50 / 84
第5章三国会議
1.法国で買い物
しおりを挟む
大聖堂を後にした俺達は市場に来ていた、
この国の市場は巡礼のために来る行商が多く、店舗と言うより屋台が多い。
「なんかお祭りの出店を思い出すね」
「うん、うん、わくわくするよね」
「食べ物だけじゃなく、武器や防具を売ってるのはさすが異世界って感じだな」
しばらく露店を見ながら歩いていると、鈴と澪が突然立ち止まった。
「ん?どうした?」
「あ、あれ!」
「まさか、こんな、所に?」
二人が震える指を指す先には、一つの出店その名前は「きじやき」と書いてある。
元の世界、日本で言うクレープだな。
「あ、あれ!あれ食べよ!」
「うん、行くよ!」
走り出す二人を見つつため息をつく。
「そう言えば二人ともクレープ大好きだったけ?」
「移動販売を見つけるたびに突撃してたからね」
「うぅむ、甘いものは苦手なんだが……」
「敦は今後のために食べられるようになっとけよ」
「うぅむ……」
と、男三人でため息混じりに話していると、店の前で膝をつき崩れ落ちる二人を目にする、何してんだあの二人。
「どうした?」
「あ、明くん、このお店……」
「店がどうした?と言うか、絶望した顔で店の前で蹲るな、軽い営業妨害だぞ」
「明、原因はこれみたいだよ?」
司の言葉に店のメニューに目をやると、そこには甘ったるい名前のクレープではなく、チキンなどのいわゆるおかずクレープの名前がずらり。
「なるほど、この世界でのきじやきってこう言う物なのか?」
店員に聞いてみる。
「は、はいほとんどのお店でそうですが」
「あ、甘いものは!?せめて果物を乗せたりは!?」
「あまり聞いたことはないですね」
「そ、そんな……」
店員の言葉に再度絶望する澪と鈴、さすがにこれ以上はお店に迷惑が掛かるので移動させる。
「こんな事があるなんて……」
「神様、なんでこんな仕打ちを……」
「そこまでか?」
「明くんにはわからないよ!私達の気持ちなんて!!」
「うん、ごめん、まったくわからん」
「うぅ……」
崩れ落ちる鈴と澪、このままでは埒が明かないので、仕方なく再度店員のところへ。
「邪魔するぞ?」
「あぁ、先程の、何かすいません」
「いや、こちらこそ迷惑をかけた、所で折り入って頼みがあるんだが……」
店員に謝りつつ図々しいとは分かっているが、質問する。
「……なるほど助かった、感謝する」
「いえ、いえ、お役にたてて良かったです」
質問に快く答えてくれた店員に感謝しつつ澪達の所に戻る。
「そろそろ行くぞ」
「うぅ……」
未だに立ち直らない澪達を連れて今度は食べ物が売って居る場所へ。
「さて、材料はここら辺で見つかるそうだが……」
「明、何の材料だい?」
「クレープだ」
「クレープ!?」
俺の言葉にやっと復活する二人。
「明くん作れるの!?」
「前に家で作った事はある」
「明は本当に何でもできるね?」
「材料が見つかればな」
「なんて言う材料!?あたし探してくる!!」
「私も!!」
二人とも目が血走ってる、若干引く。
それはさておき、きじやき屋から聞いた生地の材料と適当なフルーツとチョコレートやホイップクリーム擬きを手分けして買い、宿に向かう。
「ん?」
「どうしたの明、早く戻ってクレープ作るわよ!」
「いや、作るの俺だけどな?じゃなくて、あれクロエ達じゃない?」
「あ、本当だ、ここで露店出してたんだね」
「ちょっと寄ってくか」
「うー、まぁちょっとだけなら……」
一番の食いしん坊から了解を得てクロエ達の露店に寄る。
「よう、お疲れさん」
「これは明様、この様なところに」
「ここで何を売っているんだ?」
「主に装飾品などを」
「装飾品?」
「ハイ、御守りや髪飾り、ブレスレット等です」
「へぇ~かわいい、クロエさん達が作ったんですか?」
「ハイ、急遽製作したので出来がいまいちなのがお恥ずかしい限りです」
「いや、良くできてると思うけどな」
「お誉めに預かり光栄です明様」
ちなみに他にも食料や武器を売るための露店も出しているらしい、材料を探しているとき気付かなかったけどな……
ある程度クロエ達と雑談を交わし、再度宿に向かうため後にしようとした時、澪だけ引き留められた、何でも渡したいものがあるとか。
「どうしたのクロエさん、渡したい物って?」
「こちらでございます」
「こ、これは!」
「明様を模した人形です、是非とも澪さんに渡したいと思いとって置きました」
「クロエさんありがとう!」
「いえ、いえ、つきましては今後とも是非明様の身の回りの物を……」
「うん、隙があればね?」
「うふふふふ」
「くふふふふ」
何か笑い合ってる二人を見て寒気がする。
〈マスターはもっと自分の身の回りを注意するべきかと……〉
え?何かあるの?
〈いえ、まぁ、はい〉
ナビさんが言い淀むなんて、気を付けよ。
ひとしきり笑い合い、気が済んだのか澪が帰ってくる。
「お待たせ~」
「何をもらったんだ?」
「え!?いや、たいしたものじゃないよ!?」
妙に気になるが、まぁいいか。
宿に戻るとエレナ姫が帰っており、クレープの話をする。
「甘いきじやきですか、想像つきませんね」
「すっごく美味しいんだから!」
「それを、工藤様がですか、信じられませんね」
「じゃあ、エレナ姫は無しっと…」
「い、いえ、食べます、食べたいです、食べさせてください」
「最初から素直にしていればいいのに」
宿の店主に厨房を借りる。
「明くん、私達も手伝うよ」
「ふむ、鈴と司は採用、残りはゴーホーム」
「え~何で~?私も料理したい!」
「敦は手先が不器用だし、澪は料理なんて論外だし、エレナ姫は未確認生命体だし」
「未確認生命体!?」
「いいから、帰れ」
「うぅ……」
料理が出来ない三人を追い出し、調理を始める、鈴と司はそこそこ料理スキルがあるのである程度の指示だけで十分理解してくれる、スムーズに進むから楽でいい。
これが澪や敦なら目が離せず進みが遅くなる、澪なんて目を離すとクリーチャーが産み出されるからな。
「さて、完成っと」
「わぁ、美味しそう!」
「じゃあ持っていって食べようか」
「そうだね、澪が首を長くして待ってるだろうし」
「鈴も食べたそうだしね」
「え?あたし?」
「さっきから目が離せてないぞ、あと涎汚いからふけ」
食いしん坊達がこれ以上待てなさそうなので早く席に持って行こう。
「お待たせ~!」
席に近づくと鈴に皿をかっさらわれる、どんだけ食いたかったんだよ。
「う~我慢できない、早い者勝ち!」
「こら!鈴、行儀悪いよ!」
「鈴、良ければ俺のも食べるか?」
「敦はやっぱり甘いのダメか」
「これが、クレープですか初めて食べましたが美味しいですね」
騒がしくクレープを食べる鈴達、まぁたまにはこうゆうのもいいか。
この国の市場は巡礼のために来る行商が多く、店舗と言うより屋台が多い。
「なんかお祭りの出店を思い出すね」
「うん、うん、わくわくするよね」
「食べ物だけじゃなく、武器や防具を売ってるのはさすが異世界って感じだな」
しばらく露店を見ながら歩いていると、鈴と澪が突然立ち止まった。
「ん?どうした?」
「あ、あれ!」
「まさか、こんな、所に?」
二人が震える指を指す先には、一つの出店その名前は「きじやき」と書いてある。
元の世界、日本で言うクレープだな。
「あ、あれ!あれ食べよ!」
「うん、行くよ!」
走り出す二人を見つつため息をつく。
「そう言えば二人ともクレープ大好きだったけ?」
「移動販売を見つけるたびに突撃してたからね」
「うぅむ、甘いものは苦手なんだが……」
「敦は今後のために食べられるようになっとけよ」
「うぅむ……」
と、男三人でため息混じりに話していると、店の前で膝をつき崩れ落ちる二人を目にする、何してんだあの二人。
「どうした?」
「あ、明くん、このお店……」
「店がどうした?と言うか、絶望した顔で店の前で蹲るな、軽い営業妨害だぞ」
「明、原因はこれみたいだよ?」
司の言葉に店のメニューに目をやると、そこには甘ったるい名前のクレープではなく、チキンなどのいわゆるおかずクレープの名前がずらり。
「なるほど、この世界でのきじやきってこう言う物なのか?」
店員に聞いてみる。
「は、はいほとんどのお店でそうですが」
「あ、甘いものは!?せめて果物を乗せたりは!?」
「あまり聞いたことはないですね」
「そ、そんな……」
店員の言葉に再度絶望する澪と鈴、さすがにこれ以上はお店に迷惑が掛かるので移動させる。
「こんな事があるなんて……」
「神様、なんでこんな仕打ちを……」
「そこまでか?」
「明くんにはわからないよ!私達の気持ちなんて!!」
「うん、ごめん、まったくわからん」
「うぅ……」
崩れ落ちる鈴と澪、このままでは埒が明かないので、仕方なく再度店員のところへ。
「邪魔するぞ?」
「あぁ、先程の、何かすいません」
「いや、こちらこそ迷惑をかけた、所で折り入って頼みがあるんだが……」
店員に謝りつつ図々しいとは分かっているが、質問する。
「……なるほど助かった、感謝する」
「いえ、いえ、お役にたてて良かったです」
質問に快く答えてくれた店員に感謝しつつ澪達の所に戻る。
「そろそろ行くぞ」
「うぅ……」
未だに立ち直らない澪達を連れて今度は食べ物が売って居る場所へ。
「さて、材料はここら辺で見つかるそうだが……」
「明、何の材料だい?」
「クレープだ」
「クレープ!?」
俺の言葉にやっと復活する二人。
「明くん作れるの!?」
「前に家で作った事はある」
「明は本当に何でもできるね?」
「材料が見つかればな」
「なんて言う材料!?あたし探してくる!!」
「私も!!」
二人とも目が血走ってる、若干引く。
それはさておき、きじやき屋から聞いた生地の材料と適当なフルーツとチョコレートやホイップクリーム擬きを手分けして買い、宿に向かう。
「ん?」
「どうしたの明、早く戻ってクレープ作るわよ!」
「いや、作るの俺だけどな?じゃなくて、あれクロエ達じゃない?」
「あ、本当だ、ここで露店出してたんだね」
「ちょっと寄ってくか」
「うー、まぁちょっとだけなら……」
一番の食いしん坊から了解を得てクロエ達の露店に寄る。
「よう、お疲れさん」
「これは明様、この様なところに」
「ここで何を売っているんだ?」
「主に装飾品などを」
「装飾品?」
「ハイ、御守りや髪飾り、ブレスレット等です」
「へぇ~かわいい、クロエさん達が作ったんですか?」
「ハイ、急遽製作したので出来がいまいちなのがお恥ずかしい限りです」
「いや、良くできてると思うけどな」
「お誉めに預かり光栄です明様」
ちなみに他にも食料や武器を売るための露店も出しているらしい、材料を探しているとき気付かなかったけどな……
ある程度クロエ達と雑談を交わし、再度宿に向かうため後にしようとした時、澪だけ引き留められた、何でも渡したいものがあるとか。
「どうしたのクロエさん、渡したい物って?」
「こちらでございます」
「こ、これは!」
「明様を模した人形です、是非とも澪さんに渡したいと思いとって置きました」
「クロエさんありがとう!」
「いえ、いえ、つきましては今後とも是非明様の身の回りの物を……」
「うん、隙があればね?」
「うふふふふ」
「くふふふふ」
何か笑い合ってる二人を見て寒気がする。
〈マスターはもっと自分の身の回りを注意するべきかと……〉
え?何かあるの?
〈いえ、まぁ、はい〉
ナビさんが言い淀むなんて、気を付けよ。
ひとしきり笑い合い、気が済んだのか澪が帰ってくる。
「お待たせ~」
「何をもらったんだ?」
「え!?いや、たいしたものじゃないよ!?」
妙に気になるが、まぁいいか。
宿に戻るとエレナ姫が帰っており、クレープの話をする。
「甘いきじやきですか、想像つきませんね」
「すっごく美味しいんだから!」
「それを、工藤様がですか、信じられませんね」
「じゃあ、エレナ姫は無しっと…」
「い、いえ、食べます、食べたいです、食べさせてください」
「最初から素直にしていればいいのに」
宿の店主に厨房を借りる。
「明くん、私達も手伝うよ」
「ふむ、鈴と司は採用、残りはゴーホーム」
「え~何で~?私も料理したい!」
「敦は手先が不器用だし、澪は料理なんて論外だし、エレナ姫は未確認生命体だし」
「未確認生命体!?」
「いいから、帰れ」
「うぅ……」
料理が出来ない三人を追い出し、調理を始める、鈴と司はそこそこ料理スキルがあるのである程度の指示だけで十分理解してくれる、スムーズに進むから楽でいい。
これが澪や敦なら目が離せず進みが遅くなる、澪なんて目を離すとクリーチャーが産み出されるからな。
「さて、完成っと」
「わぁ、美味しそう!」
「じゃあ持っていって食べようか」
「そうだね、澪が首を長くして待ってるだろうし」
「鈴も食べたそうだしね」
「え?あたし?」
「さっきから目が離せてないぞ、あと涎汚いからふけ」
食いしん坊達がこれ以上待てなさそうなので早く席に持って行こう。
「お待たせ~!」
席に近づくと鈴に皿をかっさらわれる、どんだけ食いたかったんだよ。
「う~我慢できない、早い者勝ち!」
「こら!鈴、行儀悪いよ!」
「鈴、良ければ俺のも食べるか?」
「敦はやっぱり甘いのダメか」
「これが、クレープですか初めて食べましたが美味しいですね」
騒がしくクレープを食べる鈴達、まぁたまにはこうゆうのもいいか。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる