俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指

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第2章

新しい仲間と一時の休息

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わたくし、不知燈汰(しらず・とうた)は突然に異世界へと転生させられた。
めでたく、新メンバーとしてユキノが仲間に入ったところである。


────────────────────────


「おーい!!
ガレキを運ぶから、手が空いている連中はコッチに来てくれー!!!!

俺達とユキノがパーティになったあの日から、3日が過ぎた。
俺は、崩壊した初心者ダンジョンの地下3階層にいた。
ユキノが魔法で崩壊させたこの区域を、ギルドが依頼するクエスト…という形で片づけに来たのだ。

当然、その原因を作った俺達もここに来たと言うわけである。
一緒に外壁修理を行った仲間がいたのが心強いが、今回の俺はあくまでも冒険者の立場。
つまり、ダンジョン内のモンスターを倒す役割だ。

補修とガレキ撤去中にモンスターに襲われないように、見張っておかなくてはならない。
まぁ正直、このダンジョンレベルのモンスターなら俺でも余裕だ。
俺も随分と強くなったものだと、胸を張る。
今ならケルベロスも……まぁムリか。

ただ最悪なのが、俺達はタダ働きであるという点。
タダ働きの原因を作ったのは、もちろん俺の横で座っている少女である。

「トータ…まだ怒っているのですか?
何回も謝ったじゃないですか。
しつこい男は嫌われますよ?」

「お前が言って良いセリフじゃねーだろ。
本当に反省してんのかお前は。」

ギルドに所属している、冒険者ユキノ。
《白髪の処刑人》の異名を持っている彼女が、ダンジョン崩壊の元凶である。

「反省していますよ。
ただ、私はどうしてもトータとエレナの仲間になりたかったのです。」

「にしても、もっとやり方はあっただろ?
おかげで、俺の悪評は大気圏を突き抜けちゃったんだぞ。」

名俳優ユキノの迫真の演技により、一般人から見た俺達の関係は【兄と妹】ということになった。
本当に最悪である。

唯一の救いなのが、テロッサを含めたギルド内や冒険者内では、彼女がこういう人物だと知られているので、ここらへんをただの茶番だときちんと理解してくれているという点だ。
もちろん、門番兵士のケインやエイベルあたりも。

ただ、俺と同様にメンドクサイことに巻き込まれたくなかった彼らは、俺に対する救援を一切断ったわけだ。
実際に、ギルドの受付嬢のテロッサ曰く…

「ユキノちゃんのこと、お願いね。
私、あの子のことずっと心配だったのよ。
いつも独りで寂しそうだったから…。
トータ君なら絶対に何とかできるから、あとよろしくねー。」

らしい。
言葉だけ見ると、何だか良いことを言っているように思えるが、明らかに俺に対して厄介な問題児を全力でぶん投げてきたようにしか見えない。
できるならば、俺だってピッチャーライナーで打ち返したいところである。

でも、誰も彼女の面倒を見ようとは思わないのだ。
打ち返したところで、そのまま壁に激突してそのまま俺の元に帰ってくるだけである。

あぁ…忌々しい。

「もっとやり方はあった?
よく言いますねぇほんと。
私のこと、パーティに入れる気なんてなかったくせに。」

「……ぐぐ…。」

ユキノが、いたずらっぽく笑っている。
こういう目ざとく、賢いところも本当にやりづらい。

この3日間、なんだかんだ話をしたのだが、やっぱり彼女は元々こういう人間性らしい。
言動を見ていても、立場の弱い人間や力のない者、そしてユキノ自身に優しくしてくれるテロッサ達には基本的に優しい。

ただ、自分にあだ成す連中には容赦しない。

口は悪いし、すぐに手は出るし、感情表現も豊かである。
そういう意味では、本当にエレナとよく似ている。

だからこそあの一件以来、俺は彼女に対して嘘をつくのはよくないと学んだ。
遠慮する必要もないと感じた。

そうするだけ、時間も労力も無駄だと理解したからである。

「はぁ…まぁ俺に女性の心を理解する甲斐性が無いのは認めるよ。
正直、あのやり方は参った。
思いつきもしなかったぞ。」

しばらく経って、相手どうこうよりも、俺はやっぱり自身の甘さに気づいたのだ。
どうせこれが最後だから…などという甘い考えで、ギルド前まで一緒に行ったのが大悪手だった。
仲間にしないと判断した段階で、俺だけでもなりふり構わず逃げれば良かったのだ。

エレナなんか放っておいて。

「世の中なんて、あんなものですよ。
トータは何も悪くないです。
誰も悪くないのに、女の子が泣いて騒いだら勝手に助けてくれるのです。

相手が悪者でも処刑人でも関係ありません。
実は中身なんて見てないのですよ。
自分が正しいと思いたいだけ。

あの人達は、正義のヒーローにでもなりたいのですかね?」

俺も、観衆の立場ならそうしたかもしれないから反論できないんだよなぁ…。
そういう群集心理を理解している分、この子も似たような経験を過去にさせられたんじゃないか?と感じる。

まぁ、だからと言って俺にあんなことして許されるわけじゃないのだが。

「お前さ、アレで俺の心が折れたり、死んじゃったらどうしようー…とか思わないわけ?」

「思わないです。
だって、トータって鋼の心を持ってるじゃないですか。
私、仲間に入る前からお2人のことをずっと見てたから知っていますよ。
あんなことで、絶対に倒れないって。」

いつのまにか、俺達2人はこの子にストーキングされていたようである。
全く気付かなかった。

「そういや、いつから俺とエレナが一緒に行動しているのを見てたんだ?」

「見ていた…という点では、宿屋でお2人が言い争いをしていた時ですかね。
私もちょうど、前日の夜からお昼くらいまでクエストがあって。
疲れて、宿屋に帰ってきていたのですよ。
他の冒険者と一緒に、私もトータの部屋の近くまで見に行きました。」

「いや、めっちゃ最初の頃じゃねーか。
俺、多分その1日前かそこらへんにこの街に着いたんだぞ。」

「へぇー…そうだったのですね。」

エレナがこの街に到着して、俺が生涯2回目の神気ブチ込み攻撃を食らった時である。

「そこまでずっと見てたのなら、もう少し遠慮してくれよ。
わかるだろ?俺、マジでイラつくと暴言吐きまくるからな。
お前が泣いても、本当に何とも思わないぞ?」

「知っていますよ。
だからこそ、私はお2人の仲間になりたいと思ったのですから。」

心底、愉快そうな顔をしてユキノが笑った。
そういや、この子はこういう関係性を望んでいたんだっけ…。

そりゃ、他の冒険者はこんな狂暴な子にそんなものを求められると怖いよな。
俺は、まだエレナがいるからそういう面ではマシなのだろうけど。

いざという時は、あの自称女神が絶対に実力的にも止められる立場にあるのだから。

「こうなったから仕方ないけど、頼むからああいうデカイ問題だけは起こすなよ?
それ以外なら…まぁ別に何でもいいよ。好きにやればいい。
迷惑をかけるのは、俺達にだけ。
わかった?」

「ふふ…はい。
なんだかんだ、優しいですよね。
私、トータのそういうところ好きですよ。」

出会って間もないのに、お互いの良いところなんてわかるわけがない。
…と思うのだが、こういう楽しそうな表情を見ていると、年相応のカワイイ女の子に見えてくるから不思議だ。

「なんだ、お前俺のこと好きだったのか?
それを先に言ってくれよ。
それなら、話も違ってくる。」

「うーん…。
トータは異性としては落第ですかね。」

真剣な表情で答えられた。
なぜ、俺が振られたような感じになっているのか。

こういうところである。
女性のわからないポイントは。

言っておくが、俺の方から願い下げである。

「まぁでも、絶対に大丈夫ですよ。
私、生まれてこの方こんなに楽しい気分は初めてです。
だから安心してくださいね、お兄ちゃん。」

「それ本当にやめろ。
マジで。」

俺は優しいのではない。
言っても仕方がないから、諦めているだけである。
どうあがいても、俺が尻拭いをするしかないのだから。
実際にそうなってしまったものを、ウダウダと言っていても始まらない。

まさしく、俺のご主人様であるらしいエレナがよく言っていることである。

「そういえば、エレナはどうしたのですか?
てっきり、先に来ているものだと思っていました。」

「あぁ、今回アイツはパスだよ。
このダンジョンに良い思い出がないから、もう来たくないんだって。」

あんな臭くて熱いダンジョンはもうイヤだ!!らしい。
そんなもん、俺だってイヤだわ。

イヤでも、これだけ迷惑をかけたのだからきちんと謝罪もしないといけないし、責任も取らなくてはならない。
そうして、初めて俺達は信用してもらえるようになるのだ。
そして、こういう役目はだいたい俺に丸投げである。

まぁどうせ、あの女神は街で浴びるように酒でも飲んでいるのだろう。

「うぉおおおおおやべぇええええええええ!!
も、モンスターが出たぞぉおおおおおおおお!!!!」

突然、作業をしている人達から叫び声が聞こえてきた。

「またか…本当に多いなこのダンジョンは。
ユキノ、頼んでも良いか?」

「はい。
じゃあ、ちょっと行ってきますね。」

きっと、出てきたモンスターは後悔することになるだろう。
ユキノの、アリを踏み潰す無邪気な子どものような笑みを見て、俺はそう思った。

そんな彼女の後姿を見送っていると────。

「おーい、トータよ-。
元気にサボってるかー?」

ユーガが声をかけてきた。
こういう修繕修理系の仕事をしていると、本当によく会う。

それだけ、俺達のレベルが似たり寄ったりなのもあるのだろうが。

「だから、ユーガだって似たようなもんだろ。
モンスター退治に行けよ。
言っても、俺はもう10体は倒してるぞ。」

今回、ユーガもモンスター退治側のクエストを受けたらしい。
理由も簡単で、今回はコッチの方が報酬が良いからである。

俺の隣に腰かけたユーガと、世間話に花を咲かせる。

「それにしてもよ…お前ほんとにどうなってんだ?
なんで今度は《処刑人》と一緒にいるんだよ。
意味わかんねーぞ。」

俺が聞きたいくらいである。
なにをどう間違ってこうなってしまったのか、誰でも良いから教えてほしい。

「あの子ってさ、冒険者内では有名だったんだろ?
俺、全く知らなかったんだよ。」

「有名どころじゃねーよ。
組んだパーティは、二度とあの子とやりたくないって言うほどだぞ。
なんで俺に一言相談しなかったんだ、このバカ。」

一体なにをやらかしたらそうなるのか…。
俺達と同じように、闇属性の魔法にでも巻き込まれたのかな?

いやでも、アレを見せると魔族だって即バレだろうし。

「そういや、ユキノってなんか悪いシンジケートを潰したって聞いたな。
それって本当なのか?」

「あぁー…【沈黙のナメクジ事件】のことか?
まぁありゃ確かに凄かったな。」

ナメクジ…?
なんだそりゃ。

この世界にもナメクジとかいるのか。

「ほんの数ヶ月前のことだけどよ。
このボロの街には、外からやってきたデカイ悪いグループの分派で、
【沈黙のナメクジ】
っていう詐欺集団みたいなのが暗躍してたんだよ。
まぁそのやり方がなかなか悪どくてな。」

「人を騙して金を取る…とかそういうこと?」

「まぁそれもあるんだけどな。
何より狙う相手が、女や子どもばっかりだったんだ。
外面が良い奴を集めて、貢がせて、それでどうしようもなくなって借金させて…って、まさしくナメクジみたいにジトジトくっついたら離れねぇんだ。」

言葉巧みに相手をコントロールして…か。
前世の現代日本でも、実際に存在していた脅迫…詐欺手法だ。

まさか、この異世界でもそんな胸糞な事件を聞くことになるとは。

「しかもよ。
仲間内の人間関係までメチャクチャにして、貢がせた連中から離れられないようにするんだ。
そうやって、自分達だけが味方ですよ、ってシチュエーションを作るわけ。
家族も、親友も、官憲も、ギルドも、何もかも頼れない状況にする。
そうやって、気づいた時には手元に残るものなんて文字通り何にもねー、って寸法よ。」

「とんでもなくクソな連中だな…。」

平和そうに見えるボロの街で、そんな連中がいたとは…。
やっぱり、どこの世界にも裏面には除去しなくちゃいけない病魔が潜んでいるものである。

「そういうクソみたいな連中の被害が、とうとうギルド内でも出ちまってな。
確か、食堂で働いていた女の子だったかな…。

で、これはいよいよギルドも黙ってられねーってことになって。
官憲の協力はもちろんだけど、領主サマの方からも討伐依頼が出たんだよ。
結構な報酬でな。

そのときに、率先してこの事件の解決に名乗りをあげたのが、当時は新人だったあの《処刑人》のユキノだ。」

「へぇー…。」

正直、俺はユキノを見直した。
アイツにも、やっぱりそういう正義の心があるんだな。

「ユキノはどうやって解決したんだ?」

「簡単さ。オトリだよ。
あいつが騙されたフリして、頭目の元まで自ら出向いたってわけ。
そして、相手さんはあっという間にゲームオーバー。」

そんな簡単に頭までいけるの…?
何やったんだアイツ…。

「あのさ、ユキノはソイツらに何をしたんだ…?
そんな簡単にリーダーとか見つけられるものなのか?」

「さぁなー…。
官憲の関係者や俺達が到着したころには、既に魔力の残滓すら残ってなかったから。

ただ、メンバーは全員虫の息で、頭目に至っては精神が崩壊していたよ。
アジトは跡形もなくぶっ飛ばされていたしな。
だから、手元に残った証拠も証言もほとんどナシ。」

……。

………前言撤回。
怖すぎる。

おそらく、ユキノは自分が正義だなんて思っちゃいないのだろう。
彼女にとってこの事件は、目の前にいた鬱陶しい羽虫を、掌で叩いた程度なのだ。
つまり、彼女の機嫌を損ねる対応を、その連中がやってしまったのが悪い。

エレナも不遜な連中に、よく鉄拳制裁を加えているから俺にはわかる。

そして、彼女は魔族特有の闇属性の魔法を使ったんだ。
確か、ユキノは闇属性で回復もできるし呪いを解くこともできる…と言っていた。

逆を言えば、彼女は呪いの類にも造詣が深いということになる。
アイツの性格からして、一瞬で痛めつけてそれで終わり…なんてことはなかったのだろう。
想像しただけで恐ろしい…。
俺も、アイツに余計なことをしたり疑いを持たれたら、同じことをされるのだろうか。

将来アイツの旦那になる男は、きっと生涯苦労することになるんだろうな。
浮気どころか、他の女性を見ただけで闇属性の魔法と呪いが飛んできそうである。

まぁそんなことを許容できる奇特な男、この世界に存在するとは思えないが。

「他にも、アイツが関わった事件はあるけど本人に聞いた方が良いんじゃねーか?
その方が臨場感あるだろ。」

臨場感を優先して八つ裂きにされたらどうするんだ?
意味が違うだろ。

「まぁ、気が向いたら聞いてみるよ。
というか、さっきからお前のパートナーが呼んでるぞ。」

「げっ……。」

ユーガは、基本的に幼馴染の女の子と一緒にパーティを組んでクエストをやっている。
羨ましい限りである。

そして、何故か俺はあの子にまで目の敵にされている。
きっと、俺が彼を独占したり悪いことに誘惑をしているとでも思っているのだろう。
実際には、エレナに対しても俺に対してもユーガから絡んできたんだけど。

こうやって、何故か俺達の悪評は着々と広まっていったわけだ。
噂と言うのは、本当に怖い。
俺とユキノの関係もそうだが、ただの噂で真実ではないというのに。

ただ、久々に何だか異世界の中での日常に戻ったようで、俺はホッとしていた。
いかんせん、俺にはまだまだ考えなくてはならない懸案事項がたくさんあるのだから。
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