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第一章「氷姫が出会った男」
9.無言の救助要請
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「そう、そうなの……」
アンナは侍女リリーの言葉に無表情で答えた。リリーが頭を下げて謝る。
「申し訳ございません、アンナ様」
「いいわ、気にしないで。分かっていたことだから……」
三日後に控えた剣遊会。
アンナはリリーにもお願いしていた出場者の依頼がすべて断られたことを知り、無念そうな表情を浮かべた。
長年アンナのキャスタール家に仕えて来た貴族ですら誰も助けようとしない。アンナには『カイト』という形だけの婚約者がいたが最近病気を理由に顔すら見せない。
国王が居なくなり、ミセルが次の聖女だと噂される中、沈み掛けた船に自ら乗り込んでくるお人好しは皆無であった。リリーが悔しそうな顔で言う。
「なんて酷いことなの。アンナ様に恩のある者もたくさんいるのに……」
貴族社会の権力争い。
幼い頃からその中に身を置いているアンナにはそれは当然のことであった。リリーに言う。
「私が悪いのよ、リリー。聖女になれなかった私が……」
「アンナ様!! それは違います!!」
リリーが強い口調で言う。
「まだ正式な聖女は出ておりません。私は信じております、アンナ様こそ次の聖女だと!!」
アンナは少し笑ってそれに答える。
「ありがと、リリー。私の為に……」
悲しそうな顔をするアンナにリリーが言う。
「剣遊会は私が出ます!! 辞退だけは是が非でも避けなければなりません!!」
剣遊会への辞退。それはいわば『敵前逃亡』とみなされる最も恥ずべき行動。その意味を知りつつもアンナが言う。
「あなたが出るって、剣など握ったことないでしょ?」
貴族学校首席のリリー。
頭脳明晰な彼女だが剣術はあまり得意ではない。リリーが言う。
「ご心配なく。一応学校でも剣術は習いました。簡単にはやられません」
「リリー……」
アンナはそんな彼女の心遣いが嬉しかった。
「私も出るわ。三名必要だけど、私とリリーで一応戦える」
剣遊会は勝ち抜き戦。三名のチームを作って参加するのがルールだ。
「アンナ様が? アンナ様こそ剣など握ったことが……」
「ないわ。でもだからって逃げてばかりじゃダメでしょ。頑張るところを見て貰わなきゃね」
「アンナ様……」
リリーは王城で孤立無援となった目の前の姫を見て泣きそうになった。
間違いなくミセルのジャスター家が裏で何かをしている。リリーは無力で不甲斐ない自分を許せなかった。陰で氷姫などと揶揄されるアンナ。幾ら頭が良いと言われようが、彼女の心の氷を溶かせない自分の無力さにリリーは心の中で涙を流した。
(私がやらなきゃ……)
アンナは自分自身の問題にはやはり自分が頑張らなきゃならないと思った。一方で頭の中で不思議と現れる銀髪の男については、首を振ってそれ以上考えるのをやめる事にした。
「まあ、お兄様っ!!」
ネガーベル王城のひと際大きな一室。細かな装飾が施された内装に、価格がつけられないような高価な家具が幾つも置かれたミセルの部屋に兄のエルグ・ジャスターが訪れた。
「やあ、ミセル。元気かい?」
妹ミセルと同じサラサラの赤髪のイケメン。その上、ネガーベル王国最高部隊である聖騎士団団長を務め、国内でも右に出る者がいないほどの武芸の達人。ミセルは兄の爽やかな笑顔を見て胸がときめく。
「はい、お兄様。お兄様のお顔を拝見できて、ミセルは嬉しゅうございます」
「あはははっ、ミセルは正直だな。で、剣遊会の方はどうだい?」
ミセルが笑顔で答える。
「ええ、準備万全でございますわ」
「アンナ姫の方は?」
「無論、誰も手伝う者などおりませぬ」
ミセルがニヤッと笑う。
「さすがは我が妹だ。ならば剣遊会への私の参加は無くても大丈夫かな?」
