8 / 14
第2話 おでん
クリスマスイブ
しおりを挟む
あれは去年のクリスマス。
俺は奈々と2人で過ごす予定だった。
奈々は初めての2人のクリスマス。と意識をしているだろうと予想していたからだ。
だが俺はクリスマスにバイトを入れた。
クリスマスチキンをどうしても売りたい!と言う衝動に駆られてしまったのだ。
もちろん奈々はその日は俺と遊ぶためにバイトを入れていない。
17時から22時のシフトなので遊べないわけではない。
だが、バイト入れちゃった。と言ったら、かなり落ち込んでいた。
そして24日の朝、ピンポーンというチャイムで俺は目覚めた。
扉を開けると奈々が立っていた。
「おはよう。」
あくびを1つして、挨拶する。
「おはよう!もしかして今起きた?」
真っ白いコートに赤いマフラー。ミニスカートに茶色のブーツ。なかなか気合を入れた服装だな。ミニスカとか寒くねぇのか?
「さっさと入りな、寒いだろ?」
なんか重そうにトートバッグを持っていたので受け取る。
「あ、ありがと。お邪魔します。」
「おう。おかえり。」
「え?うん。ただいま。」
おかえりと挨拶するのは、俺のポリシーみたいなものだ。よくうちに来る人に使っている。
俺自身おかえりと言ってくれる人を求めているから、誰かが来るとおかえりって言いたくなるのだろう。
「ところでこれ結構重いけど何入ってるんだ?」
部屋に入るなり気になっていたことを聞く。
「ん?きがえだよ?」
なるほど、こいつは今日泊まるつもりなのか。
「そうか、じゃ。俺はもうひと眠りするから、自由にしてな。」
俺は布団くるまる。あー寒い寒い。
「ぐはっ。」
何かが急に腹に置かれた。結構な重量がある。
目を開けると俺の上に奈々が座っていた。
コートは脱がれていた。白いモコモコの服。触ったら気持ち良さそう。
肩のモコモコに触れる。ふわふわで素材もサラサラしてて気持ちいい。
「?どうしたの?」
「いや、その服気持ち良さそうだなって思って。触っちゃダメだった?」
「ううん!……似合ってる?」
少し頬を染めて肩を左右に振り、聞いてくる。
「可愛いと思う。」
「なんか棒読みで用意していた感あるんだけど?」
ジト目で見てくる。
「本気で思ってないわけじゃないんだって。たださ、感情とか出すのってなんか照れ臭くてさ。うん。可愛いと思う!」
「ちょっ。急に本気で言われると照れる……。」
顔を真っ赤にして言う。
お前が言わせたんだけどな。とは言わないでおく。
こういうアホみたいなところが可愛くて好きなんだよな。ま、これも言わないけど。
言葉の代わりに奈々を抱き寄せる。
「ん。もぅ。」
急に抱き寄せられて声が溢れる奈々。
「急にこういうのするのもやめてよ。……嬉しいけど。」
胸に埋めた顔を上げ、頬を染めている。
「よし。眠気も覚めてきたし、そろそろ起きるかな。今日は何かしたいこととかあるか?」
奈々を抱えたまま起き上がる。これは意外に腰に負担がかかる。もう2度とやらないでおこう。
「んー特にはないかな。でもどこかに遊びに行きたいかも!」
「却下!外でたくない。」
「引きこもりか!」
「基本的に外には出たくないから間違いではないな。……そうだな。じゃあ買い物にでも行くか。」
「え?買い物!?行きたい!何買うの?服とか?うち新しい靴欲しかったの!」
「ん?野菜、かな?」
「あ、スーパーね。うん、分かってたし……。」
おー。凄く落胆してる。
「まぁ許せ。明日デートしてやるからさ。明日に期待しとけ。」
肩をトントンして、上から目線で笑顔で言う。
「もぅ。絶対だからね!」
うわぁ。怒ってるなぁ。って俺のせいか。
「じゃあこれから着替えるわ。」
「うん。わかった。」
「…………なんでお前は俺を凝視している?」
「え?ダメ?」
そんなニヤケ面で小首を傾げても可愛くないぞ!
「まぁ別に見られて困るもんでもないしいいんだが……。」
そう言い俺は普通に着替え出す。奈々は顔を赤らめながらも俺を凝視している。恥ずかしいなら見なきゃいいのに。アホだなやっぱり。
「さて、着替えも終わったし、買い物行くか!」
「うん!」
俺は奈々と2人で過ごす予定だった。
奈々は初めての2人のクリスマス。と意識をしているだろうと予想していたからだ。
だが俺はクリスマスにバイトを入れた。
クリスマスチキンをどうしても売りたい!と言う衝動に駆られてしまったのだ。
もちろん奈々はその日は俺と遊ぶためにバイトを入れていない。
17時から22時のシフトなので遊べないわけではない。
だが、バイト入れちゃった。と言ったら、かなり落ち込んでいた。
そして24日の朝、ピンポーンというチャイムで俺は目覚めた。
扉を開けると奈々が立っていた。
「おはよう。」
あくびを1つして、挨拶する。
「おはよう!もしかして今起きた?」
真っ白いコートに赤いマフラー。ミニスカートに茶色のブーツ。なかなか気合を入れた服装だな。ミニスカとか寒くねぇのか?
「さっさと入りな、寒いだろ?」
なんか重そうにトートバッグを持っていたので受け取る。
「あ、ありがと。お邪魔します。」
「おう。おかえり。」
「え?うん。ただいま。」
おかえりと挨拶するのは、俺のポリシーみたいなものだ。よくうちに来る人に使っている。
俺自身おかえりと言ってくれる人を求めているから、誰かが来るとおかえりって言いたくなるのだろう。
「ところでこれ結構重いけど何入ってるんだ?」
部屋に入るなり気になっていたことを聞く。
「ん?きがえだよ?」
なるほど、こいつは今日泊まるつもりなのか。
「そうか、じゃ。俺はもうひと眠りするから、自由にしてな。」
俺は布団くるまる。あー寒い寒い。
「ぐはっ。」
何かが急に腹に置かれた。結構な重量がある。
目を開けると俺の上に奈々が座っていた。
コートは脱がれていた。白いモコモコの服。触ったら気持ち良さそう。
肩のモコモコに触れる。ふわふわで素材もサラサラしてて気持ちいい。
「?どうしたの?」
「いや、その服気持ち良さそうだなって思って。触っちゃダメだった?」
「ううん!……似合ってる?」
少し頬を染めて肩を左右に振り、聞いてくる。
「可愛いと思う。」
「なんか棒読みで用意していた感あるんだけど?」
ジト目で見てくる。
「本気で思ってないわけじゃないんだって。たださ、感情とか出すのってなんか照れ臭くてさ。うん。可愛いと思う!」
「ちょっ。急に本気で言われると照れる……。」
顔を真っ赤にして言う。
お前が言わせたんだけどな。とは言わないでおく。
こういうアホみたいなところが可愛くて好きなんだよな。ま、これも言わないけど。
言葉の代わりに奈々を抱き寄せる。
「ん。もぅ。」
急に抱き寄せられて声が溢れる奈々。
「急にこういうのするのもやめてよ。……嬉しいけど。」
胸に埋めた顔を上げ、頬を染めている。
「よし。眠気も覚めてきたし、そろそろ起きるかな。今日は何かしたいこととかあるか?」
奈々を抱えたまま起き上がる。これは意外に腰に負担がかかる。もう2度とやらないでおこう。
「んー特にはないかな。でもどこかに遊びに行きたいかも!」
「却下!外でたくない。」
「引きこもりか!」
「基本的に外には出たくないから間違いではないな。……そうだな。じゃあ買い物にでも行くか。」
「え?買い物!?行きたい!何買うの?服とか?うち新しい靴欲しかったの!」
「ん?野菜、かな?」
「あ、スーパーね。うん、分かってたし……。」
おー。凄く落胆してる。
「まぁ許せ。明日デートしてやるからさ。明日に期待しとけ。」
肩をトントンして、上から目線で笑顔で言う。
「もぅ。絶対だからね!」
うわぁ。怒ってるなぁ。って俺のせいか。
「じゃあこれから着替えるわ。」
「うん。わかった。」
「…………なんでお前は俺を凝視している?」
「え?ダメ?」
そんなニヤケ面で小首を傾げても可愛くないぞ!
「まぁ別に見られて困るもんでもないしいいんだが……。」
そう言い俺は普通に着替え出す。奈々は顔を赤らめながらも俺を凝視している。恥ずかしいなら見なきゃいいのに。アホだなやっぱり。
「さて、着替えも終わったし、買い物行くか!」
「うん!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました
ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。
意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。
しかし返ってきたのは――
「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。
完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。
その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる