34 / 124
第34話 裏切り
しおりを挟む
そこからは僕たちは住んでいた町の貴族街を標的に盗みを繰り返した。僕は貴族の屋敷に忍び込んで、お宝を盗み出す作戦を立案、計画しあるときは集団で、ある時は僕一人で盗みを働いていった。そして集めたお宝は、足がつかないものを手元に残し、残りを食料や金貨に変え、人目につかないように貧民街の軒先へと配り歩いた。もちろん僕たちが置いたと分かるようにだ。そうしていくにつれて、貴族街では僕の名を冠した盗賊団が恐れられ、平民街、貧民街では『義賊』と感謝された。僕たちの町はわずかだが平等になっていったんだ。そしてしばらくして僕たちは王都に拠点を移した。そこの方がより稼げるし、より名声も得られると考えたからだ。そして、僕の予想は当たった。王都に行っても貴族たち相手にやることは変わらなかった。多少警備が強化されていたり、屋敷の構造が複雑になる程度だった。王都は平民街の人々は豊かな暮らしをしているが、貧民街、スラムは僕たちの町程ひどくはなかった。だから、お宝をそこに分け与えても、僕らの街より得た名声は少なかったんだ。そしてある日、あの事件が起こった。
潰れて放置された酒場、平民街のはずれにある秘密の隠れ家、以前の街にいた時よりも身体的に成長した少年たちは、次の標的の窃盗計画を考えていた。
「僕が調べた結果、グルニの屋敷は地下水道への秘密の抜け道がある。つまり地下水道からなら逆に正面の警備を無視して屋敷内部に潜入できるんだ。これも情報を仕入れてくれたエイナスのおかげだよ。」
「暴力担当の俺はいつも暇だからな。街の住人脅しての情報収集くらいしかやることないしな。そうだ。シェロ。グルニ邸には『モロ』って考えて喋る落果遺物があるらしい。それはコレクターに高く売れるそうだ。盗んで来いよ。」
「ああ、分かった。」
「王都に来てからシェロ単独での盗みが多くて暇だぜー。」
シェロの立案に盗賊団員は愚痴をこぼす。
王都に来て僕たちの活動は主に僕一人で行うようになっていた。とはいっても、以前の街で行っていたような荷馬車への強襲や大人数での強奪は行わず、各々が単独で貴族街の屋敷に潜入、そのまま盗みを働き退散という失敗しても盗賊団への被害が少ない方法を取っていた。一度、貴族の屋敷へ襲撃をかけてその隙に金庫から強奪という作戦を取ったけど団員の半分がやられてね。それ以来こういった安全策をとっていたんだ。それでエイナスや一部団員からは不満の声が上がっていたんだ。今まで手に入れていた大量の財宝が少量しか手に入らなくなっていたからね。そしてグルニ邸へはいつも通り僕一人での潜入となったんだ。
その日はグルニ邸で毎夜行われているが、エイナスの情報通り、なぜか行われておらず、屋敷内は静まりかえっていた。僕は難なくグルニの部下3人から鍵を盗み出し、金庫室の前までたどり着いた。だが、それは罠だったんだ。
シェロは金庫室で持てるだけの財宝をバックパックに入れ、最後に中央にあるモロに手をかける。するとモロはけたたましい声を上げなき始めた。
「キケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!」
「ぐぁ!?なんだ!?」
シェロは耳をつんざくようなその鳴き声で両耳を塞ぐ。意識が朦朧として足がふらつく。
「まずい……これでは、警備兵が……来る……!」
シェロは耳を塞ぎながらおぼつかない足取りで宝物庫を後にし、正面の扉を開ける。シェロは扉を閉め、一目散に長廊下を駆ける。
そして廊下を抜けた先の扉を開けると、ホールを埋め尽くすほどの警備兵が槍やボウガンを携えてシェロを待ち構えていた。
その正面にはグルニ伯爵、そして隣にはエイナスの姿があった。
「エイナス、これはどういうことだ?」
「悪いな、シェロ。お前を売らせてもらった。グルニ伯爵にお前がここに今日盗みに来ることを知らせたんだ。」
「ぶひゃひゃひゃ。盗賊シェロ、貴様は仲間に裏切られたのだ!」
「取引ってやつだ。俺たちはお前を売ることでグルニ伯爵に貴族街の屋敷を一つ与えてもらえる。もうこそこそ隠れなくても生活していけるほどの資金もくれるってな!俺たちは此処までのし上がれた!全部お前のおかげだよシェロ。感謝するぜ。」
「……エイナス……貴様……!」
「ぶひゃひゃひゃ!ワシはもう金も時間も余りあるほどある!しかし名誉はいくらあってもよい!貴族街を震撼させたシェロ盗賊団の団長を捕らえ、壊滅させたと知られればわしの評判はうなぎ登りよ!きっと上級伯爵への昇格もしてくれるであろう!ぶひゃひゃひゃ!」
「そういうことだシェロ。俺たちに平等をくれた。感謝してもしきれねぇぜ。あばよ。」
「ぶひゃっ。シェロ、貴様はラトロ監獄で幽閉され6日後の重要な処刑の前座として王城前広場で処刑される!せいぜいそれまでの命、ラトロ監獄で大切に扱うがいい!」
そして場面はゆっくりと暗転していく。そして、舞台はドールハウス内に移る。
タラサが憤慨したように声を張り上げる。
「はぁー!?おかしいんじゃないの!そのエイナスってやつ!今までさんざんシェロに世話になっておいて目の前に餌ぶら下げられてほいってついて行っちゃうなんて!義理も人情もありゃしない!」
「そうだね。でも何か僕にも落ち度があったのかもしれない。」
『他の仲間は?』
「僕はグルニ邸で捕らえられてからすぐにラトロ監獄に移送された。だから団の仲間たちがどうなったかは知らないんだ。」
「他の仲間たちもお世話になったリーダーが捕まったっていうのに助けに来ないなんて変だよ!」
「おそらく皆エイナスの下についたんだろう。それにラトロ監獄は堅牢な監獄だ。もし助けに来ようとも返り討ちに会うのが関の山さ。君たちが凄いんだよ。」
「えへへ。照れますぞー。」
タラサは足をばたつかせて頬を紅潮させる。Jはそんなタラサを尻目に本筋に切り込んだ。
『復讐と言うのはエイナスへの復讐か?』
「ああ、まぁ復讐と言ってもまずは話をしっかり聞きたいんだ。きっとエイナスにも何か理由があるはずだ。」
「ねぇJ。さっきから思ってたんだけどなんでシェロは盗賊なんてやってるんだろうね?めっちゃいい奴じゃん。」
「他に選択肢がなかっただけさ。盗みはいけないことなのは分かってる。だが、これしか生きる道がなかったんだ。」
シェロはJの瞳をじっと見て言う。
「どうか、僕とエイナスを合わせてほしい。助けてもらった恩もまだ返せていないが、それさえ済めば、君に忠を尽くすと約束しよう。」
『分かった。契約成立だ。』
潰れて放置された酒場、平民街のはずれにある秘密の隠れ家、以前の街にいた時よりも身体的に成長した少年たちは、次の標的の窃盗計画を考えていた。
「僕が調べた結果、グルニの屋敷は地下水道への秘密の抜け道がある。つまり地下水道からなら逆に正面の警備を無視して屋敷内部に潜入できるんだ。これも情報を仕入れてくれたエイナスのおかげだよ。」
「暴力担当の俺はいつも暇だからな。街の住人脅しての情報収集くらいしかやることないしな。そうだ。シェロ。グルニ邸には『モロ』って考えて喋る落果遺物があるらしい。それはコレクターに高く売れるそうだ。盗んで来いよ。」
「ああ、分かった。」
「王都に来てからシェロ単独での盗みが多くて暇だぜー。」
シェロの立案に盗賊団員は愚痴をこぼす。
王都に来て僕たちの活動は主に僕一人で行うようになっていた。とはいっても、以前の街で行っていたような荷馬車への強襲や大人数での強奪は行わず、各々が単独で貴族街の屋敷に潜入、そのまま盗みを働き退散という失敗しても盗賊団への被害が少ない方法を取っていた。一度、貴族の屋敷へ襲撃をかけてその隙に金庫から強奪という作戦を取ったけど団員の半分がやられてね。それ以来こういった安全策をとっていたんだ。それでエイナスや一部団員からは不満の声が上がっていたんだ。今まで手に入れていた大量の財宝が少量しか手に入らなくなっていたからね。そしてグルニ邸へはいつも通り僕一人での潜入となったんだ。