「何かご予定でもおありで?」
エルグがサラサラの髪をかき上げながら言う。
「ああ、まあそんなところだ」
ミセルはちょっと残念そうな顔で言う。
「そうですか。でしたら今年はキャロルに一任ってところですわね」
「ああ、彼女なら安心して任せられる」
キャロル・ティンフェル。
ネガーベル王国最強の聖騎士団、その副団長を務める女剣士。剣の腕前は国内でもトップクラスで、団長エルグの右腕でもある彼女の剣術は皆が認めるところ。ミセルが言う。
「残りのふたりは適当に選んでおきますわ。お兄様はご安心して公務にお出かけください」
「ああ、ありがとう。ミセル。だが、気を抜くなよ」
真面目な顔のエルグにミセルが笑って答える。
「おほほほほっ、大丈夫でございますわ。アンナ様は剣を持ったことがない程のお方。万が一にも負けることなどございませぬわ」
自信満々の顔で笑うミセル。エルグが言う。
「まあそれでも予期せぬ傭兵でも雇ってくる可能性もある」
「傭兵? どんな手練れが来ようともネガーベル最強剣士のひとりキャロルが控えておりますわ。それともご心配ならお兄様が出て頂けますか?」
エルグは少し困った顔をして答える。
「んん、まあそれはできない。分かった、キャロルに任せよう」
「ええ、問題ございませんわ」
ミセルは笑顔で兄エルグに答えた。
しかし後日、聖騎士団長エルグはこの大会に自分が出場しなかったことを心から悔やむこととなる。
そして『剣遊会』当日を迎えた。
パン、パパパパパッ、パン!!!
ネガーベル王城内にある野外闘技場。その澄み切った空に砲撃隊の空砲が響き渡る。
何千人もの観客を収容できるその巨大施設に、国中からこの大イベントを見ようと人が集まる。闘技場の周りにはたくさんの出店が立ち並び、このお祭りを盛り上げる。
一般の民にとっては一流の剣術を鑑賞できるイベント。貴族にとってはその成果次第で今後の立ち位置が変わる重大イベント。否が応でも真剣勝負となる剣術の舞台に集まった民は皆興奮の渦に包まれる。
「アンナ様、アンナ様!!」
「え?」
アンナのキャスター家の出場選手に名を連ねる侍女のリリーが言う。小さな体に皮鎧を装備し、腰には短めの剣を携えている。トレードマークの青のツインテールが揺れているのは、彼女の震えなのか風なのか分からない。アンナが答える。
「き、聞いてるわよ、リリー」
アンナもリリー同様皮鎧を纏い、腰に剣を携えている。ただその剣の上に置かれた手は恐怖からか震えている。リリーが言う。
「落ち着いてください、アンナ様。決して大怪我をすることはございませんから」
相手を大きな怪我をさせたり死に至らしめることは厳禁。あくまで剣の技量を競うもの。ただ毎年少なからず怪我人が出ているのも事実であった。アンナが言う。
「リリー、無理はしないでね。負けてもいいんだから」
「アンナ様……」
リリーは落ち着くために大きく深呼吸をして息を整えた。
「キャロル、準備はよくて?」
ミセルは闘技場内にあるジャスター家の待機場で隣に座る女剣士に言った。
「は~い、ミセル様ぁ。キャロルはいつでも大丈夫ですよ~ん!!」
淡いピンクの髪が特徴の陽キャ。腰には鋭いレイピアを携えたキャロルが笑顔で答える。軽そうな彼女だが剣の腕は確かで、これまで剣を交えた名のある剣士達をことごとく跪かせてきている。ミセルが答える。
「頼りにしてますわよ。それから、小隊長」
「あ、はいっ!!」
ミセルはキャロルのほかに軍の小隊長、そしてその部下一名を連れて来ていた。小隊長の耳元で小声でささやく。
「確認するわよ。あなたの役目は不慮の事故を装って、あの女を斬り捨てること。いいわね? その後のことは心配しなくてもいいから。ジャスター家が責任をもって処理するわ」
「はい……」
小隊長は脅されていた。
家族を監禁され解放して欲しければ対戦するその女を斬れと。
ミセルは裏工作で仕組んだ対戦相手であるキャスタール家の待機場に目をやり、その女を見つめて思う。
(さあ、お祭りの開幕ですわよ。お姫様)
アンナのキャスタール家が絶望的に不利の中、『剣遊会』の幕が上がった。
アンナは侍女リリーの言葉に無表情で答えた。リリーが頭を下げて謝る。
「申し訳ございません、アンナ様」
「いいわ、気にしないで。分かっていたことだから……」
三日後に控えた剣遊会。
アンナはリリーにもお願いしていた出場者の依頼がすべて断られたことを知り、無念そうな表情を浮かべた。
長年アンナのキャスタール家に仕えて来た貴族ですら誰も助けようとしない。アンナには『カイト』という形だけの婚約者がいたが最近病気を理由に顔すら見せない。
国王が居なくなり、ミセルが次の聖女だと噂される中、沈み掛けた船に自ら乗り込んでくるお人好しは皆無であった。リリーが悔しそうな顔で言う。
「なんて酷いことなの。アンナ様に恩のある者もたくさんいるのに……」
貴族社会の権力争い。
幼い頃からその中に身を置いているアンナにはそれは当然のことであった。リリーに言う。
「私が悪いのよ、リリー。聖女になれなかった私が……」
「アンナ様!! それは違います!!」
リリーが強い口調で言う。
「まだ正式な聖女は出ておりません。私は信じております、アンナ様こそ次の聖女だと!!」
アンナは少し笑ってそれに答える。
「ありがと、リリー。私の為に……」
悲しそうな顔をするアンナにリリーが言う。
「剣遊会は私が出ます!! 辞退だけは是が非でも避けなければなりません!!」
剣遊会への辞退。それはいわば『敵前逃亡』とみなされる最も恥ずべき行動。その意味を知りつつもアンナが言う。
「あなたが出るって、剣など握ったことないでしょ?」
貴族学校首席のリリー。
頭脳明晰な彼女だが剣術はあまり得意ではない。リリーが言う。
「ご心配なく。一応学校でも剣術は習いました。簡単にはやられません」
「リリー……」
アンナはそんな彼女の心遣いが嬉しかった。
「私も出るわ。三名必要だけど、私とリリーで一応戦える」
剣遊会は勝ち抜き戦。三名のチームを作って参加するのがルールだ。
「アンナ様が? アンナ様こそ剣など握ったことが……」
「ないわ。でもだからって逃げてばかりじゃダメでしょ。頑張るところを見て貰わなきゃね」
「アンナ様……」
リリーは王城で孤立無援となった目の前の姫を見て泣きそうになった。
間違いなくミセルのジャスター家が裏で何かをしている。リリーは無力で不甲斐ない自分を許せなかった。陰で氷姫などと揶揄されるアンナ。幾ら頭が良いと言われようが、彼女の心の氷を溶かせない自分の無力さにリリーは心の中で涙を流した。
(私がやらなきゃ……)
アンナは自分自身の問題にはやはり自分が頑張らなきゃならないと思った。一方で頭の中で不思議と現れる銀髪の男については、首を振ってそれ以上考えるのをやめる事にした。
「まあ、お兄様っ!!」
ネガーベル王城のひと際大きな一室。細かな装飾が施された内装に、価格がつけられないような高価な家具が幾つも置かれたミセルの部屋に兄のエルグ・ジャスターが訪れた。
「やあ、ミセル。元気かい?」
妹ミセルと同じサラサラの赤髪のイケメン。その上、ネガーベル王国最高部隊である聖騎士団団長を務め、国内でも右に出る者がいないほどの武芸の達人。ミセルは兄の爽やかな笑顔を見て胸がときめく。
「はい、お兄様。お兄様のお顔を拝見できて、ミセルは嬉しゅうございます」
「あはははっ、ミセルは正直だな。で、剣遊会の方はどうだい?」
ミセルが笑顔で答える。
「ええ、準備万全でございますわ」
「アンナ姫の方は?」
「無論、誰も手伝う者などおりませぬ」
ミセルがニヤッと笑う。
「さすがは我が妹だ。ならば剣遊会への私の参加は無くても大丈夫かな?」
「何かご予定でもおありで?」
エルグがサラサラの髪をかき上げながら言う。
「ああ、まあそんなところだ」
ミセルはちょっと残念そうな顔で言う。
「そうですか。でしたら今年はキャロルに一任ってところですわね」
「ああ、彼女なら安心して任せられる」
キャロル・ティンフェル。
ネガーベル王国最強の聖騎士団、その副団長を務める女剣士。剣の腕前は国内でもトップクラスで、団長エルグの右腕でもある彼女の剣術は皆が認めるところ。ミセルが言う。
「残りのふたりは適当に選んでおきますわ。お兄様はご安心して公務にお出かけください」
「ああ、ありがとう。ミセル。だが、気を抜くなよ」
真面目な顔のエルグにミセルが笑って答える。
「おほほほほっ、大丈夫でございますわ。アンナ様は剣を持ったことがない程のお方。万が一にも負けることなどございませぬわ」
自信満々の顔で笑うミセル。エルグが言う。
「まあそれでも予期せぬ傭兵でも雇ってくる可能性もある」
「傭兵? どんな手練れが来ようともネガーベル最強剣士のひとりキャロルが控えておりますわ。それともご心配ならお兄様が出て頂けますか?」
エルグは少し困った顔をして答える。
「んん、まあそれはできない。分かった、キャロルに任せよう」
「ええ、問題ございませんわ」
ミセルは笑顔で兄エルグに答えた。
しかし後日、聖騎士団長エルグはこの大会に自分が出場しなかったことを心から悔やむこととなる。
そして『剣遊会』当日を迎えた。
パン、パパパパパッ、パン!!!
ネガーベル王城内にある野外闘技場。その澄み切った空に砲撃隊の空砲が響き渡る。
何千人もの観客を収容できるその巨大施設に、国中からこの大イベントを見ようと人が集まる。闘技場の周りにはたくさんの出店が立ち並び、このお祭りを盛り上げる。
一般の民にとっては一流の剣術を鑑賞できるイベント。貴族にとってはその成果次第で今後の立ち位置が変わる重大イベント。否が応でも真剣勝負となる剣術の舞台に集まった民は皆興奮の渦に包まれる。
「アンナ様、アンナ様!!」
「え?」
アンナのキャスター家の出場選手に名を連ねる侍女のリリーが言う。小さな体に皮鎧を装備し、腰には短めの剣を携えている。トレードマークの青のツインテールが揺れているのは、彼女の震えなのか風なのか分からない。アンナが答える。
「き、聞いてるわよ、リリー」
アンナもリリー同様皮鎧を纏い、腰に剣を携えている。ただその剣の上に置かれた手は恐怖からか震えている。リリーが言う。
「落ち着いてください、アンナ様。決して大怪我をすることはございませんから」
相手を大きな怪我をさせたり死に至らしめることは厳禁。あくまで剣の技量を競うもの。ただ毎年少なからず怪我人が出ているのも事実であった。アンナが言う。
「リリー、無理はしないでね。負けてもいいんだから」
「アンナ様……」
リリーは落ち着くために大きく深呼吸をして息を整えた。
「キャロル、準備はよくて?」
ミセルは闘技場内にあるジャスター家の待機場で隣に座る女剣士に言った。
「は~い、ミセル様ぁ。キャロルはいつでも大丈夫ですよ~ん!!」
淡いピンクの髪が特徴の陽キャ。腰には鋭いレイピアを携えたキャロルが笑顔で答える。軽そうな彼女だが剣の腕は確かで、これまで剣を交えた名のある剣士達をことごとく跪かせてきている。ミセルが答える。
「頼りにしてますわよ。それから、小隊長」
「あ、はいっ!!」
ミセルはキャロルのほかに軍の小隊長、そしてその部下一名を連れて来ていた。小隊長の耳元で小声でささやく。
「確認するわよ。あなたの役目は不慮の事故を装って、あの女を斬り捨てること。いいわね? その後のことは心配しなくてもいいから。ジャスター家が責任をもって処理するわ」
「はい……」
小隊長は脅されていた。
家族を監禁され解放して欲しければ対戦するその女を斬れと。
ミセルは裏工作で仕組んだ対戦相手であるキャスタール家の待機場に目をやり、その女を見つめて思う。
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