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第参章
DAY9 -最初で最後の- 交戦編 封印の解放
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血反吐を吐きながらもルドルフはレイナを睨みつけた。
傷は明らかに致命傷にもかかわらず、眼光は鋭く気高かった。
「まあ怖い。まだ何かできるのかしら?」
レイナは両手で口を覆い、眉毛を八の字にしながら怖がって見せたが、手の隙間から溢れた笑みが垣間見えていた。
「…いつ…マークを刻んだ。」
ルドルフは言葉を絞り出した。口からの吐血量は凄まじく、ユウナは目を背けていた。
「あら。気付いてないのね。僧侶が貴方にマークを刻んだのよ?貴方はあの子を壊して満足してたけどね。」
もはや笑いを堪えずにレイナはルドルフの様子をジロジロと伺っていた。いつ死ぬのか、それを楽しんでいる様子だった。
ルドルフは自分の犯した失態に唇を噛みしめながらスズカの姿を見た。彼女に向けた眼差しは、全てを託すというメッセージが込められているように感じられた。
そのままルドルフの双眸は虚になった。キングが大剣を引き抜くとルドルフは膝から崩れ落ち、そのまま倒れた老躯は二度と立ち上がることはなかった。胸に空いた大きな風穴は焼結しており、血が一滴も出ていない。この一連の出来事は轟音の鳴り響く戦場において一瞬の沈黙をもたらした。
「Hoo!!やるねえレイナ!!」
「まずい。このままでは…!!」
「ふふふ!これでルドルフの封印は全て解けるわ!!!」
「ユキ!!!」
戦場に白猫の姿が消えた。そしてその代わり一人の見知らぬ女性がそこにいた。
「あなた、タクト壊れてるんでしょ?その状態で魔法なんて放ったら終わるんじゃない??ふふ!」
「…なめんなよ。」
ユキのフォニムの昂りは戦場にいる者たちを戦慄させた。それほどまでに濃縮されたフォニムだった。
「この姿ならもっと力を出せんだよ。」
「ユキ…!!」
スズカは悔しそうに顔を歪めていた。その顔を見てレイナは大層喜んでいた。ユキはスズカを一瞥した後レイナに目を向けた。
「スズカさん…あとはよろしく。」
ユキが動き出すことを気取ったレイナは動き出した。
「…いいわ相手をしてあげる。私の多重召喚、盤上召喚でね…!!」
レイナが両手を大きく広げると、地面からチェスの駒を模した召喚獣を呼び寄せた。先ほどルドルフに剣を突き立てた者がどうやらキングらしく、その他のポーンやビショップなども辺りに出現する。しかしそこにクイーンとナイトの姿は見当たらなかった。
「…一部の駒がいないようだけどもう準備はいいかしら?」
「ええ。全ての駒が揃っているわよ。クイーンは私だからね。」
「自分をクイーンって…いいご趣味ね。ちなみにナイトは?」
「あら。お心当たりがあるんじゃないの?ふふっ。ナイトはね…あなたの恋人とお兄さんよ!!!」
「…ほんっと私をイラつかせるのが上手ね!!!」
ユキは両腕を素早くクロスさせると前方に高さ10mはあろう大波を出現させ全てを呑み込もうとした。近くに居合わせてしまった一般兵は慌てて避難するも、少なくない人数が腰を抜かし恐怖で顔を引きつらせていた。この大波に立ち向かったのはキングだった。縦に大きく剣を振り下ろし大波の真ん中を蒸発させた。両脇の波はそのまま辺りの一般兵を呑み込んだが、レイナの一行は無傷だった。
「どう?私のキング。惚れ惚れする力でしょ?」
「そうね。せいぜいあなたのフィアンセを大切にしなさい。」
「まあ。フィアンセを奪われたからってそんなこと言わなくてもいいのよ?」
「セコい手使ってモノにしたつもり?私の恋人も兄も心から屈服することなんてありえないから。」
ユキが右手を強く握ると辺りに散らした水がレイナ一行の周りを取り囲み、大渦を描くように回転し始めた。
「ウスフィア!!!」
水はレイナ達を全ての方向から呑み込みにかかる。先ほどのキングを見る限りこの水撃は止められない。レイナがどのように対処するか…ユキは目を凝らして確認すると、女は悪魔の様に笑っていた。
急に渦を巻く水のコントロールが効かなくなった。外部からの強い干渉を受けたのだ。ユキはさらにフォニムを込めて無理やりに動かそうとする。ユキの方が優位に立ち始め水が徐々に動き始めるも、端から凍りついてきていた。そしてユキはなすすべもなく全ての水が氷になってしまった。ユキは両手を下ろし、レイナの方向ではなく後ろに振り返る。
「水なら勝てると思ったんだけどね。氷に変えちゃうなんて兄としてどうなの?」
後ろに立ち尽くす兄は目を見開いたまま何も答えない。
「私だよ?今は人の姿だよ?」
シュタルクは何も答えない。
「兄さんが言う様に、私は凍りついてなんかいない!!兄さんはあのクソ女に騙されてるんだよ!!」
「…。」
「兄さんは私を救った!!ヴォルフとともに私を病気から救い出してくれた!!兄さん…!兄さん!!思い出して!!!」
「無駄よ?」
レイナの発言に対し、ユキは背を向けたままフォニムを激らせる。
「言ったでしょ?シュタルクは…私のナイトだって!!」
レイナは高笑いしながら空を仰ぐ。ユキは憎悪を込め、レイナに振り返ろうとしたその瞬間、シュタルクの見開いた目に涙が溢れるのを見た。その顔は少しも動かず、ただ目から涙が溢れていた。
「うちの兄さんに…何をしたああああああ!!!!!」
辺りが一瞬で蒼き焔で埋め尽くされた。レイナが呼び出したポーンは回避が間に合わず、ドロドロと溶けていた。その他のコマは潜在能力が高いのか、焔を喰らわず逃げ延びた。しかしユキは追撃を仕掛ける。風をコントロールし、撒き散らした焔の火力を上げながら自在に動かし始めた。その動きは予想がつかず、ビショップやルークはレイナを庇いながら姿を消していく。キングのみが焔を斬り裂き、レイナを守り抜いていた。
「終わりだあ!!」
ユキは焔に加えレイナの上空から雷撃を落とした。耳をつんざく轟音が辺りに鳴り響いた。砂煙が立ち上がるも、ユキが確認をするため風ですぐさまなぎ払った。そこにはレイナの倒れた姿はなく、赤いフォニムを纏ったヴォルフが雷撃を止め、シュタルクが焔をかき消していた。
「ふふふっ!!私のナイト達とご対面ね??どう??今の気持ちは??」
ユキは息を荒げながらレイナを睨む。ヴォルフも先ほど対面した時と違い、無表情のまま目を見開いていた。その目はただ前に広がる景色のみを写しており、その奥に感情や意思は見受けられなかった。
「ヴォルフ。兄さん。…必ず救うから!!」
ユキは呼吸を整えながら次の手を打とうとする。
「何度も言わせないで?無駄よ!!全部全部無駄なの!!…それが分からないなら身をもって体験なさい。」
レイナの目が真剣な眼差しに変わるとヴォルフとシュタルクは目を蒼くし、そのままユキに向かって攻撃体勢に入った。
傷は明らかに致命傷にもかかわらず、眼光は鋭く気高かった。
「まあ怖い。まだ何かできるのかしら?」
レイナは両手で口を覆い、眉毛を八の字にしながら怖がって見せたが、手の隙間から溢れた笑みが垣間見えていた。
「…いつ…マークを刻んだ。」
ルドルフは言葉を絞り出した。口からの吐血量は凄まじく、ユウナは目を背けていた。
「あら。気付いてないのね。僧侶が貴方にマークを刻んだのよ?貴方はあの子を壊して満足してたけどね。」
もはや笑いを堪えずにレイナはルドルフの様子をジロジロと伺っていた。いつ死ぬのか、それを楽しんでいる様子だった。
ルドルフは自分の犯した失態に唇を噛みしめながらスズカの姿を見た。彼女に向けた眼差しは、全てを託すというメッセージが込められているように感じられた。
そのままルドルフの双眸は虚になった。キングが大剣を引き抜くとルドルフは膝から崩れ落ち、そのまま倒れた老躯は二度と立ち上がることはなかった。胸に空いた大きな風穴は焼結しており、血が一滴も出ていない。この一連の出来事は轟音の鳴り響く戦場において一瞬の沈黙をもたらした。
「Hoo!!やるねえレイナ!!」
「まずい。このままでは…!!」
「ふふふ!これでルドルフの封印は全て解けるわ!!!」
「ユキ!!!」
戦場に白猫の姿が消えた。そしてその代わり一人の見知らぬ女性がそこにいた。
「あなた、タクト壊れてるんでしょ?その状態で魔法なんて放ったら終わるんじゃない??ふふ!」
「…なめんなよ。」
ユキのフォニムの昂りは戦場にいる者たちを戦慄させた。それほどまでに濃縮されたフォニムだった。
「この姿ならもっと力を出せんだよ。」
「ユキ…!!」
スズカは悔しそうに顔を歪めていた。その顔を見てレイナは大層喜んでいた。ユキはスズカを一瞥した後レイナに目を向けた。
「スズカさん…あとはよろしく。」
ユキが動き出すことを気取ったレイナは動き出した。
