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第3章
話し合う精神が大事
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一段落付いたから…という理由で、カターユ達は自分達の部屋や持ち場へ帰って行った。
そして何故か、俺達は地下に眠っていて、今は元気に会話もできる少女と一緒にこの場所に置いて行かれたという流れ。
別に、この少女と積もる話などないのだが…。
むしろ、話があるのはカターユ達だろう。
まさか、俺に全てを丸投げするつもりじゃないだろうな?
しばらくここで様子見しようとも思ったが、正直この館に着いてから随分と長い間お世話になっているので、そろそろ街に帰りたいと思い直した。
ハッキリ言って、問題が山積み過ぎてここで過ごしたくない。
もはや、何が問題で何が問題じゃないのかわからないくらいだ。
「トータ…まさかこの性悪少女を仲間にするつもりじゃないですよね?」
性悪少女宇宙代表のようなユキノが、俺に語りかけてきた。
本人の前で、そんな話を堂々とするあたり、この白髪赤眼のモンスターも大概である。
まぁ、陰口を叩かないだけマシなのか?
「仲間にするも何も、この子ってここの館でお世話になるんだろ?
俺、連れて帰るつもりなんて一切ないぞ。」
「バカね、トータさんは本当に大バカね。
カターユの話を聞いてなかったの?
アイツ、絶対にこの子を私達に押し付けるつもりよ。」
この子とは、カターユの館の地下深くに眠っていた”アニムス”と名乗る少女である。
対ヒト型…なんたらこうたらと名乗っていた気がする。
そもそも、人間かどうかも怪しい存在だ。
そこらへんも、本人に聞いてみるか?
「押し付けるも何も、俺達は自分の家すらないんだぞ?
どうやってお世話するんだよ。
まさかあの狭いテントの中で、3人で寝泊りすんのか?」
「そんなこと言って、トータはかわいい子に目がないじゃないですか。
私やエレナという美少女が側にいるというのに…。」
偏見にもほどがある。
あと、どれだけ自分達に自信があるつもりなのか。
眼の保養になるから、かわいい子や美人な方を眺めることがよくある、というだけだ。
そして、気づいたらその人達の後ろを付いて行ってしまっているのだ。
でも、下心など一切ない。
エレナとユキノは、中身が腐ったリンゴ以下なので論外である。
だいたい、こんな事を言っている当の本人達も俺をペットの様にしか考えていない。
自分がかわいがっているペットが、他人に懐かれると腹が立つ…という理論と同じである。
そんな連中に、どうやって欲情しろというのか。
俺は、特殊性癖を持ち合わせているわけではないのだ。
というか、そんなことをいちいち監視しているユキノに俺は驚く。
「そういや、エレナはこの子のことを見て何かわかったこととかあるのか?
最初、触って調べようとしてただろ。」
「あぁ、あれね。
多分、本当にヒトではないと思うわよ。
破壊しても構わないと思うわ。」
手を叩かれ、ボロ雑巾のように暴言を吐かれたことを根に持っているらしい。
とんでもない言葉で締めた。
「私も同感です。
コイツは危険ですよ、トータ。
リルのように裏切る可能性があります。
チリにしましょう。」
同じように、ハーフである自分を『気持ち悪い』の一言でぶった切られたユキノも、口撃の手をやめない。いや、口をやめない。
そんな俺達の会話を、何も言わずジッと見つめているアニムスは、いま何を想っているのだろうか。
「えっと、アニムス?
ちょっと聞きたいことがあるんだけど、大丈夫かな?」
「マスター。
もっとフランクに話してください。
マスターらしくするのが良いです。
…とアニムスが言っています。」
ヒトではないナニカにまで、俺は気を使われていた。
コミュニケーション不足を嘆かれているのだろうか…。
しかし、見た目女の子のこの子に、あまり強い言葉で色々と話しかけるのは気が引けるんだよな。
ユキノやリルみたいな、敵意マックスの奴なら全然話は違うのだが。
「あぁー…うん、じゃあまぁ、遠慮なく。
アニムスってさ、俺達みたいな人間じゃないんだよな?
キカイっていうの?
なんか、そんな感じのことを聞いたんだけど。」
「はい。
アニムスはいわゆる人類種には該当しません。
しかし、キカイという概念は把握していません。
おそらく、後年の人間が勝手につけた俗称だと思われます。」
「そうなのか?
へぇー…。」
確定である。
どうやら、間違いなくヒトではないナニカらしい。
キカイに関しても、そういえばリルが『自分はそんなものではない。』とか何とか言ってたな。
あの時は、ムキになって否定しているだけだと思ったのだが。
「じゃあ、当時はアニムスみたいな人?キカイ?みたいなのは、何て呼ばれてたんだ?」
「アニムス達は”人工天使”と呼ばれていました。」
「天使?
え、お前らマジでそういう感じなの?」
なら、リルが言っていたこともあながち間違いじゃなかったのかな。
全否定でボロカスに言ってしまったが。
でもさすがに、エレナみたいな天界から降りてきた…みたいな状況とは異なるようだ。
「いやいや、待ってください。
なら、あなたは今どうやって動いているのですか?
500年前の人形でしょう?
誰があなたを動かしているのですか?
原理は?術式は?魔力源は?」
ユキノが、アニムスのその発言に噛みついた。
まぁ確かに、本当に不思議な存在である。
誰が何のために、こんな高度なモノを生み出したのか。
「……。」
「アニムス?」
また、止まってしまった。
リルにしてもアニムスにしても、こうやって何故か会話の途中で機能停止みたいに止まることがある。
頭の中で変な処理が行われているのだろうか?
「…そんなこともわからねーのか?
これだから魔族は…。
お前ら口先だけでしょーもないんだから、もう黙っとけよ。
頭悪いくせに、いちいち会話に割って入ってくんな売女が。
…と、アニムスが言っています。」
……。
またしても、とんでもないことを言い出した。
「ぶっっっっっっっ壊す!!!!!!!!!!!!」
怒り心頭のユキノが、今にも魔法を唱えようとしていた。
どうやら、アニムスは全身全霊の罵詈雑言を考えていたらしい。
どこにそのCPUを使っているのか。
まぁ、そんなものが埋め込まれているかも未だに不明なのだが。
しかし、放置しているとまたユキノとアニムスの戦いが始まってしまう。
俺は必死になってユキノを止めに入る。
「もうわかったって!!
話が前に進まねぇ!!!
アニムスも、これ以上ケンカを売るな!!!!!!」
闘牛士に殺意を抱くモンスターの様に、ユキノは鼻息荒く暴れ倒していた。
それにしても、今度はハッキリとユキノのことを『魔族』と言った。
やっぱり、この子はユキノや魔族のことをきちんと認識しているようである。
「ねぇ、アンタ。
調子に乗るのも大概にしなさい。
これ以上ナメたことを抜かすなら、本当に四肢をズタズタにして動けなくしてやるわよ?」
もはや女神とは言えない発言をし出したエレナも、眼が本気だった。
なぜ、普通の話し合いができないのか…。
「はぁ…なぁアニムス。
なんでお前、エレナやユキノにそんな態度なんだ?
カターユさん達とも最初、会話もしなかったんだろ?
俺に対しては、何故かマスターとか言ってくるし。
メンドクサイから、皆にも同じ態度で接してやってくれないか?」
「それは命令ですか?」
「いや、命令とかじゃなくてだな…。
単なるお願いだよ。
せめて、もう少しマイルドに話しかけてやってくれ。
それか、何が気にくわないのかアイツらに教えてやってくれ。
改善するように、俺も伝えるから。」
トータはどっちの味方なのですか!!?
と、付き合いたての恋人のような激しくメンドクサイことを言い出しているユキノは、完全に無視である。
そういえば、俺の周りにいる人達は俺を含めて、全員激しくメンドクサイのだった。
本当に、これ以上にメンドクサイ人材は必要ないのだが…。
「………。」
「…あの、アニムスさん?」
「善処します。」
本当か?
今の間はなんだったんだ。
「じゃあ、答えなさい。
あなたをあの場所に封印したのは誰なの?」
エレナが、血走った眼つきでアニムスに問いただした。
確かに、そこらへんは俺も気になっている。
神に相当するナニカ…か。
「わかりません。
…とアニムスは言っています。」
うん。
なんとなく、そんな気はしていた。
きっと、何も解決しないのだろうと。
「は?わからない?
わからないって何よ。」
イラ立ちを隠しきれないエレナが、さらに問い詰めていた。
こういう聞き方をするから、ケンカに発展するんだよなぁ。
「アニムスは、既に記憶野をクリーンアップされています。
なので、アニムスが知っている情報はあくまでも後付けであります。
…とアニムスが言っています。」
それにしても、この喋り方は何とかならんのか。
何を言っているのかよくわからなくなってくる。
「じゃあ、その記憶を消したのは誰なのよ。
誰が後付けしたのよ。」
「不明であります。
知っていても、お前に教える義理はありません。
…とアニムスが言っています。」
「トータ、こいつ無意味で無価値だわ。
破壊しましょう。」
エレナの中で結論が出たらしいが、俺はそんな恐ろしい事に手を貸すつもりはない。
「イライラすんなって。
気持ちはわかるけど。」
「でもトータ!
この腐れメスガキ、口が悪いだけで大半は何を言っているかわからないですよ!!
あと、くりーんあっぷってなんですか!?
私だけ置いてけぼりじゃないですか!!?」
「大丈夫だって。
俺も全く意味はわかっていないから。」
あと、口が悪いのはお前らもだ。
そして俺もだ。
こいつらは、本当に自分のことを棚にあげてモノを言うから困る。
それも、俺もだが。
「とりあえずさ、色々と整理しようぜ。
なんか内容がグチャグチャしすぎてて、もうわけわかんねーよ。
なぁアニムス。
俺が順番に聞くから、答えられるところだけ答えてくれるか?」
「了解しました、マスター。」
そういうことで、ようやく落ち着いて俺から質問をすることになった。
というか、最初からこうすれば良かったのだ。
俺達は、とりあえず客間の椅子に座って、全員が落ち着ける姿勢を作った。
そして何故か、俺達は地下に眠っていて、今は元気に会話もできる少女と一緒にこの場所に置いて行かれたという流れ。
別に、この少女と積もる話などないのだが…。
むしろ、話があるのはカターユ達だろう。
まさか、俺に全てを丸投げするつもりじゃないだろうな?
しばらくここで様子見しようとも思ったが、正直この館に着いてから随分と長い間お世話になっているので、そろそろ街に帰りたいと思い直した。
ハッキリ言って、問題が山積み過ぎてここで過ごしたくない。
もはや、何が問題で何が問題じゃないのかわからないくらいだ。
「トータ…まさかこの性悪少女を仲間にするつもりじゃないですよね?」
性悪少女宇宙代表のようなユキノが、俺に語りかけてきた。
本人の前で、そんな話を堂々とするあたり、この白髪赤眼のモンスターも大概である。
まぁ、陰口を叩かないだけマシなのか?
「仲間にするも何も、この子ってここの館でお世話になるんだろ?
俺、連れて帰るつもりなんて一切ないぞ。」
「バカね、トータさんは本当に大バカね。
カターユの話を聞いてなかったの?
アイツ、絶対にこの子を私達に押し付けるつもりよ。」
この子とは、カターユの館の地下深くに眠っていた”アニムス”と名乗る少女である。
対ヒト型…なんたらこうたらと名乗っていた気がする。
そもそも、人間かどうかも怪しい存在だ。
そこらへんも、本人に聞いてみるか?
「押し付けるも何も、俺達は自分の家すらないんだぞ?
どうやってお世話するんだよ。
まさかあの狭いテントの中で、3人で寝泊りすんのか?」
「そんなこと言って、トータはかわいい子に目がないじゃないですか。
私やエレナという美少女が側にいるというのに…。」
偏見にもほどがある。
あと、どれだけ自分達に自信があるつもりなのか。
眼の保養になるから、かわいい子や美人な方を眺めることがよくある、というだけだ。
そして、気づいたらその人達の後ろを付いて行ってしまっているのだ。
でも、下心など一切ない。
エレナとユキノは、中身が腐ったリンゴ以下なので論外である。
だいたい、こんな事を言っている当の本人達も俺をペットの様にしか考えていない。
自分がかわいがっているペットが、他人に懐かれると腹が立つ…という理論と同じである。
そんな連中に、どうやって欲情しろというのか。
俺は、特殊性癖を持ち合わせているわけではないのだ。
というか、そんなことをいちいち監視しているユキノに俺は驚く。
「そういや、エレナはこの子のことを見て何かわかったこととかあるのか?
最初、触って調べようとしてただろ。」
「あぁ、あれね。
多分、本当にヒトではないと思うわよ。
破壊しても構わないと思うわ。」
手を叩かれ、ボロ雑巾のように暴言を吐かれたことを根に持っているらしい。
とんでもない言葉で締めた。
「私も同感です。
コイツは危険ですよ、トータ。
リルのように裏切る可能性があります。
チリにしましょう。」
同じように、ハーフである自分を『気持ち悪い』の一言でぶった切られたユキノも、口撃の手をやめない。いや、口をやめない。
そんな俺達の会話を、何も言わずジッと見つめているアニムスは、いま何を想っているのだろうか。
「えっと、アニムス?
ちょっと聞きたいことがあるんだけど、大丈夫かな?」
「マスター。
もっとフランクに話してください。
マスターらしくするのが良いです。
…とアニムスが言っています。」
ヒトではないナニカにまで、俺は気を使われていた。
コミュニケーション不足を嘆かれているのだろうか…。
しかし、見た目女の子のこの子に、あまり強い言葉で色々と話しかけるのは気が引けるんだよな。
ユキノやリルみたいな、敵意マックスの奴なら全然話は違うのだが。
「あぁー…うん、じゃあまぁ、遠慮なく。
アニムスってさ、俺達みたいな人間じゃないんだよな?
キカイっていうの?
なんか、そんな感じのことを聞いたんだけど。」
「はい。
アニムスはいわゆる人類種には該当しません。
しかし、キカイという概念は把握していません。
おそらく、後年の人間が勝手につけた俗称だと思われます。」
「そうなのか?
へぇー…。」
確定である。
どうやら、間違いなくヒトではないナニカらしい。
キカイに関しても、そういえばリルが『自分はそんなものではない。』とか何とか言ってたな。
あの時は、ムキになって否定しているだけだと思ったのだが。
「じゃあ、当時はアニムスみたいな人?キカイ?みたいなのは、何て呼ばれてたんだ?」
「アニムス達は”人工天使”と呼ばれていました。」
「天使?
え、お前らマジでそういう感じなの?」
なら、リルが言っていたこともあながち間違いじゃなかったのかな。
全否定でボロカスに言ってしまったが。
でもさすがに、エレナみたいな天界から降りてきた…みたいな状況とは異なるようだ。
「いやいや、待ってください。
なら、あなたは今どうやって動いているのですか?
500年前の人形でしょう?
誰があなたを動かしているのですか?
原理は?術式は?魔力源は?」
ユキノが、アニムスのその発言に噛みついた。
まぁ確かに、本当に不思議な存在である。
誰が何のために、こんな高度なモノを生み出したのか。
「……。」
「アニムス?」
また、止まってしまった。
リルにしてもアニムスにしても、こうやって何故か会話の途中で機能停止みたいに止まることがある。
頭の中で変な処理が行われているのだろうか?
「…そんなこともわからねーのか?
これだから魔族は…。
お前ら口先だけでしょーもないんだから、もう黙っとけよ。
頭悪いくせに、いちいち会話に割って入ってくんな売女が。
…と、アニムスが言っています。」
……。
またしても、とんでもないことを言い出した。
「ぶっっっっっっっ壊す!!!!!!!!!!!!」
怒り心頭のユキノが、今にも魔法を唱えようとしていた。
どうやら、アニムスは全身全霊の罵詈雑言を考えていたらしい。
どこにそのCPUを使っているのか。
まぁ、そんなものが埋め込まれているかも未だに不明なのだが。
しかし、放置しているとまたユキノとアニムスの戦いが始まってしまう。
俺は必死になってユキノを止めに入る。
「もうわかったって!!
話が前に進まねぇ!!!
アニムスも、これ以上ケンカを売るな!!!!!!」
闘牛士に殺意を抱くモンスターの様に、ユキノは鼻息荒く暴れ倒していた。
それにしても、今度はハッキリとユキノのことを『魔族』と言った。
やっぱり、この子はユキノや魔族のことをきちんと認識しているようである。
「ねぇ、アンタ。
調子に乗るのも大概にしなさい。
これ以上ナメたことを抜かすなら、本当に四肢をズタズタにして動けなくしてやるわよ?」
もはや女神とは言えない発言をし出したエレナも、眼が本気だった。
なぜ、普通の話し合いができないのか…。
「はぁ…なぁアニムス。
なんでお前、エレナやユキノにそんな態度なんだ?
カターユさん達とも最初、会話もしなかったんだろ?
俺に対しては、何故かマスターとか言ってくるし。
メンドクサイから、皆にも同じ態度で接してやってくれないか?」
「それは命令ですか?」
「いや、命令とかじゃなくてだな…。
単なるお願いだよ。
せめて、もう少しマイルドに話しかけてやってくれ。
それか、何が気にくわないのかアイツらに教えてやってくれ。
改善するように、俺も伝えるから。」
トータはどっちの味方なのですか!!?
と、付き合いたての恋人のような激しくメンドクサイことを言い出しているユキノは、完全に無視である。
そういえば、俺の周りにいる人達は俺を含めて、全員激しくメンドクサイのだった。
本当に、これ以上にメンドクサイ人材は必要ないのだが…。
「………。」
「…あの、アニムスさん?」
「善処します。」
本当か?
今の間はなんだったんだ。
「じゃあ、答えなさい。
あなたをあの場所に封印したのは誰なの?」
エレナが、血走った眼つきでアニムスに問いただした。
確かに、そこらへんは俺も気になっている。
神に相当するナニカ…か。
「わかりません。
…とアニムスは言っています。」
うん。
なんとなく、そんな気はしていた。
きっと、何も解決しないのだろうと。
「は?わからない?
わからないって何よ。」
イラ立ちを隠しきれないエレナが、さらに問い詰めていた。
こういう聞き方をするから、ケンカに発展するんだよなぁ。
「アニムスは、既に記憶野をクリーンアップされています。
なので、アニムスが知っている情報はあくまでも後付けであります。
…とアニムスが言っています。」
それにしても、この喋り方は何とかならんのか。
何を言っているのかよくわからなくなってくる。
「じゃあ、その記憶を消したのは誰なのよ。
誰が後付けしたのよ。」
「不明であります。
知っていても、お前に教える義理はありません。
…とアニムスが言っています。」
「トータ、こいつ無意味で無価値だわ。
破壊しましょう。」
エレナの中で結論が出たらしいが、俺はそんな恐ろしい事に手を貸すつもりはない。
「イライラすんなって。
気持ちはわかるけど。」
「でもトータ!
この腐れメスガキ、口が悪いだけで大半は何を言っているかわからないですよ!!
あと、くりーんあっぷってなんですか!?
私だけ置いてけぼりじゃないですか!!?」
「大丈夫だって。
俺も全く意味はわかっていないから。」
あと、口が悪いのはお前らもだ。
そして俺もだ。
こいつらは、本当に自分のことを棚にあげてモノを言うから困る。
それも、俺もだが。
「とりあえずさ、色々と整理しようぜ。
なんか内容がグチャグチャしすぎてて、もうわけわかんねーよ。
なぁアニムス。
俺が順番に聞くから、答えられるところだけ答えてくれるか?」
「了解しました、マスター。」
そういうことで、ようやく落ち着いて俺から質問をすることになった。
というか、最初からこうすれば良かったのだ。
俺達は、とりあえず客間の椅子に座って、全員が落ち着ける姿勢を作った。
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