髭面オネエ、美貌の皇后エリザベートに転生しましたが問題だらけです!

カトリーヌ・ドゥ・ウェルウッド

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麗しいの乙女の中身はおっさんです

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鳥の鳴き声が聞こえてくる、もう、きっと朝なのだろう。 

私は微睡ながらエリザベートのことを考えていた。 

映画、舞台、漫画に小説と色々描かれてきた人物だけど、美化して褒め過ぎるか批判して貶される場合が多い。

でもそれはきっとエリザベートの一面でしかないだろう。

よく人の好き嫌いが激しいと言われるが大した証拠もない、自分を裏で非難してる人を好きにはならないだろうし、ヴィクトリア女王に対して親切だけど得体の知れない人だと思ったのは日の沈まない国と言われた二枚舌の国イギリスのヴィクトリア女王の特徴をよく捉えているなぁと思った。

美しさに執着したのも力や自身のなさからきたものだろうし、そこまで追い詰められた人が遠くに行きたいと思う気持ちは私にもよくわかる。

誰だって現実を逃れたいって思う時、あるよね。 

でも、彼女自身が若いからか人がよかれと思って言ってくれたことに対して拒否反応をしたり、あからさまな抵抗をしたことや進歩的な考えを下準備も何もなく発言してしまうところは彼女自身を不幸にした欠点なのかもしれない。

その点でいえば、私はエリザベートよりも世慣れしてるし、何より先に何が起きるかなんとなく覚えてるから上手く回避できるんじゃないかしらと思っている。

ゾフィー皇太后の思想や考えを直すことは難しいだろうと思うので、皇帝陛下と結婚となれば上手くお互いに付き合えるように色々とやっていく必要があるだろう。

考えると気が重いがある意味、先がわかっているから少しは安心できる。

だからこそゾフィー皇太后のスパイで意地悪と言われるエステルハージ伯爵夫人の女官起用を無しにしてもらったのだ。

さあ、そろそろ起きないといけないわねと思って私は目を開けてベッドから起き上がる。

朝の光が身体を包み込みゆっくりと意識が目を覚ましていく。

「おはよう」

私は誰に言うでもなく呟いた。

誰も来ないので一人でなんとか着替えることにしたが
これが本当に大変で、ボタンがとにかく多過ぎる。

なかなか止められないないので中途半端な格好だが、しかたないと諦めて部屋で宮廷貴族の名前や地位などが書いてある覚え書きを読んだりしながらまったり過ごしてきた。

「お嬢様、お早いお目覚めですね」

やっと世話係のローディがやってきたのでにっこり微笑む。

「あららひどい有様ですね、着替え直しましょう」

そういうとテキパキとローディは着替えさせてくれてすぐに終わった。

「お嬢様はバイエルンの薔薇のようですわ」

「薔薇なんてどこで咲いても同じじゃないかしら」

「そんなことないですよ、もし、そうだとしても薔薇の美しさはどこに行っても、美しいと思われるに足りるもので汚いなんて言う人はいませんよ」

「確かに薔薇の名前が屁糞花って名前でもその美しさには違いがないわね」

「お嬢様それはひどいネーミングセンスですね」

「あら、世の中には本当にそういう植物があるらしいわよあれは花じゃなくて葛だった気もするけど」

私はふざけたことをいいながらものんびりと髪を結ってもらい、身支度を済ませた。
すると何やら慌ただしい様子でルドヴィカお母さんが声もノックもせずに部屋に入ると言った。

「シシィ!!今すぐちゃんとした服に着替えてちょうだい!!」
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