その日はグルニ邸で毎夜行われているが、エイナスの情報通り、なぜか行われておらず、屋敷内は静まりかえっていた。僕は難なくグルニの部下3人から鍵を盗み出し、金庫室の前までたどり着いた。だが、それは罠だったんだ。
シェロは金庫室で持てるだけの財宝をバックパックに入れ、最後に中央にあるモロに手をかける。するとモロはけたたましい声を上げなき始めた。
「キケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!」
「ぐぁ!?なんだ!?」
シェロは耳をつんざくようなその鳴き声で両耳を塞ぐ。意識が朦朧として足がふらつく。
「まずい……これでは、警備兵が……来る……!」
シェロは耳を塞ぎながらおぼつかない足取りで宝物庫を後にし、正面の扉を開ける。シェロは扉を閉め、一目散に長廊下を駆ける。
そして廊下を抜けた先の扉を開けると、ホールを埋め尽くすほどの警備兵が槍やボウガンを携えてシェロを待ち構えていた。
その正面にはグルニ伯爵、そして隣にはエイナスの姿があった。
「エイナス、これはどういうことだ?」
「悪いな、シェロ。お前を売らせてもらった。グルニ伯爵にお前がここに今日盗みに来ることを知らせたんだ。」
「ぶひゃひゃひゃ。盗賊シェロ、貴様は仲間に裏切られたのだ!」
「取引ってやつだ。俺たちはお前を売ることでグルニ伯爵に貴族街の屋敷を一つ与えてもらえる。もうこそこそ隠れなくても生活していけるほどの資金もくれるってな!俺たちは此処までのし上がれた!全部お前のおかげだよシェロ。感謝するぜ。」
「……エイナス……貴様……!」
「ぶひゃひゃひゃ!ワシはもう金も時間も余りあるほどある!しかし名誉はいくらあってもよい!貴族街を震撼させたシェロ盗賊団の団長を捕らえ、壊滅させたと知られればわしの評判はうなぎ登りよ!きっと上級伯爵への昇格もしてくれるであろう!ぶひゃひゃひゃ!」
「そういうことだシェロ。俺たちに平等をくれた。感謝してもしきれねぇぜ。あばよ。」
「ぶひゃっ。シェロ、貴様はラトロ監獄で幽閉され6日後の重要な処刑の前座として王城前広場で処刑される!せいぜいそれまでの命、ラトロ監獄で大切に扱うがいい!」
そして場面はゆっくりと暗転していく。そして、舞台はドールハウス内に移る。
タラサが憤慨したように声を張り上げる。
「はぁー!?おかしいんじゃないの!そのエイナスってやつ!今までさんざんシェロに世話になっておいて目の前に餌ぶら下げられてほいってついて行っちゃうなんて!義理も人情もありゃしない!」
「そうだね。でも何か僕にも落ち度があったのかもしれない。」
『他の仲間は?』
「僕はグルニ邸で捕らえられてからすぐにラトロ監獄に移送された。だから団の仲間たちがどうなったかは知らないんだ。」
「他の仲間たちもお世話になったリーダーが捕まったっていうのに助けに来ないなんて変だよ!」
「おそらく皆エイナスの下についたんだろう。それにラトロ監獄は堅牢な監獄だ。もし助けに来ようとも返り討ちに会うのが関の山さ。君たちが凄いんだよ。」
「えへへ。照れますぞー。」
タラサは足をばたつかせて頬を紅潮させる。Jはそんなタラサを尻目に本筋に切り込んだ。
『復讐と言うのはエイナスへの復讐か?』
「ああ、まぁ復讐と言ってもまずは話をしっかり聞きたいんだ。きっとエイナスにも何か理由があるはずだ。」
「ねぇJ。さっきから思ってたんだけどなんでシェロは盗賊なんてやってるんだろうね?めっちゃいい奴じゃん。」
「他に選択肢がなかっただけさ。盗みはいけないことなのは分かってる。だが、これしか生きる道がなかったんだ。」
シェロはJの瞳をじっと見て言う。
「どうか、僕とエイナスを合わせてほしい。助けてもらった恩もまだ返せていないが、それさえ済めば、君に忠を尽くすと約束しよう。」
『分かった。契約成立だ。』
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる