99 / 185
第1部 剣聖 羽鳴由佳
99 妹
しおりを挟む
扉の中──そこには広大な空間。
等間隔に巨大な柱。中央の玉座へと続く通路には赤い絨毯。
いや、壇上にはあるべき玉座がない。かわりにあるのは豪華絢爛な天蓋付きのベッド。
わたしたちが踏み込むと、ベッドのカーテンから複数の人影がキャアア、と悲鳴をあげながら飛び出した。
それは半裸の美女たち。ベッドからさらに奥にある扉から次々と逃げ出していく。
「あ~、ヒドイっスね。いきなり入ってくるなんて。プライバシーもクソもあったもんじゃない」
ベッドから降りてくる細目の少年。上半身裸だ。
葉桜溢忌。頭をボリボリかきながら上着を羽織り、下の階段に腰かける。
「誰も入れるなって言ったのに使えないっスね。せっかく俺がチートスキルのひとつ、神器錬精で武器作ってあげたのに」
「……お前を倒す。覚悟するんだな」
刀の先を向ける。葉桜溢忌は緊張感のかけらも無い顔で、え~、と面倒くさそうな声を出した。
空中にステータスウインドウを出してピピピッ、と操作する。
「レベルも能力値もとっくにカンストしてるからつまんないんスよね。スキルの数なんか何千あるか……だから別にもう《召喚者》の能力もいいかなあっ、て。今さら都合のいい願望者増やす気もないし」
ステータスウインドウを消し、葉桜溢忌は立ち上がる。
「あ、でもアルマちゃんカワイイっスねえ。その子置いて帰ってもいいっスよ。あとは逃げていいっスから」
「葉桜あぁーーっ!」
ナギサが飛び出した。巨大斧の一撃を見舞う。
溢忌はそれを片手で軽々と受け止めた。
足元の床がボゴオッ、と砕ける。
「おっほ、すげえ力っスね。ん? アンタもなかなかカワイイっスねえ。俺好みかも」
「…………ッ!」
いかん、ナギサの目。完全にブチ切れている。手甲の拳打。まともに顔面に入ったが──溢忌は微動だにしない。
溢忌の指がピピピッ、と動いた。
途端にそこにいる全員が黄色く光る輪によって身体を拘束され、床に転がった。
「気が短いっスねえ。まだ話したいのに。ああ、そうそう。アンタらが来る前にひとり、ここに迷いこんだ人がいたっスよ」
溢忌はベッドのところまで戻ると、屈んで下から何かを引きずり出した。まさか、まさかそれは──。
黒由佳だ。衣服はボロボロで、手足がおかしな方向に曲がっている。いや、それよりも出血の量。
ベッドの下から階段まで広がっている。
「黒由佳ああぁっ!」
「ああ、そんな叫ばなくても。ほら、返すっスよ」
溢忌が黒由佳の足を掴み、無造作にこちらへ投げつけた。
ドシャアッ、と血まみれの黒由佳がわたしの目の前に落ちてきた。バカな、こんな──。
わたしは這いずりながら黒由佳に寄り添い、声をかける。
「黒由佳っ、目を開けろ! おい、黒──」
うっすらと目を開けた黒由佳。震える唇が少し動いた。
「おね……さま、ゴメ……ウチ、勝てなか……た」
「バカ、喋るな。生きてるならいい。じっとしてろ。宵子が後で治してくれる」
「ウチ、おね、え……さまの役に立とうと……」
「わかったから。もうわかったから。頼むから、もう喋らないでくれ。お前は十分役に立った」
言いながらわたしは涙が溢れてきた。
黒由佳は微笑みながら良かった、と呟いた。
その目からも涙がこぼれていた。
「うん……ウチ……ね、いつかお……姉さま、みたいに、なりたかっ……」
黒由佳は目を閉じた。そしてその身体が足の方から黒い霧状になり……完全に消えた。
ウソだ。ついさっきまで軽口を叩いていたコイツが。
どんな敵にも臆せず突っ込んでいく不死身のコイツが──死ぬわけない。
「黒由佳ああぁーーーーっ!」
全身が震える。怒りか、悲しみか。分からない。もう、何が起きているのか。なぜこんなことになったのか。
「あ~、なんか悪い事したっスね。妹さんだったんスかその人。スゴい口が悪いっスね。ちょいとムキになって痛めつけちゃったっス」
「……そうだ。わたしの──手のかかる、出来の悪い妹だ。お前……お前だけは絶対に許さない」
この世界に来てはじめてかもしれない。本気の本気で人が憎い。殺してやろうと思ったのは──。
「でもソイツ、人じゃないっスよね。そんなに怒んなくてもいいっしょ?」
バチイッ、と弾ける音。同時だ。全員、黄色い光の拘束を引きちぎった。
渾身の太刀風。溢忌の上半身にまともに入った。だが、溢忌の指先から放たれた電撃によってわたしも入り口付近まで吹っ飛ばされた。しかも麻痺状態に。
溢忌に向け、クレイグの銃弾とセプティミアの高音シャウト。よろめいたところにサイラスのハルバートが突き上げる。
空中に打ち上げられたところを、ショウの気弾とレオニードの矢が追撃。
落下地点でビノッコの発勁。
ゴシャッ、と身がよじれたところにアルマの投げナイフと日之影宵子の刃物が雨あられと投げつけられる。
倒れる寸前で志求磨の蹴り。上体が起き上がったところにナギサの巨大斧が横薙ぎに炸裂。身体が裂けはしなかったが、吹っ飛んで柱を二本ぶち壊した。
嘘だろ、まだ動いている……。
溢忌は上体をもたげながら両手をこちらに向けた。
その開いた十本の指からボボボボボッ、と炎弾が発射される。
凄まじい勢いだが──ナイスタイミングで御手洗剛志が《アライグマッスル》に変身していた。
炎弾は全員に命中したが、特撮のような派手な演出だけでダメージはない。
呆然とする葉桜溢忌。やれる。あの《覇王》ですら勝てなかった相手に──勝てる。わたしはそう確信した。
等間隔に巨大な柱。中央の玉座へと続く通路には赤い絨毯。
いや、壇上にはあるべき玉座がない。かわりにあるのは豪華絢爛な天蓋付きのベッド。
わたしたちが踏み込むと、ベッドのカーテンから複数の人影がキャアア、と悲鳴をあげながら飛び出した。
それは半裸の美女たち。ベッドからさらに奥にある扉から次々と逃げ出していく。
「あ~、ヒドイっスね。いきなり入ってくるなんて。プライバシーもクソもあったもんじゃない」
ベッドから降りてくる細目の少年。上半身裸だ。
葉桜溢忌。頭をボリボリかきながら上着を羽織り、下の階段に腰かける。
「誰も入れるなって言ったのに使えないっスね。せっかく俺がチートスキルのひとつ、神器錬精で武器作ってあげたのに」
「……お前を倒す。覚悟するんだな」
刀の先を向ける。葉桜溢忌は緊張感のかけらも無い顔で、え~、と面倒くさそうな声を出した。
空中にステータスウインドウを出してピピピッ、と操作する。
「レベルも能力値もとっくにカンストしてるからつまんないんスよね。スキルの数なんか何千あるか……だから別にもう《召喚者》の能力もいいかなあっ、て。今さら都合のいい願望者増やす気もないし」
ステータスウインドウを消し、葉桜溢忌は立ち上がる。
「あ、でもアルマちゃんカワイイっスねえ。その子置いて帰ってもいいっスよ。あとは逃げていいっスから」
「葉桜あぁーーっ!」
ナギサが飛び出した。巨大斧の一撃を見舞う。
溢忌はそれを片手で軽々と受け止めた。
足元の床がボゴオッ、と砕ける。
「おっほ、すげえ力っスね。ん? アンタもなかなかカワイイっスねえ。俺好みかも」
「…………ッ!」
いかん、ナギサの目。完全にブチ切れている。手甲の拳打。まともに顔面に入ったが──溢忌は微動だにしない。
溢忌の指がピピピッ、と動いた。
途端にそこにいる全員が黄色く光る輪によって身体を拘束され、床に転がった。
「気が短いっスねえ。まだ話したいのに。ああ、そうそう。アンタらが来る前にひとり、ここに迷いこんだ人がいたっスよ」
溢忌はベッドのところまで戻ると、屈んで下から何かを引きずり出した。まさか、まさかそれは──。
黒由佳だ。衣服はボロボロで、手足がおかしな方向に曲がっている。いや、それよりも出血の量。
ベッドの下から階段まで広がっている。
「黒由佳ああぁっ!」
「ああ、そんな叫ばなくても。ほら、返すっスよ」
溢忌が黒由佳の足を掴み、無造作にこちらへ投げつけた。
ドシャアッ、と血まみれの黒由佳がわたしの目の前に落ちてきた。バカな、こんな──。
わたしは這いずりながら黒由佳に寄り添い、声をかける。
「黒由佳っ、目を開けろ! おい、黒──」
うっすらと目を開けた黒由佳。震える唇が少し動いた。
「おね……さま、ゴメ……ウチ、勝てなか……た」
「バカ、喋るな。生きてるならいい。じっとしてろ。宵子が後で治してくれる」
「ウチ、おね、え……さまの役に立とうと……」
「わかったから。もうわかったから。頼むから、もう喋らないでくれ。お前は十分役に立った」
言いながらわたしは涙が溢れてきた。
黒由佳は微笑みながら良かった、と呟いた。
その目からも涙がこぼれていた。
「うん……ウチ……ね、いつかお……姉さま、みたいに、なりたかっ……」
黒由佳は目を閉じた。そしてその身体が足の方から黒い霧状になり……完全に消えた。
ウソだ。ついさっきまで軽口を叩いていたコイツが。
どんな敵にも臆せず突っ込んでいく不死身のコイツが──死ぬわけない。
「黒由佳ああぁーーーーっ!」
全身が震える。怒りか、悲しみか。分からない。もう、何が起きているのか。なぜこんなことになったのか。
「あ~、なんか悪い事したっスね。妹さんだったんスかその人。スゴい口が悪いっスね。ちょいとムキになって痛めつけちゃったっス」
「……そうだ。わたしの──手のかかる、出来の悪い妹だ。お前……お前だけは絶対に許さない」
この世界に来てはじめてかもしれない。本気の本気で人が憎い。殺してやろうと思ったのは──。
「でもソイツ、人じゃないっスよね。そんなに怒んなくてもいいっしょ?」
バチイッ、と弾ける音。同時だ。全員、黄色い光の拘束を引きちぎった。
渾身の太刀風。溢忌の上半身にまともに入った。だが、溢忌の指先から放たれた電撃によってわたしも入り口付近まで吹っ飛ばされた。しかも麻痺状態に。
溢忌に向け、クレイグの銃弾とセプティミアの高音シャウト。よろめいたところにサイラスのハルバートが突き上げる。
空中に打ち上げられたところを、ショウの気弾とレオニードの矢が追撃。
落下地点でビノッコの発勁。
ゴシャッ、と身がよじれたところにアルマの投げナイフと日之影宵子の刃物が雨あられと投げつけられる。
倒れる寸前で志求磨の蹴り。上体が起き上がったところにナギサの巨大斧が横薙ぎに炸裂。身体が裂けはしなかったが、吹っ飛んで柱を二本ぶち壊した。
嘘だろ、まだ動いている……。
溢忌は上体をもたげながら両手をこちらに向けた。
その開いた十本の指からボボボボボッ、と炎弾が発射される。
凄まじい勢いだが──ナイスタイミングで御手洗剛志が《アライグマッスル》に変身していた。
炎弾は全員に命中したが、特撮のような派手な演出だけでダメージはない。
呆然とする葉桜溢忌。やれる。あの《覇王》ですら勝てなかった相手に──勝てる。わたしはそう確信した。
0
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる