35 / 84
第3章ガレオン帝国奪還編
8.城塞侵入
しおりを挟む
司達と別れ城塞に向かう途中、大蛇の様な巨大ゴーレムに遭遇する。
「これは、骨がおれそうだな」
「明大丈夫なのか?」
「あぁ、だが、少し本気でやるので離れてくれ」
「わ、分かった無理するなよ」
ダイアが離れて物陰に隠れるのを確認し前に進み出る、ゴーレムのテリトリーに入ったのか、ゴーレムも戦闘体制に入る。
「悪いがお前に時間を食ってる暇はない、最初から本気でいかせてもらう」
デュアルホーンに光を纏わせ、一気に駆け出す、尻尾による凪ぎ払いをスライディングでかわし、頭の真下に来る。
「貫け、デュアルホーン!」
跳躍しデュアルホーンで頭を貫く、核が砕け散り、ゴーレムはその役目を終える。
「凄いな、一撃とは」
「あぁ、だが、少し固かったな」
「……これでか?」
言いたい事は分かる、気付いていないかもしれないが、実は今回すんなりはいっていない、通常のゴーレムならデュアルホーンに光を纏わせるだけで容易く貫けるが、大蛇のゴーレムや巨大ゴーレムはそうはいかない、弾き返されてしまうだろう、そのゴーレムを作れる魔王はどれ程の物か……
「貫けなくはないが、難しいか……」
「ん?何か言ったか?」
「いや、何でもない、今は城塞に急ごう」
何度かゴーレム達に道を阻まれながら、城塞に到着した、やはり門は閉められており中には入れない。
「で?抜け道ってどこ?」
「あそこにある古井戸が城に繋がってる、だがずいぶん前に使われなくなり、瓦礫に埋まってしまってる」
「そうか、分かったここからは俺一人で行こう」
「しかし……」
「悪いなダイア、さすがに魔王相手に誰かを守りながら戦えない」
「わかった、武運を祈っている、帝国を取り戻してくれ頼む」
「任せろ!」
ダイアに別れを告げ、古井戸に飛び込む。
井戸の中には通路があり、少し進むと道は塞がっていた。
ナビさん、ここって爆破したら崩れたりする?
〈かなりの衝撃に耐えられる構造をしているので平気でしょう〉
よし、なら、派手にやりますか。
「来い、聖剣・アイギス!」
盾型の聖剣・アイギスを召喚する、アイギスには強力な防御力と結界術がある、結界は爆風や熱を通さない事ができる、なので。
ドォォーン!
「こうやって、魔法で瓦礫を爆破しても、こっちには何の影響もなく進めると」
〈城までは、約十数発の魔法が必要です〉
そんなにか、以外に時間が掛かるな。
文句を言っていてもしょうがないので、どんどん魔法を撃っていく。
ドォォーン!ドォォーン!
しばらく魔法を打ち続けると、ようやく広い部屋に出た、どうやら城の倉庫に繋がっていたらしい、そこに待っていたのは……
「まぁ、こんだけ派手にやれば、待ち伏せしてくださいって言ってる様なもんだよな」
大小合わせて無数のゴーレム、色とりどりである。
「仕方ない相手をしてやるか」
ただ相手をするだけじゃ意味がないので、盾を構えゴーレム達に近付く、攻撃を防ぎつつ、盾の使い方、盾を使っての立ち回りなどを確認していく。
「こんなもんか、次は攻撃方法だな」
盾で攻撃なんてできるわけないと思うかもしれないが、アイギスは立派な聖剣である、通常の盾と違う攻撃方法が二つある、その内の一つが、結界術による攻撃だ。
「任意の場所に結界を出し攻撃するんだが、これは生物には禁止だな」
内側から結界で引き裂く攻撃、無機物であるゴーレムならまだしも、生物に使ったらスプラッター間違い無しである、槍で突いたり、剣で切ったりとは違う、内側から引き裂かれる様は想像しただけでゾッとする。
「まぁ、何とか片付いたからいいか」
モンスターハウスと化していた倉庫を出ると、どうやら地下室らしく暗い通路が続くばかりだった。
「ゴーレムに灯りは必要ないからな」
ゴーレムが松明なんか使ってたら笑いものだ、光魔法で灯りを作りだし通路を進む、事前にダイアに聞いていた玉座の間を目指す。
しばらく城の中をゴーレムを倒しながら進むと、玉座の間を発見した。
ナビさん中には魔王はいるか?
〈ハイ、どうやら魔王はマスターを待ち構えているようです〉
ずいぶん余裕なんだな?
なら、さっそく中に入ってやろうじゃないか?
扉を蹴破り玉座の間に入る、玉座に座っていたのは、ゴツゴツとした岩の身体を持つ魔王・ダンガロン。
「お前が、魔王で間違いないよな?」
「いかにも、ワシが魔王・ダンガロンである、光栄に思え!このワシの手で死ねることをな!」
一つつっこむとしたら、何でゴーレムの方がキレイな岩の身体なんだ?魔王の方がゴツゴツしてるぞ?
「ふん、恐怖で声も出ないか?聖・魔剣使い!」
あと、声でか!お互いに玉座の間の端から端に居るんだぞ?にもかかわらず十分うるさいってどういう事だよ!?
「ん?何で俺の事知ってんだ?」
「教えて欲しくば、俺を倒してみることだ!」
次の瞬間、目の前にダンガロンが迫っていた、岩なのに動き速いって反則じゃね?いや、そもそも岩が動いてる時点で変か。
トゴォーン!
予想に違わぬ重い一撃が床を叩き陥没させる。
「ちっ、面倒な」
「ふん、すばしっこいな」
振り上げる拳に合わせて、盾を構えて迎え撃つが……
ガン!ズザザザ!
受け止められても、衝撃を完全に殺すことはできず、吹き飛ばされ地面を転がる。
うーむ、上手くいかん。
まぁ、何とかするしかないんだがな。
何度か攻撃を盾で受けるが、ことごとく吹き飛ばされ何度も地面を転がる、そう、俺は防御が苦手だ、理由は簡単今まで必要なかったから。
「うーん、何度やっても上手くいかないな?何でだろう?」
今度アリシアや敦にコツを聞こう、なので、今回はこのくらいにして終わりにしよう、決して出来ないことから逃げる訳ではない!
と、自分に言い訳をしつつ、改めて魔王・ダンガロンに相対する。
「これは、骨がおれそうだな」
「明大丈夫なのか?」
「あぁ、だが、少し本気でやるので離れてくれ」
「わ、分かった無理するなよ」
ダイアが離れて物陰に隠れるのを確認し前に進み出る、ゴーレムのテリトリーに入ったのか、ゴーレムも戦闘体制に入る。
「悪いがお前に時間を食ってる暇はない、最初から本気でいかせてもらう」
デュアルホーンに光を纏わせ、一気に駆け出す、尻尾による凪ぎ払いをスライディングでかわし、頭の真下に来る。
「貫け、デュアルホーン!」
跳躍しデュアルホーンで頭を貫く、核が砕け散り、ゴーレムはその役目を終える。
「凄いな、一撃とは」
「あぁ、だが、少し固かったな」
「……これでか?」
言いたい事は分かる、気付いていないかもしれないが、実は今回すんなりはいっていない、通常のゴーレムならデュアルホーンに光を纏わせるだけで容易く貫けるが、大蛇のゴーレムや巨大ゴーレムはそうはいかない、弾き返されてしまうだろう、そのゴーレムを作れる魔王はどれ程の物か……
「貫けなくはないが、難しいか……」
「ん?何か言ったか?」
「いや、何でもない、今は城塞に急ごう」
何度かゴーレム達に道を阻まれながら、城塞に到着した、やはり門は閉められており中には入れない。
「で?抜け道ってどこ?」
「あそこにある古井戸が城に繋がってる、だがずいぶん前に使われなくなり、瓦礫に埋まってしまってる」
「そうか、分かったここからは俺一人で行こう」
「しかし……」
「悪いなダイア、さすがに魔王相手に誰かを守りながら戦えない」
「わかった、武運を祈っている、帝国を取り戻してくれ頼む」
「任せろ!」
ダイアに別れを告げ、古井戸に飛び込む。
井戸の中には通路があり、少し進むと道は塞がっていた。
ナビさん、ここって爆破したら崩れたりする?
〈かなりの衝撃に耐えられる構造をしているので平気でしょう〉
よし、なら、派手にやりますか。
「来い、聖剣・アイギス!」
盾型の聖剣・アイギスを召喚する、アイギスには強力な防御力と結界術がある、結界は爆風や熱を通さない事ができる、なので。
ドォォーン!
「こうやって、魔法で瓦礫を爆破しても、こっちには何の影響もなく進めると」
〈城までは、約十数発の魔法が必要です〉
そんなにか、以外に時間が掛かるな。
文句を言っていてもしょうがないので、どんどん魔法を撃っていく。
ドォォーン!ドォォーン!
しばらく魔法を打ち続けると、ようやく広い部屋に出た、どうやら城の倉庫に繋がっていたらしい、そこに待っていたのは……
「まぁ、こんだけ派手にやれば、待ち伏せしてくださいって言ってる様なもんだよな」
大小合わせて無数のゴーレム、色とりどりである。
「仕方ない相手をしてやるか」
ただ相手をするだけじゃ意味がないので、盾を構えゴーレム達に近付く、攻撃を防ぎつつ、盾の使い方、盾を使っての立ち回りなどを確認していく。
「こんなもんか、次は攻撃方法だな」
盾で攻撃なんてできるわけないと思うかもしれないが、アイギスは立派な聖剣である、通常の盾と違う攻撃方法が二つある、その内の一つが、結界術による攻撃だ。
「任意の場所に結界を出し攻撃するんだが、これは生物には禁止だな」
内側から結界で引き裂く攻撃、無機物であるゴーレムならまだしも、生物に使ったらスプラッター間違い無しである、槍で突いたり、剣で切ったりとは違う、内側から引き裂かれる様は想像しただけでゾッとする。
「まぁ、何とか片付いたからいいか」
モンスターハウスと化していた倉庫を出ると、どうやら地下室らしく暗い通路が続くばかりだった。
「ゴーレムに灯りは必要ないからな」
ゴーレムが松明なんか使ってたら笑いものだ、光魔法で灯りを作りだし通路を進む、事前にダイアに聞いていた玉座の間を目指す。
しばらく城の中をゴーレムを倒しながら進むと、玉座の間を発見した。
ナビさん中には魔王はいるか?
〈ハイ、どうやら魔王はマスターを待ち構えているようです〉
ずいぶん余裕なんだな?
なら、さっそく中に入ってやろうじゃないか?
扉を蹴破り玉座の間に入る、玉座に座っていたのは、ゴツゴツとした岩の身体を持つ魔王・ダンガロン。
「お前が、魔王で間違いないよな?」
「いかにも、ワシが魔王・ダンガロンである、光栄に思え!このワシの手で死ねることをな!」
一つつっこむとしたら、何でゴーレムの方がキレイな岩の身体なんだ?魔王の方がゴツゴツしてるぞ?
「ふん、恐怖で声も出ないか?聖・魔剣使い!」
あと、声でか!お互いに玉座の間の端から端に居るんだぞ?にもかかわらず十分うるさいってどういう事だよ!?
「ん?何で俺の事知ってんだ?」
「教えて欲しくば、俺を倒してみることだ!」
次の瞬間、目の前にダンガロンが迫っていた、岩なのに動き速いって反則じゃね?いや、そもそも岩が動いてる時点で変か。
トゴォーン!
予想に違わぬ重い一撃が床を叩き陥没させる。
「ちっ、面倒な」
「ふん、すばしっこいな」
振り上げる拳に合わせて、盾を構えて迎え撃つが……
ガン!ズザザザ!
受け止められても、衝撃を完全に殺すことはできず、吹き飛ばされ地面を転がる。
うーむ、上手くいかん。
まぁ、何とかするしかないんだがな。
何度か攻撃を盾で受けるが、ことごとく吹き飛ばされ何度も地面を転がる、そう、俺は防御が苦手だ、理由は簡単今まで必要なかったから。
「うーん、何度やっても上手くいかないな?何でだろう?」
今度アリシアや敦にコツを聞こう、なので、今回はこのくらいにして終わりにしよう、決して出来ないことから逃げる訳ではない!
と、自分に言い訳をしつつ、改めて魔王・ダンガロンに相対する。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる