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いよいよ冒険者です!!
コロンの街を目指すことにしました
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「お母さん、お父さん!!冒険者になりたいです!!なっていいですか!!」
「はい!!私もなりたいです!!」
プレゼントを貰った後、いきなり兄様がそう言い出しました。私もそれに同調します。
実は今までに何度か、冒険者になりたいと言っていたのですが許してもらえず、撃沈していました。
ですが!!今日こそは、今日こそは肯定させてみせます!!
「ええ、いいですよ」
「許可してもらえないと思う。だけど、今回こそは譲ら、な…い……?え?許してくれるの?」
なんと!?私のさっきの決意の意味は!?
「ほ、ほんとにいいの?お母さん」
「ええ。ねえ、星霜」
「ああ」
「どうしていきなり……」
「だって、もう二人は1歳になったのですし。それに、フィアニシアキャットは1歳になったら親元を最低1年離れて暮らさなければならないのです。この一年で人の常識や生活、獣人の習性など様々なことを学び、そして知識と擦り合わせていくのです。“可愛い子には旅をさせよ”と東の島国では言うそうですしね」
そ、そうですか……。東の島国ってあれですか、日本ですか?
~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~
なんだかんだで許可をもらった翌日。早速私達は冒険者になるために、冒険者の国フリジミザ自由国の王都、フリージアヘ行くことにしました。
ちなみに、街では私達は猫の獣人であると押し通すことにしました。お父さんとお母さんもそうですしね。
「「いってきます、お母さんお父さん!!」」
「いってらっしゃい」
「また1年後にな」
「「うん!!」」
フリジミザ自由国は、冒険者ギルド発祥の地であり、王都フリージアにはギルド本部が置かれています。本部のギルドマスターであり、全ての冒険者ギルドの頂点に立つ立場のグランドマスターが、代々この国を治めています。他にもセブンスマスターと呼ばれる七人のギルドマスターがいて、王都以外の国土はこの七人に分けられて統治されています。
元はグランドマスターが全てを治めていたけれど(この頃はまだ国が小さかった)、世界中に広がった際に“全てを管理しつつ国を治めるのは大変だ”ということで、ギルマスが治めていた周りの国々を配下に置き、王都以外の土地を管理させてできたのがこの国ですね。一つ一つの領地は若干制度が違ったりするけれど、あまり変わらないらしいそうです。
私達がいるこの山も、フリジミザ自由国略してフリジミザ国の国土内にあるらしいので、とりあえず一番近い街であるコロンに下りて一泊することにした。コロンはセブンスマスターの一人、ライパルネという人が治めている領土の首都です。お父さんもよくこの街に降りるのでおすすめの宿を紹介してもらいました。
さて、どんなところなのでしょう?
~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~
山を下りて街道に出た私達は、たまに出てくる魔物を倒して素材を取りながらコロンを目指しています。
何故だか、ここの街道は魔物があまり出ないと聞いていたのにかなりの頻度で出てくるのですが、私達が悪いのでしょうか?なんというか、そういうフェロモン的な何かを出してしまっているのでしょうか?
「……セツ」
「……なんでしょうか、兄様」
「やたら魔物多くない?」
「やっぱり?普通ここまで出てこないよね?」
「お父さんから聞いた話だと、今まで倒した魔物の素材合わせて1000ジュジュはあるよ」
「えっと、お父さんに教えてもらった宿の一泊の値段が90ジュジュだから、11日分に少し余るね」
「うん。かなり集まったよね」
「あ、また出てきた」
えっと、たしかこの魔物はホーンラビットですね。角がある大きな猫くらいの大きさの兎です。すばしっこく、角で突進してくるから要注意です。凄く鮮やかな濃い色合いをしています。ちなみにホルンビットという似た魔獣もいて、このホルンビットは大人の両手サイズの大きさの可愛らしい薄い色合いをした兎です。ホーンラビットの角は20センチ以上の長さに対して、ホルンビットは10センチ以下の長さです。間違えられることは少ないですが、子供の頃の姿とホルンビットの姿が色以外似ているのでまったくないとは言い切れないそうです。
あ、兄様が一撃で倒してしまいました。私の番は?
「兄様、私の分、取っててくれなかったの?」
「……ごめんなさい」
「はい!!私もなりたいです!!」
プレゼントを貰った後、いきなり兄様がそう言い出しました。私もそれに同調します。
実は今までに何度か、冒険者になりたいと言っていたのですが許してもらえず、撃沈していました。
ですが!!今日こそは、今日こそは肯定させてみせます!!
「ええ、いいですよ」
「許可してもらえないと思う。だけど、今回こそは譲ら、な…い……?え?許してくれるの?」
なんと!?私のさっきの決意の意味は!?
「ほ、ほんとにいいの?お母さん」
「ええ。ねえ、星霜」
「ああ」
「どうしていきなり……」
「だって、もう二人は1歳になったのですし。それに、フィアニシアキャットは1歳になったら親元を最低1年離れて暮らさなければならないのです。この一年で人の常識や生活、獣人の習性など様々なことを学び、そして知識と擦り合わせていくのです。“可愛い子には旅をさせよ”と東の島国では言うそうですしね」
そ、そうですか……。東の島国ってあれですか、日本ですか?
~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~
なんだかんだで許可をもらった翌日。早速私達は冒険者になるために、冒険者の国フリジミザ自由国の王都、フリージアヘ行くことにしました。
ちなみに、街では私達は猫の獣人であると押し通すことにしました。お父さんとお母さんもそうですしね。
「「いってきます、お母さんお父さん!!」」
「いってらっしゃい」
「また1年後にな」
「「うん!!」」
フリジミザ自由国は、冒険者ギルド発祥の地であり、王都フリージアにはギルド本部が置かれています。本部のギルドマスターであり、全ての冒険者ギルドの頂点に立つ立場のグランドマスターが、代々この国を治めています。他にもセブンスマスターと呼ばれる七人のギルドマスターがいて、王都以外の国土はこの七人に分けられて統治されています。
元はグランドマスターが全てを治めていたけれど(この頃はまだ国が小さかった)、世界中に広がった際に“全てを管理しつつ国を治めるのは大変だ”ということで、ギルマスが治めていた周りの国々を配下に置き、王都以外の土地を管理させてできたのがこの国ですね。一つ一つの領地は若干制度が違ったりするけれど、あまり変わらないらしいそうです。
私達がいるこの山も、フリジミザ自由国略してフリジミザ国の国土内にあるらしいので、とりあえず一番近い街であるコロンに下りて一泊することにした。コロンはセブンスマスターの一人、ライパルネという人が治めている領土の首都です。お父さんもよくこの街に降りるのでおすすめの宿を紹介してもらいました。
さて、どんなところなのでしょう?
~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~~:+:✡:+:~
山を下りて街道に出た私達は、たまに出てくる魔物を倒して素材を取りながらコロンを目指しています。
何故だか、ここの街道は魔物があまり出ないと聞いていたのにかなりの頻度で出てくるのですが、私達が悪いのでしょうか?なんというか、そういうフェロモン的な何かを出してしまっているのでしょうか?
「……セツ」
「……なんでしょうか、兄様」
「やたら魔物多くない?」
「やっぱり?普通ここまで出てこないよね?」
「お父さんから聞いた話だと、今まで倒した魔物の素材合わせて1000ジュジュはあるよ」
「えっと、お父さんに教えてもらった宿の一泊の値段が90ジュジュだから、11日分に少し余るね」
「うん。かなり集まったよね」
「あ、また出てきた」
えっと、たしかこの魔物はホーンラビットですね。角がある大きな猫くらいの大きさの兎です。すばしっこく、角で突進してくるから要注意です。凄く鮮やかな濃い色合いをしています。ちなみにホルンビットという似た魔獣もいて、このホルンビットは大人の両手サイズの大きさの可愛らしい薄い色合いをした兎です。ホーンラビットの角は20センチ以上の長さに対して、ホルンビットは10センチ以下の長さです。間違えられることは少ないですが、子供の頃の姿とホルンビットの姿が色以外似ているのでまったくないとは言い切れないそうです。
あ、兄様が一撃で倒してしまいました。私の番は?
「兄様、私の分、取っててくれなかったの?」
「……ごめんなさい」
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