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第2章
115. お返しの贈り物
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見慣れた扉を開けて、家を出る前まで使っていた私室に入る私。
使っていないのに掃除は行き届いているみたいで、埃っぽさは欠片も感じなかった。
今はこうして頻繁に帰ってきているからそのままになっているけれど、そう遠くないうちに片付けなくちゃいけないのよね……。
残している物は殆ど無いから大変ということは無いけれど、なんだか寂しさを感じてしまう。
「クラウスも入って良いわよ?」
「ありがとう。失礼するよ」
数歩進んだところで、クラウスが入口から動いていないことに気付いたから、声をかける私。
それから、持ってきていた荷物を置いて、リリアとレイフを探しに向かうことにした。
「リリア達を探してくるわ」
「行ってらっしゃい。俺は庭でも眺めて待っているよ」
それだけの言葉を交わして部屋を出ると、扉を閉めてすぐに隣の部屋からリリアが姿を見せた。
突然のことに、思わず足を止めて固まってしまう私。
まさかこんなところで見つかるとは思っていなかったから、すぐに言葉が出せなかった。
「お、お姉様!? どうしてここに!?」
リリアは大慌てで手を後ろに隠しているけれど、指に巻かれた包帯は見逃せなかった。
やっぱり、何度も針を刺していたみたい。
……大怪我ではないと思うけれど、来て正解だったわ。
大事な手に傷が残ったら大変だもの。
怪我を隠しているのは、恥ずかしいからか心配かけないようになのかは分からないけれど、放置は出来ないのよね……。
だから、リリアに気付かれないように、こっそりと治癒魔法をかけた。
「髪飾りのお礼に来たの。
駄目だったかしら?」
「駄目なんて口を裂かれようと言えませんわ。
髪飾り、着けてくださったのですね」
「ええ。すごく気に入ったわ。
作ってくれてありがとう」
笑顔でお礼を口にすると、リリアも柔らかい笑顔を返してくれた。
廊下ですることではないかもしれないけれど、お礼を渡せるのは今しかないから、私は一歩前に出て、リリアに首飾りを着けてみる。
「お姉さま……?」
「お守り、作ってみたの」
「……っ、ありがとうございます。
お姉様に作って頂けるなんて夢みたい……」
「気に入ってくれて良かったわ」
「お姉様からの贈り物なら、なんでも嬉しいですわ。
嫌がるなんて絶対に有り得ません!」
「そうだったわね」
リリアは少し前まで私のお気に入りの物だって欲しがるくらいだったから、私が良いと思っている物を嫌がるわけ無いのよね。
王太子殿下からの贈り物は私の好みから外れていたから、感性が全く同じとは思わないけれど……似ているところもあるのだから。
「レイフにも作ってきたのだけど、どこに居るか分かるかしら?」
「ごめんなさい。知らないですわ」
「分かったわ。ありがとう。
少し探してみるわ」
そう口にして、レイフの居場所を探しに向かう私。
使用人とすれ違うたびにレイフの居場所を知らないか聞いてみたり、魔力の気配を探ってみたり。
……最初から魔力の気配を探れば良かったと気付いたのは、三人目の使用人さんに聞いてからだったけれど、見つけるまでに時間はかからなかった。
二階のテラスから中庭を見渡してみると、中央近くの開けている場所で二つの人影が激しく動いている様子が見える。
背が高い方がレイフで、もう一人は執事さんだと思う。
ここからだと顔が見えないから、髪と背丈くらいでしか見分けがつかないのよね。
服装だってどちらも稽古用の服だから、もっと遠くから見ていたら誰だか分からないと思う。
今は二人とも集中しているみたいだから、私はテラスに置かれている椅子に腰かけて、勝負が終わるのを待つことにした。
「はあっ!」
「しまっ……たとでも言うと思いましたか?」
「まさか。ならこれはどうだ!?」
「っ……」
勝負がつくのはあっという間で、鍔迫り合いからレイフが押し込んでいる間に、執事さんが身を捻ってレイフの身体に剣を打ち込んでいた。
レイフの方が体格良いから、力勝負になったら執事さんの方が不利なはずなのだけど、技量は執事さんが勝っていたみたい。
「負けました」
「まだまだですな。もう一度やりますか?」
「もちろん。勝つまで何度でも!」
無事に決着が付いたから二人の近くに行こうとしたのだけど、ここは二階だと今更気が付いた。
飛び降りるなんて真似をすれば大怪我をしてしまうかもしれないから、急いで階段を下りる。
「……私、何やってるのかしら」
レイフの稽古に夢中になっていた数秒前の私を恨みたくなってしまう。
幸いにも中庭に着いた時にはまだ二戦目が始まっていなかったから、そのままレイフの後ろから足音を立てずに近付いてみる。
けれどその途中、気配に気付いたレイフが振り返ると、そのまま目が合った。
彼は私がここに居ることを不思議に思っているみたいで、小さく首を傾げながらこんな問いかけをしてきた。
「シエル姉様? いつから見ていたのですか?」
「ついさっき来たところよ。今の試合は途中からしか見れなかったわ」
「やっぱり見ていたんですね……」
「駄目だったかしら?」
「恥ずかしいから駄目です」
「そう……分かったわ」
こんな答えが返ってくるとは思わなかったから、軽くショックを受けてしまう私。
レイフもそういう年頃だから仕方ないけれど、距離を置かれると寂しいわ……。
「冗談ですよ。兄様は絶対に嫌ですけど、シエル姉様なら見られても大丈夫です」
私が落ち込んでいると、レイフは可笑しそうに笑いながら付け加える。
取り繕っている気配はしないから、きっと本心ね。
そう思ったら、寂しい気持はどこかへ吹き飛んでいった。
「ありがとう。でも、無理しなくて良いのよ?」
「無理なんかしません。
ところで、姉様は何をしに来たのですか?」
「髪飾りのお礼をしにきたの。
本当にありがとう」
「殆どリリア姉様が作ってましたから、お礼ならそっちに言ってください」
「リリアにはもう言ったわ。
これ、レイフに作ってきたの。着けてくれると嬉しいわ」
本当はレイフにも直接つけたいのだけど、そんなことをしたら嫌がられてしまうから、手の上に乗せて差し出す私。
すると彼はすぐに手に取ってから、まじまじと首飾りを見つめていた。
「ありがとうございます。
これ、姉様が全部作ったのですか?」
「ここだけ私が作ったの。全部は無理よ」
「姉様って器用だったんですね……。
今着けても良いでしょうか?」
「ええ、もちろん」
そう返してから、レイフが首飾りを着け終わるのを待つ私。
けれど、レイフは首飾りを着けるのに慣れていないから、中々出来ていないみたいだった。
「大丈夫?」
「多分……大丈夫です。
あっ……」
「本当に大丈夫?」
「……出来ました」
「良かった……。
心臓に悪い声は出さないで欲しいわ」
「ごめんなさい。
こんな感じで大丈夫ですか?」
「ええ、良い感じよ」
「ありがとうございます。大事にしますね」
お互いに笑顔を交わしていると、待っていた執事さんが稽古の続きを促したから、私は邪魔にならないようにとクラウスが待っている部屋に戻ることにした。
今日はもう遅いから帝都に戻るのは明日になるけれど、ここに来た目的は無事にこなすことが出来たから、残りの時間はゆっくり過ごせそうね。
使っていないのに掃除は行き届いているみたいで、埃っぽさは欠片も感じなかった。
今はこうして頻繁に帰ってきているからそのままになっているけれど、そう遠くないうちに片付けなくちゃいけないのよね……。
残している物は殆ど無いから大変ということは無いけれど、なんだか寂しさを感じてしまう。
「クラウスも入って良いわよ?」
「ありがとう。失礼するよ」
数歩進んだところで、クラウスが入口から動いていないことに気付いたから、声をかける私。
それから、持ってきていた荷物を置いて、リリアとレイフを探しに向かうことにした。
「リリア達を探してくるわ」
「行ってらっしゃい。俺は庭でも眺めて待っているよ」
それだけの言葉を交わして部屋を出ると、扉を閉めてすぐに隣の部屋からリリアが姿を見せた。
突然のことに、思わず足を止めて固まってしまう私。
まさかこんなところで見つかるとは思っていなかったから、すぐに言葉が出せなかった。
「お、お姉様!? どうしてここに!?」
リリアは大慌てで手を後ろに隠しているけれど、指に巻かれた包帯は見逃せなかった。
やっぱり、何度も針を刺していたみたい。
……大怪我ではないと思うけれど、来て正解だったわ。
大事な手に傷が残ったら大変だもの。
怪我を隠しているのは、恥ずかしいからか心配かけないようになのかは分からないけれど、放置は出来ないのよね……。
だから、リリアに気付かれないように、こっそりと治癒魔法をかけた。
「髪飾りのお礼に来たの。
駄目だったかしら?」
「駄目なんて口を裂かれようと言えませんわ。
髪飾り、着けてくださったのですね」
「ええ。すごく気に入ったわ。
作ってくれてありがとう」
笑顔でお礼を口にすると、リリアも柔らかい笑顔を返してくれた。
廊下ですることではないかもしれないけれど、お礼を渡せるのは今しかないから、私は一歩前に出て、リリアに首飾りを着けてみる。
「お姉さま……?」
「お守り、作ってみたの」
「……っ、ありがとうございます。
お姉様に作って頂けるなんて夢みたい……」
「気に入ってくれて良かったわ」
「お姉様からの贈り物なら、なんでも嬉しいですわ。
嫌がるなんて絶対に有り得ません!」
「そうだったわね」
リリアは少し前まで私のお気に入りの物だって欲しがるくらいだったから、私が良いと思っている物を嫌がるわけ無いのよね。
王太子殿下からの贈り物は私の好みから外れていたから、感性が全く同じとは思わないけれど……似ているところもあるのだから。
「レイフにも作ってきたのだけど、どこに居るか分かるかしら?」
「ごめんなさい。知らないですわ」
「分かったわ。ありがとう。
少し探してみるわ」
そう口にして、レイフの居場所を探しに向かう私。
使用人とすれ違うたびにレイフの居場所を知らないか聞いてみたり、魔力の気配を探ってみたり。
……最初から魔力の気配を探れば良かったと気付いたのは、三人目の使用人さんに聞いてからだったけれど、見つけるまでに時間はかからなかった。
二階のテラスから中庭を見渡してみると、中央近くの開けている場所で二つの人影が激しく動いている様子が見える。
背が高い方がレイフで、もう一人は執事さんだと思う。
ここからだと顔が見えないから、髪と背丈くらいでしか見分けがつかないのよね。
服装だってどちらも稽古用の服だから、もっと遠くから見ていたら誰だか分からないと思う。
今は二人とも集中しているみたいだから、私はテラスに置かれている椅子に腰かけて、勝負が終わるのを待つことにした。
「はあっ!」
「しまっ……たとでも言うと思いましたか?」
「まさか。ならこれはどうだ!?」
「っ……」
勝負がつくのはあっという間で、鍔迫り合いからレイフが押し込んでいる間に、執事さんが身を捻ってレイフの身体に剣を打ち込んでいた。
レイフの方が体格良いから、力勝負になったら執事さんの方が不利なはずなのだけど、技量は執事さんが勝っていたみたい。
「負けました」
「まだまだですな。もう一度やりますか?」
「もちろん。勝つまで何度でも!」
無事に決着が付いたから二人の近くに行こうとしたのだけど、ここは二階だと今更気が付いた。
飛び降りるなんて真似をすれば大怪我をしてしまうかもしれないから、急いで階段を下りる。
「……私、何やってるのかしら」
レイフの稽古に夢中になっていた数秒前の私を恨みたくなってしまう。
幸いにも中庭に着いた時にはまだ二戦目が始まっていなかったから、そのままレイフの後ろから足音を立てずに近付いてみる。
けれどその途中、気配に気付いたレイフが振り返ると、そのまま目が合った。
彼は私がここに居ることを不思議に思っているみたいで、小さく首を傾げながらこんな問いかけをしてきた。
「シエル姉様? いつから見ていたのですか?」
「ついさっき来たところよ。今の試合は途中からしか見れなかったわ」
「やっぱり見ていたんですね……」
「駄目だったかしら?」
「恥ずかしいから駄目です」
「そう……分かったわ」
こんな答えが返ってくるとは思わなかったから、軽くショックを受けてしまう私。
レイフもそういう年頃だから仕方ないけれど、距離を置かれると寂しいわ……。
「冗談ですよ。兄様は絶対に嫌ですけど、シエル姉様なら見られても大丈夫です」
私が落ち込んでいると、レイフは可笑しそうに笑いながら付け加える。
取り繕っている気配はしないから、きっと本心ね。
そう思ったら、寂しい気持はどこかへ吹き飛んでいった。
「ありがとう。でも、無理しなくて良いのよ?」
「無理なんかしません。
ところで、姉様は何をしに来たのですか?」
「髪飾りのお礼をしにきたの。
本当にありがとう」
「殆どリリア姉様が作ってましたから、お礼ならそっちに言ってください」
「リリアにはもう言ったわ。
これ、レイフに作ってきたの。着けてくれると嬉しいわ」
本当はレイフにも直接つけたいのだけど、そんなことをしたら嫌がられてしまうから、手の上に乗せて差し出す私。
すると彼はすぐに手に取ってから、まじまじと首飾りを見つめていた。
「ありがとうございます。
これ、姉様が全部作ったのですか?」
「ここだけ私が作ったの。全部は無理よ」
「姉様って器用だったんですね……。
今着けても良いでしょうか?」
「ええ、もちろん」
そう返してから、レイフが首飾りを着け終わるのを待つ私。
けれど、レイフは首飾りを着けるのに慣れていないから、中々出来ていないみたいだった。
「大丈夫?」
「多分……大丈夫です。
あっ……」
「本当に大丈夫?」
「……出来ました」
「良かった……。
心臓に悪い声は出さないで欲しいわ」
「ごめんなさい。
こんな感じで大丈夫ですか?」
「ええ、良い感じよ」
「ありがとうございます。大事にしますね」
お互いに笑顔を交わしていると、待っていた執事さんが稽古の続きを促したから、私は邪魔にならないようにとクラウスが待っている部屋に戻ることにした。
今日はもう遅いから帝都に戻るのは明日になるけれど、ここに来た目的は無事にこなすことが出来たから、残りの時間はゆっくり過ごせそうね。
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