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4章ルクレア法国侵入編
6.日野追跡開始
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夕食後、暇なのでまたメイド達に余興をしてもらうことに。
「まずは私達サリーと!」
「ミリーです!」
デジャブ!まさかまた同じ展開か?
と思っているとまた双子は腕を組ぐるぐると回り出す。
『どっちがミリーでしょう!』
双子ネタあんまりないのかな?今度教えてあげよう……
「えっと、右がミリーちゃんかな?」
「いやいや、左でしょ!」
今回は乗りのいい人が集まっているため割りと盛り上がっている。
「明はどっちだと思うんだい?」
本当はどっちでもいいだが、盛り下げるのも嫌なので……
「右かな?」
俺が普通に答えたことで双子は嬉しいのか笑顔になる。
『正解は、み……』
ふむ、ここで少し釘を指しとくか。
「嘘ついたらビンタな?」
『……左です』
「やった~正解!」
喜ぶ鈴とは逆に双子は落ち込む、恐らくだが双子は俺が右と言えば右が正解、左と言えば左が正解と必ず俺が勝てるようにしようとしたのだろう。
いや、これ、勝負ごとじゃないからね?
『無念です……』
君たち難しい言葉使うね、次行ってみよー。
「では、次は私サーニャです、踊りを披露します」
次は褐色肌の少女サーニャ、歳は同い年くらいか?それはさておき問題児が問題の有ることをしようとするので止めよう。
「ちょっと待てサーニャ」
「ハイ、何でしょう明様」
「昼間は即興劇をしていたと思うが何故変えた?」
「その方が明様に楽しんで頂けると思いました!」
「そうか、なら何故君はスカートの下に何も履いていない?」
「その方が明様に楽しんで頂けると思いました!」
「そうか、まったく理解できないな」
「履いていないことにより、いつでも明様を……」
「説明せんでいい!踊りは却下だ!あと下を履け!」
「ハイ……」
どことなく不満そうなサーニャを放置し次の出し物へ。
「次はボク、アネスです!」
ボクっ娘のアネス、元気がいいんだが……
「ジャグリングします!」
「全員伏せろ!」
「え?」
ブォン、ブォン、ブォン!
「きゃあぁぁぁ!」
伏せるのが遅れた鈴が被害を受ける、このボクっ娘出来ないことをやろうとするチャレンジ精神が危険極まりない娘である。
「あれぇ?ごめんなさい!失敗しちゃいました!」
しかも、本人に一切悪気はない、質の悪さが半端じゃない。
「よーし、今度こそ!」
「いや、死人が出るから辞めろ」
「えぇ?大丈夫ですよ明様!」
「辞めろ」
「……ハイ」
少し威圧しながら辞めさせる、次だ、次!
「つ、次はわたしでしゅ!」
噛んだ、ご存知噛みっ子リイエだ。
「う、歌を歌いましゅ!」
歌い始めるリイエ、やはり噛み噛みの歌だが癒される。
「任務の時はこんなに噛まないんですが」
「そうなのか?」
元上司である、クロエがリイエの噛み癖について語る。
「ハイ、任務中は伝令等も頼んでいましたが、噛んでいる所は視たことありません」
「ふむ」
「これも明様のお力です」
「そんな力嫌だわ」
暫くするとリイエが歌い終わるので、少し質問してみよう。
「リイエちょっといいか?」
「ひゃ、ひゃい!」
「……何でそんなに噛むんだ?」
「えっ、えっと、あの……」
何故か、少しシリアス風になってしまった、リイエが動揺してしどろもどろになる。
「別に怒っているわけではない、ただ気になっただけだ」
「は、はい、その、明様が近くにいると緊張してしまい……」
「ん?俺はそんなに恐いか?」
「い、いえ、そうではなく、し、視線に緊張してしまって……」
「視線に?」
「は、はい、後は明様のお声や香りに……」
……何だろうか、この子やはり澪に似ている。
〈おそらく、リイエは五感が優れているのでしょう〉
五感?
〈ハイ、マスター指をリイエの口に突っ込んでみてください〉
何故そうなる!?
〈百聞は一見に如かずです〉
まぁ、ナビさんがそう言うなら?
「リイエちょっと口開けてくれ」
「口をですか?ふぁい!」
開けられたリイエの口に指を突っ込む。
「ふぁ、ふぁぁぁぁ!!」
途端に身体を震わせ地面にへたりこむ、何があった!?
〈五感が鋭いためマスターの味に歓喜しています〉
五感ってそういう意味で!?
〈ハイ、触覚、聴覚、視覚、味覚、嗅覚です〉
なるほど、だから視線や声が気になって緊張すると。
「ふぁ、ふぁ、ふぁぁ……」
リイエを見るとまだビクビクと痙攣を繰り返し、へたりこんだ地面には水溜まりが出来ていた。
「……よし、寝るか」
「えぇ!?このまま放置!?」
後はクロエ達に任せ休む事に、なんかどっと疲れた……
翌朝、テントを出るとリイエが土下座の体勢で待っていた。
「さ、昨夜は、ご、ご迷惑をお掛けしても、申し訳ありましぇん!」
「いや、迷惑ではないが、大丈夫か?」
「は、はい!大丈夫でしゅ!」
「そうか、ならいい」
と、ここで俺は過ちを犯す、立ち上がったリイエの頭を怒っていないと意思表示するため撫でたのだが………
「ふぇ、ふぇぇぇぇ!」
な、なんだ?あっ五感か!
〈yes、触覚も鋭いため触れただけでこうなります〉
うわぁ、自分でやっといてなんだけど朝からこの状態は見たくないな。
「なんか、ごめん」
聞こえていないだろうリイエに謝りつつクロエを呼んであとを任せる、今後はリイエに接する時は気を付けよう。
朝食も終わり出発前。
「クロエ、砦に伝令は出せるか?」
「ハイ、可能ですが?」
「できれば円滑にベアトリスの城まで行きたい、頼めるか?」
「ハイ、お任せください」
日野が亡命してからかなり時間が経っている、早めに行動したいところだ。
その後は特に問題無く馬車は進み砦に着く、事前に伝えていたからか直ぐに出発できる準備がされていた。
「エレナ様ご無事でなによりです」
「ありがとうアリシア、貴女も元気そうね」
「それにしても驚きました……」
「えぇそうね、まさか日野様が亡命なんて……」
「あっ、いえ、そちらではなく、メイド達の事です」
「あっ、そうなの……」
「話してるところ悪いが、出発の準備は出来てるな?」
「ハイ、工藤様直ぐにでも大丈夫です」
「え~あたし疲れたよ、休もうよ!」
「鈴!わがまま言わないの!」
「澪~だって日野だよ?別に居なくていいじゃん!」
「そ、それは……」
ふむ、日野の評価の低さにびっくりするべきか、鈴の子供っぽさに呆れるべきか?
あまり不安を煽りたくないのだが仕方ないか。
「まずは私達サリーと!」
「ミリーです!」
デジャブ!まさかまた同じ展開か?
と思っているとまた双子は腕を組ぐるぐると回り出す。
『どっちがミリーでしょう!』
双子ネタあんまりないのかな?今度教えてあげよう……
「えっと、右がミリーちゃんかな?」
「いやいや、左でしょ!」
今回は乗りのいい人が集まっているため割りと盛り上がっている。
「明はどっちだと思うんだい?」
本当はどっちでもいいだが、盛り下げるのも嫌なので……
「右かな?」
俺が普通に答えたことで双子は嬉しいのか笑顔になる。
『正解は、み……』
ふむ、ここで少し釘を指しとくか。
「嘘ついたらビンタな?」
『……左です』
「やった~正解!」
喜ぶ鈴とは逆に双子は落ち込む、恐らくだが双子は俺が右と言えば右が正解、左と言えば左が正解と必ず俺が勝てるようにしようとしたのだろう。
いや、これ、勝負ごとじゃないからね?
『無念です……』
君たち難しい言葉使うね、次行ってみよー。
「では、次は私サーニャです、踊りを披露します」
次は褐色肌の少女サーニャ、歳は同い年くらいか?それはさておき問題児が問題の有ることをしようとするので止めよう。
「ちょっと待てサーニャ」
「ハイ、何でしょう明様」
「昼間は即興劇をしていたと思うが何故変えた?」
「その方が明様に楽しんで頂けると思いました!」
「そうか、なら何故君はスカートの下に何も履いていない?」
「その方が明様に楽しんで頂けると思いました!」
「そうか、まったく理解できないな」
「履いていないことにより、いつでも明様を……」
「説明せんでいい!踊りは却下だ!あと下を履け!」
「ハイ……」
どことなく不満そうなサーニャを放置し次の出し物へ。
「次はボク、アネスです!」
ボクっ娘のアネス、元気がいいんだが……
「ジャグリングします!」
「全員伏せろ!」
「え?」
ブォン、ブォン、ブォン!
「きゃあぁぁぁ!」
伏せるのが遅れた鈴が被害を受ける、このボクっ娘出来ないことをやろうとするチャレンジ精神が危険極まりない娘である。
「あれぇ?ごめんなさい!失敗しちゃいました!」
しかも、本人に一切悪気はない、質の悪さが半端じゃない。
「よーし、今度こそ!」
「いや、死人が出るから辞めろ」
「えぇ?大丈夫ですよ明様!」
「辞めろ」
「……ハイ」
少し威圧しながら辞めさせる、次だ、次!
「つ、次はわたしでしゅ!」
噛んだ、ご存知噛みっ子リイエだ。
「う、歌を歌いましゅ!」
歌い始めるリイエ、やはり噛み噛みの歌だが癒される。
「任務の時はこんなに噛まないんですが」
「そうなのか?」
元上司である、クロエがリイエの噛み癖について語る。
「ハイ、任務中は伝令等も頼んでいましたが、噛んでいる所は視たことありません」
「ふむ」
「これも明様のお力です」
「そんな力嫌だわ」
暫くするとリイエが歌い終わるので、少し質問してみよう。
「リイエちょっといいか?」
「ひゃ、ひゃい!」
「……何でそんなに噛むんだ?」
「えっ、えっと、あの……」
何故か、少しシリアス風になってしまった、リイエが動揺してしどろもどろになる。
「別に怒っているわけではない、ただ気になっただけだ」
「は、はい、その、明様が近くにいると緊張してしまい……」
「ん?俺はそんなに恐いか?」
「い、いえ、そうではなく、し、視線に緊張してしまって……」
「視線に?」
「は、はい、後は明様のお声や香りに……」
……何だろうか、この子やはり澪に似ている。
〈おそらく、リイエは五感が優れているのでしょう〉
五感?
〈ハイ、マスター指をリイエの口に突っ込んでみてください〉
何故そうなる!?
〈百聞は一見に如かずです〉
まぁ、ナビさんがそう言うなら?
「リイエちょっと口開けてくれ」
「口をですか?ふぁい!」
開けられたリイエの口に指を突っ込む。
「ふぁ、ふぁぁぁぁ!!」
途端に身体を震わせ地面にへたりこむ、何があった!?
〈五感が鋭いためマスターの味に歓喜しています〉
五感ってそういう意味で!?
〈ハイ、触覚、聴覚、視覚、味覚、嗅覚です〉
なるほど、だから視線や声が気になって緊張すると。
「ふぁ、ふぁ、ふぁぁ……」
リイエを見るとまだビクビクと痙攣を繰り返し、へたりこんだ地面には水溜まりが出来ていた。
「……よし、寝るか」
「えぇ!?このまま放置!?」
後はクロエ達に任せ休む事に、なんかどっと疲れた……
翌朝、テントを出るとリイエが土下座の体勢で待っていた。
「さ、昨夜は、ご、ご迷惑をお掛けしても、申し訳ありましぇん!」
「いや、迷惑ではないが、大丈夫か?」
「は、はい!大丈夫でしゅ!」
「そうか、ならいい」
と、ここで俺は過ちを犯す、立ち上がったリイエの頭を怒っていないと意思表示するため撫でたのだが………
「ふぇ、ふぇぇぇぇ!」
な、なんだ?あっ五感か!
〈yes、触覚も鋭いため触れただけでこうなります〉
うわぁ、自分でやっといてなんだけど朝からこの状態は見たくないな。
「なんか、ごめん」
聞こえていないだろうリイエに謝りつつクロエを呼んであとを任せる、今後はリイエに接する時は気を付けよう。
朝食も終わり出発前。
「クロエ、砦に伝令は出せるか?」
「ハイ、可能ですが?」
「できれば円滑にベアトリスの城まで行きたい、頼めるか?」
「ハイ、お任せください」
日野が亡命してからかなり時間が経っている、早めに行動したいところだ。
その後は特に問題無く馬車は進み砦に着く、事前に伝えていたからか直ぐに出発できる準備がされていた。
「エレナ様ご無事でなによりです」
「ありがとうアリシア、貴女も元気そうね」
「それにしても驚きました……」
「えぇそうね、まさか日野様が亡命なんて……」
「あっ、いえ、そちらではなく、メイド達の事です」
「あっ、そうなの……」
「話してるところ悪いが、出発の準備は出来てるな?」
「ハイ、工藤様直ぐにでも大丈夫です」
「え~あたし疲れたよ、休もうよ!」
「鈴!わがまま言わないの!」
「澪~だって日野だよ?別に居なくていいじゃん!」
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ふむ、日野の評価の低さにびっくりするべきか、鈴の子供っぽさに呆れるべきか?
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