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大聖堂院の聖女
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昨日の光景が忘れられない……四人で交互に交わり、同時に愛し合うなんて……私にはちょっと理解できないことである……
馬車は順調に進み、私たちは大聖堂院へと到着した。
「これはこれは六英雄が四人もおいでになるとは何事ですかな」
そう迎えてくれたのは大聖堂院の大司教であった。
「国の大事にて、聖女様の力をお借りしにきました」
アリナがそう言うと、大司教は少し考えてこう返事した。
「ほう……では、すぐに聖女様に話を通します、しばしお待ちください」
私たちは応接室でしばらく待たされる……
「聖女様はなんと言うとかな」
「とりあえず話は聞いてくれるでしょ……」
アリナのその予想通り、話を聞くために私たちは謁見室へと案内された。
驚くことに、聖女は凄く若い女の子だった……私より五つくらいは下に見える……薄い青の髪に、童顔の顔……綺麗と言うより可愛らしい感じだ……
「六英雄か……妾に何用か……」
「はい、実は国の至宝である神剣の一本が盗まれまして……」
「……神剣を盗まれただと……馬鹿なことを……あれがどれほど大事な物か六英雄なら理解しておろう……」
「ですので、聖女様のお力をお借りしたく……聖女様には全ての神剣の所在を察知できる能力があると聞き及んでいますので……」
「確かにそうじゃが……いま、剣の所在をお主らに教えても、移動されればそれまでじゃぞ」
「はい……ですので私たちと一緒にその場所まで行ってもらいたいと思っております」
「こら! 六英雄! 何を言い出すのだ! 聖女様がこの大聖堂院を出るわけなかろう!」
「まあ、待て大司教……確かにこの者の言うことは正しい……妾が一緒に行くのが一番早いだろう……」
「ですが聖女様……」
「守り人も連れて参る、なので安心じゃろ」
「確かにそれは安心ですが……」
「守り人と四人の六英雄がいて、誰が妾を害しようか……」
「はぁ……わかりました……」
聖女の守り人……聖女を守る護衛で、その力は神剣を持つ六英雄にも匹敵すると聞いたことがあるけど……
馬車は順調に進み、私たちは大聖堂院へと到着した。
「これはこれは六英雄が四人もおいでになるとは何事ですかな」
そう迎えてくれたのは大聖堂院の大司教であった。
「国の大事にて、聖女様の力をお借りしにきました」
アリナがそう言うと、大司教は少し考えてこう返事した。
「ほう……では、すぐに聖女様に話を通します、しばしお待ちください」
私たちは応接室でしばらく待たされる……
「聖女様はなんと言うとかな」
「とりあえず話は聞いてくれるでしょ……」
アリナのその予想通り、話を聞くために私たちは謁見室へと案内された。
驚くことに、聖女は凄く若い女の子だった……私より五つくらいは下に見える……薄い青の髪に、童顔の顔……綺麗と言うより可愛らしい感じだ……
「六英雄か……妾に何用か……」
「はい、実は国の至宝である神剣の一本が盗まれまして……」
「……神剣を盗まれただと……馬鹿なことを……あれがどれほど大事な物か六英雄なら理解しておろう……」
「ですので、聖女様のお力をお借りしたく……聖女様には全ての神剣の所在を察知できる能力があると聞き及んでいますので……」
「確かにそうじゃが……いま、剣の所在をお主らに教えても、移動されればそれまでじゃぞ」
「はい……ですので私たちと一緒にその場所まで行ってもらいたいと思っております」
「こら! 六英雄! 何を言い出すのだ! 聖女様がこの大聖堂院を出るわけなかろう!」
「まあ、待て大司教……確かにこの者の言うことは正しい……妾が一緒に行くのが一番早いだろう……」
「ですが聖女様……」
「守り人も連れて参る、なので安心じゃろ」
「確かにそれは安心ですが……」
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「はぁ……わかりました……」
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