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ミラソーサ
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口ミラソーサ
「カール」
「カール」
夢の中で、誰かが呼んでいる。
「カール」
「だれだ」
「僕だよ」
吹雪。
黒い影。
「君の一番大切なものを、頂くよ」
「待て!」
ガバッと起きるカール。
ドアのノックの音が聞こえる。
「はいるぞ」
「なんじゃ、起きておったのか」
「アラゴー」
「今日から、登山じゃぞ」
「気が進まないな」
「なにお、お主がミラソーサへ登りたいと」
「ああ」
「下で待っとるぞ」
「わかった、ちょっと待っててくれ」
ランド=ダデム
白金の渚亭。昼下がり。
季節は、一年たっての初夏。
酒場で、カールの降りてくるを待っている。エルフとドワーフ。
しばらくすると、降りてくるカール。
マスター=ダッド「遅刻。 今日は登山かい? ミッションミラソーサ」
「魔の山、ミラソーサ。話によると、伝説のミスリルが眠るとか」
「ほい、これが、地図だ」
「馬車は外に用意してるぜ」
「サンキュ、ダッド」
「今回の登山は気を引き締めていかないと」
「なんせ、あのミラソーサじゃ」
「標高10000メートル級の登山じゃぞ」
「命がなくなる、危険性もある」
「そうじゃ、装備をしっかり」
「あと、耳にタコだが、儲かったら、1割、ギルドに預けること」
「OK!」
「ヨッコラショっと」
「よし、出発じゃ!」
かくして、冒険の旅に出発する、一行。
果たして、どうなることやら。
ミッションスタート
キャスト
人間 カール=ザルツバーグ
エルフ ソフィア=ゴールドバーク
ドワーフ アラゴー=マブ=ライルデン
しばらく進むと遠景でフォトグラフの、半分を切り取った程の、巨大な断崖とも呼べる山が見えてくる。
「うわ、でけえー」
「ミラソーサね」
擬音「カラ、カラ、ガタン、ガタン」
日は晴れているのに、冷たい風と共に、霰がふってくる。
馬車のホロが、風で飛びそうになる。
「うわぁー」
「先を急ごう」
馬に鞭を打つ、ドワーフ。
馬「ブヒヒーン」
進む馬車。
馬車をつけると、徒歩での歩きにはいる。
ミラソーサと古ぼけた看板が立てかけている。
あたりは暗い。
仰ぎ見る、カール。
「うわぁーすごい高い山だな、上が見えない」
「どうやって、登るんだろう」
「んっおかしいな」
「えっ?」
「テレポで、飛んだら山頂まで着くのに」
「わしらのパーティーに、そんな、高位魔法はない」
「アラゴー」
「うむ」
「この辺りは、魔力を相殺してしまう、電磁結界が張られている」
「高位魔法は無理ね」
「じゃろうと思った」
「風の精は大丈夫みたい」
「うむ」
「それでは」
「レッツ、トレッキング、?! クライミング?」
雲間の影から、光が差してくる。
一面、緑の絨毯だ。
緑の絨毯に、雲の影が泳ぐ。
光に照らされる、高山植物。
軽い軽陪を進む冒険者たち。
「ステップ、ステップ、ホーイ、ホイ」
踊りながら、登る、アラゴー。
「わしは、登山となると、浮かれるんじゃ」
「わたしも」
「高山植物、好きなの」
「?!」
「ステップ、ステップ、ホーイ、ホイ」
緑の谷間を抜けていく。
道のりはまだ遠い。
延々と伸びる、峰をひた歩く、冒険者たち。
雲は霧となり、足元を泳ぐ。
天空は、晴れ。足元には山々が並ぶよう見える。
「絶景かな」
「うわとと」
「危ない、アラゴー」
「すまん、調子にのってしまった」
山を見上げる、冒険者。
丁度、中腹あたりだ。
風が強くなってくる。
「ここからか」
「そろそろ、腹が減って来たぞ」
「ひとまず、飯にしよう」
延々と山を登っていく冒険者一行。
ハーケンを打ち込みながら進むドワーフ。
「こりゃ、大変じゃわい」
「うわわわわ」
滑るドワーフ。
ザイルを引っ張る、カールとソフィア。
「ふぅー命拾いしたわい」
「気を引き締めていかないと」
雪山。
途中から、道がわからなくなる。
「俺が調べてくる」
「無茶すんなよー」
一人進むカール。
道がわからなくなる。
猛吹雪。
前も見えない。
突風。
ザイルが飛んでいく。
その場に立ち止まるカール。
「しまった、はぐれてしまった」
トクン、トクン
「ハア、ハア」
トクン、トクン
吹雪で、雪がカールに追い積もっていく。
カールの視界がぼやけてくる。
かじかむ手で、ポケットから、ショットボトルを取り出すカール。
気付けにヴォッカを飲むカール。
「まだだ」
トクン、トクン
「ハア、ハア」
足がふらついてくる。
トクン、トクン
再び、視界がぼやけてくる。
「もう、ダメかなぁ」
「‥ソフィア」
その場に倒れるカール。
ソフィアに寄り添う影。
嬉しそうなソフィア。
「まてー、行くなー」
嬉しそうに、寄り添う影と去っていくソフィア。
コッフェルで、火を焚いているアラゴー。
小さな、鍋でなにか煮込んでいる。
「んっんん」
「おっ、気がついたな」
「うなされとったぞ」
「アラゴー」
「まだ、起きんでいいぞ」
「体を、温めるものを作った」
「少しずつ、飲め」
「‥ありがとう」
「カール、余計なことを聞くかもしれんが、ご両親は?」
すこし、コニャック麹を飲むカール。
「ああ」
息を吐くと。
カール「俺は、養父と養母に育てられた」
「それが、俺が20の時、急に親父とお袋が、改まって」
「親が言うには、本当の親に会わす日のため、育てて来たと」
「腹がたった、俺は、家を飛び出して、冒険者ギルドに潜り込むことに」
ドワーフ「そうか」
「初めて、話してくれた」
「ありがとう」
「わしも、話さなければならないな」
「アラゴー? カールは?」
「ソフィア」
「よかった、気がついて」
照れるカール。
「ありがとう」
吹雪が止み、視界が晴れてくる。
外に出る冒険者一行。
白銀の光のもと、峰へでるエルフ。
眼下に、幾つもの山の連なった、美しい景色が映る。
白い息を吐き、伸びをするエルフ。
「わたしは、山は平気」
「わたしは、シヴァとシルフの加護があるから」
ポカンと見ている、カール。
「なにおー、わしも、寒いのは苦手じゃが、山育ち。アラゴー様じゃ」
エルフの横に行って、伸びをする、ドワーフ。
笑う、カール。
「どうする? 引き返すか?」
「いや」
「ここまで、来たんだ、最後まで、行こう」
「OK. カール」
青玄へと伸びる頂きに、2本の巨大な、碧青の塔が立っている。
塔の横は、急勾配になっており、足を踏み外すと、助からないだろう。
「キュキュッジャリ」
「あれっ?」
足元を見る、冒険者。
砂地に、ブーツの足跡ができている。
所々に貝殻も見受けられる。
「硅砂」
「ホントじゃ」
「じゃが、なぜここに?」
「まさか、ここが、何万年も昔、海底だったってことは?」
「ハハハ」
「それにしても」
先を見上げる冒険者。
風化した、巨大な、塔には、淡い、青の霞がかかっている。
進むと、建物は、冒険者を一息で吹き飛ばすほどのスケールで近づいて来る。
碧青の塔には、大きな、青銅の扉がついている。
「んっ?」
「おや?」
扉はかすかに開いている。
「よし」
「開けよう」
擬音「ギギギギギギ」
暦年の埃を振り払うように、重き扉は開く。
「開いた」
「行こう」
ランタンに火を灯す、冒険者。
暗闇に明かりが灯る。
ぼんやりと、照らし出される壁面。
カチリと、何かを踏む冒険者。
部屋にネオン光が走る。
壁面には、幾何学模様がびっしりと刻み込まれている。
驚く、カール。
「なんだ、この空間は?」
「ミラソーサは過去の大戦の頃からあったと聞く」
「おおよそ、古の、賢人が建てたものじゃろう」
「へぇー」
「アラゴー、これが読めるのか?」
「むろん」
「ふむぅー、なんじゃらほい」
ズッコケル、カール。
エルフ「化学記号の研究中の図式ね」
カール「へぇー」
しばらく進むと、目の前に扉がある。
扉の前に台座があり、記号のボタンのようなものが、飛び出している。
エルフ「なになに、ハイエンシェント語ね」
「ふむ、光の色を変えろ」
ドワーフ「タングステンなら、わしにまかせろ」
エルフ「いや、それはないわ」
ズッコケル、カール。
「たぶん、これとこれ」
「Ga He Ar Ag」
ボタンを押していく、エルフ。
擬音「ガコン」
「キュイーン」
室内の光の色が、紫から、緑に変わり、いっそう明るくなる。
開く扉。
エルフ「やった」
喜ぶ、冒険者たち。
扉を入ると、ひときわ広い空間にでる。
300、600メートル四方はある。
「なんだ、この広さは」
「昔の人、よく作ったわね」
「あれっ何?」
上空に、30メートルはある、なにかが、飛んでいる。
「まさか!?」
「ドラゴン?!」
翼竜は、ゆっくり向きを変え、羽ばたいてくる。
口端からは、業火がほとばしっている。
「レッドドラゴンの子供」
一旦、扉を閉め、作戦を立てる、冒険者たち。
「どうする?」
「この広さの空間を、翼竜は、旋回して炎を吐いてくる」
「わたしもツイスターは使えないわ」
「なるべく、一撃でしとめたい」
「よし、俺が飛び乗る」
「カールが?!」
「旋回して、直線に飛んで来た時、低空飛行になる」
「そこを、叩く」
「うむぅー、下手すると、死ぬかもしれんぞ」
「ミスリルが見たい」
「うむぅー、どうする?」
少しの間、おし黙る、冒険者たち。
「しかたない、行くか」
「おう」
「とりあえず、リフレクションかけておくわね」
「ティミッド、QI。体内の抵抗力、生命の精よ、光の壁となって、カールを守りたまえ」
「リフレクション!!」
カールの体が光り輝く。
「ありがとう」
ドワーフ「走り始めたら、クイックかけるからな」
「よし」
「いくぞ!!」
扉を開ける、冒険者たち。
ドラゴンが、空中を旋回する。
「こんなに、近くに!」
「わしは、こっちに走る、おまえは、向こうに」
ドワーフの方を追いかけていく、ドラゴン。
ファイヤブレスを吐く。
回避ロール。成功。
なんとか、かわす、ドワーフ。
服が少し、焦げている。
「あちちちち」
弓を射る、エルフ。
カール「カモン、ドラゴン、こっちだ!!」
ゆっくりと旋回して、カールに標的を変えるドラゴン。
ドラゴン「グルルルルル」
口の端からは、業火の炎を迸らさせて、飛ぶドラゴン。
お互い直線に走っていく、カールとドラゴン。
低空飛行に入る、ドラゴン。
ドワーフ「今だ、クイック」
カールの走る速度が、倍加する。
ドワーフ「悠久の時は、収束し、時間は、虚空の空間へと帰る」
エルフ「大気中の原子よ、カールのつるぎに、宿りたまえ」
「ストップ!」
「フォース=レイ」
身を弾かすほどの、高いジャンプをすると、踵に絡みついた、硅砂が、三日月の弧を描き、線をなしほどける。
カールの剣が、光り輝く。
攻撃判定。クリティカル。クリティカル。
ドラゴンの頭に深々と剣を突き立てるカール。
倒れるドラゴン。
ドワーフ「よし!」
エルフ「やった」
ドラゴンは宝箱を隠しもっていた。
8000Gと、プレートメイル×2 バスタードソード。
「ふぅー、まずまずじゃな」
「でも、倒してよかったんでしょうか?」
「しかたない、モンスターだ」
ドラゴンを倒し、しばらく進む、冒険者。
次のフロアに入る。
「んっだれかいるぞぃ」
広間の先に台座があり、黒い人影がある。
人影まで、進む、冒険者たち。
人影は、黒いローブを着た、年老いた、カールに酷似していた。
カール「!!」
人影「カール」
「カール」
「よくぞ、ここまで、来た」
カール「!! どうして、俺の名を?」
「なんど、君の名を呼んだことか」
「ずっと長いあいだ、君を待っていたよ」
「?!」
「俺?」
「そう、僕は、君」
「!!」
「今日は、客人が多い、君で二人目だ」
「?」
「先客は、たしか、エクサ=レトと名乗っていたよ」
「レト?」
「彼は、アルフレド国王の遺伝ベビーで、カミロ公爵の娘の不治の病を治すため、この山に来たと言っていた」
「君はどうだい?」
「俺は、宝物を見るために」
「命の危険おかしてもかい?」
「‥」
「君が倒れる前、見たのは、誰だい?」
「それは‥」
口ごもるカール
「思いを大切に」
エルフ「?」
エルフ「この山は、風の霊は強い」
エルフ「レトについての情報を調べてみるわ」
ソフィアは目を閉じると、呪文を詠唱し始める。
「内なる精霊。空の精霊と交わりし時、天のみかごにのって、現れるシルフよ。我に付き添いたまえ」
「風の精、シルフよ、我に、エクサ=レトの情報を」
「シルフが帰ってきたわ」
エルフの周りに、歌うシルフが集まって光の輪となる。
「マスター。マスター、ソフィア」
歌は、渦となり、ロッドが光輝くと、光が収束していく。
「天のみかごにのって、現れるシルフよ、我に、エクサ=レトの情報を!!」
光かがやく、エルフ。
「ふぅー、わかったわ」
「ありがとう、シルフ」
「アルフレド=エクサ=アリエル国王は、新大陸エセリアで、軍事情報トップの国王。
過去、旧大陸、ハインリヒからの武力衝突を3度避けた、逸材。
レトは、国王そっくりの、遺伝ベビーで若い。
父王から、帝王教育を施される。
兵器の映倫。兵器の詳細な情報。軍事バランス。
アルフォンソ=ペタ=カミロ公爵の娘アレクシア公女を愛していた。
公爵の娘は、不治の病にかかっていた。
カミロ伯爵は、化学兵器を担当、開発していた。
旅行先で、毒を盛られる、アレクシア。
エスコートしていた、レトを怒る、公爵だったが、許す、アレクシア。
娘は、放射能から、白血病にかかっていた。
時は変わり、アルフレド国王から、待望の実子が生まれる。
この時より、レトへの、風当たりが強くなる。
髪の抜ける、アレクシア。
鏡ばかりを、いつも見ている。
父王、アルフレドは、鏡を壊してしまう。
いたたまれない気持ちのレト。
病気の床に伏せる、アレクシアに、
どんなになっても、姫は綺麗だ。
あなたの病気を必ず治しますと言い残し、手にコンパクトミラーを握りしめさせる。
去るレト。
機密情報を持ったまま逃げるレトに、追ってをさし向ける、アルフレド国王」
「さすが、風の精、シルフ」
「ふぅーん、それが、レトか」
「それでは、始めよう」
「君は守りたいものがあるかい?」
「ない」
「ブッ」
「先客は、あった、アレクシアという、公女だ」
「遺伝ベビーだが、君より的確な回答をしていた」
「?!」
「王の血をひくものよ」
「!?」
「俺が?」
静かに頷く、カールの影。
「影が君を追っている」
「時間はない」
「君は、力を欲している」
「!」
「なぜ、わかる」
「私は、君」
「悠久の時、待っていた」
煉獄からの闇
境界の輪廻が交差する時、僕らは、また再び出会うだろう。
聖夜の、白憶
「!?」
「バカな」
「これから、僕の出す問題に答えてごらん」
「簡単な論理学だ」
「論理学!?」
「アラゴーが得意な学問だ」
「うむ」
「わしは、横槍はいれんから」
「問題に答えられたら、君の望むものを与えよう」
「ミスリルか」
そっと頷く、影。
「僕の言う、口語を論理的文章に直して」
「うむ、そうきたか」
「かんばって」
「口語文例」
「太古は狩猟、農耕によって人びとは生きていた。
生きる事が生活に直結していた。貧しい場合はそうである。
貨幣ができ、科学文明が発達し、生活にゆとりができてくると色々な職業が生まれてくる」
「うう‥」
「ふむふむ、メモる、エルフ」
「うう‥、だめだ、難しい」
「これ」
メモを渡される、カール。
カール、喋り始める。
「貨幣ができると、科学文明が発達し、生活にゆとりができる。
よって、多くの職業ができる。
逆に、昔は、狩猟、農耕の生活である」
「まずまず、正解!」
「口語文例2」
「他人がいない。自己愛。
自己愛が少ないと、刺青を入れたり、体を刺したり、することも。
いきすぎると、ナルチズムやファシズムに陥ることも。
ただし、自己愛も、いると思う。」
「少しの自己愛があれば、他人も大切にできる」
「自分の気持ちになって考えることもできる。100パーセントではないが。」
「感情移入。逆、気持ちがわからない」
「ううん?自己愛?!」
「ふむふむ、メモるエルフ」
メモをそっとカールに渡す、ソフィア。
カール喋りはじめる。
「自己愛はいると思う。ないと、感情移入できず、人の気持ちがわからない」
「自分の体を傷つけたりすることも」
「過度には、ファシズム。ナルチズム」
「正解!」
「論理文章の方はできるみたいだな。」
氷の青、現し身の鏡をも思わせる、美しい剣。ミスリルだ。
宝剣をさし出そうとする、影。
エルフ、チロッと舌をだす。
「あっカンニングだな」
「バレたー」
「お前はもう、ダメだ!」
「あーあ」
「僕の方が、適格者だ!」
「んっ?」
レトが現る。
「あ、レト」
「いつぞやは、世話になった」
「あ、ああ。王宮じゃな」
「はい」
「俺の名はカール」
「お前、遺伝ベビーだってな」
「?! ああ」
「君は実子か?」
「よくは、わからない。親から、逃げて来た」
「ハハハ、僕によく似ているな」
「俺が、似ている?」
「お前のツラは、女みたいだな」
「薄汚いツラだな」
「ハハ」
「ほらっ」
コンパクトミラーをカールになげる、レト。
キャッチする、カール。
「身だしなみを整えておくのも、生き残るための立派な仕事さ」
「ヒュー」
「言う事、いうね」
「サンキュ、これは、もらっとくわ」
「だけど、ミスリルは僕がもらう」
「レト!?」
「聞いた話では、硬度の高い鉱石からの、聖剣らしい」
手をあげる、影。
「レト、君は、もしミスリルが手に入ったらどうする?」
「僕は、売ってお金に変える」
「売るの?」
「俺が買おうか?」
「君には、売らない」
「そう来たか、良いなぁ、お金に変えるかか」
手を下げる、影。
「よろしい、レト、君にこの剣を託そう」
「ええーー」
「いいの?」
「ここまで、来たのに、そんなのアリかよ」
「カール」
「?」
「カール」
「君には、仲間がいるじゃないか」
「?!」
「へへっ、仲間か‥」
「奥に魔法陣がある、それにのって、地上まで帰りなさい」
魔法陣にのる冒険者一行。
光に包まれると、光は収束し、冒険者の姿が消える。
口エンディング
北の最果ての国。 虚空まで登る、炎の石柱が立ち並ぶ。 ここからは地獄。紅蓮の国。
巨人族の王、トールがレッドドラゴンに進言する。
トール「ご子息が何者かに、倒されましたぞ」
レッドドラゴン「また、世継ぎを配置するか」
水晶玉で見るトール。
レッドドラゴン「この男が、カールか‥」
To be continued
ミッションクリア。
ボーナス、8000Gと、プレートメイル×2 バスタードソード。
「カール」
「カール」
夢の中で、誰かが呼んでいる。
「カール」
「だれだ」
「僕だよ」
吹雪。
黒い影。
「君の一番大切なものを、頂くよ」
「待て!」
ガバッと起きるカール。
ドアのノックの音が聞こえる。
「はいるぞ」
「なんじゃ、起きておったのか」
「アラゴー」
「今日から、登山じゃぞ」
「気が進まないな」
「なにお、お主がミラソーサへ登りたいと」
「ああ」
「下で待っとるぞ」
「わかった、ちょっと待っててくれ」
ランド=ダデム
白金の渚亭。昼下がり。
季節は、一年たっての初夏。
酒場で、カールの降りてくるを待っている。エルフとドワーフ。
しばらくすると、降りてくるカール。
マスター=ダッド「遅刻。 今日は登山かい? ミッションミラソーサ」
「魔の山、ミラソーサ。話によると、伝説のミスリルが眠るとか」
「ほい、これが、地図だ」
「馬車は外に用意してるぜ」
「サンキュ、ダッド」
「今回の登山は気を引き締めていかないと」
「なんせ、あのミラソーサじゃ」
「標高10000メートル級の登山じゃぞ」
「命がなくなる、危険性もある」
「そうじゃ、装備をしっかり」
「あと、耳にタコだが、儲かったら、1割、ギルドに預けること」
「OK!」
「ヨッコラショっと」
「よし、出発じゃ!」
かくして、冒険の旅に出発する、一行。
果たして、どうなることやら。
ミッションスタート
キャスト
人間 カール=ザルツバーグ
エルフ ソフィア=ゴールドバーク
ドワーフ アラゴー=マブ=ライルデン
しばらく進むと遠景でフォトグラフの、半分を切り取った程の、巨大な断崖とも呼べる山が見えてくる。
「うわ、でけえー」
「ミラソーサね」
擬音「カラ、カラ、ガタン、ガタン」
日は晴れているのに、冷たい風と共に、霰がふってくる。
馬車のホロが、風で飛びそうになる。
「うわぁー」
「先を急ごう」
馬に鞭を打つ、ドワーフ。
馬「ブヒヒーン」
進む馬車。
馬車をつけると、徒歩での歩きにはいる。
ミラソーサと古ぼけた看板が立てかけている。
あたりは暗い。
仰ぎ見る、カール。
「うわぁーすごい高い山だな、上が見えない」
「どうやって、登るんだろう」
「んっおかしいな」
「えっ?」
「テレポで、飛んだら山頂まで着くのに」
「わしらのパーティーに、そんな、高位魔法はない」
「アラゴー」
「うむ」
「この辺りは、魔力を相殺してしまう、電磁結界が張られている」
「高位魔法は無理ね」
「じゃろうと思った」
「風の精は大丈夫みたい」
「うむ」
「それでは」
「レッツ、トレッキング、?! クライミング?」
雲間の影から、光が差してくる。
一面、緑の絨毯だ。
緑の絨毯に、雲の影が泳ぐ。
光に照らされる、高山植物。
軽い軽陪を進む冒険者たち。
「ステップ、ステップ、ホーイ、ホイ」
踊りながら、登る、アラゴー。
「わしは、登山となると、浮かれるんじゃ」
「わたしも」
「高山植物、好きなの」
「?!」
「ステップ、ステップ、ホーイ、ホイ」
緑の谷間を抜けていく。
道のりはまだ遠い。
延々と伸びる、峰をひた歩く、冒険者たち。
雲は霧となり、足元を泳ぐ。
天空は、晴れ。足元には山々が並ぶよう見える。
「絶景かな」
「うわとと」
「危ない、アラゴー」
「すまん、調子にのってしまった」
山を見上げる、冒険者。
丁度、中腹あたりだ。
風が強くなってくる。
「ここからか」
「そろそろ、腹が減って来たぞ」
「ひとまず、飯にしよう」
延々と山を登っていく冒険者一行。
ハーケンを打ち込みながら進むドワーフ。
「こりゃ、大変じゃわい」
「うわわわわ」
滑るドワーフ。
ザイルを引っ張る、カールとソフィア。
「ふぅー命拾いしたわい」
「気を引き締めていかないと」
雪山。
途中から、道がわからなくなる。
「俺が調べてくる」
「無茶すんなよー」
一人進むカール。
道がわからなくなる。
猛吹雪。
前も見えない。
突風。
ザイルが飛んでいく。
その場に立ち止まるカール。
「しまった、はぐれてしまった」
トクン、トクン
「ハア、ハア」
トクン、トクン
吹雪で、雪がカールに追い積もっていく。
カールの視界がぼやけてくる。
かじかむ手で、ポケットから、ショットボトルを取り出すカール。
気付けにヴォッカを飲むカール。
「まだだ」
トクン、トクン
「ハア、ハア」
足がふらついてくる。
トクン、トクン
再び、視界がぼやけてくる。
「もう、ダメかなぁ」
「‥ソフィア」
その場に倒れるカール。
ソフィアに寄り添う影。
嬉しそうなソフィア。
「まてー、行くなー」
嬉しそうに、寄り添う影と去っていくソフィア。
コッフェルで、火を焚いているアラゴー。
小さな、鍋でなにか煮込んでいる。
「んっんん」
「おっ、気がついたな」
「うなされとったぞ」
「アラゴー」
「まだ、起きんでいいぞ」
「体を、温めるものを作った」
「少しずつ、飲め」
「‥ありがとう」
「カール、余計なことを聞くかもしれんが、ご両親は?」
すこし、コニャック麹を飲むカール。
「ああ」
息を吐くと。
カール「俺は、養父と養母に育てられた」
「それが、俺が20の時、急に親父とお袋が、改まって」
「親が言うには、本当の親に会わす日のため、育てて来たと」
「腹がたった、俺は、家を飛び出して、冒険者ギルドに潜り込むことに」
ドワーフ「そうか」
「初めて、話してくれた」
「ありがとう」
「わしも、話さなければならないな」
「アラゴー? カールは?」
「ソフィア」
「よかった、気がついて」
照れるカール。
「ありがとう」
吹雪が止み、視界が晴れてくる。
外に出る冒険者一行。
白銀の光のもと、峰へでるエルフ。
眼下に、幾つもの山の連なった、美しい景色が映る。
白い息を吐き、伸びをするエルフ。
「わたしは、山は平気」
「わたしは、シヴァとシルフの加護があるから」
ポカンと見ている、カール。
「なにおー、わしも、寒いのは苦手じゃが、山育ち。アラゴー様じゃ」
エルフの横に行って、伸びをする、ドワーフ。
笑う、カール。
「どうする? 引き返すか?」
「いや」
「ここまで、来たんだ、最後まで、行こう」
「OK. カール」
青玄へと伸びる頂きに、2本の巨大な、碧青の塔が立っている。
塔の横は、急勾配になっており、足を踏み外すと、助からないだろう。
「キュキュッジャリ」
「あれっ?」
足元を見る、冒険者。
砂地に、ブーツの足跡ができている。
所々に貝殻も見受けられる。
「硅砂」
「ホントじゃ」
「じゃが、なぜここに?」
「まさか、ここが、何万年も昔、海底だったってことは?」
「ハハハ」
「それにしても」
先を見上げる冒険者。
風化した、巨大な、塔には、淡い、青の霞がかかっている。
進むと、建物は、冒険者を一息で吹き飛ばすほどのスケールで近づいて来る。
碧青の塔には、大きな、青銅の扉がついている。
「んっ?」
「おや?」
扉はかすかに開いている。
「よし」
「開けよう」
擬音「ギギギギギギ」
暦年の埃を振り払うように、重き扉は開く。
「開いた」
「行こう」
ランタンに火を灯す、冒険者。
暗闇に明かりが灯る。
ぼんやりと、照らし出される壁面。
カチリと、何かを踏む冒険者。
部屋にネオン光が走る。
壁面には、幾何学模様がびっしりと刻み込まれている。
驚く、カール。
「なんだ、この空間は?」
「ミラソーサは過去の大戦の頃からあったと聞く」
「おおよそ、古の、賢人が建てたものじゃろう」
「へぇー」
「アラゴー、これが読めるのか?」
「むろん」
「ふむぅー、なんじゃらほい」
ズッコケル、カール。
エルフ「化学記号の研究中の図式ね」
カール「へぇー」
しばらく進むと、目の前に扉がある。
扉の前に台座があり、記号のボタンのようなものが、飛び出している。
エルフ「なになに、ハイエンシェント語ね」
「ふむ、光の色を変えろ」
ドワーフ「タングステンなら、わしにまかせろ」
エルフ「いや、それはないわ」
ズッコケル、カール。
「たぶん、これとこれ」
「Ga He Ar Ag」
ボタンを押していく、エルフ。
擬音「ガコン」
「キュイーン」
室内の光の色が、紫から、緑に変わり、いっそう明るくなる。
開く扉。
エルフ「やった」
喜ぶ、冒険者たち。
扉を入ると、ひときわ広い空間にでる。
300、600メートル四方はある。
「なんだ、この広さは」
「昔の人、よく作ったわね」
「あれっ何?」
上空に、30メートルはある、なにかが、飛んでいる。
「まさか!?」
「ドラゴン?!」
翼竜は、ゆっくり向きを変え、羽ばたいてくる。
口端からは、業火がほとばしっている。
「レッドドラゴンの子供」
一旦、扉を閉め、作戦を立てる、冒険者たち。
「どうする?」
「この広さの空間を、翼竜は、旋回して炎を吐いてくる」
「わたしもツイスターは使えないわ」
「なるべく、一撃でしとめたい」
「よし、俺が飛び乗る」
「カールが?!」
「旋回して、直線に飛んで来た時、低空飛行になる」
「そこを、叩く」
「うむぅー、下手すると、死ぬかもしれんぞ」
「ミスリルが見たい」
「うむぅー、どうする?」
少しの間、おし黙る、冒険者たち。
「しかたない、行くか」
「おう」
「とりあえず、リフレクションかけておくわね」
「ティミッド、QI。体内の抵抗力、生命の精よ、光の壁となって、カールを守りたまえ」
「リフレクション!!」
カールの体が光り輝く。
「ありがとう」
ドワーフ「走り始めたら、クイックかけるからな」
「よし」
「いくぞ!!」
扉を開ける、冒険者たち。
ドラゴンが、空中を旋回する。
「こんなに、近くに!」
「わしは、こっちに走る、おまえは、向こうに」
ドワーフの方を追いかけていく、ドラゴン。
ファイヤブレスを吐く。
回避ロール。成功。
なんとか、かわす、ドワーフ。
服が少し、焦げている。
「あちちちち」
弓を射る、エルフ。
カール「カモン、ドラゴン、こっちだ!!」
ゆっくりと旋回して、カールに標的を変えるドラゴン。
ドラゴン「グルルルルル」
口の端からは、業火の炎を迸らさせて、飛ぶドラゴン。
お互い直線に走っていく、カールとドラゴン。
低空飛行に入る、ドラゴン。
ドワーフ「今だ、クイック」
カールの走る速度が、倍加する。
ドワーフ「悠久の時は、収束し、時間は、虚空の空間へと帰る」
エルフ「大気中の原子よ、カールのつるぎに、宿りたまえ」
「ストップ!」
「フォース=レイ」
身を弾かすほどの、高いジャンプをすると、踵に絡みついた、硅砂が、三日月の弧を描き、線をなしほどける。
カールの剣が、光り輝く。
攻撃判定。クリティカル。クリティカル。
ドラゴンの頭に深々と剣を突き立てるカール。
倒れるドラゴン。
ドワーフ「よし!」
エルフ「やった」
ドラゴンは宝箱を隠しもっていた。
8000Gと、プレートメイル×2 バスタードソード。
「ふぅー、まずまずじゃな」
「でも、倒してよかったんでしょうか?」
「しかたない、モンスターだ」
ドラゴンを倒し、しばらく進む、冒険者。
次のフロアに入る。
「んっだれかいるぞぃ」
広間の先に台座があり、黒い人影がある。
人影まで、進む、冒険者たち。
人影は、黒いローブを着た、年老いた、カールに酷似していた。
カール「!!」
人影「カール」
「カール」
「よくぞ、ここまで、来た」
カール「!! どうして、俺の名を?」
「なんど、君の名を呼んだことか」
「ずっと長いあいだ、君を待っていたよ」
「?!」
「俺?」
「そう、僕は、君」
「!!」
「今日は、客人が多い、君で二人目だ」
「?」
「先客は、たしか、エクサ=レトと名乗っていたよ」
「レト?」
「彼は、アルフレド国王の遺伝ベビーで、カミロ公爵の娘の不治の病を治すため、この山に来たと言っていた」
「君はどうだい?」
「俺は、宝物を見るために」
「命の危険おかしてもかい?」
「‥」
「君が倒れる前、見たのは、誰だい?」
「それは‥」
口ごもるカール
「思いを大切に」
エルフ「?」
エルフ「この山は、風の霊は強い」
エルフ「レトについての情報を調べてみるわ」
ソフィアは目を閉じると、呪文を詠唱し始める。
「内なる精霊。空の精霊と交わりし時、天のみかごにのって、現れるシルフよ。我に付き添いたまえ」
「風の精、シルフよ、我に、エクサ=レトの情報を」
「シルフが帰ってきたわ」
エルフの周りに、歌うシルフが集まって光の輪となる。
「マスター。マスター、ソフィア」
歌は、渦となり、ロッドが光輝くと、光が収束していく。
「天のみかごにのって、現れるシルフよ、我に、エクサ=レトの情報を!!」
光かがやく、エルフ。
「ふぅー、わかったわ」
「ありがとう、シルフ」
「アルフレド=エクサ=アリエル国王は、新大陸エセリアで、軍事情報トップの国王。
過去、旧大陸、ハインリヒからの武力衝突を3度避けた、逸材。
レトは、国王そっくりの、遺伝ベビーで若い。
父王から、帝王教育を施される。
兵器の映倫。兵器の詳細な情報。軍事バランス。
アルフォンソ=ペタ=カミロ公爵の娘アレクシア公女を愛していた。
公爵の娘は、不治の病にかかっていた。
カミロ伯爵は、化学兵器を担当、開発していた。
旅行先で、毒を盛られる、アレクシア。
エスコートしていた、レトを怒る、公爵だったが、許す、アレクシア。
娘は、放射能から、白血病にかかっていた。
時は変わり、アルフレド国王から、待望の実子が生まれる。
この時より、レトへの、風当たりが強くなる。
髪の抜ける、アレクシア。
鏡ばかりを、いつも見ている。
父王、アルフレドは、鏡を壊してしまう。
いたたまれない気持ちのレト。
病気の床に伏せる、アレクシアに、
どんなになっても、姫は綺麗だ。
あなたの病気を必ず治しますと言い残し、手にコンパクトミラーを握りしめさせる。
去るレト。
機密情報を持ったまま逃げるレトに、追ってをさし向ける、アルフレド国王」
「さすが、風の精、シルフ」
「ふぅーん、それが、レトか」
「それでは、始めよう」
「君は守りたいものがあるかい?」
「ない」
「ブッ」
「先客は、あった、アレクシアという、公女だ」
「遺伝ベビーだが、君より的確な回答をしていた」
「?!」
「王の血をひくものよ」
「!?」
「俺が?」
静かに頷く、カールの影。
「影が君を追っている」
「時間はない」
「君は、力を欲している」
「!」
「なぜ、わかる」
「私は、君」
「悠久の時、待っていた」
煉獄からの闇
境界の輪廻が交差する時、僕らは、また再び出会うだろう。
聖夜の、白憶
「!?」
「バカな」
「これから、僕の出す問題に答えてごらん」
「簡単な論理学だ」
「論理学!?」
「アラゴーが得意な学問だ」
「うむ」
「わしは、横槍はいれんから」
「問題に答えられたら、君の望むものを与えよう」
「ミスリルか」
そっと頷く、影。
「僕の言う、口語を論理的文章に直して」
「うむ、そうきたか」
「かんばって」
「口語文例」
「太古は狩猟、農耕によって人びとは生きていた。
生きる事が生活に直結していた。貧しい場合はそうである。
貨幣ができ、科学文明が発達し、生活にゆとりができてくると色々な職業が生まれてくる」
「うう‥」
「ふむふむ、メモる、エルフ」
「うう‥、だめだ、難しい」
「これ」
メモを渡される、カール。
カール、喋り始める。
「貨幣ができると、科学文明が発達し、生活にゆとりができる。
よって、多くの職業ができる。
逆に、昔は、狩猟、農耕の生活である」
「まずまず、正解!」
「口語文例2」
「他人がいない。自己愛。
自己愛が少ないと、刺青を入れたり、体を刺したり、することも。
いきすぎると、ナルチズムやファシズムに陥ることも。
ただし、自己愛も、いると思う。」
「少しの自己愛があれば、他人も大切にできる」
「自分の気持ちになって考えることもできる。100パーセントではないが。」
「感情移入。逆、気持ちがわからない」
「ううん?自己愛?!」
「ふむふむ、メモるエルフ」
メモをそっとカールに渡す、ソフィア。
カール喋りはじめる。
「自己愛はいると思う。ないと、感情移入できず、人の気持ちがわからない」
「自分の体を傷つけたりすることも」
「過度には、ファシズム。ナルチズム」
「正解!」
「論理文章の方はできるみたいだな。」
氷の青、現し身の鏡をも思わせる、美しい剣。ミスリルだ。
宝剣をさし出そうとする、影。
エルフ、チロッと舌をだす。
「あっカンニングだな」
「バレたー」
「お前はもう、ダメだ!」
「あーあ」
「僕の方が、適格者だ!」
「んっ?」
レトが現る。
「あ、レト」
「いつぞやは、世話になった」
「あ、ああ。王宮じゃな」
「はい」
「俺の名はカール」
「お前、遺伝ベビーだってな」
「?! ああ」
「君は実子か?」
「よくは、わからない。親から、逃げて来た」
「ハハハ、僕によく似ているな」
「俺が、似ている?」
「お前のツラは、女みたいだな」
「薄汚いツラだな」
「ハハ」
「ほらっ」
コンパクトミラーをカールになげる、レト。
キャッチする、カール。
「身だしなみを整えておくのも、生き残るための立派な仕事さ」
「ヒュー」
「言う事、いうね」
「サンキュ、これは、もらっとくわ」
「だけど、ミスリルは僕がもらう」
「レト!?」
「聞いた話では、硬度の高い鉱石からの、聖剣らしい」
手をあげる、影。
「レト、君は、もしミスリルが手に入ったらどうする?」
「僕は、売ってお金に変える」
「売るの?」
「俺が買おうか?」
「君には、売らない」
「そう来たか、良いなぁ、お金に変えるかか」
手を下げる、影。
「よろしい、レト、君にこの剣を託そう」
「ええーー」
「いいの?」
「ここまで、来たのに、そんなのアリかよ」
「カール」
「?」
「カール」
「君には、仲間がいるじゃないか」
「?!」
「へへっ、仲間か‥」
「奥に魔法陣がある、それにのって、地上まで帰りなさい」
魔法陣にのる冒険者一行。
光に包まれると、光は収束し、冒険者の姿が消える。
口エンディング
北の最果ての国。 虚空まで登る、炎の石柱が立ち並ぶ。 ここからは地獄。紅蓮の国。
巨人族の王、トールがレッドドラゴンに進言する。
トール「ご子息が何者かに、倒されましたぞ」
レッドドラゴン「また、世継ぎを配置するか」
水晶玉で見るトール。
レッドドラゴン「この男が、カールか‥」
To be continued
ミッションクリア。
ボーナス、8000Gと、プレートメイル×2 バスタードソード。
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