学園の王の愛はいらない

starry sky

文字の大きさ
177 / 202

176※


「颯斗・・・」

有紗が口にした言葉はかつて颯斗自身が考えていた事だというのを忘れたのだろうか。
呆れた男だ。だがその後のセリフにはグッときた。

あー、俺も焼きがまわったな・・・

颯斗が夏生の首筋に顔を埋めた。絆されて唇の感触を受け入れたが、神谷がいる事を思い出した。

「バカ、やめろ」

くすぐったさに悶え逃げる夏生を神谷がじっと見る。

「エっ・・・ロい顔・・・」

「見るな、神谷」

颯斗が言うと「じゃあ見せつけるなよな」と神谷が返した。

「で、続きだけど結局有紗ちゃんが怒っちゃって今の状況なんだ。プロジェクトなんて上手くいかなければ良いとか、あの男が居なかったらこんな事にならなかったとか言って取り乱してた」

「・・・『あの男』って俺のことだよな」

それからすぐに蘭月グループが土地の立ち退きの件に介入してきた。
颯斗は夏生の身の心配をして居ても立っても居られず祖父に頼み込んで夏生と会う事を認めてもらったという経緯らしい。

「俺の身の安全って・・・え、狙われてんの?」

「分からない。でも有紗が夏生に調査員を付けてるのは分かってる。その目的が何なのか不気味だし有紗本人の精神状態も正常とは言えない、俺が不安なんだ」

「・・・でも、できる事って何があるんだよ?諦めてもらうしかないだろ・・・」

「今はとにかく用心して欲しい」

「・・・なるべく気をつける」

「今後は俺もこっちでの仕事を増やすつもりだし、神谷のとこの調査員も交代で見てるから何かあったら駆けつける」

「わかった」





 一通りの話が終わると神谷は気を利かせて部屋を出て行った。
 話の内容のせいで緊張していた体もいくらか解きほぐれた。
 夏生はダイニングの椅子に座ったままバスローブの紐を解かれ、肩から脱がされた。
しどけない姿で後ろから首筋や背中にキスをされる。

「・・・んっ・・・あ、そこキスマーク付けんなよ・・・」

「どうして?」

「襟から見えるだろっ・・・ああっ・・・」

夏生が言うや否や、颯斗はそこをひときわ強く吸い上げた。
敏感に反応する夏生。同時に両方の乳首を親指で擦られ快感で腰が揺れる。

「あの男には付けさせたくせに」

颯斗は低く恨みがましい声で囁いた。

「えっ!?どう言う・・・」

颯斗の片手がバスローブをの合わせをかき分けた。
夏生の性器が勢いよく上を向いて飛び出し、颯斗はそれをゆるりと握って透明な液を滲ませる先端に親指を這わせた。

「はぁ・・・ん・・・っ」

「松田にキスマーク付けさせただろ、分かってる」

「んあっ・・・それは・・・寝てる間に勝手に・・・」

「許せないんだよ」

「あ・・・なんで・・・そんな事まで・・・」

竿を扱かれトロリと液が溢れ出し、たちまち颯斗の手のひらを潤した。

クチュッ、クチュッ、クチュッ・・・

「うう・・・あっ・・・気持ち・・・ぃぃ」

顔を振り向けて颯斗の唇を求めた。鳥の雛のように口を開けて舌をのぞかせると颯斗の熱い舌が与えられ、夏生はそれをしゃぶる様に吸った。
一気に思考が回らなくなりふわふわとした心地よさでキスと手淫を受け入れる。

「んんっ・・・ん・・・んん~っ!!」

手技は巧みで夏生はあっという間に上り詰めた。
鼻から喘ぎ声を漏らし両脚を開いてピクピクと痙攣させながら薄い白濁を撒き散らした。

「・・・んくっ・・・んん・・・」

夏生は頬を紅く染め、蕩けた瞳で颯斗の甘い唾液をすする。
颯斗はそれを薄く開けた目で見下ろしながら夏生の柔らかなアナルに白濁を塗り込めた。
くたりとする夏生を座らせたまま颯斗は自分だけ立ち上がり、正面から夏生を抱き上げた。
そして手早く自信のボトムと下着を下ろし、そそり立ったペニスを露わにすると夏生の双丘の間に先端を突き立てた。
感想 20

あなたにおすすめの小説

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

伝導率30%の体温

温 詩夏
BL
良太は優しくて真面目な、普通の会社員。 一人で生きると決めていたけれど、同期だった修真に恋をした。 好きだと気づくまでに時間がかかって、 好きだと分かってからも心が追いつくのには時間がかかる。 そんな、初めての恋の温度に静かに触れていく物語です。 * 読んでくれる方にこの子の背中をそっと見守ってもらえたら嬉しいです。

幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに... 「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」 「はっ...ぁ??」 好きな奴って俺じゃないの___!? ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子 ーーーーーー 主人公 いじめられっ子 小鳥遊洸人 タカナシ ヒロト 小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。 姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。 高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、 脳破壊。 千透星への恋心を自覚する。 幼馴染 いじめっ子 神宮寺 千透星 ジングウジ チトセ 小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。 美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている) 転校生の須藤千尋が初恋である

【完結】君を上手に振る方法

社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」 「………はいっ?」 ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。 スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。 お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが―― 「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」 偽物の恋人から始まった不思議な関係。 デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。 この関係って、一体なに? 「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」 年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。 ✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧ ✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧

【完結】我が兄は生徒会長である!

tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。 名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。 そんな彼には「推し」がいる。 それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。 実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。 終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。 本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。 (番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

ちょっと壁ドンしてもらっていい?

水無月にいち
BL
 BL漫画家になることが夢な藍は、寮でBL漫画やイラストを描いてSNSに投稿する日々を送っていた。  だが高二の春、東京からの転校生、宇梶と同室になる。  藍が理想とする攻めに似ている宇梶に見惚れ、つい「理想の攻めなんだ」と言ってしまい、腐男子だとバレてしまうーー  「ちょっと壁ドンしてもらっていい?」  「俺以外では描かないでよね」  それってつまりどういうこと!?