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宣言
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ロケット発射場から北に行くと、増田宇宙通信所と言う施設がある。宇宙に打ち上げられた人工衛星と電波でやり取りをする施設だ。こう言った施設が日本や世界各地にあり、その情報が筑波宇宙センターなどに送られ、様々な指示が出されるのだ。別に筑波だけで宇宙とやり取りしている訳ではない。俺も初めて知ったけど。
なので俺たちが行くべきなのは、筑波ではなくこの増田宇宙通信所となる。ここから宇宙に打ち上げられた、魔法スキル遠隔照射システム(仮)を搭載した人工衛星とやり取りをするからだ。
そんな訳で俺は今、畳の間で寝転がっています。い草の匂いを嗅ぐと落ち着くのは、俺が日本人だからだろうか?
増田宇宙通信所にこんなところがあるのかは知らないが、俺たちが今いるのは民宿である。畳の間があるのも至極当然。何でこんなところにいるのかって? それはもちろん仮眠を取る為だ。オルドランドの首都をアンゲルスタが襲撃してから、今まであまり睡眠を取っていなかったので、打ち上がった人工衛星が静止軌道に到達するまでの間に仮眠を取り、気力と魔力を充填しておく必要があるのだ。
「ハルアキ、大変だわ!」
バヨネッタさんが、テレビのリモコンを持ったまま震えている。
「どうかしたんですか!?」
驚いて、布団を敷くのを中断して尋ねると、
「『マギ*なぎ』がやっていないわ!」
との返答。ここまで来てそれ!? 流石はバヨネッタさん余裕だな。
「まあ、こう言う民宿だと、サブスクに入っていなかったりとかあるんじゃないですか?」
「何それ!? 『マギ*なぎ』が観れないって事!?」
「そうですね」
あ、膝から崩折れた。そんなにか!? そんなに観たかったのか!?
「まあ、今は良いじゃないですか。一連の件が一段落したら、いくらでも観れますよ」
「一段落っていつよ?」
そう言われれば押し黙るしかない。この件の終着点ってどこだ? アンゲルスタによる『狂乱』を阻止したらか? それともドミニクを打倒したらか? 確かにそこで一段落と呼べるかも知れない。しかし、その先にはオルドランドとジャガラガとの戦争が待っている。いつが終わりなのかと言われれば、それはかなり先の事だろう。
「分かっていないわねハルアキは。人が本当に一段落出来るのは、死ぬ時と愉楽に没頭している時なのよ。死ぬつもりはないから、私は愉楽に没頭するのよ」
「はあ、それは分かりました」
「そう、なら私が『マギ*なぎ』を観られるように用意なさい」
用意なさい。と言われましても。
「バヨネッタさんだって『二倍化』で魔力を消費しているんですから、一休みしてくださいよ」
「『マギ*なぎ』を一話観たら寝るわ。最近、あれを観ないと眠れないのよ」
何を日常のルーティーンに組み込んでいるんだこの人は。まあ、良いけどね。俺は『空間庫』からタブレットを取り出し、バヨネッタさんに渡した。
「その中にダウンロードした『マギ*なぎ』が入っていますから、好きな話数を観ていてください」
「気が効くわね」
「一応従僕ですから。それと……」
ここで会話を一区切りして、俺はバヨネッタさんを見詰める。
「ここ俺の部屋なんで出ていって貰えますか? バヨネッタさんの部屋は隣りでしょう?」
「分かっているわよ。私の部屋のテレビだけ調子が悪いのかと思って、こっちの部屋を覗きに来ただけよ」
なんて事を言いながら、バヨネッタさんはタブレットを持って部屋から出ていった。そこで俺はふと我に返る。バヨネッタさんは前から『マギ*なぎ』を観ていたはずだ。それこそあっちの世界に戻っていた時にも、自分のタブレットで視聴していたはず。そのバヨネッタさんがこの場にタブレットを忘れてきたはずがない。
「はあ。どんだけ心配掛けているんだよ俺は」
情けなさを吐き捨てながら、俺が布団を敷き直していると、バヨネッタさんが点けっぱなしにしていったテレビから、臨時ニュースが流れ始めた。画面がドラマから簡易なニューススタジオに代わり、男性アナウンサーが一礼してニュースを伝え始めた。
『緊急速報です。先程、アンゲルスタの国家元首であるドミニク・メルヒェン氏が、テレビ、ラジオ、インターネットを通じて、全世界に対して宣戦布告ともとれる発言を致しました』
テレビ画面がまた切り替わる。どこかの会見場にいるドミニクを映し出し、ドミニクがしゃべるのに合わせて、女性の通訳の声が聞こえてくる。
『私の名前はドミニク・メルヒェンです。私はアンゲルスタで国家元首をしています。そして私は神の使いです。神は私にこうおっしゃられました。『ドミニクよ、善が廃れ悪が蔓延るこの世に、国を興しなさい。私はこの汚れきった世界を滅ぼします。だがお前の創った国と、その国に生きるものたちだけは生かそう。他のものは滅びる』と』
なんだそりゃ!? まるっきりノアの方舟じゃないか!? この男はこんな夢物語を信じて、ここまでぶっ飛んだ事をしてきたのか!?
『そして、私は神の国建設の為に奮闘し、約十年前にそれは成った。神よりの使者である天使によって。そして我々アンゲルスタ人は天使より超常の力を賜ったのです。それはつまり、地上を生きる人々と一線を画する生命体へと進化した超人類となった事を意味します。我々超人類アンゲルスタは、より良くこの地球を運営していく事が可能です。今後は我々アンゲルスタがより良い方向へと導きます。そしてそれには、旧人類は邪魔です。なので神の粛清を待つまでもありません。我々アンゲルスタが、あなたたち旧人類を滅ぼします』
宣戦布告と言うか、一方的な虐殺宣言って感じだな。
『死にたくない者は、我々アンゲルスタに服従しなさい。そうすれば神の国の一員として受け入れ、その者たちも超人類へと進化させてあげます。猶予はありません。これより六時間後、地球に生きる旧人類たちは、自らの愚かさに気付き、後悔し、発狂する事になるのです。その先に待つのは死です。このような惨めな死を迎えたくなければ、あなたの国にある、我々の教会に飛び込みなさい。そしてアンゲルスタに服従すると宣言するのです。でなければ、逃げる事の出来ない死が、あなたを地獄へ連れていくでしょう』
こんな放送を視聴して、アンゲルスタの軍門に降るやつなんているのかねえ? 俺なら気にせず普通の生活を送っちゃうね。だけど今回ばかりはこんな世迷い言でも捨て置く訳にはいかないんだよなあ。
『えー、皆さん、今回の会見で様々な憶測が飛び交う事と思いますが、冷静な行動を心掛けてください』
と男性アナウンサーが一礼する。
『続いてのニュースです。NASA、JAXAの発表によると、太陽で巨大な太陽フレアが確認されました。この影響で、今日の日没頃より、GPS衛星に不調が起こる可能性があるとの注意喚起がなされました』
これはこちらからテレビ局に流した情報だ。今回の作戦にはGPS衛星を使うので、どんな影響が出るか分からないからな。
そしてまたテレビ画面が切り替わった。違うスタジオだ。そこで見知らぬキャスターが今のドミニクの発言に対して、専門家などを交えて色々言い始めたところで、俺はテレビを消して布団に潜った。
はあ、それにしても『狂乱』が世界に放たれるのは六時間後か。人工衛星が静止軌道に到達して、システムが使用可能になるのが五時間後。本当にギリギリになりそうだ。まあ、今はこんな夢想に付き合っている場合じゃない。寝よ。
なので俺たちが行くべきなのは、筑波ではなくこの増田宇宙通信所となる。ここから宇宙に打ち上げられた、魔法スキル遠隔照射システム(仮)を搭載した人工衛星とやり取りをするからだ。
そんな訳で俺は今、畳の間で寝転がっています。い草の匂いを嗅ぐと落ち着くのは、俺が日本人だからだろうか?
増田宇宙通信所にこんなところがあるのかは知らないが、俺たちが今いるのは民宿である。畳の間があるのも至極当然。何でこんなところにいるのかって? それはもちろん仮眠を取る為だ。オルドランドの首都をアンゲルスタが襲撃してから、今まであまり睡眠を取っていなかったので、打ち上がった人工衛星が静止軌道に到達するまでの間に仮眠を取り、気力と魔力を充填しておく必要があるのだ。
「ハルアキ、大変だわ!」
バヨネッタさんが、テレビのリモコンを持ったまま震えている。
「どうかしたんですか!?」
驚いて、布団を敷くのを中断して尋ねると、
「『マギ*なぎ』がやっていないわ!」
との返答。ここまで来てそれ!? 流石はバヨネッタさん余裕だな。
「まあ、こう言う民宿だと、サブスクに入っていなかったりとかあるんじゃないですか?」
「何それ!? 『マギ*なぎ』が観れないって事!?」
「そうですね」
あ、膝から崩折れた。そんなにか!? そんなに観たかったのか!?
「まあ、今は良いじゃないですか。一連の件が一段落したら、いくらでも観れますよ」
「一段落っていつよ?」
そう言われれば押し黙るしかない。この件の終着点ってどこだ? アンゲルスタによる『狂乱』を阻止したらか? それともドミニクを打倒したらか? 確かにそこで一段落と呼べるかも知れない。しかし、その先にはオルドランドとジャガラガとの戦争が待っている。いつが終わりなのかと言われれば、それはかなり先の事だろう。
「分かっていないわねハルアキは。人が本当に一段落出来るのは、死ぬ時と愉楽に没頭している時なのよ。死ぬつもりはないから、私は愉楽に没頭するのよ」
「はあ、それは分かりました」
「そう、なら私が『マギ*なぎ』を観られるように用意なさい」
用意なさい。と言われましても。
「バヨネッタさんだって『二倍化』で魔力を消費しているんですから、一休みしてくださいよ」
「『マギ*なぎ』を一話観たら寝るわ。最近、あれを観ないと眠れないのよ」
何を日常のルーティーンに組み込んでいるんだこの人は。まあ、良いけどね。俺は『空間庫』からタブレットを取り出し、バヨネッタさんに渡した。
「その中にダウンロードした『マギ*なぎ』が入っていますから、好きな話数を観ていてください」
「気が効くわね」
「一応従僕ですから。それと……」
ここで会話を一区切りして、俺はバヨネッタさんを見詰める。
「ここ俺の部屋なんで出ていって貰えますか? バヨネッタさんの部屋は隣りでしょう?」
「分かっているわよ。私の部屋のテレビだけ調子が悪いのかと思って、こっちの部屋を覗きに来ただけよ」
なんて事を言いながら、バヨネッタさんはタブレットを持って部屋から出ていった。そこで俺はふと我に返る。バヨネッタさんは前から『マギ*なぎ』を観ていたはずだ。それこそあっちの世界に戻っていた時にも、自分のタブレットで視聴していたはず。そのバヨネッタさんがこの場にタブレットを忘れてきたはずがない。
「はあ。どんだけ心配掛けているんだよ俺は」
情けなさを吐き捨てながら、俺が布団を敷き直していると、バヨネッタさんが点けっぱなしにしていったテレビから、臨時ニュースが流れ始めた。画面がドラマから簡易なニューススタジオに代わり、男性アナウンサーが一礼してニュースを伝え始めた。
『緊急速報です。先程、アンゲルスタの国家元首であるドミニク・メルヒェン氏が、テレビ、ラジオ、インターネットを通じて、全世界に対して宣戦布告ともとれる発言を致しました』
テレビ画面がまた切り替わる。どこかの会見場にいるドミニクを映し出し、ドミニクがしゃべるのに合わせて、女性の通訳の声が聞こえてくる。
『私の名前はドミニク・メルヒェンです。私はアンゲルスタで国家元首をしています。そして私は神の使いです。神は私にこうおっしゃられました。『ドミニクよ、善が廃れ悪が蔓延るこの世に、国を興しなさい。私はこの汚れきった世界を滅ぼします。だがお前の創った国と、その国に生きるものたちだけは生かそう。他のものは滅びる』と』
なんだそりゃ!? まるっきりノアの方舟じゃないか!? この男はこんな夢物語を信じて、ここまでぶっ飛んだ事をしてきたのか!?
『そして、私は神の国建設の為に奮闘し、約十年前にそれは成った。神よりの使者である天使によって。そして我々アンゲルスタ人は天使より超常の力を賜ったのです。それはつまり、地上を生きる人々と一線を画する生命体へと進化した超人類となった事を意味します。我々超人類アンゲルスタは、より良くこの地球を運営していく事が可能です。今後は我々アンゲルスタがより良い方向へと導きます。そしてそれには、旧人類は邪魔です。なので神の粛清を待つまでもありません。我々アンゲルスタが、あなたたち旧人類を滅ぼします』
宣戦布告と言うか、一方的な虐殺宣言って感じだな。
『死にたくない者は、我々アンゲルスタに服従しなさい。そうすれば神の国の一員として受け入れ、その者たちも超人類へと進化させてあげます。猶予はありません。これより六時間後、地球に生きる旧人類たちは、自らの愚かさに気付き、後悔し、発狂する事になるのです。その先に待つのは死です。このような惨めな死を迎えたくなければ、あなたの国にある、我々の教会に飛び込みなさい。そしてアンゲルスタに服従すると宣言するのです。でなければ、逃げる事の出来ない死が、あなたを地獄へ連れていくでしょう』
こんな放送を視聴して、アンゲルスタの軍門に降るやつなんているのかねえ? 俺なら気にせず普通の生活を送っちゃうね。だけど今回ばかりはこんな世迷い言でも捨て置く訳にはいかないんだよなあ。
『えー、皆さん、今回の会見で様々な憶測が飛び交う事と思いますが、冷静な行動を心掛けてください』
と男性アナウンサーが一礼する。
『続いてのニュースです。NASA、JAXAの発表によると、太陽で巨大な太陽フレアが確認されました。この影響で、今日の日没頃より、GPS衛星に不調が起こる可能性があるとの注意喚起がなされました』
これはこちらからテレビ局に流した情報だ。今回の作戦にはGPS衛星を使うので、どんな影響が出るか分からないからな。
そしてまたテレビ画面が切り替わった。違うスタジオだ。そこで見知らぬキャスターが今のドミニクの発言に対して、専門家などを交えて色々言い始めたところで、俺はテレビを消して布団に潜った。
はあ、それにしても『狂乱』が世界に放たれるのは六時間後か。人工衛星が静止軌道に到達して、システムが使用可能になるのが五時間後。本当にギリギリになりそうだ。まあ、今はこんな夢想に付き合っている場合じゃない。寝よ。
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