35 / 89
第三章「聖女就任式」
35.ロレンツの人工呼吸
しおりを挟む
【赤き悪魔】レッドドラゴンがネガーベル王城を襲撃し破壊してから約一週間、豊富な人材や物資を有するネガーベルは瞬く間にその修復をほぼ終えた。
ちょうどその頃、そのネガーベル王国の北にあるミスガリア王国にひとつの驚くべき報告がなされた。
「国王、報告します!! 赤の悪魔が、討ち取られました!!!」
「!!」
報告を聞いた国王以下、そこにいた者達全てが驚愕した。
禁術に近い闇魔法を使って召喚した魔界の魔物レッドドラゴン。人知を超えた強さを誇り、小国の首都であれば一日で滅ぼすほどの凶悪な存在。
(それを、撃退した……、だと……)
心のどこかで恐れていた事態。
ネガーベル最強の聖騎士団長エルグなら、もしかして返り討ちに遭うかもしれないと危惧はしていた。国王が尋ねる。
「エルグは生きておるのか?」
使者が答える。
「はい、全身に大怪我を負ったようですが、治療され回復したとのことです」
「そんな、ことが……」
国王が頭を抱える。使者が続けて言う。
「国王、それからですが……」
国王は頭を上げ言う。
「なんだ、言ってみろ」
「はい。赤き悪魔を討伐したのは聖騎士団長エルグではなく、途中からやって来た別の男とのことです」
「何だって!?」
再び驚く国王。
「詳しく申せ!」
「はっ。聖騎士団長エルグは長時間における戦いで敗北寸前まで追い詰められたそうですが、突如真っ黒な剣を持った銀髪の男が現れ、一方的に赤き悪魔を討ち取ったそうです」
「なっ……」
そんな事が有り得るはずがない。
聖騎士団長エルグならまだしも、そんないきなり現れたひとりの男に一方的に討ち取られることなど考えられない。国王の隣に控えていた大臣が声を大きくして言う。
「そんな馬鹿なことがあるか!! 仮にも魔界のレッドドラゴン。たったひとりの男に討ち取れるものか!!」
「し、しかし、これはネガーベル王都に潜伏させている我が国の信用筋からの情報でございますが……」
責められおどおどする兵士。国王が言う。
「やめぬか。誰かは知らぬが赤を討ち取ったのは間違いないだろう。それよりもそうなればいよいよ黒の準備をせねばならぬ」
「黒、ですか……」
そこにいた者みなの顔に緊張が走る。国王が尋ねる。
「黒魔導士は何名ほど必要だ?」
「少なく見積もって百名ほどは必要かと……」
国王は少し考えてから言った。
「決行せよ。このまま引き下げる訳にはいかぬ」
「御意」
兵士は頭を下げてその場を去った。
レッドドラゴン襲撃の日。
地方領主の娘であり、ロレンツ攻略をジャスター家から命じられているミンファは、偶然外出しており怪我をする事もなかった。下級貴族であるため部屋も城内の一番奥にあり被害なし。しかしミンファの心は落ち着きをなくしていた。
(ロレロレ様が大怪我をされて大変なことに……)
ミンファまでには正確な情報が流れて来ない。
レッドドラゴンを撃退したとの話は聞いているが、その後の経過については全く分からない。結果的には翌日には目を覚ましたロレンツであったが、ミンファの心配はより強くなっていた。
コンコン……
ミンファはその夜、たくさんの料理を作って皿に盛りロレンツの部屋を訪れた。ロレンツが部屋の中から答える。
「誰だ?」
「私です。ミンファです」
少し間を置いてロレンツが言う。
「どうした?」
ミンファは手にしたトレーに乗った熱々の料理を見つめながら答える。
「ロレロレ様が大怪我をされたって聞いて、体が早く良くなる料理を作ってきました」
ガチャ
開かれるドア。
そこには笑顔のイコが立っていた。
「わあー、ミンファさんだ!! いらっしゃーい!!」
ミンファもイコを見て笑顔で答える。
「イコちゃん、こんばんは。お料理作って来たんだけど食べてくれるかな?」
「食べるよー、一緒に食べよ!!」
(え?)
