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ゴリゴリ削られる
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アンパンに人差し指を押し当てる。別にパンの香ばしい香りも、餡の甘さも感じない。当然であり、これが普通だ。
「何してんだ? ハルアキ?」
学校で唯一友達と呼べるタカシに、不思議なものを見る目で見られた。タカシよ、それは友人に向ける目ではない。
「アンパンを味わっているのだよ。指で」
「馬鹿なの?」
俺の友人はド直球なやつだった。このままでは同様の視線を俺に向ける祖父江兄妹にまで、俺の頭のネジが弛んでしまったと思われるので、ネタバラシをする。
「五感の統合、ねえ」
祖父江兄が疑わしげな目を向けている。成程、きっと俺もリットーさんに向かって同様の視線を送っていたのだろう。それならばリットーさんのあの察しの良さも頷ける。
「本当にそんなの信じてるのか?」
と祖父江兄。
「こんな摩訶不思議な事がまかり通るのが異世界なんだよ。忍者はこう言うのしないのか?」
「しないな」
速攻で否定された。
「五感の強化はするわ。それこそ、視力を良くする訓練とか、耳を良くする訓練とか。でも五感を統合する訓練なんて聞いた事もない」
と祖父江妹も懐疑的だ。
「そりゃあそうだろうな。俺たちの住む地球には、レベルアップのシステムがないんだから」
「ああ、成程。統合はレベルアップによってなされるのか。それならレベルアップのない世界に住む俺たちの間で流行らなかったのも頷ける」
と強く頷く祖父江兄だが、それがやたらと胡散臭い。信じていないのが丸分かりだ。
「でも、それってつまりさあ、レベルアップしないと意味ないって事だよなあ?」
ああ、俺の友人はどうしてこうも核心を突いてくるのだろう。
「分かっているよ。レベルアップしないと統合しないのに、五感の統合の訓練に意味はあるのか? って話だろ? でもさあ、訓練しないと、レベルアップした時に、五感が統合しないんだよ。訓練してないから」
「うわあ、つら。本当に統合するかも分からないのに、訓練し続けないといけないとか、精神がゴリゴリ削られていく音が聞こえるよ」
三人同調してうんうん頷くんじゃない。そのパフォーマンスで余計に精神が削られるわ。
「はあ。本当、辛い」
窓の外に目を向ければ、雨がざあざあ降っている。きっと異世界も雨だろう。レベル上げの為に魔物や野生動物を狩るのは、まだ先になりそうだ。
「はあ……」
雨は憂鬱を誘発するらしい。ベフメ家から外を見遣るも、同じように雨がざあざあ降っている。流石にこんな天気の中、街の外に行って泥だらけになりながら、魔物や野生動物を狩る気にはならない。なので今日も今日とてリットーさんのシゴキである。
「遅いぞハルアキ!」
大広間に入るなり、ジェイリスくんが声を張り上げる。彼はなんだかんだいつも元気だなあ。
「こっちも色々都合があるんだよ」
言い訳にもならない事を口にしながら、俺はバヨネッタさんが張った結界の中に入っていく。
「色々、ねえ。まあ、そっちがそう言う態度なら、こちらは先に行かせて貰うだけだがな」
とジェイリスくんはマスクを被って素振りを始めた。
だが、確かに訓練量の差は、プレイヤースキルの差として現れ、それはレベルアップした時の上昇値の差として現れる。真面目に朝から晩まで訓練しているジェイリスくんと、放課後にちょこっと顔を出すだけの俺では、同じ共感覚を得たとしても、その有効性に大きな違いが出てくるに違いない。
「リットーさん」
「何だ?」
「何かこう、効率的に共感覚を身に付けられる訓練とかないですかね?」
「ないな!」
ですよねえ。言ってみただけッス。何と言うか、初めての経験で手探り感が凄いんだよなあ。どこに手を伸ばせば良いのか分からない。無重力空間をふわふわ漂っている感じだ。
「ほら! ハルアキもつまらない事を考えていないで、マスク被って訓練だ!」
こうして俺は今日も今日とて、リットーさんにしごかれるのだった。
「くっ、何故だ!」
訓練後、ジェイリスくんが片膝を付いて悔しがっている。俺がリットーさんに褒められたからだ。
どうやら、この共感覚の訓練において、俺の『野生の勘』は結構なプラスの働きをしてくれているらしく、リットーさんにボコボコにされるジェイリスくんと、リットーさんの攻撃を無様なりにも避けまくる俺と言う構図が出来上がりつつあった。なんかごめん。
「ふむ。ハルアキは本当に避けるのだけは上手いんだよな!」
まあ、確かに「避けるのだけ」はね。実際には俺も棒を持っているので、マスクを被ったままリットーさんに向かって攻撃を仕掛けたりしているのだが、当然当たりはしない。それどころかかなりのへっぴり腰だ。
オルさんに頼んで、録画の魔道具で動画を撮っておいて貰ったのだが、ジェイリスくんと俺とでは、明らかに動きが違う。ジェイリスくんは見えていなくても、何だか様になっているのだが、俺はマスクを被った瞬間からヘタレになるのだ。これが武術操体で五体の統合が出来ているかいないかの違いなのだろう。
「課題が浮き彫りになってきたな!」
とリットーさん。確かに。ジェイリスくんは五感の統合には苦戦しているが五体の統合はすでに完了しており、動きは抜群に良い。対して俺は『野生の勘』のお陰で五感の統合は上手くいきそうだが、五体の操縦に苦戦している。
「二人が一人だったなら、良き戦士であっただろうに!」
リットーさんよ、そんな真正面から悔しがらないでくれ。俺はともかく、ジェイリスくんがめっちゃ肩落としているから。
「戦士として、二人で一人前なのだから、二人協力して事にあたるのが望ましい!」
とのリットーさんの言の下、今度は俺とジェイリスくんで対戦してみたのだが、まあ、酷いものだった。明後日の方向に剣を振りまくるジェイリスくんと、へっぴり腰で棒を振るう俺。
俺の攻撃は、へっぴり腰で力が入っておらずノーダメージ。ジェイリスくんの攻撃は、俺が避けまくるのでこれまたノーダメージ。闘技場での決闘が嘘のような両者最低の泥試合が、録画の魔道具の中で繰り広げられていた。
ああ、これを皆で鑑賞するなんて、精神がゴリゴリ削られていく。憂鬱だ。降りしきる雨音が心の涙のように感じられた。
「何してんだ? ハルアキ?」
学校で唯一友達と呼べるタカシに、不思議なものを見る目で見られた。タカシよ、それは友人に向ける目ではない。
「アンパンを味わっているのだよ。指で」
「馬鹿なの?」
俺の友人はド直球なやつだった。このままでは同様の視線を俺に向ける祖父江兄妹にまで、俺の頭のネジが弛んでしまったと思われるので、ネタバラシをする。
「五感の統合、ねえ」
祖父江兄が疑わしげな目を向けている。成程、きっと俺もリットーさんに向かって同様の視線を送っていたのだろう。それならばリットーさんのあの察しの良さも頷ける。
「本当にそんなの信じてるのか?」
と祖父江兄。
「こんな摩訶不思議な事がまかり通るのが異世界なんだよ。忍者はこう言うのしないのか?」
「しないな」
速攻で否定された。
「五感の強化はするわ。それこそ、視力を良くする訓練とか、耳を良くする訓練とか。でも五感を統合する訓練なんて聞いた事もない」
と祖父江妹も懐疑的だ。
「そりゃあそうだろうな。俺たちの住む地球には、レベルアップのシステムがないんだから」
「ああ、成程。統合はレベルアップによってなされるのか。それならレベルアップのない世界に住む俺たちの間で流行らなかったのも頷ける」
と強く頷く祖父江兄だが、それがやたらと胡散臭い。信じていないのが丸分かりだ。
「でも、それってつまりさあ、レベルアップしないと意味ないって事だよなあ?」
ああ、俺の友人はどうしてこうも核心を突いてくるのだろう。
「分かっているよ。レベルアップしないと統合しないのに、五感の統合の訓練に意味はあるのか? って話だろ? でもさあ、訓練しないと、レベルアップした時に、五感が統合しないんだよ。訓練してないから」
「うわあ、つら。本当に統合するかも分からないのに、訓練し続けないといけないとか、精神がゴリゴリ削られていく音が聞こえるよ」
三人同調してうんうん頷くんじゃない。そのパフォーマンスで余計に精神が削られるわ。
「はあ。本当、辛い」
窓の外に目を向ければ、雨がざあざあ降っている。きっと異世界も雨だろう。レベル上げの為に魔物や野生動物を狩るのは、まだ先になりそうだ。
「はあ……」
雨は憂鬱を誘発するらしい。ベフメ家から外を見遣るも、同じように雨がざあざあ降っている。流石にこんな天気の中、街の外に行って泥だらけになりながら、魔物や野生動物を狩る気にはならない。なので今日も今日とてリットーさんのシゴキである。
「遅いぞハルアキ!」
大広間に入るなり、ジェイリスくんが声を張り上げる。彼はなんだかんだいつも元気だなあ。
「こっちも色々都合があるんだよ」
言い訳にもならない事を口にしながら、俺はバヨネッタさんが張った結界の中に入っていく。
「色々、ねえ。まあ、そっちがそう言う態度なら、こちらは先に行かせて貰うだけだがな」
とジェイリスくんはマスクを被って素振りを始めた。
だが、確かに訓練量の差は、プレイヤースキルの差として現れ、それはレベルアップした時の上昇値の差として現れる。真面目に朝から晩まで訓練しているジェイリスくんと、放課後にちょこっと顔を出すだけの俺では、同じ共感覚を得たとしても、その有効性に大きな違いが出てくるに違いない。
「リットーさん」
「何だ?」
「何かこう、効率的に共感覚を身に付けられる訓練とかないですかね?」
「ないな!」
ですよねえ。言ってみただけッス。何と言うか、初めての経験で手探り感が凄いんだよなあ。どこに手を伸ばせば良いのか分からない。無重力空間をふわふわ漂っている感じだ。
「ほら! ハルアキもつまらない事を考えていないで、マスク被って訓練だ!」
こうして俺は今日も今日とて、リットーさんにしごかれるのだった。
「くっ、何故だ!」
訓練後、ジェイリスくんが片膝を付いて悔しがっている。俺がリットーさんに褒められたからだ。
どうやら、この共感覚の訓練において、俺の『野生の勘』は結構なプラスの働きをしてくれているらしく、リットーさんにボコボコにされるジェイリスくんと、リットーさんの攻撃を無様なりにも避けまくる俺と言う構図が出来上がりつつあった。なんかごめん。
「ふむ。ハルアキは本当に避けるのだけは上手いんだよな!」
まあ、確かに「避けるのだけ」はね。実際には俺も棒を持っているので、マスクを被ったままリットーさんに向かって攻撃を仕掛けたりしているのだが、当然当たりはしない。それどころかかなりのへっぴり腰だ。
オルさんに頼んで、録画の魔道具で動画を撮っておいて貰ったのだが、ジェイリスくんと俺とでは、明らかに動きが違う。ジェイリスくんは見えていなくても、何だか様になっているのだが、俺はマスクを被った瞬間からヘタレになるのだ。これが武術操体で五体の統合が出来ているかいないかの違いなのだろう。
「課題が浮き彫りになってきたな!」
とリットーさん。確かに。ジェイリスくんは五感の統合には苦戦しているが五体の統合はすでに完了しており、動きは抜群に良い。対して俺は『野生の勘』のお陰で五感の統合は上手くいきそうだが、五体の操縦に苦戦している。
「二人が一人だったなら、良き戦士であっただろうに!」
リットーさんよ、そんな真正面から悔しがらないでくれ。俺はともかく、ジェイリスくんがめっちゃ肩落としているから。
「戦士として、二人で一人前なのだから、二人協力して事にあたるのが望ましい!」
とのリットーさんの言の下、今度は俺とジェイリスくんで対戦してみたのだが、まあ、酷いものだった。明後日の方向に剣を振りまくるジェイリスくんと、へっぴり腰で棒を振るう俺。
俺の攻撃は、へっぴり腰で力が入っておらずノーダメージ。ジェイリスくんの攻撃は、俺が避けまくるのでこれまたノーダメージ。闘技場での決闘が嘘のような両者最低の泥試合が、録画の魔道具の中で繰り広げられていた。
ああ、これを皆で鑑賞するなんて、精神がゴリゴリ削られていく。憂鬱だ。降りしきる雨音が心の涙のように感じられた。
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