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「颯斗・・・」
有紗が口にした言葉はかつて颯斗自身が考えていた事だというのを忘れたのだろうか。
呆れた男だ。だがその後のセリフにはグッときた。
あー、俺も焼きがまわったな・・・
颯斗が夏生の首筋に顔を埋めた。絆されて唇の感触を受け入れたが、神谷がいる事を思い出した。
「バカ、やめろ」
くすぐったさに悶え逃げる夏生を神谷がじっと見る。
「エっ・・・ロい顔・・・」
「見るな、神谷」
颯斗が言うと「じゃあ見せつけるなよな」と神谷が返した。
「で、続きだけど結局有紗ちゃんが怒っちゃって今の状況なんだ。プロジェクトなんて上手くいかなければ良いとか、あの男が居なかったらこんな事にならなかったとか言って取り乱してた」
「・・・『あの男』って俺のことだよな」
それからすぐに蘭月グループが土地の立ち退きの件に介入してきた。
颯斗は夏生の身の心配をして居ても立っても居られず祖父に頼み込んで夏生と会う事を認めてもらったという経緯らしい。
「俺の身の安全って・・・え、狙われてんの?」
「分からない。でも有紗が夏生に調査員を付けてるのは分かってる。その目的が何なのか不気味だし有紗本人の精神状態も正常とは言えない、俺が不安なんだ」
「・・・でも、できる事って何があるんだよ?諦めてもらうしかないだろ・・・」
「今はとにかく用心して欲しい」
「・・・なるべく気をつける」
「今後は俺もこっちでの仕事を増やすつもりだし、神谷のとこの調査員も交代で見てるから何かあったら駆けつける」
「わかった」
一通りの話が終わると神谷は気を利かせて部屋を出て行った。
話の内容のせいで緊張していた体もいくらか解きほぐれた。
夏生はダイニングの椅子に座ったままバスローブの紐を解かれ、肩から脱がされた。
しどけない姿で後ろから首筋や背中にキスをされる。
「・・・んっ・・・あ、そこキスマーク付けんなよ・・・」
「どうして?」
「襟から見えるだろっ・・・ああっ・・・」
夏生が言うや否や、颯斗はそこをひときわ強く吸い上げた。
敏感に反応する夏生。同時に両方の乳首を親指で擦られ快感で腰が揺れる。
「あの男には付けさせたくせに」
颯斗は低く恨みがましい声で囁いた。
「えっ!?どう言う・・・」
颯斗の片手がバスローブをの合わせをかき分けた。
夏生の性器が勢いよく上を向いて飛び出し、颯斗はそれをゆるりと握って透明な液を滲ませる先端に親指を這わせた。
「はぁ・・・ん・・・っ」
「松田にキスマーク付けさせただろ、分かってる」
「んあっ・・・それは・・・寝てる間に勝手に・・・」
「許せないんだよ」
「あ・・・なんで・・・そんな事まで・・・」
竿を扱かれトロリと液が溢れ出し、たちまち颯斗の手のひらを潤した。
クチュッ、クチュッ、クチュッ・・・
「うう・・・あっ・・・気持ち・・・ぃぃ」
顔を振り向けて颯斗の唇を求めた。鳥の雛のように口を開けて舌をのぞかせると颯斗の熱い舌が与えられ、夏生はそれをしゃぶる様に吸った。
一気に思考が回らなくなりふわふわとした心地よさでキスと手淫を受け入れる。
「んんっ・・・ん・・・んん~っ!!」
手技は巧みで夏生はあっという間に上り詰めた。
鼻から喘ぎ声を漏らし両脚を開いてピクピクと痙攣させながら薄い白濁を撒き散らした。
「・・・んくっ・・・んん・・・」
夏生は頬を紅く染め、蕩けた瞳で颯斗の甘い唾液をすする。
颯斗はそれを薄く開けた目で見下ろしながら夏生の柔らかなアナルに白濁を塗り込めた。
くたりとする夏生を座らせたまま颯斗は自分だけ立ち上がり、正面から夏生を抱き上げた。
そして手早く自信のボトムと下着を下ろし、そそり立ったペニスを露わにすると夏生の双丘の間に先端を突き立てた。
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