。コンペで優秀賞も取れた事だし、自信を持っていいよね?)
森川はコンペで最優秀賞を取っている為、まだまだ彼には劣るが、それでもこのまま一緒に居続ける事は後々面倒だ。
家に帰ると、歌陽が待っていた。
「お帰りなさい! ダーリン!」
学校が休みの前日は、夜から入り浸るようになってしまった歌陽。
躾がされている犬のように忠実なところは好感が持てる為、好きにさせている。
愛しい妹でなければ付き合う筈もないが。
「ただいま。歌、いつもありがとう」
歌陽は必ず、陽翔が帰ってくる事を見計らって夜ご飯とお風呂を用意している。
「ご飯にする? お風呂にする? それとも私?」を地でいく歌陽の行動に、感謝しかない。
「それで? ご飯? お風呂? アタシ?」
「ふふっ。じゃあまずはお風呂にしようかな。歌、一緒に入ろうか?」
「うん! 陽、大好き!」
小さな事でも誘うと喜ぶ歌陽を見るのは楽しい。他人であれば、最低最悪な男を苦しめたくなるが、身内だと喜んでもらえるのが幸せであるのだと気付いた。
二人でお風呂に入り、歌陽を股の間に座らせて陽翔の胸に寄りかからせると、女性の身体を弄んだ。
喜んで身体を捧げてくれる歌陽を愛しく思う。
(性別なんて関係なかったんだなぁ)
「最近諭はどう?」
平均よりややサイズの小さい胸を揉みしだきながら、歌陽に問いかける。
「元気だよ。めっちゃ部屋の中快適にしてるし。最近テレビとブルーレイレコーダー買ってあげたし。パソコンも用意してあげたし。
散歩の時間まで作ってあげたんだよ。やっぱり外出ないと身体に悪いよねって直にぃと話してさ。
あ、でも最近直にぃが諭さんに抱かれてるっぽい」
「全く、直は手癖悪いんだから」
「ねーっ。樹良も危険じゃないかな?」
「そうだね。でも可哀想だな、諭」
「なんで? 自業自得じゃないの?」
「監禁してる事じゃないよ。諭は櫻家の奴隷みたいなものでしょ? 次に会いに行った時は、直とエッチしてるって理由つけて虐めてやろうかと思っててさ」
「うわ、諭さん可哀想……」
陽翔にとっては当然の事だ。但し、罰を与えるのは諭のみだ。
「でもね、諭には櫻家の全員に逆らうなって命令してるの」
「あはは、それは意地悪過ぎじゃない? 諭さんどうにも出来ないじゃん。直にぃをどうにかしないとね?」
「まぁそうなんだけど。どうしようかなって。歌ならどうする?」
「そんなの分からないよ。だって陽は直にぃに甘いじゃん。諭さんにするような罰とか出来ないでしょ?」
「やっぱりそうだよね。現状維持でいっか」
「うんそれがいいよ。陽には私だけ見て欲しいもん。あ、でも陽は私を束縛しても、私は陽を束縛しないから。
浮気も容認するよ……んっ」
陽翔の指が歌陽の陰唇を撫で、クリトリスを弄りまわす。
「そんなんだと、都合のいい女になっちゃうよ」
「いぃよ。陽の都合にいい女なら、全然、許せるのっ。あ、そんなにしちゃダメぇ」
「可愛いね、僕の歌」
耳をカプと優しく噛むと、歌陽の身体がビクリと揺れる。
「陽、もう我慢出来ないよ」
二人で身体を洗い合い、身体を拭いてベッドに直行した。食事は後回しだ。
歌陽の身体を舐めまわし、膣に舌を入れて広げ、ゴムを付けて肉棒を入れた。
二人だけの濃密な時間。歌陽の事は妹であり、彼女であると認識していたが、こうして身体を合わせる事が増えると、愛しさが込み上げてくる。
「僕、ゲイじゃなかったみたいだね」
「うん。完全に失恋したって思ってたから嬉しい」
「でも、僕ってずっと受けだったんだよね。だから、歌が嫌がるかもしれない事頼んでもいい?」
「何!? なんでもするよ!」
「ペ二パン履いて、僕を犯して欲しいんだけど、ダメかな?」
ずっと言おうと思って言えなかったが、ようやく言えた。こんな事を女性に頼んだら軽蔑されるかもと不安に思っていたが、予想に反して歌陽の目が輝いた。
「勿論! 陽を女性扱いするの興奮しそう!」
喜ぶ歌陽に、陽翔は少し驚く。疼くアナルを玩具でどうにかしてきたが、歌陽が相手をしてくれるのであれば、助かるのが本音だ。
その一週間後、攻めに転じた歌陽がドSの顔を見せるのはまた別の話だ。
店に入ると既に森川が開店準備を始めており、陽翔も準備に取り掛かる。
「そういや諭のやつ、最近来ないな?」
森川は心配そうな顔で陽翔に視線を向ける。別れたか、捨てられたのだと同情しているらしい。
陽翔は少し悲しげな笑みを浮かべた。
「諭、家にも帰ってこないんですよね」
「本当か!?」
「えぇ。失踪……でしょうか? 警察に届けた方が良いんですかね?」
「二十歳越えてると、事件性がない限り警察は動かないんだよな。
アイツも自分の意思で動いてるんだろうし、何か事件に巻き込まれたとしても自業自得だ。
櫻、悲しいだろうが忘れろ」
「はい……そうします」
始終悲しげな演技をする。森川は陽翔を少しブラックなところがあるが、基本的には真面目で優しい人間だと認識しているので、まさか監禁をしているなどと想像すらしないだろう。
「また新しい彼氏でも、探した方がいいのかな」
陽翔が呟くと、森川が陽翔に近寄ってきた。
「なぁ、俺はダメか? お互いハッテン場で知り合ってるし、そろそろセックスの一つくらい」
正直、陽翔から見て森川はタイプではない。見た目ではなく、中身の問題だ。森川は常識人で、良識もあるので、自分好みに育てたいと思える相手ではないのだ。
「すみません。やっぱりまだ……」
「悪かった」
森川は陽翔に一切触れる事なく、謝罪をした。
(そういうところだよ。僕が森川さんを相手にしないのは)
知り合ってから七年近く経つが、森川は人間として最低だと思える部分が一瞬もなかったのだ。
諭は陽翔をずっと天使だとか、女神だとか言ってきたが、それは森川の事ではないのかと思っている。
(そろそろ潮時か)
これ以上森川に片思いを続けさせるのも忍びない。資金が貯まり次第、独立しようと考えだしたのだった。
(店出す時は歌でも誘うか。コンペで優秀賞も取れた事だし、自信を持っていいよね?)
森川はコンペで最優秀賞を取っている為、まだまだ彼には劣るが、それでもこのまま一緒に居続ける事は後々面倒だ。
家に帰ると、歌陽が待っていた。
「お帰りなさい! ダーリン!」
学校が休みの前日は、夜から入り浸るようになってしまった歌陽。
躾がされている犬のように忠実なところは好感が持てる為、好きにさせている。
愛しい妹でなければ付き合う筈もないが。
「ただいま。歌、いつもありがとう」
歌陽は必ず、陽翔が帰ってくる事を見計らって夜ご飯とお風呂を用意している。
「ご飯にする? お風呂にする? それとも私?」を地でいく歌陽の行動に、感謝しかない。
「それで? ご飯? お風呂? アタシ?」
「ふふっ。じゃあまずはお風呂にしようかな。歌、一緒に入ろうか?」
「うん! 陽、大好き!」
小さな事でも誘うと喜ぶ歌陽を見るのは楽しい。他人であれば、最低最悪な男を苦しめたくなるが、身内だと喜んでもらえるのが幸せであるのだと気付いた。
二人でお風呂に入り、歌陽を股の間に座らせて陽翔の胸に寄りかからせると、女性の身体を弄んだ。
喜んで身体を捧げてくれる歌陽を愛しく思う。
(性別なんて関係なかったんだなぁ)
「最近諭はどう?」
平均よりややサイズの小さい胸を揉みしだきながら、歌陽に問いかける。
「元気だよ。めっちゃ部屋の中快適にしてるし。最近テレビとブルーレイレコーダー買ってあげたし。パソコンも用意してあげたし。
散歩の時間まで作ってあげたんだよ。やっぱり外出ないと身体に悪いよねって直にぃと話してさ。
あ、でも最近直にぃが諭さんに抱かれてるっぽい」
「全く、直は手癖悪いんだから」
「ねーっ。樹良も危険じゃないかな?」
「そうだね。でも可哀想だな、諭」
「なんで? 自業自得じゃないの?」
「監禁してる事じゃないよ。諭は櫻家の奴隷みたいなものでしょ? 次に会いに行った時は、直とエッチしてるって理由つけて虐めてやろうかと思っててさ」
「うわ、諭さん可哀想……」
陽翔にとっては当然の事だ。但し、罰を与えるのは諭のみだ。
「でもね、諭には櫻家の全員に逆らうなって命令してるの」
「あはは、それは意地悪過ぎじゃない? 諭さんどうにも出来ないじゃん。直にぃをどうにかしないとね?」
「まぁそうなんだけど。どうしようかなって。歌ならどうする?」
「そんなの分からないよ。だって陽は直にぃに甘いじゃん。諭さんにするような罰とか出来ないでしょ?」
「やっぱりそうだよね。現状維持でいっか」
「うんそれがいいよ。陽には私だけ見て欲しいもん。あ、でも陽は私を束縛しても、私は陽を束縛しないから。
浮気も容認するよ……んっ」
陽翔の指が歌陽の陰唇を撫で、クリトリスを弄りまわす。
「そんなんだと、都合のいい女になっちゃうよ」
「いぃよ。陽の都合にいい女なら、全然、許せるのっ。あ、そんなにしちゃダメぇ」
「可愛いね、僕の歌」
耳をカプと優しく噛むと、歌陽の身体がビクリと揺れる。
「陽、もう我慢出来ないよ」
二人で身体を洗い合い、身体を拭いてベッドに直行した。食事は後回しだ。
歌陽の身体を舐めまわし、膣に舌を入れて広げ、ゴムを付けて肉棒を入れた。
二人だけの濃密な時間。歌陽の事は妹であり、彼女であると認識していたが、こうして身体を合わせる事が増えると、愛しさが込み上げてくる。
「僕、ゲイじゃなかったみたいだね」
「うん。完全に失恋したって思ってたから嬉しい」
「でも、僕ってずっと受けだったんだよね。だから、歌が嫌がるかもしれない事頼んでもいい?」
「何!? なんでもするよ!」
「ペ二パン履いて、僕を犯して欲しいんだけど、ダメかな?」
ずっと言おうと思って言えなかったが、ようやく言えた。こんな事を女性に頼んだら軽蔑されるかもと不安に思っていたが、予想に反して歌陽の目が輝いた。
「勿論! 陽を女性扱いするの興奮しそう!」
喜ぶ歌陽に、陽翔は少し驚く。疼くアナルを玩具でどうにかしてきたが、歌陽が相手をしてくれるのであれば、助かるのが本音だ。
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