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27.お屋敷にて(ルドルフ視点)③
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夕食が終わりリュと楽しく話をしていると
「あなた達!こっちにいらっしゃい!」
姉だった…せっかく身体強化の話から逃げられたと思ったのに、何の話だろう?
「先ほどの紅茶、大口の注文も入り始めたので茶畑を広げたいと思っているの」とテーブルに領内の地図をバサバサと広げて、2つの山を指差した。
「で、この山かそれともこちらの山か、それともこの際だから2つとも茶の木を植えるか悩んでいるのよ。あなた達はどう思う?」
どう思うって…お姉様の好きにすれば良いのでは?と口から出そうになったが、地図をじっと見ていたリュが
「他に適した土地は無いのですね?」と言った。
「無いわ」
「私の意見を言っても大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。ダメな意見なら取り上げないだけ」この顔から出るとは思えないキツイ言葉だ。
「では…どちらの山も反対です」
何だって!姉の意見に反対だと!自分の顔から血の気が引いたのがわかった。
「…理由は?」姉の抑え気味の声が怖い。
「どちらも民家に近いからです。山の斜面の木を茶の木にすると何年間は根の張りが深くないので大雨の時には地滑りが起こりやすくなります。その時この民家は潰れます。1軒2軒なら危なくない場所に移動してもらえばと思いましたが数十軒ですよねこれ?移動してもらう場所もかなり広くないとダメですし、住み慣れた場所を移るのに抵抗感のある人もいるでしょう。せっかく穏やかな領地なのにわざわざ揉め事を起こす必要はないかと。あとこれは伯母からの受け売りなのですが…」
「続けて」
「紅茶はもう大手がかなり大量に生産しているので、ここの紅茶を増産してもそれに割って入るのは難しいですよね」
「そうね。土地の広さからして違うわ」
「だとすると生産量が少ないけどとても美味しい物を作る方がいいです。言わば『レアな商品』。引く手数多で多少の値段の高さは目をつぶる人が多いでしょう?そこを目指す方が大手とぶつからなくていいかと。伯母の店の『ピピの塗り薬』と一緒のやり方です」
沈黙が訪れた。私の心臓は激しく脈打っている。もしリュごと家を追い出されたら離れにでも泊まろう…
姉は満面の笑みで
「私と同じ意見だわ。あなたなかなかやるわね。学園を卒業したら私の下で事業をやらない?」
リュを試しただけか…追い出される羽目にならなくて一安心だ。
「…ありがとうございます。山や森の事なら詳しいので。あと事業はやらないです」
「確か木こりの子息なのよねあなた。詳しいのは当たり前ね…本当に事業やらない?雇用条件は良くするから」
「やりません」
「…まああと4年はあるから」諦めるつもりはないらしい。
リュは小さく溜め息をつき
「何故そんなに事業とかに熱心なのですか?貴族のお家ではあまりそういった事はしないでしょう?」
姉はゆっくりと話し始めた。
昔の飢饉のお話はご存知よね?あの時我が家は売れる物を売りまくって領民と何とか凌いだわ。その後お祖父様の代で天候不順でも育ちやすい作物をあちこちに植えて今それの結果が出始めているのだけど、それだけでは足りないと私は思っている。これでは『いざと言う時死にはしない』というレベルなの。私はもっとこの領地を豊かにしたい。診療所ももっと作りたいし、学校も欲しい。それには現金収入がもっと必要なのよ。
「で、事業ですか」
「そう、実は紅茶の質のアップは今やっているのだけどちょっと時間がかかりそうなの。だから何か他にもないかな?」
「香水とかアクセサリーとかを作ってシャルロッテ様が身につけて流行らせるとかは?あなたの美しさなら身につけた物は映えるでしょう?」
姉は首を横に振った。
「絶対いや。見せ物にはなりたくないわ」
「そうですか…山を傷めるのであまりお勧めしませんが鉱物の採掘は?金とかが出れば一気にお金持ちですよ」
「それも祖父の代で調べたの。でもダメだったわ」
「では紅茶以外で高く売れる作物…薬草みたいな物を育てて売るとかは?私はそこまでの知識はないのでこの領地ではこの作物が適してるとは言えないのですが…」
「それも考えて植物学の学者に問い合わせたのよ。そうしたら『お嬢様の道楽には付き合えません』ってお返事がきたの。失礼だと思わない?」
「うーん。ではおばばかな…」
「おばば?」
リュの村のおばば様か!
「えと、私の村に長年薬草を育てている方がいまして、彼女しか育てられない物もあるくらいの凄腕です。勿論植物に対する知識も深いので少しはお役に立つのではと…ただ村からは一歩も出ませんし、へんく…いや性格にちょっと難があるので協力してもらえるかは不明ですが」
「…はじまりの村よね?手紙を出して…いや押しかけてみるわ。他は?」鼻息が荒い。
リュの持っている知恵を全部出させようと思っているようだ。そんな姉にかなり引き気味ながらも
「あとはこれは本当に思いつきなんですが、領民に呼びかけて『地元の隠れた名物』…料理でも遊びでも祭りでもちょっとした手作り玩具でも何でもいいので出してもらったらどうでしょう?うまくいけばそこから商売のヒントが出るかもしれません」
「いいわね。ついでにコンクールみたいにして賞品を出してお祭り気分で盛り上がれるようにしましょう。娯楽も必要よね。その時は絶対いらしてね」
ご機嫌で姉は自室へ戻った。構想を練るのだろう。
私たち2人は取り残された。
「リュ迷惑かけて済まなかった」と私は頭を下げた。
「ひょっとして俺逃げられない感じ?お姉さん強すぎ…。でも事業はやらないよホントに、俺がやりたいのは『木こり』なの。お前知ってるだろう?」
こんな押され気味のリュは初めて見るかも。
「知ってる。でも私には姉は止められないので頑張って自力で逃げ切って欲しい」
「えー…」
そう言った後私たちは顔を見合わせて爆笑した。
次の日私たちは馬車に乗って学園への帰途についた。
「疲れた。本当に疲れた。ルドルフこの穴埋めは何でしてくれるんだ?」
リュが私に顔を近づけて言った。脅してるつもりかな?全く怖くないが。
「うーん…連休明けの総まとめ試験の範囲のわからないところを教えてあげるよ、どう?」
するとリュはギョッとした表情を浮かべた。
「…試験?」
「そう試験。授業でも先生がおっしゃってたし、掲示もされてただろう?まさか!」
「そのまさかです。学園帰ったら教えて下さい。よろしくお願いします」
どうやら私の屋敷での色々な事はこれで帳消しにしてもらえるらしい。しかしこんな大事な事も聞いてないなんて…彼の部屋に大事なお知らせだけでも紙に書いて張り付けて置こうかと真剣に考えている自分が何だかおかしくってたまらない。
「あなた達!こっちにいらっしゃい!」
姉だった…せっかく身体強化の話から逃げられたと思ったのに、何の話だろう?
「先ほどの紅茶、大口の注文も入り始めたので茶畑を広げたいと思っているの」とテーブルに領内の地図をバサバサと広げて、2つの山を指差した。
「で、この山かそれともこちらの山か、それともこの際だから2つとも茶の木を植えるか悩んでいるのよ。あなた達はどう思う?」
どう思うって…お姉様の好きにすれば良いのでは?と口から出そうになったが、地図をじっと見ていたリュが
「他に適した土地は無いのですね?」と言った。
「無いわ」
「私の意見を言っても大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。ダメな意見なら取り上げないだけ」この顔から出るとは思えないキツイ言葉だ。
「では…どちらの山も反対です」
何だって!姉の意見に反対だと!自分の顔から血の気が引いたのがわかった。
「…理由は?」姉の抑え気味の声が怖い。
「どちらも民家に近いからです。山の斜面の木を茶の木にすると何年間は根の張りが深くないので大雨の時には地滑りが起こりやすくなります。その時この民家は潰れます。1軒2軒なら危なくない場所に移動してもらえばと思いましたが数十軒ですよねこれ?移動してもらう場所もかなり広くないとダメですし、住み慣れた場所を移るのに抵抗感のある人もいるでしょう。せっかく穏やかな領地なのにわざわざ揉め事を起こす必要はないかと。あとこれは伯母からの受け売りなのですが…」
「続けて」
「紅茶はもう大手がかなり大量に生産しているので、ここの紅茶を増産してもそれに割って入るのは難しいですよね」
「そうね。土地の広さからして違うわ」
「だとすると生産量が少ないけどとても美味しい物を作る方がいいです。言わば『レアな商品』。引く手数多で多少の値段の高さは目をつぶる人が多いでしょう?そこを目指す方が大手とぶつからなくていいかと。伯母の店の『ピピの塗り薬』と一緒のやり方です」
沈黙が訪れた。私の心臓は激しく脈打っている。もしリュごと家を追い出されたら離れにでも泊まろう…
姉は満面の笑みで
「私と同じ意見だわ。あなたなかなかやるわね。学園を卒業したら私の下で事業をやらない?」
リュを試しただけか…追い出される羽目にならなくて一安心だ。
「…ありがとうございます。山や森の事なら詳しいので。あと事業はやらないです」
「確か木こりの子息なのよねあなた。詳しいのは当たり前ね…本当に事業やらない?雇用条件は良くするから」
「やりません」
「…まああと4年はあるから」諦めるつもりはないらしい。
リュは小さく溜め息をつき
「何故そんなに事業とかに熱心なのですか?貴族のお家ではあまりそういった事はしないでしょう?」
姉はゆっくりと話し始めた。
昔の飢饉のお話はご存知よね?あの時我が家は売れる物を売りまくって領民と何とか凌いだわ。その後お祖父様の代で天候不順でも育ちやすい作物をあちこちに植えて今それの結果が出始めているのだけど、それだけでは足りないと私は思っている。これでは『いざと言う時死にはしない』というレベルなの。私はもっとこの領地を豊かにしたい。診療所ももっと作りたいし、学校も欲しい。それには現金収入がもっと必要なのよ。
「で、事業ですか」
「そう、実は紅茶の質のアップは今やっているのだけどちょっと時間がかかりそうなの。だから何か他にもないかな?」
「香水とかアクセサリーとかを作ってシャルロッテ様が身につけて流行らせるとかは?あなたの美しさなら身につけた物は映えるでしょう?」
姉は首を横に振った。
「絶対いや。見せ物にはなりたくないわ」
「そうですか…山を傷めるのであまりお勧めしませんが鉱物の採掘は?金とかが出れば一気にお金持ちですよ」
「それも祖父の代で調べたの。でもダメだったわ」
「では紅茶以外で高く売れる作物…薬草みたいな物を育てて売るとかは?私はそこまでの知識はないのでこの領地ではこの作物が適してるとは言えないのですが…」
「それも考えて植物学の学者に問い合わせたのよ。そうしたら『お嬢様の道楽には付き合えません』ってお返事がきたの。失礼だと思わない?」
「うーん。ではおばばかな…」
「おばば?」
リュの村のおばば様か!
「えと、私の村に長年薬草を育てている方がいまして、彼女しか育てられない物もあるくらいの凄腕です。勿論植物に対する知識も深いので少しはお役に立つのではと…ただ村からは一歩も出ませんし、へんく…いや性格にちょっと難があるので協力してもらえるかは不明ですが」
「…はじまりの村よね?手紙を出して…いや押しかけてみるわ。他は?」鼻息が荒い。
リュの持っている知恵を全部出させようと思っているようだ。そんな姉にかなり引き気味ながらも
「あとはこれは本当に思いつきなんですが、領民に呼びかけて『地元の隠れた名物』…料理でも遊びでも祭りでもちょっとした手作り玩具でも何でもいいので出してもらったらどうでしょう?うまくいけばそこから商売のヒントが出るかもしれません」
「いいわね。ついでにコンクールみたいにして賞品を出してお祭り気分で盛り上がれるようにしましょう。娯楽も必要よね。その時は絶対いらしてね」
ご機嫌で姉は自室へ戻った。構想を練るのだろう。
私たち2人は取り残された。
「リュ迷惑かけて済まなかった」と私は頭を下げた。
「ひょっとして俺逃げられない感じ?お姉さん強すぎ…。でも事業はやらないよホントに、俺がやりたいのは『木こり』なの。お前知ってるだろう?」
こんな押され気味のリュは初めて見るかも。
「知ってる。でも私には姉は止められないので頑張って自力で逃げ切って欲しい」
「えー…」
そう言った後私たちは顔を見合わせて爆笑した。
次の日私たちは馬車に乗って学園への帰途についた。
「疲れた。本当に疲れた。ルドルフこの穴埋めは何でしてくれるんだ?」
リュが私に顔を近づけて言った。脅してるつもりかな?全く怖くないが。
「うーん…連休明けの総まとめ試験の範囲のわからないところを教えてあげるよ、どう?」
するとリュはギョッとした表情を浮かべた。
「…試験?」
「そう試験。授業でも先生がおっしゃってたし、掲示もされてただろう?まさか!」
「そのまさかです。学園帰ったら教えて下さい。よろしくお願いします」
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