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第参章
DAY9 -最初で最後の- 交戦編 白猫と恋人
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シャルルは頭を抱えていた。
ヴォルフやシュタルクがおかしくなっているのは恐らくレイナによる魅了という魔法。精神汚染系の魔法は厄介で身体的な強さだけでは対処できない。だからこそ魔法界ではまず初めに対策を取る。ヴォルフたちも例外でなく、一般から比べるとかなり高いレベルの免疫を持ち合わせている。
その彼らが魅了されている。セマティックスキャンを通してスズカの推論は頭に入っている。が、肝心の解決方法がない。
(シャルル…。もう自分の正体を明かすしかないんじゃ?)
ルークからの通信だった。セマティックスキャンによってシャルルが何者なのかも全て理解しているようだった。
現状ルークの言う通りシャルル自身の正体を明かすことこそが彼らを正気に戻す最大の手だ。しかしこれには問題があった。
(ルーク。私は元に戻ることはできないの。擬態で戻ってもいいんだけど、あくまでそれは擬態。ある意味で誰にでもできる手段だから信用は勝ち取れないんだ。)
…それに今人の姿に戻ると、私の壊れかけのタクトが対応できないから、しばらくすると死ぬ。その時は今じゃない。
(おーけ。じゃあどうする?)
(…言葉と魔法をぶつけて語る。私が私であると彼から理解させる。)
シャルルはそう通信しながら、ヴォルフの動向を探っていた。
ヴォルフもどうやらシャルルとユキを重ねている節があるようだった。
しかし、シュタルクの話ならユキは死んだことになっている。きっとヴォルフも同じことを吹き込まれている。
「もう一度聞く。白猫。お前は一体何者だ。」
ヴォルフは大剣を構えながら声を張った。彼らの間は十分な距離があり、風が砂を運びながら間を割った。
「まったく…。私が何者かもわからないなんて。そんな奴には何も教える気はない。きっとあなたが思い浮かべている女の子はそう言うと思うよ。」
「…確かに。君はある女性と重なる。だからこそ…!」
ヴォルフは十分に開いたその距離を一瞬で詰めた。ルークが止めに入ろうとするもシャルルからの拒否反応を強く感じ取った。
ヴォルフの剣閃をシャルルは刹那のタイミングで躱していく。
猫の身軽さに加えて風魔法を駆使することで空中でも自由に動いている。
「…どうして、そんなに怒るの?!」
ヴォルフの攻撃は怒りや憎しみが込められていた。
シャルルはその攻撃を見切りながら、声を絞り出した。
「貴様はユキを愚弄している!!」
ヴォルフは前進しながら連撃を叩き込む。
そのどれもがシャルルに躱されているものの、一太刀一太刀が次の攻撃に繋がるように連携されているため、次第に追い込んでいた。
「愚弄?!」
躱すだけでは拉致が開かない。
シャルルはそう感じ、反撃の機会を窺う。
しかしフォルテという鎧は生半可な攻撃では牽制にもならない。
そのため耐え忍び隙を見つけるしかなかった。
「ああ…!ユキになりすまし、俺を謀る!死者への愚弄以外の何者でもない!」
ヴォルフはまだシャルルのことをユキと認めていなかった。
シャルルはいい加減頭にきていた。未だに理解できていない堅物のおつむだけでなく、隙を見せない戦闘スタイルに対しても。
「ばっかじゃないの?!愛した女くらい姿形変わっても見抜きなさいよ!!」
ヴォルフの剣撃のテンポが乱れた。その隙をついてシャルルは渾身の風魔法を腹部目掛けて叩き込んだ。フォルテによってガードはしていたが、ヴォルフは後方へと飛ばされた。すぐさま受け身をとったヴォルフは剣を構えずにシャルルを睨んだ。
「だいたいあんたはいつも固すぎるのよ!!この際だから言うけどね、学生時代はもっと色んなことして遊びたかったのよ?!それなのにあんたは『シュタルクの許可は取れているのか?』とか『剣の稽古を疎かにはできん。』とかなんとか言いやがって!!そんなくっだらないこと気にしてどーすんのよ?!もっと柔軟な考えはできないわけ?!今のこの状況ももっと柔軟に考えれば理解できるでしょ?!」
ここまで言えば理解する。そう信じて叱咤を飛ばした。
私たちしか知らない情報。他言する必要もないほど他愛ない話だから。
「…柔軟に。…か。」
ヴォルフはシャルルから目を離さなかった。姿は猫だが、瞳の奥に感じる温もりはユキそのものに感じられた。
「そうよ!あんたはそれができないからダメなの!」
昔から口が悪かった。よく叱られた。けど自分のことを心から愛してくれていた。そんなユキを俺も心から愛していた。
「君がユキであるならば、ひとつ俺からもいいか?」
「あー?!なに?!仕返しってわけ?!言いたいことあるなら言ってみてよ!!」
ヴォルフは大剣を地面に突き立て、シャルルの姿を凝視しながら言葉を続けた。ユキの唯一の弱点。それは…
「…俺はユキのことを愛している。これからもずっと。死ぬまで愛している。」
「…!!」
シャルルは顔を真っ赤にした。そしてモジモジしながら目が泳ぎ始めた。
ルークは緊張感が一瞬にして消え失せ、冷めた目で2人を見ていた。しかしヴォルフは涙を流していた。
「…本当にユキなのか?」
シャルルの尻尾が反応し、恥ずかしさが込み上げていた。
「私がそういう言葉にちょろいからってわざと言いやがったな!!!このバカヴォルフうううう!!!!」
シャルルはそう言いながらもやっと理解してくれたことに安堵し、駆け寄ろうとした。しかし一歩踏み出したところでヴォルフは剣を握りしめ臨戦態勢に入った。
「君がユキであることに間違いはないように思う。…だがそれでも俺の記憶ではユキは亡くなった。何が起きているか分からない。納得のいく説明をくれないか。」
「…まったく。用心深いったらありゃしない。…まあそれは良い心掛けだけどね。いーよ。全部話したげる。」
「その必要はないわ。」
後ろからの突然の声にルークとシャルルは身構え、振り返った。
「…レイナ先生!!」
「あんたがレイナか。そういえば昔、似た奴がヴォルフの周りをチラチラしてたっけ。」
シャルルは眼圧を込めて睨み付けていた。そばには先ほど相対したアリーもいる。きっと彼女の時空間魔法でここまできたのだろう。片腕を失っているものの、表情は軽い。
…治癒師。結構厄介ね。再起不能にするか、治癒師を叩くかしないとずっと戦場に来るわけか。
「そんな怖い目してたら可愛い顔が台無しよ?」
「そんなくだらない事伝えるために来たわけじゃないでしょ?用件は何?」
「そうね。ヴォルフに本当のこと吹き込まなくて良いわよって言いに来たの。」
「はっ。自分で言ってたら世話ないわね。嘘の話を吹き込んだって認めるわけ?」
「ええ。」
「これではっきりしたでしょ?ヴォル…」
ヴォルフの様子がおかしかった。目が虚になり視点が合っていない。明らかに今までとは違う。
原因として考えられるのはこの女しかいない。
そう考え、怒りに燃える眼差しをその女に向け直した。
「あなたが悪いのよ?魅了をとこうとするから、服従に切り替えなきゃいけなくなったじゃない。」
ヴォルフやシュタルクがおかしくなっているのは恐らくレイナによる魅了という魔法。精神汚染系の魔法は厄介で身体的な強さだけでは対処できない。だからこそ魔法界ではまず初めに対策を取る。ヴォルフたちも例外でなく、一般から比べるとかなり高いレベルの免疫を持ち合わせている。
その彼らが魅了されている。セマティックスキャンを通してスズカの推論は頭に入っている。が、肝心の解決方法がない。
(シャルル…。もう自分の正体を明かすしかないんじゃ?)
ルークからの通信だった。セマティックスキャンによってシャルルが何者なのかも全て理解しているようだった。
現状ルークの言う通りシャルル自身の正体を明かすことこそが彼らを正気に戻す最大の手だ。しかしこれには問題があった。
(ルーク。私は元に戻ることはできないの。擬態で戻ってもいいんだけど、あくまでそれは擬態。ある意味で誰にでもできる手段だから信用は勝ち取れないんだ。)
…それに今人の姿に戻ると、私の壊れかけのタクトが対応できないから、しばらくすると死ぬ。その時は今じゃない。
(おーけ。じゃあどうする?)
(…言葉と魔法をぶつけて語る。私が私であると彼から理解させる。)
シャルルはそう通信しながら、ヴォルフの動向を探っていた。
ヴォルフもどうやらシャルルとユキを重ねている節があるようだった。
しかし、シュタルクの話ならユキは死んだことになっている。きっとヴォルフも同じことを吹き込まれている。
「もう一度聞く。白猫。お前は一体何者だ。」
ヴォルフは大剣を構えながら声を張った。彼らの間は十分な距離があり、風が砂を運びながら間を割った。
「まったく…。私が何者かもわからないなんて。そんな奴には何も教える気はない。きっとあなたが思い浮かべている女の子はそう言うと思うよ。」
「…確かに。君はある女性と重なる。だからこそ…!」
ヴォルフは十分に開いたその距離を一瞬で詰めた。ルークが止めに入ろうとするもシャルルからの拒否反応を強く感じ取った。
ヴォルフの剣閃をシャルルは刹那のタイミングで躱していく。
猫の身軽さに加えて風魔法を駆使することで空中でも自由に動いている。
「…どうして、そんなに怒るの?!」
ヴォルフの攻撃は怒りや憎しみが込められていた。
シャルルはその攻撃を見切りながら、声を絞り出した。
「貴様はユキを愚弄している!!」
ヴォルフは前進しながら連撃を叩き込む。
そのどれもがシャルルに躱されているものの、一太刀一太刀が次の攻撃に繋がるように連携されているため、次第に追い込んでいた。
「愚弄?!」
躱すだけでは拉致が開かない。
シャルルはそう感じ、反撃の機会を窺う。
しかしフォルテという鎧は生半可な攻撃では牽制にもならない。
そのため耐え忍び隙を見つけるしかなかった。
「ああ…!ユキになりすまし、俺を謀る!死者への愚弄以外の何者でもない!」
ヴォルフはまだシャルルのことをユキと認めていなかった。
シャルルはいい加減頭にきていた。未だに理解できていない堅物のおつむだけでなく、隙を見せない戦闘スタイルに対しても。
「ばっかじゃないの?!愛した女くらい姿形変わっても見抜きなさいよ!!」
ヴォルフの剣撃のテンポが乱れた。その隙をついてシャルルは渾身の風魔法を腹部目掛けて叩き込んだ。フォルテによってガードはしていたが、ヴォルフは後方へと飛ばされた。すぐさま受け身をとったヴォルフは剣を構えずにシャルルを睨んだ。
「だいたいあんたはいつも固すぎるのよ!!この際だから言うけどね、学生時代はもっと色んなことして遊びたかったのよ?!それなのにあんたは『シュタルクの許可は取れているのか?』とか『剣の稽古を疎かにはできん。』とかなんとか言いやがって!!そんなくっだらないこと気にしてどーすんのよ?!もっと柔軟な考えはできないわけ?!今のこの状況ももっと柔軟に考えれば理解できるでしょ?!」
ここまで言えば理解する。そう信じて叱咤を飛ばした。
私たちしか知らない情報。他言する必要もないほど他愛ない話だから。
「…柔軟に。…か。」
ヴォルフはシャルルから目を離さなかった。姿は猫だが、瞳の奥に感じる温もりはユキそのものに感じられた。
「そうよ!あんたはそれができないからダメなの!」
昔から口が悪かった。よく叱られた。けど自分のことを心から愛してくれていた。そんなユキを俺も心から愛していた。
「君がユキであるならば、ひとつ俺からもいいか?」
「あー?!なに?!仕返しってわけ?!言いたいことあるなら言ってみてよ!!」
ヴォルフは大剣を地面に突き立て、シャルルの姿を凝視しながら言葉を続けた。ユキの唯一の弱点。それは…
「…俺はユキのことを愛している。これからもずっと。死ぬまで愛している。」
「…!!」
シャルルは顔を真っ赤にした。そしてモジモジしながら目が泳ぎ始めた。
ルークは緊張感が一瞬にして消え失せ、冷めた目で2人を見ていた。しかしヴォルフは涙を流していた。
「…本当にユキなのか?」
シャルルの尻尾が反応し、恥ずかしさが込み上げていた。
「私がそういう言葉にちょろいからってわざと言いやがったな!!!このバカヴォルフうううう!!!!」
シャルルはそう言いながらもやっと理解してくれたことに安堵し、駆け寄ろうとした。しかし一歩踏み出したところでヴォルフは剣を握りしめ臨戦態勢に入った。
「君がユキであることに間違いはないように思う。…だがそれでも俺の記憶ではユキは亡くなった。何が起きているか分からない。納得のいく説明をくれないか。」
「…まったく。用心深いったらありゃしない。…まあそれは良い心掛けだけどね。いーよ。全部話したげる。」
「その必要はないわ。」
後ろからの突然の声にルークとシャルルは身構え、振り返った。
「…レイナ先生!!」
「あんたがレイナか。そういえば昔、似た奴がヴォルフの周りをチラチラしてたっけ。」
シャルルは眼圧を込めて睨み付けていた。そばには先ほど相対したアリーもいる。きっと彼女の時空間魔法でここまできたのだろう。片腕を失っているものの、表情は軽い。
…治癒師。結構厄介ね。再起不能にするか、治癒師を叩くかしないとずっと戦場に来るわけか。
「そんな怖い目してたら可愛い顔が台無しよ?」
「そんなくだらない事伝えるために来たわけじゃないでしょ?用件は何?」
「そうね。ヴォルフに本当のこと吹き込まなくて良いわよって言いに来たの。」
「はっ。自分で言ってたら世話ないわね。嘘の話を吹き込んだって認めるわけ?」
「ええ。」
「これではっきりしたでしょ?ヴォル…」
ヴォルフの様子がおかしかった。目が虚になり視点が合っていない。明らかに今までとは違う。
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