「…いいわ相手をしてあげる。私の多重召喚、盤上召喚でね…!!」
レイナが両手を大きく広げると、地面からチェスの駒を模した召喚獣を呼び寄せた。先ほどルドルフに剣を突き立てた者がどうやらキングらしく、その他のポーンやビショップなども辺りに出現する。しかしそこにクイーンとナイトの姿は見当たらなかった。
「…一部の駒がいないようだけどもう準備はいいかしら?」
「ええ。全ての駒が揃っているわよ。クイーンは私だからね。」
「自分をクイーンって…いいご趣味ね。ちなみにナイトは?」
「あら。お心当たりがあるんじゃないの?ふふっ。ナイトはね…あなたの恋人とお兄さんよ!!!」
「…ほんっと私をイラつかせるのが上手ね!!!」
ユキは両腕を素早くクロスさせると前方に高さ10mはあろう大波を出現させ全てを呑み込もうとした。近くに居合わせてしまった一般兵は慌てて避難するも、少なくない人数が腰を抜かし恐怖で顔を引きつらせていた。この大波に立ち向かったのはキングだった。縦に大きく剣を振り下ろし大波の真ん中を蒸発させた。両脇の波はそのまま辺りの一般兵を呑み込んだが、レイナの一行は無傷だった。
「どう?私のキング。惚れ惚れする力でしょ?」
「そうね。せいぜいあなたのフィアンセを大切にしなさい。」
「まあ。フィアンセを奪われたからってそんなこと言わなくてもいいのよ?」
「セコい手使ってモノにしたつもり?私の恋人も兄も心から屈服することなんてありえないから。」
ユキが右手を強く握ると辺りに散らした水がレイナ一行の周りを取り囲み、大渦を描くように回転し始めた。
「ウスフィア!!!」
水はレイナ達を全ての方向から呑み込みにかかる。先ほどのキングを見る限りこの水撃は止められない。レイナがどのように対処するか…ユキは目を凝らして確認すると、女は悪魔の様に笑っていた。
急に渦を巻く水のコントロールが効かなくなった。外部からの強い干渉を受けたのだ。ユキはさらにフォニムを込めて無理やりに動かそうとする。ユキの方が優位に立ち始め水が徐々に動き始めるも、端から凍りついてきていた。そしてユキはなすすべもなく全ての水が氷になってしまった。ユキは両手を下ろし、レイナの方向ではなく後ろに振り返る。
「水なら勝てると思ったんだけどね。氷に変えちゃうなんて兄としてどうなの?」
後ろに立ち尽くす兄は目を見開いたまま何も答えない。
「私だよ?今は人の姿だよ?」
シュタルクは何も答えない。
「兄さんが言う様に、私は凍りついてなんかいない!!兄さんはあのクソ女に騙されてるんだよ!!」
「…。」
「兄さんは私を救った!!ヴォルフとともに私を病気から救い出してくれた!!兄さん…!兄さん!!思い出して!!!」
「無駄よ?」
レイナの発言に対し、ユキは背を向けたままフォニムを激らせる。
「言ったでしょ?シュタルクは…私のナイトだって!!」
レイナは高笑いしながら空を仰ぐ。ユキは憎悪を込め、レイナに振り返ろうとしたその瞬間、シュタルクの見開いた目に涙が溢れるのを見た。その顔は少しも動かず、ただ目から涙が溢れていた。
「うちの兄さんに…何をしたああああああ!!!!!」
辺りが一瞬で蒼き焔で埋め尽くされた。レイナが呼び出したポーンは回避が間に合わず、ドロドロと溶けていた。その他のコマは潜在能力が高いのか、焔を喰らわず逃げ延びた。しかしユキは追撃を仕掛ける。風をコントロールし、撒き散らした焔の火力を上げながら自在に動かし始めた。その動きは予想がつかず、ビショップやルークはレイナを庇いながら姿を消していく。キングのみが焔を斬り裂き、レイナを守り抜いていた。
「終わりだあ!!」
ユキは焔に加えレイナの上空から雷撃を落とした。耳をつんざく轟音が辺りに鳴り響いた。砂煙が立ち上がるも、ユキが確認をするため風ですぐさまなぎ払った。そこにはレイナの倒れた姿はなく、赤いフォニムを纏ったヴォルフが雷撃を止め、シュタルクが焔をかき消していた。
「ふふふっ!!私のナイト達とご対面ね??どう??今の気持ちは??」
ユキは息を荒げながらレイナを睨む。ヴォルフも先ほど対面した時と違い、無表情のまま目を見開いていた。その目はただ前に広がる景色のみを写しており、その奥に感情や意思は見受けられなかった。
「ヴォルフ。兄さん。…必ず救うから!!」
ユキは呼吸を整えながら次の手を打とうとする。
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