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最終章 魔族の主
7 アドラフレスト
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「アンカルネ・イストワール、発動」
そう唱えたのはシノ。
魔導書から発せられた光が回転しながら上昇し、そこから真っ黒な塊が飛び出す。
──デカイ。その塊は市庁舎屋上より飛び上がり、グワッ、とさらに横に巨大化。
いや、あれは翼。黒い翼を広げたその姿はまさにファンタジーに出てくるドラゴンの姿。
「この世界にも竜という概念は存在しているのですヨネ。この滅界竜アドラフレストはわたしが創造した最強のSS級魔族。ラストバトルにふさわしいキャラでショウ。もっとも勝つのはわたしでスガ」
シノはそう言ってテラスの欄干から飛翔。
アドラフレストの背中に降り立った。
ゴオオオッ、とアドラフレストの咆哮。
周りの建造物のガラスが一斉に割れ、看板が吹き飛び、街路樹がなぎ倒される。
「あんなん反則だよー」
言いつつ、桐生カエデがすでに結界を張って咆哮の衝撃波は防げた。
「まずい、下りてくるぞ! まともにやりあうなっ、退くぞっ!」
救出すべきシノは魔族の創造主。すべての元凶だった。
すべてを終わらせるにはシノを倒さなくてはならない。
だが、葵にその覚悟はない。決断できない。
この場から逃げ出したい、戦姫をこれ以上失いたくない──。混乱する頭の中でそれしか考えられなかった。
バキバキメキメキと市庁舎や周りの建物を破壊しながら下降するアドラフレスト。
後退を命じられた戦姫たちは低級の魔族を蹴散らしながら退がる。
「逃がすわけにはいかんな。ここがお前たちの死に場所なのだから」
「そーだよー。アレが出てきたらどこ逃げても一緒なんだからさー」
退路をふさいだのはS級魔族のフォゼラムとテネスリード。
雛形結、マルグリット・ベルリオーズ、鴫野みさきが突破せんと2体に飛びかかる。
「進退極まったのう、ヌシ様よ。あのデカブツは妾が相手するかの」
殿をつとめる玉響の鬼兵召喚──。
地面から山のように盛り上がってきたのは、あのアドラフレストに匹敵するほどの大きさ。
巨大なガイコツの妖、がしゃどくろ。
がしゃあっ、と両腕を広げてアドラフレストに組み付く。さらに玉響自身も化け狐の姿に変化。
ボボボボッ、と無数の狐火を飛ばす。
「アリ ナリ トナリ アナロ ナビ クナビ」
桐生カエデは葵の側で印を結びながら真言を唱え、戦姫たちの攻撃力を増加。
「退きなさいっ!」
フォゼラムに向け、結が太刀を振るう。
ヤギ角の美青年はカッツバルケルでそれを受け止めながら余裕の笑み。
「これこそ神の試練。邪悪なる者どもを滅し、必ず乗り越えてみせる」
十字聖槍を繰り出しながら、マルグリットはテネスリードを建物の壁際へと追い詰める。
突き上げるような一撃がついにテネスリードの腹を貫く──が、それはドロォッと溶けてC級魔族の姿に。
「なにっ」
驚くマルグリットの足元に黒い影。
ビュオッ、と飛び出したのはまぎれもない本物のテネスリード。
両手には魔法で作り出した鉤爪。
どさっ、と切断されたマルグリットの左腕が地面へ落ちる。
「────ッ!」
うずくまるマルグリットに向け、テネスリードの鉤爪が迫る。
「させるかあっ!」
横合いから飛び出し、アイスゴーレムの左脚で蹴りつけるみさき。
テネスリードは腕でガードしていたが、その部分からビキビキと凍りついていく。
「しつこいなあ、キミも」
一瞬で凍結を解除したテネスリードは鉤爪を白く光らせてみさきを攻撃。
みさきは腹部を抉られ、地面へ転がる。
「ボクは不死身なんだっ、こんな傷……」
みさきの再生力ならすぐに回復できる怪我。しかしいつまでも傷はふさがらず、シュウシュウと広がりつつあった。
「ハハハッ、聖属性の攻撃さ。僕に出来ないとでも思った? 不死身だろうとキミを消滅させる方法なんていくらでもあるのさ」
「くっそ……」
腹を押さえながらみさきは左目の眼帯をむしり取る。
左目が黒い炎に包まれたように燃え、背中の右側からバサアッ、と黒い翼が出現。
五体を悪魔に捧げた鴫野みさき。その五体目──胴体に宿っている片翼の堕天使、アビージティブ。
「うぅぅぬぅぅあああああっっ!」
それだけではない。右腕に凶刃デッドエンドチェーンソー、左腕に魔狼マーナガルム、右脚にはデストラクションホッパー。
全ての悪魔を開放した状態──秘奥義を出すつもりだ。
「みさきっ、やめろっ!」
葵の叫びも届かない。
みさきはデストラクションホッパーの右足でグググ、と溜めてから弾丸のような突進。
黒い羽根がまき散らされる中、チェーンソーの刃がテネスリードの肩に食い込んでいた。
「いたたっ! やるね……だけど!」
至近距離からの魔法弾連射。しかもすべてみさきの弱点である聖属性。
みさきはかわさない。撃ち抜かれながら、右腕と左脚を吹っ飛ばされながらも魔狼マーナガルムの口をテネスリードに押し当てた。
ギュドオッッ、とハウリングキャノン発射。
テネスリードは舌打ちしながら後退。ギリギリで魔法壁でガードしていた。
すぐにみさきが迫る。右腕と左脚はすでに再生していた。
「バカなっ! さっきの聖属性攻撃で再生不可能なはず」
動揺するテネスリードはみさきのアイスゴーレムの左脚によって蹴り上げられる。
凍結し、氷塊となって宙に浮いたテネスリード。みさきの黒い片翼がザワザワと震え、黒く燃えた左目からビキャアアッッ、と光線が飛び出す。
五体目の悪魔、アビージティブ。
みさきの闇属性の力を活性化させる能力。そしてすべての悪魔を開放した秘奥義──インフェルノモード。
光線は凍りついたテネスリードの胸部を貫通。
氷塊は砕け、テネスリードは黒い体液を噴き出しながら落下。
みさきは跳躍し、デッドエンドチェーンソーとマーナガルムの攻撃を叩きつける。
ガシイッ、とその攻撃はテネスリードの鉤爪が防いだ。重いダメージを受けながらもまだ動けている。
「すごい闇の力だけどさ。僕を倒すにはちょっと足りなかったねー。キミの身体、あと何秒持つのかなー? ほら、もう崩壊がはじまっているよ」
みさきの身体は先のほうから黒く変色し、ボロボロと崩れはじめていた。背中の片翼ももげ落ちた。
そして容赦のないテネスリードの鉤爪の一撃。みさきの腹を深く貫いた。
「うごっ……なっ……! れえっ……ッキ!」
血を吐きながら何かを叫ぶみさき。
ん~? とその口元に耳を寄せ、テネスリードは聞く。
「なんだい? 遺言かい? 最期の悔しまぎれの罵詈雑言かい? 僕は優しいから聞いてあげるよ」
「……この位置でいい。ここから動くなっつったんだよ。くたばれ、クソガキ」
みさきの言葉にハッとテネスリードは下を見る。
下には負傷したマルグリット。石突を地面へ付け、穂先をテネスリードへ向けている。
「十字聖槍マルグリット、開放レベル4【ホーリーピラー】」
マルグリットの秘奥義が発動。
槍を中心に巨大な光の柱が立ち昇る。
その光は瞬く間にテネスリードへ到達、みさきごとはるか上空まで吹き飛ばす。
まばゆい程の光が収まった──かと思えば、上空で十字型の巨大な閃光が炸裂した。
そう唱えたのはシノ。
魔導書から発せられた光が回転しながら上昇し、そこから真っ黒な塊が飛び出す。
──デカイ。その塊は市庁舎屋上より飛び上がり、グワッ、とさらに横に巨大化。
いや、あれは翼。黒い翼を広げたその姿はまさにファンタジーに出てくるドラゴンの姿。
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シノはそう言ってテラスの欄干から飛翔。
アドラフレストの背中に降り立った。
ゴオオオッ、とアドラフレストの咆哮。
周りの建造物のガラスが一斉に割れ、看板が吹き飛び、街路樹がなぎ倒される。
「あんなん反則だよー」
言いつつ、桐生カエデがすでに結界を張って咆哮の衝撃波は防げた。
「まずい、下りてくるぞ! まともにやりあうなっ、退くぞっ!」
救出すべきシノは魔族の創造主。すべての元凶だった。
すべてを終わらせるにはシノを倒さなくてはならない。
だが、葵にその覚悟はない。決断できない。
この場から逃げ出したい、戦姫をこれ以上失いたくない──。混乱する頭の中でそれしか考えられなかった。
バキバキメキメキと市庁舎や周りの建物を破壊しながら下降するアドラフレスト。
後退を命じられた戦姫たちは低級の魔族を蹴散らしながら退がる。
「逃がすわけにはいかんな。ここがお前たちの死に場所なのだから」
「そーだよー。アレが出てきたらどこ逃げても一緒なんだからさー」
退路をふさいだのはS級魔族のフォゼラムとテネスリード。
雛形結、マルグリット・ベルリオーズ、鴫野みさきが突破せんと2体に飛びかかる。
「進退極まったのう、ヌシ様よ。あのデカブツは妾が相手するかの」
殿をつとめる玉響の鬼兵召喚──。
地面から山のように盛り上がってきたのは、あのアドラフレストに匹敵するほどの大きさ。
巨大なガイコツの妖、がしゃどくろ。
がしゃあっ、と両腕を広げてアドラフレストに組み付く。さらに玉響自身も化け狐の姿に変化。
ボボボボッ、と無数の狐火を飛ばす。
「アリ ナリ トナリ アナロ ナビ クナビ」
桐生カエデは葵の側で印を結びながら真言を唱え、戦姫たちの攻撃力を増加。
「退きなさいっ!」
フォゼラムに向け、結が太刀を振るう。
ヤギ角の美青年はカッツバルケルでそれを受け止めながら余裕の笑み。
「これこそ神の試練。邪悪なる者どもを滅し、必ず乗り越えてみせる」
十字聖槍を繰り出しながら、マルグリットはテネスリードを建物の壁際へと追い詰める。
突き上げるような一撃がついにテネスリードの腹を貫く──が、それはドロォッと溶けてC級魔族の姿に。
「なにっ」
驚くマルグリットの足元に黒い影。
ビュオッ、と飛び出したのはまぎれもない本物のテネスリード。
両手には魔法で作り出した鉤爪。
どさっ、と切断されたマルグリットの左腕が地面へ落ちる。
「────ッ!」
うずくまるマルグリットに向け、テネスリードの鉤爪が迫る。
「させるかあっ!」
横合いから飛び出し、アイスゴーレムの左脚で蹴りつけるみさき。
テネスリードは腕でガードしていたが、その部分からビキビキと凍りついていく。
「しつこいなあ、キミも」
一瞬で凍結を解除したテネスリードは鉤爪を白く光らせてみさきを攻撃。
みさきは腹部を抉られ、地面へ転がる。
「ボクは不死身なんだっ、こんな傷……」
みさきの再生力ならすぐに回復できる怪我。しかしいつまでも傷はふさがらず、シュウシュウと広がりつつあった。
「ハハハッ、聖属性の攻撃さ。僕に出来ないとでも思った? 不死身だろうとキミを消滅させる方法なんていくらでもあるのさ」
「くっそ……」
腹を押さえながらみさきは左目の眼帯をむしり取る。
左目が黒い炎に包まれたように燃え、背中の右側からバサアッ、と黒い翼が出現。
五体を悪魔に捧げた鴫野みさき。その五体目──胴体に宿っている片翼の堕天使、アビージティブ。
「うぅぅぬぅぅあああああっっ!」
それだけではない。右腕に凶刃デッドエンドチェーンソー、左腕に魔狼マーナガルム、右脚にはデストラクションホッパー。
全ての悪魔を開放した状態──秘奥義を出すつもりだ。
「みさきっ、やめろっ!」
葵の叫びも届かない。
みさきはデストラクションホッパーの右足でグググ、と溜めてから弾丸のような突進。
黒い羽根がまき散らされる中、チェーンソーの刃がテネスリードの肩に食い込んでいた。
「いたたっ! やるね……だけど!」
至近距離からの魔法弾連射。しかもすべてみさきの弱点である聖属性。
みさきはかわさない。撃ち抜かれながら、右腕と左脚を吹っ飛ばされながらも魔狼マーナガルムの口をテネスリードに押し当てた。
ギュドオッッ、とハウリングキャノン発射。
テネスリードは舌打ちしながら後退。ギリギリで魔法壁でガードしていた。
すぐにみさきが迫る。右腕と左脚はすでに再生していた。
「バカなっ! さっきの聖属性攻撃で再生不可能なはず」
動揺するテネスリードはみさきのアイスゴーレムの左脚によって蹴り上げられる。
凍結し、氷塊となって宙に浮いたテネスリード。みさきの黒い片翼がザワザワと震え、黒く燃えた左目からビキャアアッッ、と光線が飛び出す。
五体目の悪魔、アビージティブ。
みさきの闇属性の力を活性化させる能力。そしてすべての悪魔を開放した秘奥義──インフェルノモード。
光線は凍りついたテネスリードの胸部を貫通。
氷塊は砕け、テネスリードは黒い体液を噴き出しながら落下。
みさきは跳躍し、デッドエンドチェーンソーとマーナガルムの攻撃を叩きつける。
ガシイッ、とその攻撃はテネスリードの鉤爪が防いだ。重いダメージを受けながらもまだ動けている。
「すごい闇の力だけどさ。僕を倒すにはちょっと足りなかったねー。キミの身体、あと何秒持つのかなー? ほら、もう崩壊がはじまっているよ」
みさきの身体は先のほうから黒く変色し、ボロボロと崩れはじめていた。背中の片翼ももげ落ちた。
そして容赦のないテネスリードの鉤爪の一撃。みさきの腹を深く貫いた。
「うごっ……なっ……! れえっ……ッキ!」
血を吐きながら何かを叫ぶみさき。
ん~? とその口元に耳を寄せ、テネスリードは聞く。
「なんだい? 遺言かい? 最期の悔しまぎれの罵詈雑言かい? 僕は優しいから聞いてあげるよ」
「……この位置でいい。ここから動くなっつったんだよ。くたばれ、クソガキ」
みさきの言葉にハッとテネスリードは下を見る。
下には負傷したマルグリット。石突を地面へ付け、穂先をテネスリードへ向けている。
「十字聖槍マルグリット、開放レベル4【ホーリーピラー】」
マルグリットの秘奥義が発動。
槍を中心に巨大な光の柱が立ち昇る。
その光は瞬く間にテネスリードへ到達、みさきごとはるか上空まで吹き飛ばす。
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