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···❆冒険者編❆···
冒険者〜side.セルン〜
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2日目、朝起きると弥生がいなかった。空を見ると、まだ朝早い。
廊下に出て、窓から下を覗くと弥生が木の枝らしき棒を振っていた。そういえば…と、弥生が刀術と薙刀術、古武術、暗器術のスキルを持っていたことを思い出した。
部屋に戻り、着替える。しばらくの間は本を読んでいたが、それも読み終わって暇になってきた。
外を見ると、日は昇ってきたがまだ朝食を食べるには早い時間だった。
さて、何をしようか……。
「……んにゅ…………?」
「…んぅぅ…………」
ベビーベッドを見ると、碧と紫が起きたようだった。弥生と俺を探して、視線をキョロキョロと動かす。
「起きたのか?」
俺はベッドに近づき、二人を抱き上げた。二人にミルクをやろうと思いあたり、インベントリを開く。確か、昨日確認したときに入っていたはずだ。
とそこに、ピコンッと音がして手紙が送られてきた。ティルーチェからだ。手紙をインベントリから出して、開く。
……どうやら、“そろそろ紫たちにミルクをあげるのでは”と、赤ん坊のお世話の仕方を書いてくれたらしい。
「必要なものは……粉ミルク、哺乳瓶、お湯……」
手紙を見ながら、なんとかミルクを作ることができた。……だが、人肌ってこのくらいでいいのか?
碧を抱き上げて、与えてみる。無事飲みきったので、少しホッとした。同じように紫にもミルクを与え、次は服を着替えさせることにした。
……これもまた、たくさんの服が入っていた。同じように、手紙に着せ方が書いてあったのでなんとかなった。
しばらくして、弥生が帰ってきた。
「おはよう、弥生」
「セル、おはよう」
「朝練お疲れ様。お風呂入って汗流してきたら?」
「朝練のこと知ってたの?うん、入ってくるから、紫たちお願いね」
驚いた顔をする弥生。パタンと風呂に続くドアを閉めた。
°·✽·°·✽·°·✽·°·✽·°·✽·°
弥生がお風呂から出た後は、食堂で朝飯を食べることにした。弥生の来ている服はどうやらティルーチェの選んだものらしく、弥生にしか着れないだろうと思うような服だった。
食堂は朝早いとは思えない程賑わっていた。何とか席を確保し、朝飯を食べる。飯が来る前に今日の予定を話したら、何故か興奮していた。どこにそんな要素があった?
冒険者ギルドへ入ると、一気に視線が集まった。気にせずに歩いていると、後ろからトトトッと軽い足音が聞こえた。弥生のものだろう。
「冒険者ギルド・クラソフィア支部ヘようこそ。ご依頼ですか?」
「冒険者登録を頼みたい」
「こちらにお名前と種族、得意な武器やスキルを書いてください」
これに書けばいいのか。……スキルって何を書けばいいんだ?適当でいいか。
「ヤヨイ様とセルン様、ですね?では、登録いたしますね」
差し出されたカードに血を垂らし、カードが淡く光る。これで登録完了のようだ。冒険者の説明をするか聞かれたから、教えてもらうように頼む。俺はまぁわかっているが、細かいところが合っているか分からないし、弥生については口頭で言っただけだしな。しないよりマシだろう。
「……何か質問はありますか?」
「いや、ない」
「知りたいこと、聞きたいことがあればいつでもここに来てくださいね」
説明を受けた俺達は、依頼を受けるために掲示板へと向かった。今日はまだ初日で初めての依頼ということで、無難に薬草採取の依頼を受けることにした。さっきの受付嬢――ミレディアというらしい――に以来の受注を頼み、ギルドで貸し出しているという地図を貸してもらった。地図を見ると、意外と近くに群生地があったため、注職を食べてから向かうことにした。
廊下に出て、窓から下を覗くと弥生が木の枝らしき棒を振っていた。そういえば…と、弥生が刀術と薙刀術、古武術、暗器術のスキルを持っていたことを思い出した。
部屋に戻り、着替える。しばらくの間は本を読んでいたが、それも読み終わって暇になってきた。
外を見ると、日は昇ってきたがまだ朝食を食べるには早い時間だった。
さて、何をしようか……。
「……んにゅ…………?」
「…んぅぅ…………」
ベビーベッドを見ると、碧と紫が起きたようだった。弥生と俺を探して、視線をキョロキョロと動かす。
「起きたのか?」
俺はベッドに近づき、二人を抱き上げた。二人にミルクをやろうと思いあたり、インベントリを開く。確か、昨日確認したときに入っていたはずだ。
とそこに、ピコンッと音がして手紙が送られてきた。ティルーチェからだ。手紙をインベントリから出して、開く。
……どうやら、“そろそろ紫たちにミルクをあげるのでは”と、赤ん坊のお世話の仕方を書いてくれたらしい。
「必要なものは……粉ミルク、哺乳瓶、お湯……」
手紙を見ながら、なんとかミルクを作ることができた。……だが、人肌ってこのくらいでいいのか?
碧を抱き上げて、与えてみる。無事飲みきったので、少しホッとした。同じように紫にもミルクを与え、次は服を着替えさせることにした。
……これもまた、たくさんの服が入っていた。同じように、手紙に着せ方が書いてあったのでなんとかなった。
しばらくして、弥生が帰ってきた。
「おはよう、弥生」
「セル、おはよう」
「朝練お疲れ様。お風呂入って汗流してきたら?」
「朝練のこと知ってたの?うん、入ってくるから、紫たちお願いね」
驚いた顔をする弥生。パタンと風呂に続くドアを閉めた。
°·✽·°·✽·°·✽·°·✽·°·✽·°
弥生がお風呂から出た後は、食堂で朝飯を食べることにした。弥生の来ている服はどうやらティルーチェの選んだものらしく、弥生にしか着れないだろうと思うような服だった。
食堂は朝早いとは思えない程賑わっていた。何とか席を確保し、朝飯を食べる。飯が来る前に今日の予定を話したら、何故か興奮していた。どこにそんな要素があった?
冒険者ギルドへ入ると、一気に視線が集まった。気にせずに歩いていると、後ろからトトトッと軽い足音が聞こえた。弥生のものだろう。
「冒険者ギルド・クラソフィア支部ヘようこそ。ご依頼ですか?」
「冒険者登録を頼みたい」
「こちらにお名前と種族、得意な武器やスキルを書いてください」
これに書けばいいのか。……スキルって何を書けばいいんだ?適当でいいか。
「ヤヨイ様とセルン様、ですね?では、登録いたしますね」
差し出されたカードに血を垂らし、カードが淡く光る。これで登録完了のようだ。冒険者の説明をするか聞かれたから、教えてもらうように頼む。俺はまぁわかっているが、細かいところが合っているか分からないし、弥生については口頭で言っただけだしな。しないよりマシだろう。
「……何か質問はありますか?」
「いや、ない」
「知りたいこと、聞きたいことがあればいつでもここに来てくださいね」
説明を受けた俺達は、依頼を受けるために掲示板へと向かった。今日はまだ初日で初めての依頼ということで、無難に薬草採取の依頼を受けることにした。さっきの受付嬢――ミレディアというらしい――に以来の受注を頼み、ギルドで貸し出しているという地図を貸してもらった。地図を見ると、意外と近くに群生地があったため、注職を食べてから向かうことにした。
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