弱虫迷宮

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弱虫迷宮

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 古代ギリシア━━。


 アテナイの王アイゲウスには、テセウスと言う息子がいた。ヘラクレスとも比肩すると言われる英雄であり、その逸話は枚挙に暇がない。だが、そんなテセウスに兄弟がいた事は余り知られていない。


 その一人である弟の名はアズィナモス。その名が示す通り弱虫であり、いつも人の後ろに隠れて過ごすような臆病者であった。


 その日、父王アイゲウスから呼び出しを受けたアズィナモスは、また格闘技パンクラチオンで逃げ回った事を怒られるのか、それとも槍の練習の事だろうか、戦車の事だろうか、とビクビクしながら父王の前に馳せ参じた。


「何でございましょう、父上」


 父の前で冷や汗をかきながら跪くアズィナモス。父の側には他の兄弟や臣下の姿もあり、皆が蔑む様な視線をアズィナモスへ向けている中、テセウスだけが心配そうにアズィナモスを見守っていた。


「うむ。現在、遺憾にもアテナイが忌々しきクレタに、辛酸を舐めさせられているのは知っいるな」


「はい」


 アズィナモスは、父王の最初の言葉が罵声でなかった事にホッとした。しかし同時に、何故クレタが出てきたのか不思議にも思っていた。


 この当時アテナイは南のエーゲ海に浮かぶクレタ島との戦争に負け、クレタの命令をきかされていた。


「アズィナモス。お主は今度のミノタウロスへの生贄の一人に決まった」


「へ?」


 思わず面を上げるアズィナモス。父は苦悶の表情でもしているかと思ったら、眉一つ動かさずアズィナモスを見下ろしていた。 


 クレタ島にはミノタウロスと言う牛頭巨人の怪物がいる。クレタの王ミノスが、海神ポセイドンとの誓約を破った事で誕生した怪物だ。クレタは、アテナイとの戦争に勝ったのを良い事に、七年に一度、七人の男と七人の乙女をミノタウロスに生贄として差し出すように要求していたのだ。そしてアズィナモスが、今度の生贄の一人に選ばれたのだと父王は告げた。


「貴様のような軟弱者でも、役に立つ事があるのだな」


 アイゲウスはそれだけ告げると玉座を立ち、謁見の間から立ち去ろうとしていた。このまま何も言い返さなければ、自分には怪物に食べられる未来しかない。アズィナモスは何か言おうと玉座を離れていく父王を目で追ったが、弱虫のアズィナモスに何かを言う勇気なんて無かった。


「お待ち下さい!」


 そこで声を上げる者がいた。テセウスだ。流石にテセウスに呼び止められては、アイゲウスであっても足を止めざるを得ない。


「なんだテセウス。我が決定に異論があるのか?」


 父王は面倒事は御免だと顔をしかめながら、テセウスに尋ねた。


「はい。ございます」


 テセウスの一言に更に渋い顔となる父王アイゲウス。


「なんだ? 申してみよ?」


「父上、私もミノタウロスの生贄の一人にお選び下さい」


「何だと!?」


 テセウスの言にアイゲウスが驚くのも当然だった。テセウスは今までに様々な武功を上げてきたアテナイの英雄である。その英雄を怪物の生贄として失うなど、国家的損失に他ならない。


「父上、考えてみて下さい。ミノタウロスがいる限り、アテナイはこれからもずっと七年に一度、生贄を差し出さなければならないのです。それならば、今回の生贄の儀を好機と捉え、ミノタウロスを殺してしまってはどうでしょう?」


「それがお前には出来る。と言いたいのだな?」


 父王の言に深く頷くテセウス。


「…………良かろう。テセウスよ。お前を生贄の一人として、クレタに送り込もう」


 こうしてテセウス、そしてアズィナモスはクレタ島へ向かう事となったのだった。


 * * * * * * *


 海を渡りクレタ島へとやって来たテセウス、アズィナモスら生贄たちは、意外にも島民たちから歓待を受ける事となった。生贄たちの前には豪勢な料理が並び、王族自らが生贄たちをもてなしたのだ。


 兄テセウスが、クレタ王ミノス自らの歓待を受けている横で、アズィナモスはやけ酒を呷っていた。クレタからすればアズィナモスたちの存在は有り難いはずだ。島民を減らす事なく、怪物の災禍を解消出来るのだから。と酒で頭が回らなくなりながらも、アズィナモスは冷ややかに場を眺めていた。


「くだらない催しでしょう」


 そう後ろから声を掛けられ、アズィナモスは自分の内心を見透かされたようで、びっくりして振り返った。そこには、侍女を連れた絶世の美女が立っていた。美しい肢体を白い一枚布で隠しているが、その肌は布より白い。頭の後ろで金髪を纏めたその顔はこれ以上なく整っていた。まるで彫刻がそのまま動き出したかのような美しい人物だったが、その顔は憂いを帯びており、それが益々彼女を美しく引き立てていた。


「アリアドネ様」


 クレタの王女アリアドネの登場に、アズィナモスは席を立とうとするが、アリアドネはそれを制し、アズィナモスの横に座る。


「どうぞ」


 アリアドネからお酌をされてアズィナモスの心は天国エリュシオンにでもいるようなふわふわした心地となったが、このような美女が、打算も無く自分に近付いてくる訳ない。と思い直し、折角の酒も、酔いが覚めていくのを感じていた。


「何の御用でしょう? 王女様自らにお酌をして頂ける程、私は武勇に優れた人間ではありませんよ?」


「そうですね。でも貴方は眼の前の馳走にも、私の色香にも惑わされる事がありませんでした」


 アリアドネの言に、それは自分が臆病者で、自分に近付く人間が打算的な人物しかいなかったからだ。とアズィナモスは思ったが、それを口にする事は無かった。


「そんなアズィナモス様だからこそ、お願いがあるのです」


 アズィナモスの目を覗き込みながら、アリアドネは侍女より布に包まれた二つの物を受け取ると、それをアズィナモスに手渡した。アズィナモスは、何かある。と周囲に視線を巡らせたが、皆宴に夢中で、こちらには目もくれていない。兄テセウスも、いつの間にかミノス王からパイドラー王女を紹介されている。


「ミノタウロスがいるのはクノッソスの迷宮と呼ばれる場所です」


「迷宮?」


「はい。とても複雑な迷路で、中に入ればたとえミノタウロスと出遭う事が無かったとしても出られません」


 その言葉にアズィナモスは言葉を失った。それでは兄テセウスがミノタウロスを倒したとしても、そのクノッソスの迷宮から出られず、我々は死ぬ事になる。いや、それよりもその事を自分に伝えると言う事は、アリアドネはアズィナモスたちの目的に気付いている。アズィナモスはそう直感した。そしてその事を解決するのが、渡された二つの包みなのだろう。アズィナモスは慎重に二つの包みを解いてみた。一つは赤い糸玉で、もう一つは金の短剣だ。 


「その糸玉は無限に糸が出てくる糸玉です。その先を迷宮の入口の柱に結び、伸ばしながら進めば、戻ってくる事が出来るでしょう」


 この時代のギリシアはまだ神代、このような不思議な代物が、各地に点在している時代であった。


「有り難い。使わせて頂きます。ではこの短剣は?」


「ミノタウロスを殺せる唯一の武器です」


 アリアドネの言に、またもアズィナモスは言葉を失った。


「我々クレタの民も、ミノタウロスをいつまでも放置していて良いと考えていた訳ではありません。幾度と討伐隊を送りこみましたが、誰一人として帰ってきませんでした。そして我々はデルフォイのアポロン神殿にて、神託を授かったのです。曰くミノタウロスは半神であり人には殺せないと」


 アリアドネの言葉は、アズィナモスの心を黒く塗り潰すには十分であったが、そこに金に輝く希望の光が差し込んだ。


「ではこの金の短剣は?」


「姉妹の一人がその身を鍛冶の神ヘパイストス様へ捧げる事で、授けて頂いた代物です。これがあればミノタウロスを倒せるでしょう」


「ならばこれを兄テセウスに……」


 とテセウスに視線を向けたアズィナモスの手を、アリアドネがそっと触る。それだけでアリアドネが自分へ視線を戻させるには十分であった。


「テセウス様では駄目なのです」


 ジッとアズィナモスの目を覗き込み、アリアドネは言葉を紡ぐ。


「この金の短剣は特別な代物。強く勇敢な者が使ってもただの武器にしかならないのです」


「強く勇敢な者が使っても?」


 聞き返したアズィナモスに、アリアドネは頷き返した。


「この金の短剣の本当の力は、弱虫で臆病者が、勇気を振り絞って振るった時にのみ発現するのです」


 弱虫で臆病者。それは正に自分の事ではないか。アズィナモスは運命を感じていた。


「それも、神託で託宣されたのですね?」


 頷き返すアリアドネ。


「お願いします、アズィナモス様。貴方にしか、あの怪物は倒せないのです」


 * * * * * * *


「眠そうだな」


 翌朝。ミノタウロスが徘徊すると言うクノッソスの迷宮の前に、アテナイより生贄としてやって来た男女がいた。兄テセウスは眠そうに目を擦る弟アズィナモスを心配してか、肩を叩いて体調を気遣っていた。


 アズィナモスは一睡も出来ずにこの日を迎えていた。弱虫で臆病者の自分に、ミノタウロスを倒すなどと言う大役、荷が重過ぎる。逃げ出したいが逃げれば当然クレタの兵士に殺される。結局、アズィナモスにはミノタウロスのいるクノッソスの迷宮に来る以外の選択肢が無かった。


「大丈夫だよ、兄さん」


 空元気な笑顔を兄に向けると、テセウスはこれ以上は話を聞けないと判断したのだろう。周囲の男女に視線を向ける。


「良いか! 我々の目的は怪物にこの身を捧げる事じゃない! その怪物を打ち倒す事だ!」


 テセウスの声は皆の心に響き、勇気を貰った男女は力強く頷き返した。一人アズィナモスだけがその輪に入れずにいた。


 テセウスたちの前には、大きな門が待ち構えており、大理石で出来た頑丈なもので、門の上の梁には両刃の大斧が意匠として彫られている。


 両開きの門扉を開けて、中へ入って行こうとするテセウスたちの最後尾で、アズィナモスは門柱にアリアドネから貰った赤い糸玉の糸を結び付けていた。


「アズィナモス! 何をしている! 行くぞ!」


 兄に急かされ、アズィナモスは不安を抱きながらもクノッソスの迷宮に足を踏み入れる。そして一歩踏み入れれば、そこは真っ暗でひんやりしており、仲間が松明を点けてくれなければ、先に進む事も出来ない場所だった。そしてアリアドネが言っていた通り、内部は迷路となっており、先に進んでは突き当たりに行き当たり、アズィナモスがそこまで引いてきた糸を辿り、また別の路を進むのだ。


 暗い中をぐるぐる進む事は、時間感覚を狂わせる。持ってきた松明の数はいつの間にか半分を切っており、糸を辿って最短で戻るとしても心許ない。しかし生贄である彼らには、先に進む以外の選択肢は無い。


「グオオオオオオオオッッ!!」


 その時、耳をつんざく咆哮が、迷宮全体を震わせた。生贄の男女はそれだけで恐慌状態となり、これまで一塊で動いていたと言うのに、まるで蜘蛛の子を散らすように四方八方へと逃げ出したのだ。


 残されたのはアズィナモスとテセウスだけで、アズィナモスに関しては、逃げなかったのではなく、腰を抜かして動けなかっただけだった。


「行くぞ」


 兄テセウスは仲間が放り出していった松明を拾い、アズィナモスの手を取って起こすと、咆哮が響いてきた方向へと進み始めた。こんな場所に一人残される訳にはいかないアズィナモスも、びくびくしながらも兄の後に続いた。


 * * * * * * *


 どれ程歩いただろうか。松明の残りが少なくなってきたところで、兄弟は広い空間に出た。そしてそれを見る事になった。グチャグチャと言う音を立て、男を頭から丸かじりにしている牛頭のの怪物を。


 テセウスの動きは速かった。直ぐ様松明をアズィナモスに渡すと、剣を鞘から抜き放ち、怪物に恐れる事なく立ち向かっていったのだ。


「ぜええええやあああああッッ!!」


 気合いとともにテセウスの剣がミノタウロスに向かって振り下ろされる。が、丸かじりしていた男を放り投げて、ミノタウロスは手に握っていた両刃の大斧でその剣を軽々受け止める。


 剣ごと弾かれるテセウス。体勢を立て直した所を、ミノタウロスの大斧が襲う。それを回転して避けるテセウス。それでもミノタウロスの大斧は何度も何度もテセウスに襲い掛かり、テセウスは中々攻撃する機会を得る事が出来ずにいた。


 そんな兄と怪物の戦いを見守りながら、アズィナモスは逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。逃げないのは、足が震えて動けないからだ。弱虫で臆病者だからこそ、逆に逃げ出せない皮肉は、アズィナモスの頭を冷静にさせる。


 ミノタウロスに食われていた男は、松明係をしていた男だ。ならば持ち物に松明がまだ残っているはずだ。アズィナモスはミノタウロスに気取られないように男の死体に近付き、松明が残っている事を確認すると、慎重に、ミノタウロスに気付かれないように、部屋の至る所に松明をかざしていく。


 テセウスは勇敢であり賢い男だった。アズィナモスの考えに気付かない訳がない。テセウスはミノタウロスから逃げながら、松明の一本を掴むと、それをミノタウロスに向けてかざした。それを嫌がるミノタウロス。それはミノタウロスがこの戦いで初めて見せた隙であった。


 ミノタウロスはこの真っ暗な迷宮で普段から過ごしている。ならば光には慣れておらず、嫌がるのではないか? それがアズィナモスとテセウスの考えであった。何故なら、松明を持つアズィナモスがミノタウロスに襲われていないからだ。そしてそれは正解だった。


 光を嫌がるミノタウロスとテセウスの戦いは互角となった。一進一退で、テセウスが攻撃すればミノタウロスは受け止めて、ミノタウロスが攻撃すればテセウスが避ける。そんな時間が続いていたが、またも段々とミノタウロスの攻める時間が増えてきていた。ミノタウロスが光に慣れてきたのだ。


 このままでは兄が殺される。どうするべきか? 決まっている。自分の懐にはミノタウロスを倒せる金の短剣がある。これでミノタウロスを傷付ければ良い。が、それには勇気が必要だ。だが、あんな剣と大斧が振り回される空間に飛び込む勇気を、アズィナモスは持ち合わせていない。


「ぐわっ!」


 どうするべきかと考えを巡らせている間に、テセウスがミノタウロスの大斧によって吹き飛ばされていた。壁に叩き付けられ、動きが止まったテセウスへ、ミノタウロスが一步また一步と近付いていく。


「う、うわあ!」


 アズィナモスは手に持つ松明を、ミノタウロスに向けて投げ付けていた。それは考えての行動ではなく、反射的な行動で、優しい兄を失いたくない一心からの行動だった。


 アズィナモスの投げた松明は、見事にミノタウロスに当たった。が、それはミノタウロスにとって痛くも痒くもないものだ。しかしそれはそれとして、自分がテセウスを殺そうとした事を邪魔したのは許せなかった。


 ミノタウロスがアズィナモスへと向き直った。牛頭の両眼が、アズィナモスを睨み付けてくる。それだけでアズィナモスは動けなくなったが、それはミノタウロスがテセウスから目を離したと言う事である。


 ミノタウロスの腹を、テセウスの剣が貫いていた。腹から血が溢れ、手から大斧を落とすミノタウロス。それでも倒れないミノタウロスは身をよじって背中のテセウスを掴むと、その大きな手でテセウスを握り潰そうとし始めた。


「逃げろ! アズィナモス! 逃げるんだ!」


 ミノタウロスには勝てないと確信したテセウスが叫ぶ。その間もミノタウロスは両手でテセウスを締め付け、テセウスの悲鳴が部屋に木霊する。苦しむテセウスの姿に哄笑するミノタウロス。だがそれは、ミノタウロスが最大の隙を見せた瞬間であった。


 ミノタウロスの腿に突き刺されたのは、二本目の刃だ。ミノタウロスが視線を落とすと、アズィナモスが金の短剣をミノタウロスの腿に突き刺していた。しかしほんの少しだ。力の無いアズィナモスでは、短剣でさえその切っ先を少しミノタウロスに食い込ませ、少しの傷を付けるのが精一杯だった。それで十分だった。


 金の短剣が刺さった場所から、大量の血が噴き出し、ミノタウロスは悲鳴を上げてその箇所を押さえるが、そんなものはまるで意味をなさず、とうとう牛頭の怪物は、全ての血が体外へと吐き出されてカラカラとなって死に絶えた。


「アズィナモス……」


「兄さん」


 兄弟は固く抱き合い、互いに生き残った事を喜び合ったが、その時間は長く無かった。迷宮が凄い振動で揺れだしたからだ。何事か? と兄弟が周囲を見回すと、何と迷宮の壁が崩れ始めているではないか。


 このままここにいては、崩れる迷宮に押し潰されて死ぬ。と感じ取った兄弟は、直ぐ様その辺に落ちていた赤い糸玉を拾い上げると、それを手繰って入ってきた門へと急いだのである。


 * * * * * * *


 クノッソスの迷宮から生還出来たのは、テセウスとアズィナモスの兄弟だけであった。他の男女も何もかもが、崩壊したクノッソスの迷宮の下敷きとなって帰らぬものとなったからだ。


 その後、クノッソスの迷宮跡はクレタの兵士たちによって探索が行われ、兄弟が証言した通りにミノタウロスの死体が見付かった事で、クレタは喜びに包まれた。


 ミノス王は二人の功績を称え、今後アテナイとの関係改善を前向きに考えると兄弟に約束するとともに、兄弟に王女を妻とするように勧めてきた。これによりアズィナモスはアリアドネを妻とし、テセウスはアリアドネの妹パイドラーを妻に迎え、クレタ島を後にしたのだった。


 しかしテセウスの胸中には不安があった。このままアテナイに戻って、アズィナモスとアリアドネは幸せに暮らしていけるのだろうか。あの父王や兄弟たちが、幸せなアズィナモスを見て嫉妬してもおかしくない。それはアズィナモスとアリアドネの二人ともが考えていた事であり、そこでテセウスは一計を案じる事とした。


 一行はアテナイに戻る途中でナクソス島に立ち寄ると、その島の守り神でもある祝祭と酒の神デュオニュソスに、アズィナモスとアリアドネを預け、二人はそこで暮らす事となったのだ。二人はデュオニュソスに大層気に入られ、その後幸せな人生を送ったそうだ。


 その後、テセウスはアテナイに戻った後も数々の武功を上げた訳だが、それはまた別のお話。

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