ミンファは差し入れのつもりで持ってきた。しかしイコは嬉しそうにミンファの手を取り部屋の中へと連れて行く。
「おいおい、イコ……」
ちょっと慌てたロレンツが言う。
「な~に、パパ?」
「なにじゃない。そんな勝手なことをするんじゃ……」
「私なら、あの、構いませんが……」
ミンファは長い銀髪に半分顔を隠しながら小さく答える。イコが言う。
「でしょ~、さ、食べよ!! お腹空いたよ~!!」
「はい、イコちゃん。食べましょう!!」
ミンファは嬉しそうにそれに応えてキッチンの方へと一緒に行く。
「やれやれ……」
ロレンツは頭を掻きながらドアを閉めた。
「いただきまーす!!!」
ミンファはロレンツの為に自分の郷土料理を作って来た。
「このスープにはたくさん薬草が入っていて体の回復に効きます。こっちのお肉は怪我に効くお酒に漬けたもので食べると怪我が早く治ります。あ、熱でアルコールは飛ばしてあるのでイコちゃんも大丈夫ですよ。そしてこの黒い飲み物は蛇の生き血を葡萄ジュースで割ったもので……」
ミンファは嬉しそうに料理の説明をふたりにしながら料理をよそった。ロレンツはそれを聞きながらミンファに尋ねた。
「なあ、これも必要ってことなんだな?」
『これ』、つまりミンファが受けている指令のことを意味する。
ミンファは少し驚いた顔をしてからロレンツに向かって頷いて応えた。
「おいしー!!! すっごく美味しいよ!!!」
イコは既にモリモリ料理を食べている。ロレンツは倒れたのは怪我とかが原因じゃなく、『呪剣』の呪いのせいだと思いながらも頷きミンファの料理を口にする。
「美味いじゃねえか。こりゃ、体も良くなりそうだ」
(え?)
思っても見なかったロレンツからの誉め言葉。ミンファは心の奥底で叫びたくなるような嬉しさが自分を包むような感覚になった。
「あ、ありがとうございます。嬉しいです……」
ミンファは自分の顔が真っ赤になっていることに気付いていなかった。
そしてそれは起こった。
カラン
「!?」
テーブルに座って食事をしていたミンファの手から、持っていたスプーンが音を立てて落ちた。
「ん? どうした、嬢ちゃ……!!」
そして急に首を押さえて苦しみ始めるミンファ。そのままテーブルの上に倒れるように頭を落とす。ロレンツが飛び上がりミンファの傍へ行く。
「おい、どうした!! どうした、返事をしろ!!!」
ロレンツはミンファを抱きかかえ、頬を何度か叩く。
「あ、ああ、あががが……」
ミンファの目は虚ろで口からは泡が流れる。全身を襲う強力な圧迫感。呼吸すらできなくなる状態の中でミンファは理解した。
――私、この人を愛しちゃったんだ。
エルグから渡された『誓いの首飾り』。真珠のような球の付いた美しいものだが、誰かを愛すと死に至る恐ろしい品。
ロレンツを愛さぬよう近寄ったミンファだったが、自分の置かれた状況を察して気を遣ってくれる不器用な男にいつの間にか心を奪われてしまっていた。
(息をしてねえ……)
ロレンツはミンファが呼吸もできない状態になっていることに気付き、唇に口を当て人工呼吸を始めた。
「ふーふー、はーはー、ふーふー、はーはー」
気道を確保し、無理やり空気を流し込む。
やがて白くなっていたミンファの顔に赤色が戻って来た。頷くロレンツを見て隣で青い顔をしていたイコも安心する。
ロレンツが最後の息を吹き込もうとミンファの唇に口をつけた時、ドアの入り口で立ち尽くしているひとりの女性の姿が目に映った。
(嬢ちゃん……)
それは金色の髪が美しいアンナ。
手には夕飯の為だろか、食材が入った袋を持っている。アンナが涙目になりながら言う。
「何してるのよ……、ねえ、なにしてるの……」
ロレンツはミンファを抱きかかえたまま答える。
「何って、人工呼吸だ。見りゃ分かるだろ?」
アンナは食材の袋を床に落として言う。
「うそ、うそ、やだ、やだよ。嫌だよおおお!!!!」
そのまま部屋を出て走り去るアンナ。
「おい、嬢ちゃん!!!」
ロレンツはそう叫ぶも、未だ意識朦朧とするミンファを放っては置けない。
(やだやだやだ、イヤだよおおお!!!)
アンナはひとり駆け足で自室に戻ると、ベッドの上で声をあげて泣いた。
ちょうどその頃、そのネガーベル王国の北にあるミスガリア王国にひとつの驚くべき報告がなされた。
「国王、報告します!! 赤の悪魔が、討ち取られました!!!」
「!!」
報告を聞いた国王以下、そこにいた者達全てが驚愕した。
禁術に近い闇魔法を使って召喚した魔界の魔物レッドドラゴン。人知を超えた強さを誇り、小国の首都であれば一日で滅ぼすほどの凶悪な存在。
(それを、撃退した……、だと……)
心のどこかで恐れていた事態。
ネガーベル最強の聖騎士団長エルグなら、もしかして返り討ちに遭うかもしれないと危惧はしていた。国王が尋ねる。
「エルグは生きておるのか?」
使者が答える。
「はい、全身に大怪我を負ったようですが、治療され回復したとのことです」
「そんな、ことが……」
国王が頭を抱える。使者が続けて言う。
「国王、それからですが……」
国王は頭を上げ言う。
「なんだ、言ってみろ」
「はい。赤き悪魔を討伐したのは聖騎士団長エルグではなく、途中からやって来た別の男とのことです」
「何だって!?」
再び驚く国王。
「詳しく申せ!」
「はっ。聖騎士団長エルグは長時間における戦いで敗北寸前まで追い詰められたそうですが、突如真っ黒な剣を持った銀髪の男が現れ、一方的に赤き悪魔を討ち取ったそうです」
「なっ……」
そんな事が有り得るはずがない。
聖騎士団長エルグならまだしも、そんないきなり現れたひとりの男に一方的に討ち取られることなど考えられない。国王の隣に控えていた大臣が声を大きくして言う。
「そんな馬鹿なことがあるか!! 仮にも魔界のレッドドラゴン。たったひとりの男に討ち取れるものか!!」
「し、しかし、これはネガーベル王都に潜伏させている我が国の信用筋からの情報でございますが……」
責められおどおどする兵士。国王が言う。
「やめぬか。誰かは知らぬが赤を討ち取ったのは間違いないだろう。それよりもそうなればいよいよ黒の準備をせねばならぬ」
「黒、ですか……」
そこにいた者みなの顔に緊張が走る。国王が尋ねる。
「黒魔導士は何名ほど必要だ?」
「少なく見積もって百名ほどは必要かと……」
国王は少し考えてから言った。
「決行せよ。このまま引き下げる訳にはいかぬ」
「御意」
兵士は頭を下げてその場を去った。
レッドドラゴン襲撃の日。
地方領主の娘であり、ロレンツ攻略をジャスター家から命じられているミンファは、偶然外出しており怪我をする事もなかった。下級貴族であるため部屋も城内の一番奥にあり被害なし。しかしミンファの心は落ち着きをなくしていた。
(ロレロレ様が大怪我をされて大変なことに……)
ミンファまでには正確な情報が流れて来ない。
レッドドラゴンを撃退したとの話は聞いているが、その後の経過については全く分からない。結果的には翌日には目を覚ましたロレンツであったが、ミンファの心配はより強くなっていた。
コンコン……
ミンファはその夜、たくさんの料理を作って皿に盛りロレンツの部屋を訪れた。ロレンツが部屋の中から答える。
「誰だ?」
「私です。ミンファです」
少し間を置いてロレンツが言う。
「どうした?」
ミンファは手にしたトレーに乗った熱々の料理を見つめながら答える。
「ロレロレ様が大怪我をされたって聞いて、体が早く良くなる料理を作ってきました」
ガチャ
開かれるドア。
そこには笑顔のイコが立っていた。
「わあー、ミンファさんだ!! いらっしゃーい!!」
ミンファもイコを見て笑顔で答える。
「イコちゃん、こんばんは。お料理作って来たんだけど食べてくれるかな?」
「食べるよー、一緒に食べよ!!」
(え?)
ミンファは差し入れのつもりで持ってきた。しかしイコは嬉しそうにミンファの手を取り部屋の中へと連れて行く。
「おいおい、イコ……」
ちょっと慌てたロレンツが言う。
「な~に、パパ?」
「なにじゃない。そんな勝手なことをするんじゃ……」
「私なら、あの、構いませんが……」
ミンファは長い銀髪に半分顔を隠しながら小さく答える。イコが言う。
「でしょ~、さ、食べよ!! お腹空いたよ~!!」
「はい、イコちゃん。食べましょう!!」
ミンファは嬉しそうにそれに応えてキッチンの方へと一緒に行く。
「やれやれ……」
ロレンツは頭を掻きながらドアを閉めた。
「いただきまーす!!!」
ミンファはロレンツの為に自分の郷土料理を作って来た。
「このスープにはたくさん薬草が入っていて体の回復に効きます。こっちのお肉は怪我に効くお酒に漬けたもので食べると怪我が早く治ります。あ、熱でアルコールは飛ばしてあるのでイコちゃんも大丈夫ですよ。そしてこの黒い飲み物は蛇の生き血を葡萄ジュースで割ったもので……」
ミンファは嬉しそうに料理の説明をふたりにしながら料理をよそった。ロレンツはそれを聞きながらミンファに尋ねた。
「なあ、これも必要ってことなんだな?」
『これ』、つまりミンファが受けている指令のことを意味する。
ミンファは少し驚いた顔をしてからロレンツに向かって頷いて応えた。
「おいしー!!! すっごく美味しいよ!!!」
イコは既にモリモリ料理を食べている。ロレンツは倒れたのは怪我とかが原因じゃなく、『呪剣』の呪いのせいだと思いながらも頷きミンファの料理を口にする。
「美味いじゃねえか。こりゃ、体も良くなりそうだ」
(え?)
思っても見なかったロレンツからの誉め言葉。ミンファは心の奥底で叫びたくなるような嬉しさが自分を包むような感覚になった。
「あ、ありがとうございます。嬉しいです……」
ミンファは自分の顔が真っ赤になっていることに気付いていなかった。
そしてそれは起こった。
カラン
「!?」
テーブルに座って食事をしていたミンファの手から、持っていたスプーンが音を立てて落ちた。
「ん? どうした、嬢ちゃ……!!」
そして急に首を押さえて苦しみ始めるミンファ。そのままテーブルの上に倒れるように頭を落とす。ロレンツが飛び上がりミンファの傍へ行く。
「おい、どうした!! どうした、返事をしろ!!!」
ロレンツはミンファを抱きかかえ、頬を何度か叩く。
「あ、ああ、あががが……」
ミンファの目は虚ろで口からは泡が流れる。全身を襲う強力な圧迫感。呼吸すらできなくなる状態の中でミンファは理解した。
――私、この人を愛しちゃったんだ。
エルグから渡された『誓いの首飾り』。真珠のような球の付いた美しいものだが、誰かを愛すと死に至る恐ろしい品。
ロレンツを愛さぬよう近寄ったミンファだったが、自分の置かれた状況を察して気を遣ってくれる不器用な男にいつの間にか心を奪われてしまっていた。
(息をしてねえ……)
ロレンツはミンファが呼吸もできない状態になっていることに気付き、唇に口を当て人工呼吸を始めた。
「ふーふー、はーはー、ふーふー、はーはー」
気道を確保し、無理やり空気を流し込む。
やがて白くなっていたミンファの顔に赤色が戻って来た。頷くロレンツを見て隣で青い顔をしていたイコも安心する。
ロレンツが最後の息を吹き込もうとミンファの唇に口をつけた時、ドアの入り口で立ち尽くしているひとりの女性の姿が目に映った。
(嬢ちゃん……)
それは金色の髪が美しいアンナ。
手には夕飯の為だろか、食材が入った袋を持っている。アンナが涙目になりながら言う。
「何してるのよ……、ねえ、なにしてるの……」
ロレンツはミンファを抱きかかえたまま答える。
「何って、人工呼吸だ。見りゃ分かるだろ?」
アンナは食材の袋を床に落として言う。
「うそ、うそ、やだ、やだよ。嫌だよおおお!!!!」
そのまま部屋を出て走り去るアンナ。
「おい、嬢ちゃん!!!」
ロレンツはそう叫ぶも、未だ意識朦朧とするミンファを放っては置けない。
(やだやだやだ、イヤだよおおお!!!)
アンナはひとり駆け足で自室に戻ると、ベッドの上で声をあげて泣いた。
1
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】大魔術師は庶民の味方です2
枇杷水月
ファンタジー
元侯爵令嬢は薬師となり、疫病から民を守った。
『救国の乙女』と持て囃されるが、本人はただ薬師としての職務を全うしただけだと、称賛を受け入れようとはしなかった。
結婚祝いにと、国王陛下から贈られた旅行を利用して、薬師ミュリエルと恋人のフィンは、双方の家族をバカンスに招待し、婚約式を計画。
顔合わせも無事に遂行し、結婚を許された2人は幸せの絶頂にいた。
しかし、幸せな2人を妬むかのように暗雲が漂う。襲いかかる魔の手から家族を守るため、2人は戦いに挑む。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる