59 / 89
第四章「姫様の盾になる男」
59.ジャスターミーティング
しおりを挟む
「エルグ、すまないな。忙しいところを」
日に焼けた肌に白髪のオールバック、鋭い眼光で集まった皆を見つめる父ガーヴェルがエルグに言った。広いガーヴェルの部屋にはエルグのほかに、娘のミセルも来ている。
「いえ、大丈夫です。父上」
エルグはさらさらの赤髪をかき上げながら答える。ガーヴェルがミセルに言う。
「ミセル、聖女訓練の方は順調か?」
『偽装聖女化』に失敗したジャスター家。
今は一旦返上という形になっているが、心に傷を負ったミセルに再び『輝石』での聖女化は不可能。今は正々堂々、本物の聖女となる為の訓練をミセルは行っている。ミセルが答える。
「はい、訓練は順調です。ただ、私の才がないために聖女への道は険しいと感じております」
アンナ同様、治癒の初歩魔法である『回復』ですら発動できない。聖女誕生がいかに難しいのかとミセルは改めて思い知らされていた。ガーヴェルが言う。
「まあ、よい。焦らずに自分のペースでやればいい。それよりミセル。お前に相談がある」
「私に、ですか?」
少し驚いた顔をするミセル。強気の父親は『相談』などという言葉は使わず、いつも『命令』するのが普通だからだ。
「ああ、そうだ。ロレロレのことなんだが……」
(ロレロレ様……)
ミセルの心が一瞬ときめく。ガーヴェルが言う。
「ミセル、お前に『ロレロレ攻略』を頼みたい。引き受けてくれるか?」
「え?」
ミセルは驚いた。
ジャスター家の敵として、今最も危険な人物として名が挙がっているロレンツ。それを落とせとは。ガーヴェルが言う。
「お前も知っての通り、この役目はリーガル家の娘に頼んでおった。だがその女が逆に落とされた。今は向こうの家政婦をしている始末」
(ミンファが、落とされた……!?)
ミセルは例の『首飾り』のことを思い出すと同時に、底なしに女にモテるロレンツを思い少しむっとする。
「あの男は危険だ。だがやはり味方になればこれほど頼もしい男もいない。他の策略も進めるが、ミセル。裏切ることのないお前には籠絡を頼みたい。どうだ?」
ミセルは真っ赤な衣装に負けないぐらい顔を朱に染めながら答える。
「お、お父様のご命令とあらば、このミセル・ジャスター。死に物狂いで指令を全うしますわ。ロレロレ様の攻略。全力をもって当たります!!!」
言葉とは裏腹に嬉しそうな顔で答えるミセル。エルグはそれを無表情で見つめる。
「それではロレロレ様を落とすため、私はこれから街にお洋服を買いに行って来ますわ!! あ、新作の化粧品も見に行かなきゃ。いいですか、お父様?」
もうそれは『任務』というよりは、ただのひとりの『恋する乙女』状態。ガーヴェルが答える。
「ああ、好きにしなさい」
「では、行って参りますわ!」
ミセルはそう言ってくるりと回り、赤い長髪を揺らしながら部屋を出て行った。
「不満そうだな。エルグ」
その妹の様子をじっと見ていたエルグに、父ガーヴェルが言う。
「いえ、そんなことはありません。仕事ですから」
明らかに不満そうな態度でエルグが答える。ガーヴェルが言う。
「それで私とお前もそれぞれ策を練ろうと思っている。お前はどうだ?」
エルグが答える。
「はい。徐々に外堀を埋め、奴を合法的に始末する計画でございます」
「ほお」
ガーヴェルは日に焼けた頬を触りながら言う。
「篭絡と抹殺。中々良いではないか。では私は『仲違え』と行こうか」
「仲違え?」
聞き返すエルグにガーヴェルが答える。
「ああ、そうだ。姫とロレロレを引き離す。どれだけ強い男でも自分の居場所となっている拠り所を失えば脆いものよ。……ヴァン!」
「……ははっ」
ガーヴェルの呼び掛けに暗闇からひとりの男が現れる。驚くエルグにガーヴェルが言う。
「こいつは暗殺者のヴァン。以前姫の暗殺を依頼したが、見事あの『護衛職』に防がれたわ」
「あ、あれは、ただ運が悪くて……」
「黙れ!!」
「はい……」
言い訳をしようとしたヴァンにガーヴェルが一喝する。
「プロの暗殺者が失敗にいい訳とは感心できぬな」
「申し訳ございませぬ」
頭を下げて謝るヴァン。ガーヴェルが言う。
「エルグ。私の策にはヴァン、そしてお前にも協力してもらう。よいか?」
「かしこまりました」
エルグは右手を胸の前に掲げ答える。ガーヴェルが言う。
「このジャスター家にたったひとりで対抗するとは、いやはや大した男よ」
ガーヴェルは窓の外の景色を一度見てから言う。
「だが我々は決して負けぬ。どのような手段を使ってでも『ネガーベル掌握』という目的を達成する!!!」
「はっ!!!」
エルグとヴァンは敬礼してそれに応える。
ジャスター家の策略。三者三様の策を持って攻略に当たるが、この後それぞれの策が見事に融和し予想以上の効果を上げることになろうとはガーヴェルですら予想はしていなかった。
山岳国家ミスガリア。
その深く高き山にある巨大な魔法陣の周りで、真っ黒なローブを着た魔導士達が一心不乱に魔法の詠唱を続けていた。
「我らが求めし黒き王よ。この地肉を食らい今その姿を見せん。その名は……、ぐっ……」
バタン!
もう何人目だろうか。
寝食も忘れ詠唱を続ける魔導士達がまたひとり倒れて行く。ミスガリア国王からの強い指令を受けて以来、一体どれだけの時間が過ぎたのかもう誰も分からない。ただ皆の心にあったのは、
――ネガーベルに一矢報いる
ミスガリアを侮辱した敵国に一矢報いたい。ただそれだけであった。
バタン……
そしてまたひとり魔法陣の傍で魔導士が倒れた時、皆が待ち望んだその瞬間が訪れた。
ボワーン、ボワーン……
急に音を立てて回転し始める魔法陣。
やがてそれ全体が空に向かって光りを放ち、大地の震えと共に眩い閃光を放った。
「ギャガワアアアアアアアン!!!!!」
そこに現れたのは先に召還した【赤き悪魔】の数倍はあるかと思われる漆黒の竜。
禍々しいオーラに、黒き翼。見るだけで動けなくなる鋭い眼光に、鋭利な爪に牙。精魂尽きて疲れ切っていた魔導士達は、その姿を見て喜びと共に次々と倒れて行く。残った魔導士が血を流しながら叫ぶ。
「討つべき敵は……、ネガーベルの聖騎士団長エルグ・ジャスター!!! ネガーベルのエルグ・ジャスター……」
「ギャガワアアアアアアアン!!!!」
そして漆黒の竜は、その大きな口から吐き出された闇のブレスによって魔導士達をひとり残らず灰と化した。
「それー、突撃だあああ!!!!」
そこから少し離れた王都ミスガリア。
各関所を突破し、順調に王城へと進軍していたネガーベル軍は、ついに本丸である王都への侵攻を開始していた。
必死に抵抗するミスガリア兵。しかしネガーベルの洗練された武器や戦術の前に、数では勝るミスガリアがどんどん押されていく。ネガーベルの指揮官が叫ぶ。
「あれがミスガリア王城!! あそこに目指す敵の将あり!! 全軍、突撃っ!!!」
士気も物資も豊富なネガーベル軍が破竹の勢いで王城へと迫る。
「国王、避難を!!! ネガーベルが迫っております!!!」
一方ミスガリア王城内では敗戦濃厚な雰囲気の中、家臣達が王の避難を勧める。国王が答える。
「皆が必死に戦っておる。儂ひとり逃げる訳にはいかぬ!!」
梃でも動かぬ国王。
その頑固さと意志の強さは皆の知るところ。徹底抗戦を覚悟した一同だが、その中にひとりが窓の外に見える真っ黒な何かに気付いて言う。
「あれは、なんだ……?」
真っ黒な飛翔体。
禍々しい翼を持つそれは後の世に『終焉をもたらす悪魔』として恐れ、語り継がれることとなる。
日に焼けた肌に白髪のオールバック、鋭い眼光で集まった皆を見つめる父ガーヴェルがエルグに言った。広いガーヴェルの部屋にはエルグのほかに、娘のミセルも来ている。
「いえ、大丈夫です。父上」
エルグはさらさらの赤髪をかき上げながら答える。ガーヴェルがミセルに言う。
「ミセル、聖女訓練の方は順調か?」
『偽装聖女化』に失敗したジャスター家。
今は一旦返上という形になっているが、心に傷を負ったミセルに再び『輝石』での聖女化は不可能。今は正々堂々、本物の聖女となる為の訓練をミセルは行っている。ミセルが答える。
「はい、訓練は順調です。ただ、私の才がないために聖女への道は険しいと感じております」
アンナ同様、治癒の初歩魔法である『回復』ですら発動できない。聖女誕生がいかに難しいのかとミセルは改めて思い知らされていた。ガーヴェルが言う。
「まあ、よい。焦らずに自分のペースでやればいい。それよりミセル。お前に相談がある」
「私に、ですか?」
少し驚いた顔をするミセル。強気の父親は『相談』などという言葉は使わず、いつも『命令』するのが普通だからだ。
「ああ、そうだ。ロレロレのことなんだが……」
(ロレロレ様……)
ミセルの心が一瞬ときめく。ガーヴェルが言う。
「ミセル、お前に『ロレロレ攻略』を頼みたい。引き受けてくれるか?」
「え?」
ミセルは驚いた。
ジャスター家の敵として、今最も危険な人物として名が挙がっているロレンツ。それを落とせとは。ガーヴェルが言う。
「お前も知っての通り、この役目はリーガル家の娘に頼んでおった。だがその女が逆に落とされた。今は向こうの家政婦をしている始末」
(ミンファが、落とされた……!?)
ミセルは例の『首飾り』のことを思い出すと同時に、底なしに女にモテるロレンツを思い少しむっとする。
「あの男は危険だ。だがやはり味方になればこれほど頼もしい男もいない。他の策略も進めるが、ミセル。裏切ることのないお前には籠絡を頼みたい。どうだ?」
ミセルは真っ赤な衣装に負けないぐらい顔を朱に染めながら答える。
「お、お父様のご命令とあらば、このミセル・ジャスター。死に物狂いで指令を全うしますわ。ロレロレ様の攻略。全力をもって当たります!!!」
言葉とは裏腹に嬉しそうな顔で答えるミセル。エルグはそれを無表情で見つめる。
「それではロレロレ様を落とすため、私はこれから街にお洋服を買いに行って来ますわ!! あ、新作の化粧品も見に行かなきゃ。いいですか、お父様?」
もうそれは『任務』というよりは、ただのひとりの『恋する乙女』状態。ガーヴェルが答える。
「ああ、好きにしなさい」
「では、行って参りますわ!」
ミセルはそう言ってくるりと回り、赤い長髪を揺らしながら部屋を出て行った。
「不満そうだな。エルグ」
その妹の様子をじっと見ていたエルグに、父ガーヴェルが言う。
「いえ、そんなことはありません。仕事ですから」
明らかに不満そうな態度でエルグが答える。ガーヴェルが言う。
「それで私とお前もそれぞれ策を練ろうと思っている。お前はどうだ?」
エルグが答える。
「はい。徐々に外堀を埋め、奴を合法的に始末する計画でございます」
「ほお」
ガーヴェルは日に焼けた頬を触りながら言う。
「篭絡と抹殺。中々良いではないか。では私は『仲違え』と行こうか」
「仲違え?」
聞き返すエルグにガーヴェルが答える。
「ああ、そうだ。姫とロレロレを引き離す。どれだけ強い男でも自分の居場所となっている拠り所を失えば脆いものよ。……ヴァン!」
「……ははっ」
ガーヴェルの呼び掛けに暗闇からひとりの男が現れる。驚くエルグにガーヴェルが言う。
「こいつは暗殺者のヴァン。以前姫の暗殺を依頼したが、見事あの『護衛職』に防がれたわ」
「あ、あれは、ただ運が悪くて……」
「黙れ!!」
「はい……」
言い訳をしようとしたヴァンにガーヴェルが一喝する。
「プロの暗殺者が失敗にいい訳とは感心できぬな」
「申し訳ございませぬ」
頭を下げて謝るヴァン。ガーヴェルが言う。
「エルグ。私の策にはヴァン、そしてお前にも協力してもらう。よいか?」
「かしこまりました」
エルグは右手を胸の前に掲げ答える。ガーヴェルが言う。
「このジャスター家にたったひとりで対抗するとは、いやはや大した男よ」
ガーヴェルは窓の外の景色を一度見てから言う。
「だが我々は決して負けぬ。どのような手段を使ってでも『ネガーベル掌握』という目的を達成する!!!」
「はっ!!!」
エルグとヴァンは敬礼してそれに応える。
ジャスター家の策略。三者三様の策を持って攻略に当たるが、この後それぞれの策が見事に融和し予想以上の効果を上げることになろうとはガーヴェルですら予想はしていなかった。
山岳国家ミスガリア。
その深く高き山にある巨大な魔法陣の周りで、真っ黒なローブを着た魔導士達が一心不乱に魔法の詠唱を続けていた。
「我らが求めし黒き王よ。この地肉を食らい今その姿を見せん。その名は……、ぐっ……」
バタン!
もう何人目だろうか。
寝食も忘れ詠唱を続ける魔導士達がまたひとり倒れて行く。ミスガリア国王からの強い指令を受けて以来、一体どれだけの時間が過ぎたのかもう誰も分からない。ただ皆の心にあったのは、
――ネガーベルに一矢報いる
ミスガリアを侮辱した敵国に一矢報いたい。ただそれだけであった。
バタン……
そしてまたひとり魔法陣の傍で魔導士が倒れた時、皆が待ち望んだその瞬間が訪れた。
ボワーン、ボワーン……
急に音を立てて回転し始める魔法陣。
やがてそれ全体が空に向かって光りを放ち、大地の震えと共に眩い閃光を放った。
「ギャガワアアアアアアアン!!!!!」
そこに現れたのは先に召還した【赤き悪魔】の数倍はあるかと思われる漆黒の竜。
禍々しいオーラに、黒き翼。見るだけで動けなくなる鋭い眼光に、鋭利な爪に牙。精魂尽きて疲れ切っていた魔導士達は、その姿を見て喜びと共に次々と倒れて行く。残った魔導士が血を流しながら叫ぶ。
「討つべき敵は……、ネガーベルの聖騎士団長エルグ・ジャスター!!! ネガーベルのエルグ・ジャスター……」
「ギャガワアアアアアアアン!!!!」
そして漆黒の竜は、その大きな口から吐き出された闇のブレスによって魔導士達をひとり残らず灰と化した。
「それー、突撃だあああ!!!!」
そこから少し離れた王都ミスガリア。
各関所を突破し、順調に王城へと進軍していたネガーベル軍は、ついに本丸である王都への侵攻を開始していた。
必死に抵抗するミスガリア兵。しかしネガーベルの洗練された武器や戦術の前に、数では勝るミスガリアがどんどん押されていく。ネガーベルの指揮官が叫ぶ。
「あれがミスガリア王城!! あそこに目指す敵の将あり!! 全軍、突撃っ!!!」
士気も物資も豊富なネガーベル軍が破竹の勢いで王城へと迫る。
「国王、避難を!!! ネガーベルが迫っております!!!」
一方ミスガリア王城内では敗戦濃厚な雰囲気の中、家臣達が王の避難を勧める。国王が答える。
「皆が必死に戦っておる。儂ひとり逃げる訳にはいかぬ!!」
梃でも動かぬ国王。
その頑固さと意志の強さは皆の知るところ。徹底抗戦を覚悟した一同だが、その中にひとりが窓の外に見える真っ黒な何かに気付いて言う。
「あれは、なんだ……?」
真っ黒な飛翔体。
禍々しい翼を持つそれは後の世に『終焉をもたらす悪魔』として恐れ、語り継がれることとなる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
無自覚チートで無双する気はなかったのに、小石を投げたら山が崩れ、クシャミをしたら魔王が滅びた。俺はただ、平穏に暮らしたいだけなんです!
黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ、平凡な人生を終えたはずのサラリーマン、ユウキ。彼が次に目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。
「あれ?なんか身体が軽いな」
その程度の認識で放った小石が岩を砕き、ただのジャンプが木々を越える。本人は自分の異常さに全く気づかないまま、ゴブリンを避けようとして一撃でなぎ倒し、怪我人を見つけて「血、止まらないかな」と願えば傷が癒える。
これは、自分の持つ規格外の力に一切気づかない男が、善意と天然で周囲の度肝を抜き、勘違いされながら意図せず英雄へと成り上がっていく、無自覚無双ファンタジー!
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる